土曜日, 9月 27, 2008

街路端の花々

この秋初めて 抜ける様な青さの空が広がりました。 この青空は 農園の秋野菜を 順調に育ててくれるでしょう。
 農園に行く街路端のあちこちで見かける花々も この明るい日差しと 響く様な空気の中で 気持ち良さそうです。
 その花々の いくつかの写真をアップします。
 
 まず 始めの写真は 夏の間中 咲いていた ルリマツリです。
 ルリマツリは白花とブルー花がありますが このルリマツリはブルーの花です。
 春から どんどんと枝を伸ばして 夏を越すと 背丈よりも高くなり 生垣の上にまで花を咲かせています。
 下から花を見上げると 秋の空も 今日は ルリマツリの保護色で広がっています。

 何時も 通る道に板塀の庭があります。 右の写真は その板塀の裾から顔を覗かせて 一列に並んで咲いているタマスダレです。
 づっと以前から咲いていたのでしょうが 見過ごしていました。 彼岸も過ぎて 太陽の位置が傾き 道路沿いのタマスダレに陽が当たるようになり 今日は 真っ白な花が連なって咲いているのに目を奪われました。
 タマスダレは彼岸花と同様球根ですから ここのタマスダレも 長年の間に株が増えて 道路沿いにビッシリと敷き詰めたような 見事な花壇になったのでしょう。 真っ白な花の群れと 焦茶色の板塀の取り合わせは 和風の趣です。 

 左の写真は 駐車場のコンクリートの僅かな継ぎ目に 根を下ろして広がっているヒメツルソバです。
 さすがの強靭なヒメツルソバも 夏の間中 直射日光を受け また 焼け付いたコンクリートに挟まれて さぞかしダメージを受けたことでしょう。
 しばらく花を見なかったヒメツルソバも ここに来て 秋の風が吹き出すと ぽつぽつと 花を付け始めました。
 これから涼しくなると 空いているコンクリート一の表面を ピンクの厚いカバーで覆うようになります。 

 建物の陰に 一輪の彼岸花が咲いているのを見付けました。
 丁度 陽の光が 彼岸花をスポットライトでライトアップしているようで 暗い背景の中に 一輪の彼岸花が浮かび上がって見えました。
 近づいて見ると 彼岸花の細いヒゲが メタリックな輝きで 四方にピンと広がっています その感じをデジカメで撮りました。
 たまたま 今日は 一輪の花で 注目を引きましたが  年が経る間には この街路端で 仲間を増やし 秋の彼岸には多くの花を咲かせて 人の目を引いているかも知れません。

日曜日, 9月 21, 2008

端境期の野菜


9月は 野菜も端境期です。
 今は 畑で収穫の対象になる野菜は 1株のナスと 4株づつのトウガラシ2種類だけです。

 この3日間は 前線が停滞して そこに台風が 南岸沿いをゆっくりと東進する気圧配置でした。
 連日 鬱陶しい空模様が続いて 時々急に激しい雨が降りました。 従って 農園にも出られず 種蒔きした白菜や大根のことが気になっていました。
 やっと 青空がのぞいた束の間に 長靴を履いて様子を見に行きました。
 白菜の苗は 今 本葉が4〜5枚ほどの段階です。 中には コナガの幼虫による小さな穴の空いている葉がありますし 雨に打たれて傾いている株もありますが 総体的にはまずまずでした。

 しかし この3日の間に 2種類のトウガラシとナスの実は大きくなり 房に成って雨に濡れ 重そうに垂れ下がっています まずは この収穫をしました。
 終わってみると シシトウ2種類だけで レジ袋 2杯分もありました。 ゴザに広げてみて このドカ穫れをどうしたものか?と 思案しています。
 豊作貧乏と言う言葉がありますが 来年は シシトウ類の植える株数を減らして 消費量に見合った収穫が続く様にすることと この端境期を埋めるのに適した シシトウ類以外の野菜を検討して 夏から秋にかけての作付け計画を見直さねば と思っています。
 

木曜日, 9月 18, 2008

秋野菜の苗作り


8月の終りに定職した カリフラワー・ブロッコリー・茎ブロッコリーがしっかりしてきました。

 例年 カリフラワー等これらの苗は 7月の終りに ポットに種を蒔き 畑の一角に黒寒冷紗でトンネルを設けた苗作り場で育てていました。 しかし 今年は 畑が遠くなり  ポット苗の世話をするのは大変だと思い ポットを使わないで 苗を作りました。
 梅雨明けの最も暑い時期の 種蒔き 苗作りで 最も神経を使うのは「高温対策と防虫」です。 従って 種を蒔いた直後から 高さ50cm以上のトンネルを作り 防虫網をしっかりと張り その上から黒色の寒冷紗を被せ その中で育てました。
 筋蒔きした種は2〜3日で揃って発芽し 間引きながら 株間 7~8cm にして 本葉が 4~5枚になったところでフォークで根を切らない様に掘り上げ この場所に定植しました。 ここは元トマトが植わっていた畝で トマトのマルチをそのまま再利用し 両サイドのトマトの植穴と 畝の中央に千鳥に一筋 計3筋植えました。
 トンネルは2連にして 2m 巾の防虫網2枚を合わせて 高さが 70~80cm とれる背の高いトンネルを掛けました。 更に 強い日差しを避けるために黒寒冷紗で覆ってあります。
 10日ほど前に 追肥・土寄せを終えると ブロッコリーらしい姿になってきました。

 もう一つ 白菜の方も ポットでの苗作りを止めて マルチに 50cm の間隔で丸い穴を空けて 7~8粒の種を蒔きました。 
 ところが芽が出揃うと 早速正体不明の虫がやってきて 一夜の中に 一穴の芽がペロリと食われてしまいました。 被害の受けていない穴の株を移植し 全ての蒔き穴のマルチの下に「ネキリトーン」を蒔いて 虫に対するバリアーを施しました。
 しかし これから涼しくなると 雑草の葉を食い尽くした凶暴な夜盗虫の類いが大挙して押し寄せて来ます。 そうなると 軟らかい白菜はひとたまりもありません。 いかに地上の防御をしても 彼らは土の中を潜って マルチの下から侵入して来ます テロの様なものです。
 後一ヶ月ほどは 虫に対しては油断が出来ません。 

日曜日, 9月 14, 2008

震度7の体験


85年前(1923年)の9月1日 11時58分に M=7.9 の「関東大震災」が起こりました。
 この地震発生のメカニズムは フィリピン海プレートが相模トラフに沿って 三浦半島・房総半島や神奈川・東京の載っているプレートの下に潜り込むことによって 上側のプレートに歪が蓄積し 歪が限界になった時点で復元するときに発するエネルギーが地震の原因と言われています。
 同様のメカニズムによる地震は 元禄16年(1703年)11月23日にも M=8.2 の「元禄地震」が起こって 関東大震災と同様江戸の町に大きな被害を与えたとの記録が有ります。

 関東大震災による家屋倒壊の被害は 東京でも築地・日本橋に代表される下町に集中していました。 理由は 一万年にも満たない新しく軟らかい沖積層の上に建物が建っていたからです。  杉並区を含めて 東京都23区の 山の手 と言われる所は 10万年以上も前の洪積層とローム層の比較的しっかりしている地層ですから被害は下町に比べると軽微でした。 
 とは言いましても 地震大国日本のこと「東京直下地震」とか「東南海地震」とか「関東大震災」とは違ったメカニズムによる 震度6強クラスの地震が何時起こるか判りません。 防災の日に因んで 下町 墨田区本所にある防災教育センターで 震度7の地震体験をして来ました。

 上の写真は 地震発生装置で震度7のゆれを起こさせ 体験者は事前に教えられた通り 先ずテーブルの下に潜り込み テーブルの脚や天板にしがみついている様子です。
 震度7のゆれは 前後に20cm 左右に20cm 上下に5cm 動く中に身を置く体験です。 体が振り回されテーブルの脚と天板を捕まえている腕が どうにかなりそうな激しさです。 阪神淡路大震災の体験談で「本棚の分厚い本が 渦を卷き乍ら飛んで来た」と言う言葉が 実感として よく判りました。
 係の方の注意事項は「①揺れが来たら 先ずしっかりしたテーブル等の下に身を隠し 落下物を避ける。②揺れが収まったら 火の元を確かめ 燃えていれば大声を出して周囲に火災を知らせながら 火を消す。③避難出口を開けて 退避出来るようにする。」と言うことでした。

 この防災センターには 地震体験の他に 消火体験 煙体験 暴風雨体験 3次元の地震映画があり 一通り貴重な体験をして参りました。
 右の写真は 消火体験のシーンです。
 左側に実物大のモニターがあり モニターの中央に火の手が上がると 各自は「火事だー」と叫び 消化器を持ってモニターの前2メーター程のラインに進みます。 消化器の栓を引き抜き ハンドルを握って実際に水を炎にかけます。 水が炎にかかるのをモニターは感知して 十分な水がかかると火が消えて「消火完了」の字が表示されます。
   

月曜日, 9月 08, 2008

秋らしくなって


鉢植のベロペローネ(和名 コエビソウ)の花にも秋の風情が感じられます。 赤褐色のエビの尾のような部分は苞で 花はその先の白いところです。 
 不安定な気圧配置も解消し 大陸の高気圧に覆われて 一挙に 秋らしくなってきました。
 農園でも 選手交代の時期になっています。

 まず 剪定ナスは数日前から 秋ナスが取れ出しました。
 度々書いていますが 今年の剪定は比較的マイルドな剪定をしたので あちこちの枝で花がたくさん咲きました。 一度に数個の秋ナスが取れると なんだか秋ナスの値打ちが下がったような気がします。
 先日 隣の畝に白菜を植えるべく スコップを入れたところ ナスから1mほど離れた所にまでナスの白根が伸びているのに驚きました。 この調子ですと 秋ナスは期待出来かも知れません。

 白菜はポットでの苗作りを止めて 直接種を蒔いてみました。 また 白菜の端に 聖護院大根も種を蒔きました。
 共に 本葉が出始めた段階です。
 双葉から本葉が出始める頃に コオロギ バッタの類いや その後 ヨトウムシの攻撃も受けるでしょうから どの程度 まともな株が育つか?は疑問です。
 
 先月末に定植した ブロッコリーやカリフラワーも 元気に成長を始めました。
 今年は やや欲張って 茎ブロッコリーを10本も植えました。 
 第1回の追肥と除草・土寄せも終え 支柱建てもしました。
 マルチ掛けと 防虫網のトンネルは掛けてありますが これから暫くは 虫への警戒が必要です。 

 その他 春菊・ほうれん草・小松菜 など葉物は 場所が空いたら 徐々に種を蒔く予定です。