木曜日, 9月 08, 2011

秋野菜 ・ 世田谷の豪徳寺

 農園の「鷹の爪」が真っ赤に色付いて 朝日に映えると実にいい色です。
 今朝の空は 折から 雲が消えると 夏空とは違って 乾いた青空が のぞきました。
 その青空と真っ赤なトウガラシとの取り合わせに秋を感じます。
 一瞬のチャンスにシャッターを押しました。
 「秋の一日 春の十日」と言われる通り 秋野菜は待った無しに追いかけて来ます。
 ブロッコリーとカリフラワーとカキ菜のポット苗は 既に定植時期に育っていますし
 白菜のポット苗も 本葉が出始め 今月の20日過ぎには定植期になります。
 種蒔き野菜は 大根が今週中に カブは20日頃に また 第1回目のホウレンソウ・小松菜などの葉物類もその頃に 種蒔きを予定しています。


 ネットで航空写真を見ますと 世田谷区の中ほどに こんもりと樹木の生い茂った地域があります。
 かって 世田谷城があった所で 現在は 東急世田谷線が市電スタイルの小さな車両で 駅員の居ない停留所を一つずつ辿りながら のんびりと走っています。
 その一画に 曹洞宗 豪徳寺があります。
 江戸時代の始め 彦根藩2代目藩主であった井伊直孝が 武蔵野に遠乗りしているとき 俄雨に遭い 大木の陰に入りました。 そこに一匹のネコが門前に現れて 招くので 招きに応じて 院内に入り 住職と話し込んでいると 先ほどの大木に落雷があり 一行は一命を救われました。
 以来 直孝は住職と親交して 同寺は 井伊家の菩提寺なりました。
 本堂の傍らには あちこちから寄進された招き猫が保管されています。

 本堂を左奥に進むと 井伊家 歴代の墓域があります。
 先の 東日本大震災で被害を受けたようで あちこちの墓石は 修理された痕跡が見られました。
 その中の一つに 井伊直弼の墓があり その墓石には『萬延元年閏三月二十八日』と記されています。
 桜田門外の変は三月三日です。
 当時の公式記録には「井伊直弼は急病を発し暫く闘病、急遽相続願いを提出、受理された後に病死した」となっているそうです。
 ここで こんな話を聞きました「大石内蔵助が恐れたのはこれです。吉良上野介を討っても首があれば幕府はこれができます。 内蔵助の懸念が その160年後に現実のものとなったのです」と。
 現代でも ありそうな話です。