火曜日, 3月 31, 2009

ソラマメの皮算用


 3月6日付けで 花の写真を掲載しました。
 現在のソラマメは ご覧の通り 各枝とも5〜6段目の花房が開花しています。
 既に1段目は 黒く縮こまって 実らしい形になっています 早く実が生って 穫れたての皮の柔らかい豆を戴きたいものです。

 さて 今年のソラマメは「仁徳一寸」にかえて新しく「三連(サンレン)」にしましました。 また 此の場所は新しい農園で 今まで野菜を作っていません 連作を嫌うソラマメにとっては その点 条件が良いことも考えられます。 いずれにしましても 今年のソラマメは脇枝の発生も 花の付き方も いいようです。
 もしも この花が 全て実になるとしたら 大変な数のソラマメが穫れることになり 皮算用をしてみました。
 最下段の花房こそ 2〜3輪の花ですが そ以上の花房は 5輪の花が咲いています。 実の肥大が始まれば芯止めをしますので 7段花房迄で芯を止めるとして 花の数は 一枝当り 30輪は咲き 一株に6枝付けていますので180莢穫れることになります。
 そんなに実が付くと 株は保たないのではと案じますが 今まで ソラマメの摘果の話は聞かないし 記事を読んだこともありません よく観察て行きましょう。  

 ソラマメの隣に植えてあるスナップエンドウも 蔓が絡み合った低い所に 実が見え始めました。 
 写真を撮るにも 蔓やネットが邪魔をして デジカメが近寄れません。
 しかし 低く仕立てたお陰で 現在 蔓の先端はまだ80cmほどの高さです ネットは2mの高さに建ててありますので 当分の間は 昨年の様な高さ不足を悔いることは無いと思っています。

金曜日, 3月 27, 2009

椿と春蘭

 庭に4本の椿があります。
 年が明けて すぐに咲き出すのが ピンクの侘助です。
 その次が ヤブツバキに継木した 真っ白な八重の花が 重くて下向きに咲く「伊豆羽衣」で 2月から咲き始めます。

 そして 3月に入って咲くのが 八重の大輪を びっしりと咲かせる この写真の椿です。
 椿の種類は 何百種類もあると言われていますが 写真集で調べてみると「瑞雲」と言う名の花が よく似ています。
 この椿は 樹が大きいこともあって 家を建て替えた時と 庭を改修した時の2度 移し換えの難を受けましたが 今年は 最近では一番の 咲きっぷりです。
 朝の光を受けて 咲いている花々は それぞれが独自の色模様と形を競い合っているように見えます。

 4番目に咲くのが乙女椿で これからぼつぼつ咲き始めます。 一説によりますと 乙女椿の名前は 門外持ち出しを「お止め」された椿 から来たと言われています。 咲いている花は 八重のピンク色をしていて なるほど奇麗ですが 花はすぐに茶色になって落ちます その姿はあまり頂けたのもではありません。

 さて 次の写真も 名前に 春の字を頂いた「春蘭(シュンラン)」です。
 春蘭は 毎年 春分の日にこの姿で 現れます 暖冬気味の今年も ここ数年と変わりません。 春蘭は 温度よりも太陽の角度を感知して 花を咲かせるのかもしれませんね。
 かって 日本では何処でも 早春の 明るい雑木林の中で 枯葉の下から遠慮がちに頭を持ち上げる姿が見られたのに 最近は 野生ランのブームの被害を受けて 乱獲で少なくなっているそうです。
 この春蘭が ここに来たのは 今は亡き植木屋さんが持って来て下さったのでしょうから かなり前のことです。 幸いにして今年も 僅かですが右の方に 株が増えています。 これからも春分の日が来ると ここで 咲いて欲しいものです。

 春蘭の近く 石の隙間に 背丈3cmほどの ノスミレが咲いています。
 デジカメをいっぱいに接近させ マクロ撮影をすると このちっぽけなノスミレも 一人前の姿で ぴしっと立っています。 しかも 庭のあちこちを よく見ますと 花の色が少しづつ違い それぞれが個性を主張している様が 可笑しく思われます。

土曜日, 3月 21, 2009

桜に誘われて


春のうららの神田川に 鯉が悠然と泳いでいました。 
 赤い鯉が2匹 です ご覧になれるでしょうか? 写真面をクリックして 大きくしてご覧下さい。
 神田川は 水源池の井の頭公園を出発点として 流れに沿って桜がずっと植えられています。 桜の時期になると 岸辺の遊歩道は 何処も手近な花見の場所になります。 この花のもとでは 農園仲間の花見の宴も 毎年開かれます。

 ここから上流の桜は 現在まだ咲いていませんが ここの桜は1分か2分咲きで 気持のいい花です。
 連休のなか日 関東地方は移動性の高気圧にスッポリ覆われた格好で カラッとした絶好の お花見日和になりました。

 陽気に誘われて 上野の森へ「アーツ&クラフッ展」(副題:ウィリアム・モリスから民芸まで)を見に行きました。
 イギリスでは19世紀の後半に入って 大規模 工業化や 無規制な商業活動による弊害が現れてきました。 この時期(明治の始に)既に それらにたいする反省と モノづくりの評価基準に変革が唱えられています。
 勤労と手作りによる職人芸を尊び 天然素材の美しさを愛し 都会から田舎に移り質素な暮らしをする 運動が広がり 定着しました。 

 ひるがえって 日本では 昭和の始め 民芸運動 として一部の人の声に引き継がれましたが すぐに全体主義の荒波におしつぶされました。 そして 終戦後 モノづくりは大量生産の効率優先で大躍進を遂げましたが バブル崩壊後の最近は モノづくりの情熱よりも すぐ売れるもの 利益の上がるものに 基準がシフトしている様に思え 気掛かりです。
 展覧会を見て そんなことを感じました。

水曜日, 3月 18, 2009

スナップエンドウの支柱建て


お水取りも過ぎたので 極端な寒い朝は そう無かろうと思い スナップエンドウのトンネルを外しました。 
 狭いトンネルの中では 蔓がお互いに絡み合っていて 白い花は 地面すれすれの低い位置で咲いていました。

 実は 昨年の一番花が咲いたのは 地上70~80cmm の高い所でした。 その原因は ポットで徒長気味に育った苗は 花の咲かない8〜9枚目迄の 葉と葉の間隔が空き過ぎて 無駄な高さを稼いでいました。
 今年は苗を11月中に定植して 寒い間 トンネルの中で育てました。 葉と葉の間隔は狭くなりましたが トンネルの中では 蔓と蔓が絡む問題がありました。
 早速 2メートル以上の高い支柱を建てて 胡瓜ネットを張り 絡んだ蔓を 慎重にネットに誘引しました。
 数日経つと 蔓は自力でネットを這い上がり 白い花を まともな高さに咲かせるようになっています。

 昨年は 11月に定植する場所が無かったので 止むなく ポットで年を越して 2月の終わりに定植したと言う事情がありました。
 やはり この辺りでは エンドウやソラマメは 若苗を11月に畑に植えるのがいいようですし また  寒い中 畑で育てた方が 脇枝の発生も良さそうです。 
 あとは 異常寒波の来襲に備えた 冷温対策を立てておくことだと思っています。 ソラマメの場合は一般的なトンネルで対応出来ますが エンドウの場合は高さが必要になります 家庭菜園程度の 数本のエンドウのために 手持ちの資材でどんなことをするか? 来秋の宿題です。 

火曜日, 3月 10, 2009

温室のトマト

 急に日が長くなり 農園では夕方も 人影が残るようになりました。
 休日には 家族連れの声が弾んで ジャガイモを植える姿があちこちで見られます。
 いつもの春の農園風景です。

 さて 我家の温室トマトも 春らしくなってきました。
 ポットに入って 居場所を確保したトマトは 隣同士 葉と葉が触れ合うと 競争心が起こるのか? 我先にと 太陽に向かって 背伸びします。 徒長苗にならないようにと やきもきしている 人の気も知らないで 相変わらずのひょろひょろ苗になっています。 手前の黒い4ポットは「フルティカ」で こちらは まだよしとして 奥の黄色い3ポット「ファイト」は ひょろひょろです。
 水遣りは 土が乾くと 午前中に遣って 夜に残らないようにしています。 また 夜の温度は 発芽後 少しづつ最低温度を下げて 現在は11℃に設定しています。 昼間は 太陽が差し込むと この小さな温室内の温度は急速に上昇して かるく30℃を越えてしまいます 温室の上部左右にある 換気小窓を開けて高温になり過ぎないように気をつけています。
 その換気小窓には 手製で防虫網を張って アブラムシの侵入を防いでいます。 アブラムシは トマトに致命的なモザイク病を持ち込むので 特にこの若い段階でのアブラムシには気を付けています。

右の写真でご覧の通り 現在 本葉の6枚目が出ています。(写真面をクリックして、拡大してご覧下さい)
 多分 8枚目の上に1段の花房が着きます。 この花が開花したら定植しますので 後 3週間ほどの間には そこまで生長するハズです。 そのスケジュールに沿って すんなりと行ってほしいと眺めています。
 苗は 12cmのポットに 長期肥効型の倍土を詰めて植えてありますが もうしばらく経って 株が生長し 肥料が必要になると 様子を見ながら 時々水遣りの際に薄い液肥を添加して遣ります。  

金曜日, 3月 06, 2009

ソラマメの手入れ


冬の安定した気圧配置から 春へ移る途中では 三寒四温と言われる 気温変動の大きな時期があります。
 東京のドカ雪は この3月に降ることが多いので 先日の積雪予報には 過分な心配をしました。 

 この時期 農園で雪に弱いのは トンネルの中に入っている ソラマメです。
 春の雪は気温が高いのでベト雪になり この雪がトンネルの屋根に積もると その荷重でトンネルが潰されて 折角30~40cm ほどに伸びているソラマメが折れてしまいます。
 ソラマメはちらほらと花が咲き出し 脇枝が勢いよくでてきたので 土盛り・追肥 のタイミングでしたが 取り敢えず 積雪対策のトンネル補強をしました。 結局 その夜の雨は雪に変わらず 予報が外れて 幸いでした。

 三寒の時期が通り過ぎたので 延期していた 土盛り・追肥 の作業をしました。
 ソラマメの株元からは もう 多くの脇枝が勢い良く出ていました。 中には10本ちかくも脇枝の出ている株もあります 将来 マンベンなく陽が当たるような脇枝の配置を考えて 一株につき ほぼ6本づつの脇枝に整理しました。
 次に マルチを上げて 周りの土を株元に集めて 10cmほどの高さに積み上げて6本の脇枝を固定しました。
 追肥は 一株当たり ボカシ肥を一握りと 888の化成肥料 半握りづつとを 株から 20cmほど離して円周状に撒いて 土と混ぜ マルチをもとに戻しました。
 
 ソラマメの今後の作業は 背丈が高くなり 実が着いて重くなった時の支柱立てと アブラムシの発生時期に備えて 防虫網トンネルを高く張って 最後まで 可能な限りアブラムシの侵入を防ぐことだと思っています。  

月曜日, 3月 02, 2009

クリスマスローズ


一週間以上も青空を見なかったので 今朝の空は青さが染みるようでした。
 最近 満開の梅の木に 日に数回 メジロの群がやってきて 忙しそうに動き回った後 また一斉に飛び去ります。 
 真っ青な空を背景に 梅の花を啄んでいるメジロを撮ろうと 物陰で構えますが  用心深いメジロは レンズを向けると逃げてしまいます。 メジロが写っていない写真ですが 満開の梅と 今朝の青空を撮りました。

 前回に引き続いて 庭の花の写真を掲載します。
 今回の花は この時期になると 庭の古顔然として咲くクリスマスローズです。
 クリスマスローズは 何年も前から その場所に 植えっ放しですが 年々 少しづつ 株は大きくなって 花の数も増え 目下 健在です。 
 1枚目の写真は 真っ白なクリスマスローズです。
 この種は 株元にびっしりと花を着けます。 今朝のように朝日が低い角度で差すと 株元の奥で咲く花まで見えて ボリューム感があります。

 2枚目は ザクロの根元に植えてある 斑の入った花の クリスマスローズです。
 上の白い花よりは 数日遅れて咲き始めました。 俯きかげんに咲く姿は 植えてある場所が薄暗い こともあり 不気味な感じを受ける花です。

 農園では 3月に入ったので ジャガイモを植える人達の動きが目につきますし 通路脇の雑草も目立つてきました。
 私も ソラマメの手入れをしたり また 小松菜・ホウレンソウを収穫した後は 夏野菜の定植までの2ヶ月弱の間 場所が空くので そこに もう一度 小松菜でも蒔こうか?等と 始動の時を見計らっています。