水曜日, 1月 25, 2006

堆肥作り:第2回切返し

 堆肥の切返しは 醗酵温度を測りながら進めています。
ふだん醗酵が順調に進んでいる時は 一週間から十日おきに行います。 そして 切返しの回数は4回もすれば堆肥は出来上がります。

 ところが今年は 醗酵がうまく進まづ 第1回目の切返しの後も温度は40℃を超えることはありませんでした。 従って 第2回目の切返しは 13日おいて切返しをしました。 

 堆肥の状態は 表面にカビのコロニーがいっぱい広がり かなりの醗酵臭がしていました。 添加したのは 乾いている所にジョロで8リットルほどの水を撒いただけで その他の材料は加えていません。  堆肥を全部 一旦枠から外に出して 上にあった物を下へ 内にあった物を外へと混ぜて ふんわりと元の枠に積み込みました。
 
 この調子では 今回も醗酵温度は40℃を超えることは無いでしょう。 この寒さはしばらく続くでしょうから 次の第3回の切返しは2週間程空けた後になりそうです。
 やむを得ません  今年は 慌てないでじっくり進めます。

月曜日, 1月 23, 2006

雪化粧の農園


 雪が積もることなどほとんど想定していないので 農園は雪に対して全く無警戒です。
 雪が降った翌日の朝 様子を見るために農園にやって来ました。 雪は長靴半分程の厚さですっぽりと農園を覆い隠して 雪の白さに空の青さが映えてキリットした感じを受けました。 よく見ると雪の粒の一つ一つが朝日に照らされてキラキラと輝いています。 通い慣れたいつもの農園とは違った眺めを目の当たりにして いきなり土足で踏み込むのは 一瞬ためらいました。

 「たーさい」や「ルッコラ」の上に保温のために張ってあったトンネルは 積もった雪の重みに耐えかねて押し潰されています 雪を取り払いトンネルを元通りに起こしてやりました。
 また 半分以上も雪に埋もれていた「カキ菜」は やっと大きくなってきた脇芽を折らないように 丁寧に雪を除けてやりました。
 作業を終わって振り返ると 無造作に踏み荒らした長靴の足跡はちょっと野蛮に見えました。 

日曜日, 1月 22, 2006

今冬の初積雪


 昨日はこの冬初めて 一日中雪が降り続いて 少し雪が積もりました。
日本海側の地方では話にもならない程の積雪ですが こちらでは雪に慣れていないのと 珍しさもあって 朝から三度も雪かきをしました。 雪は夜には降り止んだので 今朝一番の雪かきは免れました。
 今日は 一転して抜けるような青空が広がり 目映いばかりの朝日が 木々の枝に付いた雪の固まりをピカピカ光らせて宝石の飾り付を施したようでした。
 ふと見上げると 隣家の屋根の上に「二十三夜の半月」が見えました。 朝のこの時間に「二十三夜の半月」がこんなにはっきりと見ることが出来るのは 雪上がりで綺麗になった空気と 冬の乾燥した真青な空の色のお陰です。 早速カメラを持って来て一枚撮りました。

水曜日, 1月 18, 2006

冬野菜の片付

 一月も後半 「大寒」に入ると 圃場に残っている作物も少なくなって 寂しくなります。
 暮れの内に 白菜は全て抜き取って持ち帰り 2株は漬物にしました。 残りの株は新聞紙に包んで家の北側に立てて置いてあります 2月一杯は保存がきくでしょう。
 聖護院大根やカリフラワーも全部収穫を終えました。 この冬もお蔭様でほぼ計画通り 満足の出来る結果でした。
 今菜園に残っているのは づっとマイナー的な存在で 目立たなかったが大寒に強い野菜達です。
 その一つ「カキ菜」は 前回のブログで写真を掲載しましたが 脇芽などはまさに”我が世の春”と言った感じの風情です。
 保温ネットのトンネルの中では 「たーさい」が寒風を過ごすかの様に地面にピッタリと貼りついて 濃い緑の葉を元気一杯に広げています。 収穫して帰って炒め物にすると 柔らかくて甘味があり一年中で「たーさい」の最も美味しい時期です。
 もう一つ トンネルの中で頑張っているのは秋播きの「ルッコラ」です。 今までのような成長は期待出来ませんが その代りに柔らかさと香がよくなっています 生でサラダとして頂けるので大変重宝にしています。
 比較的過ごし易く風の無い日に 冬野菜を収穫した後の片付けをしました。 作物の残屑や敷藁を綺麗にして 防虫ネットや支柱材を取払と すぐに乾いた寒気が地面の土をカラカラにしてしまいました。 2月に入るともうトマトの種蒔きの時になります 菜園の冬もいよいよラストステージです。 

金曜日, 1月 13, 2006

カキ菜の脇芽


一年で最も寒い此の頃は 氷点下の朝が続きます。 霜枯れ色の菜園にあって この「カキ菜」の鮮やかなグリーンの葉はひときは目をひきます。 冬の柔らかな斜めの光に映えるその「カキ菜」の脇芽をカメラに収めました。
 葉物野菜が少ないこの時期に 柔らかな脇芽の収穫が出来る「カキ菜」は貴重な冬野菜です。 昨年 農園の仲間に「カキ菜」の種を頂き 育て方も教わって今回が始めてのトライでした。
 ブロッコリー等と同じ時期(7月下旬)にポット播きして苗を作り 8月下旬に定植しました。 株はどんどんと大きくなり 秋に一度脇芽の収穫をしました。 その後 背は高くなり葉の数は増えましたが 脇芽の収穫は出来ませんでした。 寒くなってから葉柄の脇に芽が出だし 最近急に柔らかな脇芽となって目立つようになってきました。  立春が過ぎる頃には その脇芽も採れるようになるでしょう。
 脇芽は4cmほどに切って 干椎茸と人参を加えて 牛肉とオイスターソース味の中華風に炒めますと柔らかくて美味しく頂けます。
 「カキ菜」独特の風味は 春を呼ぶ味わいです。

日曜日, 1月 08, 2006

堆肥作り:第1回切返し


堆肥を積込むと 例年は順調に醗酵が進み 1週間から10日後には中心の温度は60℃以上まで上昇します。 ところが 今年は温度が40℃以上に上がらず 日時が経過しても 表面は醗酵の進む気配が全くないので やむなく第1回の切返しをしました。
 今年 醗酵が順調に進まなかった原因を推測してみますと 正月前の気温が低かった事もありますが 主因は「醗酵鶏糞」を使ったことではないか? と思われます。
 2ヶ月の短期間で堆肥を作り上げるこの方法は 2段ロケット打ち上げの様に 先ず1段目に当る「鶏糞」に醗酵促進酵素を加えて醗酵させ ここで培養された酵素と醗酵熱が 全体の落葉などに塗せた「米糠」の2段目ロケットを点火させて 全体に醗酵を広げ行く様なイメージです。
 その1段目の「鶏糞」には 例年「天日乾燥鶏糞」を使っていましたが これが手に入らなかったので 今年は「醗酵鶏糞」を使わざるを得ませんでした。 この鶏糞の袋には「完全醗酵鶏糞でアンモニヤ分は取り除いてあります 従って 畑に施しても嫌な臭いはしません」と書いてありました。 1段ロケットは今までの様に順調な燃焼をしなかったのではないか? と思はれます。
  以上の推測に基づいて 第1回の切返しを実施しました。
 準備した材料は 新たに「米糠」約5kgに残っていた「バイムフード」を加えてよく混ぜ合わせてたものと 水をバケツに2杯程を用意しました。
 先ず 積込み枠の横に 被せてあったブルーシートを広げて 堆肥を枠から順に移します。次に積込む時には 上にあった物が下に 周りにあった物は中央になる様に 移して行きます。 醗酵熱で乾燥してカッチリと固まっている物は 水で濡らしてばらします。 底まで移し終えたら 上部にあった物からフンワリと積込み 15cmほど積んだら 乾き過ぎていたらジョロで水を撒き 平らに均して 「バイムフード」を混ぜた「米糠」を一面に撒いて均します。
 この作業を繰り返して 全部を枠の中に移せば終了です。
雨水の浸入を防ぎ 隙間風を防ぎ ブルーシートを被せ 第1回の切返しを終へて 写真を撮りました。  醗酵が順調に進みます様にと願いつつ。

日曜日, 1月 01, 2006

新春に想う


 年の初めには 「初心忘るべからず」の言葉が合っています。
 
昨年末 書類の整理中に 変色しかけた古いタブロイド版の新聞を見付けました。 平成6年の春に発行された「JA全農通信」でした。
 もう12年近くも前のことです。 通勤途中にある区民農園で 土いじりを始めて間も無い頃 自分の始めて播いた種が 一斉に緑の芽を出しているのを見た時の感想を そのまま書いた小文が「JA全農通信」のコラム欄(平成新風)に掲載されました。 そして「植物は可愛がるほど、こちらに応えてくれる可愛いヤツ、の思いがにじみ出て共感を呼ぶ」と評されました。
  コラム欄の終りは "土を通して自然と時とが、人の心と体に替え難いリズムを与えてくれることを実感した。 人は土から創造された、人々は土に接していれば安らかなのである。" と結ばれています。
 10年以上も経った今 その想いは更に深まっていると感じています。