このブログは 小さな家庭菜園での野菜作りを中心に 写真を付けて メモ風に書いています。 平素 ”目肥” 即ち よく観察をして 野菜の要求を悟り 即時に対応するよう心がけています。 さて このブログを通じて 多くの家庭菜園 愛好の方々と お交わりが出来たことに感謝しています。 これからも「菜園ブログ」の軸はぶらさないで 少しづつ 範囲を広げながら 続けて行きたいと思っています。
金曜日, 4月 28, 2006
ステビアの効き目は?
狭い菜園の一畝を割いて ある実験?をすることにしました。
実験のために植えたミニトマトの1段花がいい花を咲かせたので写真に撮りました。
実験?とは 「ステビア」の効き目が 家庭菜園のレベルで確認出来るかどうかです。
実は 我家の庭の面倒を見てもらっている植木屋さんは 世田谷で農業をされている方ですが 先日 ステビアの葉の乾燥したものを 麻袋にいっぱい持って来てくださいました。そして「堆肥と一緒に土に混ぜるとトマトは甘くなる」とのことでした。 「ステビア」は低カロリーの甘味料として名前は知っていましたが 農園に利用するとは思いませんでした。 そこで 数人の方々に教えと情報を頂いた結果をふまえ 「良さそうな事は 面倒がらずに 何でも試してみる」との方針に添って 早速農園で試してみることにしました。
「ステビア」の農作物への効果はいろいろと書かれていますが (一つは)作物の甘味が増す (二つは)連作障害の抑制 取敢えずはこの2点に絞って試すことにしました。 この2点を取り上げたのは 比較対象するための同じ作物を持ち合わせていることです。 トマトは予備として作った2株がありますし ナスも予備として買った同じ接木苗が1株あります。 これらを実験畝に植えて トマトは甘味に違いがあるか? ナスは連作障害に罹らないか? その結果は?。
とは言いましても 比較するには数が少なすぎますし 糖度計も持たないで食べて甘さの違いを判定するなどは所詮無理なことでしょう。 それでも 植木屋さんがわざわざ持って来てくださったものですし また 実験?をしていることで 農園に新たな問題意識を持って来るでしょうから。
「都忘れ」の花
北東の風は東京地方では雨風になります 今日も一日中北東の冷たい風が吹いて 時々小雨の降る ぐずついた一日でした。
庭の花々も雨に濡れて寒そうに見えます。
その中で今が盛りと咲いているのは白い花の「都忘れ」です。
この花は 前に伊豆の庭でいっぱいに咲いていた中の数株を 東京の庭に移した子孫達です。 伊豆の庭で咲いている「都忘れ」は紫色の花が圧倒的に多く、白い花は極めて少数派です。 ところが 写真で見える通り 東京ではこの数年間で白と紫が逆転して 紫色は数えるほどしかありません。
伊豆と東京の違いは土質ではないか? と思われます。 面白い実験結果となりました。
春も進んで 庭でパフォーマンスを示す花々も 3月と今の4月とでは役者が交代しました。 最近の役者の写真は 「アルバム」をクリックすると ご覧いただけます。
火曜日, 4月 25, 2006
ナスの苗が届く
ナスの接木苗が届きました。
市民農園は 不特定多数の人が順繰りに利用するので 土壌汚染が進んでいます。 高温の時期にその土壌で長い収穫期間を過ごすトマト・胡瓜・ナスなどの果菜類はどうしても土壌病の被害を免れ難くなります。
対策としては 土壌消毒の強力な農薬を使えませんので 先ずは土壌を少しでも改善する様に 良質の堆肥をタップリ入れて 悪い菌よりもいい菌を多くする努力をしますが 短い期間では限界があります。 それで 定植する苗を選んで 土壌病に抵抗性のある品種を植えています。 最近トマトは品種改良が進んでいますが ナスは抵抗性を持った台木に接木した苗を選んで購入しています。
当農園では 何もしないとほとんどのナスは梅雨の中頃 土壌の温度が25度近くになると 連作障害の「半身イチョウ病」に罹ります。 ちょうど姿のいいナスが採れ出す頃で 育てている人にとっては大ショックです。
ナス科の野生種植物(トルバムと言う)の台木に接木したナス苗は この時期を乗り越える確率が高いので この苗を植えています。 苗は 毎年近隣の農家が自家用に作っている接木苗を分てもらっています。
私は 届いた苗をそのまま定植しないで 写真で見られる通り ひとまわり大きい15cmのポットに移し替えています。 しばらくの間 温室の中で育て ナスの1番花が開きかけたら定植しています。 定植は5月のGW過ぎになります。
ポットに仮植えする理由は 低温に弱いナスに寒さのリスクを負わさないことと 1番花の咲く頃になるとナスの根は大きく立派になっていて活着後の成育がスムーズだからです。
土曜日, 4月 22, 2006
定植したトマト
定植3日目のトマトです。
勢いよく頭を持ち上げて 1段花房も膨らみ 1番花は黄色く色付いて 開花寸前まできました。(写真の画面をクリックするとその様子が見えます?)
2月5日 セルに種を播き 自分の部屋に加温器を持ち込んで発芽させました。
約1ヶ月後 本葉の3枚目が出た時に12cmのポットに鉢上げしました。
その後定植までのおよそ40日の間は 草花用の温室に入れて温度管理と水遣りをしました。 苗を取扱う時のことを考えると 苗は出来るだけ節間の短いずんぐりしたものが望ましく そうなるように配慮したつもりですが 結果は何時もと変わりばえのしない苗になりました。
今年の苗作りの自己採点は70点ぐらいです。 苗の鉢上げとその後の管理に問題があったのでしょう 例年より苗の成育が遅かったようです。
定植は 1.2m巾の畝に 株間約50cmの2条植えにしています。
前述のように苗丈が長いので あまり深植えはしないで寝かせて植え 本葉3~4枚は土の中に入っています。 それでも 写真でご覧の通り定植後3日もすると頭を持ち上げ 1段目の実が付く頃は日当りの良い高さになります。 トマトは土に埋めた茎の部分からも根を出して根の量が多くなり 寝かせ植えは結果として良いようです。
これから暫くは 手は出さないでただ見てやるだけです。 トマトの自力でどんどんと根を張らせ 高く張ってあるトンネルいっぱいに頭が支えるまでこの中で育てます。 防虫網のトンネルですから昆虫は入れません 従って開花した花房にはトマトーンを付けてやります。
金曜日, 4月 21, 2006
旬の野菜を戴く
春播きのルッコラが 急に大きくなりました。
写真の手前がルッコラで その向こうは 同じ日に種まきしたチンゲンサイです。 そのルッコラの柔らかな新葉を摘んでいると 春の香を感じます。
折から そら豆と新玉葱を頂戴しましたので 食卓は旬の野菜のオンパレードになりました。
ルッコラは生のサラダで戴きました。
そら豆は少しのスープだしで 2つ割のニンニクとケイパーを一緒に入れ オリーブオイルと塩を加え中火で煮ただけです。 食べる時に イタリアンパセリを散らしました。
新玉葱は縦半分に切り これも少しのだしで中火で柔らかくなるまで煮て 器に取りそぼろあんをかけて戴きました。
いずれも 旬の野菜の持っている香と旨味がそのまま味わえてハッピーな気分でした。
水曜日, 4月 19, 2006
胡瓜の定植
農園仲間と共同で購入している胡瓜の接木苗が宅急便で到着しました。
苗は乾かし気味の状態で輸送されて来ますので 梱包を解いて 先ずタップリと水を遣りました。
共同購入の皆さんに分配し 私の取り分2本は日陰の風通しの良い所に置いて 暖かくて風の弱い日を待って定植しました。
写真は定植後2日目の朝 写したものです。
夏野菜を定植する時に注意していることの一つは土の温度を出来るだけ高くし 野菜が植えられた時に根が伸び伸びと張れる状況を作っておく様にしています。 そのために 定植の当日は 午前中にマルチを切り 苗が入る大きさの穴を開けて 水を穴一杯に張って 気温の高い時間帯に植穴の湿度と温度を高くしておきます。
午後気温の一番高い時間に苗を定植しています。 午前中に張った水は引いて植穴の周りを適湿にし かつ作業性も良くなっています。 土の温度も手を入れると温かく感じます。
一方 ポットの苗は 底から水が出るほどタップリと水を遣っておき ポットの土が見える程度の浅植えを心がけています。 周りの土を軽く押さえて苗と馴染ませるだけで 夏野菜の時は 地温が下がるのを嫌い 植えた後の水遣りはしていません。
植え終わると 防虫ネットと穴明きフイルムを被せて 風と夜の寒さを防いでおきます。 これで定植は終えます。
苗は 普通4~5日で活着します その間は毎日見廻りに来て 一株当り3~400cc程の薄い液肥を気温の高い時間帯に遣っています。
5月には入ると 羽の生えたアブラ虫が発生しますので防虫ネットをしっかりと張って 致命的なヴィールス病に罹らないように細心の注意を払いっています。
土曜日, 4月 15, 2006
胡瓜の潅水パイプ
ちょっとマニアックな物をお見せします。
先日 元肥を入れた胡瓜の定植場所に 潅水パイプを敷設した写真です。
この上にマルチを張り それぞれの中央 印の在る2ヶ所にマルチの穴を開けて胡瓜を植えます。 この潅水パイプは8月のお盆の前まで 約4ヶ月の間 胡瓜と一緒に液肥の供給パイプとして働きます。
胡瓜が毎日の様に収穫出来る頃に マルチを捲ると土の表面に細い白根が一面に張り巡らされているのが見えます。 この状態を維持することで 胡瓜の蔓が勢いよく伸びて いい花が咲きます。
以前は 堆肥を敷詰める(コンポストマルチ)をやりましたが 堆肥が充分に無かったり 夏場敷藁を厚くする頃には面倒になったりして マルチをずっと張ったままで 胡瓜の根を出来るだけいじらないようにして そのいい状態を維持するための試行錯誤をしました。 そして 数年前から今のやり方に慣れ 胡瓜の栽培期間も伸びていい結果を得ています。
今日もこの作業をしていると 今までの経緯を知っている仲間達が寄って来て「ここまでやるかねェー」と言って見ていました。
金曜日, 4月 14, 2006
ネギの苗作り
野菜の成長が早くなってきました。
彼岸過ぎに種を播いた九条ネギは芽が出揃って これからは日に日に背丈が伸びます。
5月に入るとネギの背丈は10cmほどになります。 その頃に株間を3cmほどに間引きして 薄い液肥を遣ります。 ネギの根は上にも伸びますので この時に堆肥を細かくしたもの或いは腐葉土を 根の周りに土が隠れるように敷いて 土の表面がコチコチに固くなるのを防ぎます。 そうすることでネギの根の成長を促します。
また ネギはチッソ分を多く施すと病気になり易いので ネギ苗は元肥主体で育てています。
根の浅いネギにとっては 強く吹く青嵐は好みません。 苗が或る程度シッカリするまでは 防風のためにトンネルの中で育てます。
梅雨に入る頃には 苗はシッカリしてきます。 小指ぐらいの太さになって 葉の色が白っぽい感じになってくると定植です。 ネギの定植については その時点で改めてブログに掲載します。
この写真に写っている畝がネギの定植予定地です。 ここに1列に1ヶ所2本づつ苗を定植するのに必要な苗の数は約60本です。 この3列の苗作りで100本程の苗が出来ますので いい苗を選抜するのに充分な数です。
さて 計算はこれぐらいにして 写真の奥に写っていますのは この前に 種を播いた「春播きのルッコラ」と「ちんげんさい」です。 ルッコラなどはもう柔らかい葉を摘み取れそうです 昨日の雨でまた大きくなったようです。 ほんとうに 野菜の成長が早くなりました。
火曜日, 4月 11, 2006
胡瓜の元肥入れ
農園の作物は 種から育てる様にしていますが 例外として 胡瓜とナスは接木苗を購入しています。
市民農園は 借りる農地が短期間で替わり 農地の利用者によって土壌管理に差があります。 総じて 農地は土壌の汚染が進み 連作障害が発生します。 まともな作物を育てるには この問題を土壌消毒の農薬に頼らないで克服することが必要になります。
その対策の一つとして この農園の病害に対抗性を持った台木に接木した苗を 選んで植えることにしています。 寒い時期にオーダーしておいた その胡瓜の接木苗が間もなく届くとの連絡がありましたので 急いで胡瓜の元肥を入れました。
今年は ナスも植えたし場所は無し と言う事で胡瓜は2本だけ 1.2メートル巾の畝に株間約1メートルに植えます。
胡瓜の元肥は 先のトマトに比べて(計量したわけではありませんが)チッソ量は倍以上の感じで入れています。 入れる肥料材はトマトと変わりませんが 量と入れ方を変えています。
寒中には昨秋植えたカリフラワーの跡地を天地返して 十日ほど前には 石灰チッソと熔燐を撒き その上に 自家製の堆肥を全土にすき込んでおきましたので かなり有機質はリッチになっています。
胡瓜の根は浅く広く張るので 元肥の入れ方も浅く広く入れています。 植穴の所は直径40cm 深さ20cm強の穴に元肥を入れ それ以外の所には 縦横に深さ15cmほどの溝を掘って入れて ほぼ全面の下15cmに元肥が入っている感じにしています。 なお トマトに比べてリン分(加燐酸石灰)は少なめに カリ分(硫酸カリ)は多めに入れています。
後は 黒マルチをピチット張って 作業を終えました。 例年に比べて数日早いようですが 後10日以内に 胡瓜は定植されるでしょう。
農園のフェンスに沿って ブロディア(別名ハナニラ 農園では「ニラソウ」と呼んでいます)が群生していて 満開でした。 家に帰って 葡萄の根元に生える ただ1群のブロディアを撮って掲載しました。
木曜日, 4月 06, 2006
トマトの元肥入れ
農園への通い慣れた道の途中に 白壁の家があります。
その道路側に「かいどう」が艶やかな色合いで咲いていました。 強い南風が吹くと たわわに花を付けた枝が白壁をなぞるように揺れて その艶やかな色を白壁にうつすのではないかと心配するほどでした。
今朝 トマトの苗を見ると 1段花房の花芽がはっきりした花芽の形になっています もう待った無しのタイミングになりましたので 今日は トマトの元肥入れをしてきました。
今年のトマト定植予定地は 昨夏は胡瓜を 秋は白菜を育てた所ですので堆肥がたっぷり入っています。 肥料分もまだ残っていて土の状態は良好です。 十日ほど前に 石灰チッソと熔燐を撒いて 30cm以上の深さで混和しておきました。
トマトは1.2m の畝巾に 株間50cmの2条植えにします。
トマトの元肥は初期の草ボケを避けるためにチッソ分をひかえめにしています。 前作の肥効分も残っていますので全層には腐葉土をすき込む程度にして 肥料分は「割肥」として 畝の中央に30cmほどの溝を掘って入れます。 溝に緩効性の化成肥料と 肥効分が比較的リッチな自家製の堆肥をメートル当りバケツ1杯以上を入れ 過燐酸石灰を堆肥が白くなるほど撒き 硫酸カリはパラパラ程度撒いて 自製堆肥にまぶせて 土と混ぜながら埋め戻します。
畝の形を整えて 土の温度を上げるために(トンボが飛んでおれば水面と間違えて卵を生みに来るぐらいにピチット)黒マルチを張り 防虫網の上に穴明きフイルムの2重トンネルを被せて 元肥入れの作業を終えました。
トマトの1段花房の花が1~2花咲き出したら 暖かい 風の無い日に定植をします。
月曜日, 4月 03, 2006
チューリップとアカンサス
土曜日, 4月 01, 2006
トマトの苗作り
トマト苗の成長が急になって 本葉の7枚目が伸び 小さい花芽も見えてきました。 苗が大きくなり 温室は手狭でギュウギュウ詰めの状態です。 今日は比較的暖い日和でした 苗を温室から出してのびのびしている様子を写真に撮りました。
狭い温室の中での苗作りでは どうしても徒長苗になり勝ちです。 せめて 「水やり」と「夜間温度」の管理で徒長苗防止に注意しています。
「水やり」では 午前中に ポットひとつひとつの重さを確かめ その日の天候状況を考慮しながら夜まで水が残らない「水やり」に努めています。 また 「夜間温度」は最低温度を低めに設定し 定植時の外界温度へ次第に慣らすようにしています。 現在の設定温度は10度で 寒い朝の実際温度は8度近くまで下がっているようです。
1段花房の第1花が咲く4月の初旬に畑に定植します。 4月に入りましたので 普通トマト10株とミニトマト2株を定植する場所への元肥入れと黒マルチ張り 及び 保温トンネル張りの準備に取り掛かります。
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