土曜日, 8月 30, 2008

剪定ナスの花が咲く


「秋の一日遅れは 春の十日に匹敵する」と言われます 一日でも早く秋野菜を と焦る気持で 雨が上がるのを待ち侘びて畑に出ると 突然 雷鳴が聞こえ 道具の泥落しもそこそこに 引き上げるはめになります。 車での通園は禁止 自転車で飛ばしても片道に20分 その間に雨粒は大きく激しくなって びしょ濡れで帰って来ます。 その様 急な雷雨に 最近3回も遭いました。
 今年は梅雨明けの時も オホーツク海の高気圧が何時迄も強く 梅雨前線が縦に停滞して 西日本は真夏の太陽が輝き 東日本は何時までもすっきりしない日が続きました。 このオホーツク海高気圧がいまだに頑張っているために 関東の夏の天候は不順が続いています。

 梅雨明けのすっきりした夏空を待って 例年は7月中に行っていたナスの剪定を 今年は 8月10日に行いました。 
 通常は 3本仕立の各枝の最下段 一芽だけを残して それ以上は切り取る 文字通の強選定をしますが 今年は剪定が遅れたこともあり 3本仕立の各枝とも数個の芽を残した軽い選定にとどめました。
 上の写真でご覧の通り 選定で残した全ての芽から脇枝が伸びて すぐに小さな花が咲き始めました。 この色形が貧相な花々には まともな実が着くでしょうか? 花は咲いたが気にもなります。

 また 軽い剪定で芽を複数に残しましたので 新枝がたくさん出て 右の写真でご覧の通り ブッシュ状の姿になり 剪定前の3本仕立の面影は見られなくなっています。
 この姿で 各枝は秋の何時頃まで実を着けることが出来るのでしょう? もう1度 剪定して枝の数を減らす様なことにならないでしょうか。


 さて 暑さと 雷雨で 延び々々になっていた ブロッコリー・カリフラワーの苗は トマトを片付けた跡地にやっと植え終えました。
 定植遅れでヒョロヒョロ苗になり 根の状態も芳しくありません。 定植した後 根の気付薬(過燐酸石灰を500倍の水で溶かしたものを そう称しています)を一株当り2カップ程づつ 根が土に馴染むように 株元にゆっくりと潅水しました。
 防虫網のトンネルを高く張り その上から日除けの黒寒冷紗も張ってあります。

日曜日, 8月 24, 2008

「鷹の爪」と「福耳」


庭の梅の花がやっと咲き始めた3月9日に 大型トウガラシ「福耳」と 辛味用の「鷹の爪」と 甘トウガラシの「伏見甘長」の トウガラシ3種類をポットに蒔き 温室で育苗しました。
 5月の初めに畑に定植して「福耳」と「伏見甘長」は幼果取をするので 1ヶ月程で収穫期に入りましたが 「鷹の爪」は赤くなるまでに2ヶ月半かかりました。

 3年前の8月20日付け「唐辛子物語」にアフリカ ギニアの激辛トウガラシのことを書きましたが 世界中にはいろんなトウガラシがあり その辛味を表すスコヴィル単位では 「鷹の爪」の数十倍から百倍も辛いトウガラシがあるそうです。 その年は トウガラシ先進国韓国のトウガラシ「熱風」を栽培してみました。 「熱風」はいい実が沢山取れましたが 陰干しをして置いておくと 韓国産の粗挽きトウガラシの様な奇麗な赤色にはならないことや 「鷹の爪」は切った時の姿がいいとか あれやこれやと好みがあって「鷹の爪」に戻りました。

 「鷹の爪」に隣り合わせで「福耳」を植えています。
 「鷹の爪」の辛味が 伝染するかを案じていましたが 辛味は 過乾燥や肥料不足によるストレスの影響が大きい様です。 現に 梅雨明け前に比べますと 格段に辛味が増し 私の辛味限度一杯迄きていますので せっせと液肥をやっています。 
 「福耳」は ご覧の通り 現在は鈴なりの状態です。 6月の20日頃から 本格的な収穫が始まり 現在迄の2ヶ月の間に1株当たり百個以上の収穫をみています。 形・大きさは「幻のトウガラシ万願寺」に似ていて 共にトウガラシとピーマンの交配種のようですが 作り易さ等からみても 両者は別物のでしょう。
 「福耳」は種とワタが辛いので これを取り除いて食べています。
 前にも書きました「青トウガラシ味噌」は作り貯めをして常時冷蔵庫に入っています ぴりっと辛味はありますが ピーマン代わりにも使えて 結構便利なものです。

水曜日, 8月 20, 2008

残暑厳しい中で片付


 朝から夏空が広がり 真夏の太陽が照りつけました。
 百日紅の花房が大きくなって 暑さを歓迎しているかのやうです。
 赤い花房の向こうに 入道雲の頂上がエネルギッシュに輝いて 今日も残暑が厳し一日でした。
 熱中症予防のために 冷たい飲み物を用意して やっとの思いで トマトと胡瓜の片付けをしました。

  今年の トマトと胡瓜を振り返ってみますと:
 今年初めて種を蒔いた 中玉トマト「フルティカ」は そのまま食べても美味しいし ドライトマトにしても好評でしたので 来年は もう少し多く収穫したいものです。
 実は「フルティカ」を定植する時に 過って3株の中の1株の芯芽を折ってしまいました。 止む無く 摘み取っていない脇芽を生かして3本仕立として育てることにしました。 今までトマトは全て 脇芽は小さい時に摘み取って 1本仕立でしたので この機会に「フルティカ」の1本仕立と3本仕立の比較をしました
 初めの内は3本仕立の収穫数は上がりませんでしたが 途中からは3本仕立の方が常に上回り 最終的には 1本仕立は1本当り110個に対して 3本仕立は約250個で2倍以上の収穫数でした。 色形 食味に違いはありません 来年の「フルティカ」は 始めから3本仕立のつもりで 場所の確保 支柱の準備 追肥 などを考えたいと思います。

 胡瓜に関しては 特記事項はありませんが 春の時点で 畝の半分にスナップエンドウが植えてあり 初めてのことでしたが そこに1株だけ植えてみました。 若し 不測の事態が起こると 胡瓜の無い夏を迎えねばならない リスクは有りましたが 幸いにして例年並みに推移し 毎日3〜4本は収穫が出来て 自家消費分はまかなえました。 
 都会での 家庭菜園では 限られた耕地面積の中で 広い面積を独占する 胡瓜の様なツルモノは 最低限の栽培本数が望ましいので その意味では実績が得られたことになりました。  

金曜日, 8月 15, 2008

佃祭り


8月も中旬になると 菜園では トマト・胡瓜はほぼ収穫が終り ナスは強剪定をしましたので 今月一杯はお休みです。
 一方 先月種播きをした カリフラワー・ブロッコリーの苗は 本葉が3~4枚になり 早くも定植の時期を迎えています。 
 カリフラワー・ブロッコリーはトマト・胡瓜の跡に植えますので まずトマト・胡瓜の片付けをせねばなりません。 ところが この暑さに なかなか腰が上がりません。 8月は 一年の中で最も苦手な月です。

 さて 隅田川の中州にある佃島は 現在の行政区画では東京都中央区に属していますが 歴史的には徳川家康が幕府を江戸に置くにあたり 本能寺の変の時にひょんな事から世話になった 攝津国佃村の漁民約30名を江戸に招き 今の佃島に住まわせ 江戸近海での優先的漁業権も与えて保護したのが起源と言われています。 
 移ってきた漁民達は 攝津の国の住吉神社から分霊して 名前も同じ住吉神社を1646年に現在地に創建し 佃島の鎮守として崇めました。  斯くのごとく 強い絆で結ばれたコミュニティーが ここ佃島には300年以上も連綿と続いています。
 また 佃島は戦時の東京大空襲の被害も受けず 関東大震災以降に建てられた家々の連なった街並みが そのまま残っていまます。 昔懐かしい戦前の露地がいたる所あり 窓にはスダレが掛り 風鈴の音が聞こえて 80年前にタイムスリップしたような感じになる街でもあります。

 今年は3年に一度の住吉神社の大祭「佃祭り」が 古式に基づいて8月の1日~4日の間に執り行はれました。
 連日ともに猛暑日でしたが 区の生涯学習講座同期の皆様方のお誘いを受けて 最終日の午後に 行って参りました。
 地下鉄 月島駅を出ると 広重が描いた絵と同じ大幟が夏空にはためき 家々の軒先には粋な祭提灯が飾られ 祭衣装の老若男女と 見物人が街に溢れ 街のあちこちでは大小様々の神輿や山車太鼓がねっています まさに祭一色でした。
 聞くところによりますと 佃祭りの神輿は 町内に住む10代の男女の子達から 20代 30代の男女は勿論 50代 60代の男女が主体となって 和気藹々として担がれているのだそうです。

 暑い半日でしたが 今の世に失いかけている 人々の熱いものを 確かめられたような気がしました。
 日が暮れて涼風を感じつつ 築地市場で新鮮な刺身をつつき 満足して家路につきました。 
 なお 当日の写真は 右のLinks欄の 「Picasaアルバム」をクリックして 現れる「佃祭り」でご覧いただけます。(地図もご覧いただけます) 

土曜日, 8月 09, 2008

プランターのゴーヤ

 連日の暑さで パソコンの方がダウンしてしまいました。
 早速AppleStoreにパソコンを運び込んで診断を受けた結果 ハードディスクを取り替える事になりました。
 平素 こまめにバックアップを取っていないツケがきて 全てのデーターが消えてなくなってしまいました。 そのようなことで 暑いさなかに走り回り しばらくブログの更新も空いてしまいました。

 さて 友人に頼まれて作ったゴーヤの苗ですが 予備の苗が1ポット余りました。
 農園には植える余地がないので 自宅で空いていた大型プランターに 6月の中頃植えました。
 90センチ程の プランターの巾いっぱいに 背丈程の竹を立てて支柱を作りました。 狭い場所なので あまり大きくは仕立られず 本葉5枚で芯を止めて 出てくる子蔓も 支柱の領域からはみ出すと芯を止めて こじんまりと作って来ました。
 始めのうちは 雄花ばかりが咲いて 雌花はなかなか現れません 梅雨が明けて気温が高くなって やっと 雌花が咲く様になりました。
 写真では 3個の実が見られますが 他に 葉の陰に着いている小さな実を合わせると 現在は8個の実が着いています。
 1週間ほど前に 一番果は収穫しました これからもプランターのゴーヤが戴けそうです。

 「気紛れゴーヤ」と言われるほど ゴーヤの雌花の着き方には規則性が見られませんが 今回実が着いている場所を見ると 芯を止めたその2~3節下の所に着いている実が3果もあります。 
 花芽の分化は 芯を止めた時よりもずっと前に 既に決まっているのでしょが 偶然に止めた芯の所に雌花が咲いているのを見ると「先が短くなったので あわてて子孫を残した」と 甚だ 人間的な法則性をこじつけたくもなります。

金曜日, 8月 01, 2008

中玉トマトで作ったドライトマト


 中玉トマトフルティカは ミニトマトと比べると 皮が薄く 甘味があって美味しいので 生食で食べられてしまい ドライトマト作りに必要な数のフルティカは貯まりませんでした。
 ここにきて 収穫数が増えて ご覧のように約50個が貯まりましたので 昨年までのミニトマトに替えて 中玉トマトでドライトマトを作ってみることにしました。
 ドライトマト作りのもう一つの条件は 真夏の太陽による天日乾燥です。

 澄んだ空を背景に 高い雲が夕日に輝いていました。 翌日は朝から 真夏の太陽が期待出来そうです。
 早速 夕食後にドライトマト作りに取りかかりました。
 トマトはヘタを取って横半分に切り オーブン皿にクッキングシートを敷き 切り口を上にして並べ 軽く塩とオリーブオイルを掛けます。 オーブンは110℃に設定して 45分間熱風乾燥します。 終わったら15分間余熱乾燥をし もう一度110℃に設定して 45分間熱風乾燥し終ったら翌朝まで放置します。

 朝 2階のベランダに遣い古した乾燥篭を設置し トマトを並べて 防鳥対策のテグスを張って 丸一昼夜自然乾燥をします。 
 乾燥後 アラ熱が取れたら 3等分(一回の使用量見合分づつ)して袋に入れて冷蔵庫で保存します。 これで 半月ぐらいはもちます。 より大量に長期保存をする時は 冷凍保存します。
 さてドライトマトが出来たので 早速 恒例の「ドライトマトとニンニクのスパゲッティ」を作りました。
 このスパゲッティ料理は タップリとかけるソースの味でつるつると食べるのとは違って ニンニクとドライトマトの味と旨味をからませた 堅めのスパゲッティをシコシコと食べる料理ですから 色や堅さやタイミング等に気を配って作っています。(分量は3人分です)
  スパゲッティ(1.6mmφ)210g 
  ドライトマト60個(トマト30個分)は見た目のきれいなドライトマトをトッピング用に数個残して その他は包丁で細かくたたいておく
  ニンニク(チップ用)4片を薄切り
      (ソース用)1~2片をミジン切り
  鷹の爪 1本を3~4片に切り 種を取っておく
  バジルの柔らかい葉を 好みの枚数   
(作り方) 先ず にんいくチップを作ります。薄切りにしたニンニクを オリーブオイルを敷いたフライパンに入れてニンニクを焦がさない様に 色よくカラット揚げ ニンニクだけをペーパーの上に取り出してカリカリにさせます。
 次にソース作りにかかります。 チップを作った後のフライパンに オリーブオイルを足して ニンニクのみじん切りを入れ 香りがたったら 鷹の爪1本を加えます。
 ニンニクの香りと鷹の爪の辛味が オイルに出たら 鷹の爪を取り除き ミジン切りのドライトマトをフライパンに入れて ドライトマトの香りと甘味をゾースに移します。 ただしニンニクは焦さない様に フライパンを火から上げ下げしながら ほぼソースを仕上げ 一旦火を止めておきます。
 一方たっぷりの湯を沸かした鍋で スパゲッティを塩茹でします。(堅いスパゲティが好きなので絶えず堅さを確かめながら茹でています)
 途中で ソースに火を入れて 茹汁を お玉半分程 フライパンに加え 味が移ったオリーブオイルとよく混ざり合った状態にし 塩胡椒で味を整えてソースを仕上げ そこに 茹あがったスパゲッティを加えて 手早く全体にソースをからませます。
 香りのよい生食用のEVオリーブオイルをたっぷりかけて更にからませ バジルの葉を加えて皿に盛り分けます。 飾り用のドライトマトとニンニクチップをトッピングして戴きます。
 昨年までのミニトマトによるドライトマトと比ますと 中玉トマトのフルティカで作ったドライトマトは 甘さと言い コクと言い 格段の差がありました。 大満足して 来年は中玉トマトの苗作りを増やさねば と思っています。