土曜日, 4月 30, 2011

生長が急になりました

 4月は 桜が咲き ピカピカの入学生の声が響き ターミナル駅にはフレッシュマンの背広姿が溢れる おめでたい季節ですが 気象的には 冬の気圧配置から 夏の配置に移る転換期にあたるために 大雪が降ったり 真冬並みの北風が吹いたかと思えば 一転 台風なみの南風が吹き荒れて 数日間 気温の高い日が続いたりします。 江戸時代の「三大火事」もこの時期に起こっています。

 変化の急なこの時期ですが 菜園とのお付合いは 冬野菜のユッタリムードに慣れてきましたので つい後手々々になりがちです。
 先日 近くの農家から分けていただいた ナスの接ぎ木苗は ポットの中で 2本とも 立派な一番花が咲いてしまいました。
 しかし まだ 定植する甫場が出来ていません。
 根の深いナス科野菜を植える畑は 年一度 定植前のこの時期に 土を深耕して 堆肥をタップリ混ぜる重労働をくわえてきましたが 腰痛持ちには この重労働を連日こなすのが だんだん辛くなり 気持は焦りますが なかなか思うようには捗りません。
 取り敢えず ナスには 手持ち最大のポットの中で しばし 待ってもらいます。

 我が家で 比較的陽当たりの良い 駐車場に 花や野菜のプランターを並べています。
 プランターに植えた中玉トマトは その後 順調に生育しています。
 1段の実は ゴルフボールほどに大きくなり 3段目の花が咲き始めました。
 既に 1回目の追肥は終えています。
 また 手前に写っているのは ワサビナ・赤カラシナ・リーフレタスです。
 少量ずつですが 必要な時に 摘み取って 無農薬の新鮮な葉を 安心して 生で食べられるのもプランター菜園の魅力です。

 前回に写真を掲載しました ホーレンソウやベビーリーフも二十日ほどの間に 急に大きくなりました。
 このホウレンソウは 種を蒔いたまま 今まで 何ら手入れをしていません。
 ご覧の通り 葉が重なり合ってきましたので この時期に 株間を 4~5㎝ほどに間引き 植え筋に沿って中耕をし ボカシ肥と888化成肥料の追肥をして 軽く土寄せをします。
 これから ホウレンソウの生長がいちだんと早くなり 連休が明ける頃には 久し振りで新鮮なホウレンソウが収穫出来るでしょう。

 ベビーリーフ ミックスの種は レタス・チコリ・アブラナ などいろいろな形や大きさの種が混じっています そのために 蒔き辛く 同じ種類のものが集まって生えるのではないかと案じていました。 今 こうして写真を見ますと 葉の色・形は様々で ミックスの名前通りに見えます。
 ベビーリーフは 間引き穫りしながら 新鮮な葉をカルパッチョ的に戴いています。 色や香りや味わいがそれぞれで 楽しい食材です。
 株間が10㎝ほどに間引かれた後は 葉を摘み取って 株は残しながら 暫く収穫をしていきます。

日曜日, 4月 10, 2011

トマトの定植・春蒔き種の発芽

農園への途中にある神田川は かっては 武蔵野台地からの湧き水が滔々と流れていました。
 江戸 百万人の飲み水をまかなっていた頃は この水源地の井の頭池だけでも 一日3万トンの湧き水があったと言われています。 しかし 時代とともに武蔵野台地が住宅化して 昭和30年代以降は湧水が枯渇しました。 現在はポンプによる汲み上げ水をチョロチョロと流しているにすぎません。 「川」とは言え 幅が10m弱のコンクリート製U字溝の底を 一筋の水が流れているだけです。
 桜の季節には 神田川の流れに沿った遊歩道は 目の高さに咲く満開の桜を楽しむ 普段着姿の花見客で溢れんばかりになります。
 いつもは自転車でスイスイと走れるこの道も 今日は トマトの苗を積んだ自転車を降りて 押して通らざるをえませんでした。

 早生のトマトは ポットの中で 一番果がパチンコ玉よりも大きくなってきて 早く定植をせねばと 焦っていました。
 3日前に 冬並の寒気団が抜けるのを待って 3重の保温トンネルを掛けて 寒さ対策に万全を期して やっと植終えました。
 そのトマトもどうやら 無事に根付いたらしく 実も順調に肥大し 今日の陽気で2段花房も開花しはじめました。(画面をクリックすると 大きく見えます)
 早生トマトは本葉の6枚目に 1段花房が付きましたが 普通トマトの「桃太郎ファイト」は本葉7枚目に1段花房が付き その一番花が開花しましたので こちらも定植をしました。
 これで 2月の初旬から始めたトマトの苗作りは終了し トマトの舞台は農園に移りました。

トマトの隣の畝には 農園がオープンした3月の下旬以降 順々に種を蒔いてきた のが 芽を出し始めました。
 種蒔き後は 寒さ対策として ベタ掛け不織布を地面にかけ 更に タフベルと穴空きフィルムの2重トンネルを施しておいたものです。
 写真の奥から 5寸ニンジンの「向陽2号」を3筋。
 その次の区画は ネギ苗床として 3種類のネギ「九条太ネギ」・「浅黄系九条ネギ」・西洋ネギ「ポアロ」を5筋に。
 3番目の区画は流行りのベビーリーフ向きのリーフレタスミックスを7筋に。
 一番手前の区画は 春蒔き用ホウレンソウ「マゼラン」を4筋 蒔いてあります。
 いずれも 発芽後の間引きを省略する為に 種蒔きの時に 種の間隔を開いて蒔いてありますので 写真を見ると まばらで もの淋しい感じがします。
 これから 陽が高くなり 気温が上がってくると 生長が急になり 手がかかるようになります。