「なんだ おまえか!」の声で 金網のフェンス越に 会話が弾みました。
ウン十年の昔 入社当時に 先輩3人に誘われ ゴルフの筆下ろしに行き ビギナーの私が大勝をし その晩 その勝ち分で飲み歩きました。 以来 お付き合いを頂いている方のお宅が なんと畑のまん前 思いがけない出来事でした。
3月1日からオープンした 新しい農園での初日のことでした。
今迄ここを見て来た その方の説明によりますと 今回私が当選した区画は 以前は通路で 農園に改装するに際し 周りに金網のフェンスを建てる為に 掘った土を埋め立てた 開墾地の様な場所だそうです。 かって肥料を担当して 農業にも詳しい ので「でも 厭地(連作障害)の心配はいらんよ」と慰めの言葉も加えてくれました。
土木機械で掘り上げた土塊を ブルで均しただけの畑は ショベル1つ分の深さに掘って 土塊を細かく砕くだけでも 文字通り開墾作業 並の重労働でした。
ざっと大きな土の塊を砕いた後 この3平方メートルほどの1畝に石灰を施し 有機物主体に バーク堆肥 腐葉土 牛糞ミックス堆肥 鶏糞 骨粉 油粕 などを全面の土を砕きながら タップリと混ぜ込みました。
この土ではエダマメの様な豆類やトウモロコシを蒔くのがいいのでしょうが 3月の初めですから 試しに 葉物野菜を蒔いてみました。
写真でご覧と通り 4本の筋を付けて 手前の右2本に小松菜 左2本に春菊 奥の4本にホーレンソウを 何時もと変わらないやり方で種を蒔きました。 播種の後 全面にベタ掛布をかけてタップリと潅水をしました。 トンネルは防虫ネットと穴空きフイルムの2重掛けをしました。
発芽は 十日ほどかかりましたが 揃って芽が出て ベタ掛けは取り去りました。
今迄は 小松菜 ホウレンソウの本葉が出る頃には 根がぐんぐん地中に伸びいましたが この開墾畑では 根が地中に入り込めないのか? 株が地上方向に伸びて ふらふらしていました。 筋の両側を軽く中耕して 土を寄せ 株のふらつきを防ぎました。
後日 間引きと中耕をして 完熟堆肥の細かくなったものを撒き 土寄せを強化しておきました。
写真の映像は 播種後40日ほど経った姿です。
ご覧の通り 2回の選別間引きを経てきましたが 小松菜も ホウレンソウも 同じ1筋の中で もう収穫出来そうな株から 発育不良の株まで 種々雑多です。 ここ迄の生育期間中 土壌環境にバラツキがあったことを物語っているものと思われます。
次回の種蒔き時は この土壌環境のバラツキも幾分緩和されているでしょうから 少しは 揃いのいい葉物野菜が育つものと期待しています。