月曜日, 12月 31, 2007

スティックセニョール


 昨夜の冷え込みで 今朝の農園はコチコチに固まっていました。
 この寒さの中でスティックセニョールは花茎を次々に伸ばして 花蕾を高々と掲げています。 その様子には 早春の菜の花の風情を感じ ついカメラのレンズを向けてしまいました。

 スティックセニョールの花茎が15cm程に伸びると 既に幾度か摘み穫っていますが 寒さにめげずに脇芽が伸びてきますので 暖かい日の昼間に時々液肥などを与えて応援しています。
 スティックセニョールにとどまらず 冬野菜はそれぞれのペースで生長し 美味しくなっています。
 ホウレン草や小松菜も欲しい時に何時でも収穫ができますし 僅か2〜3筋蒔いたカブも 大きくなり込み合ってきたら間引き穫りをしていますが 今まで残ったカブはいつの間にか真白な大カブになっています。 
 
 明日は新しいカレンダーのページが開かれます。
 このブログも 引き続いて菜園を軸にしながらも 少しは巾を広げて行きたいと願っています。
 今年一年お寄せ頂きました皆様のご好意に深謝申し上げますと共に 来年も変らないご交誼のほどをお願い申し上げます。
  

木曜日, 12月 27, 2007

クリスマス過ぎの白菜


 例年クリスマスの頃 白菜は乾いた北西の風を避ける為に 大きな外葉を頭からすっぽりと冠ったポンチョのスタイルになります。
 ところがご覧の通り 今年はまだポンチョを冠っていませんし 葉は青々していて葉枯れの様子は見られません。 その代わり 小振りなこじんまりした白菜です。 
 
我家では 白菜は漬物よりも鍋物で食べることが多いので 白いところと青いところのバランスがほどよく かつ 大玉になるこの「王将」を毎年作り続けています。
今年の王将は 例年に比べて葉の枚数が少なく 一枚一枚の葉が小振りです。 従って王将のどっしりした貫禄が見られません。 この場所は夏の間胡瓜を植えてあった跡で 胡瓜の為に堆肥など充分入っていますし 胡瓜の根も奇麗でしたから土壌病の心配も無いと思っていました。 白菜の育ちが良く無い原因は どうも 日照不足に依るところが大きいのでは?と思われます。

 今年の春 割り当てられた農園のこの場所は南傾斜地で その下の方向に区の保護樹木に指定されている大きなケヤキの木があります。 秋が深まって太陽の角度が低くなると そのケヤキの蔭に入ってしまい 昼間は日光が遮られます。 また西から北の方角には稲荷神社の林があって 太陽が西に傾く夕方は 今度はそちらの蔭に入ってしまいます。 従って晴天の日でも 11月初旬から2月いっぱいは日照不足になりがちな場所です。(ちょうど 木々の間から一条の夕日が差し込んで来ました その貴重な日差を撮りました。)
 一方 南傾斜で北西の方角には高い林がガードをして 冷たく乾いたカラッ風の直撃を防いでいます。 お陰で白菜にとっては結球の葉先からどんどんと乾いて枯れ行くことも無く クリスマスが過ぎてもポンチョを冠らずに済んでいます。
 お正月も間近になりました やや小振りですが ぼちぼち王将獲りにかかります。

水曜日, 12月 19, 2007

プレゼンテーション今昔


 先々月 NHKのテレビ番組「美の壷」で ”野仏”と題してお地蔵さんや道祖神の放映がありました。
 その放映を見るために 久し振りでテレビの前に座り ヴィデオ撮りの準備もしました。 実は 杉並区の生涯学習講座「杉の樹大学」のグループ研究で 我々9名がグループを組んで 区内の”野仏”を調べて 報告することにしていました。

 現在 区内には約390体の野仏が 130ヶ所の寺社や墓地 或は路傍などに残っています。 此れ等を全部調べて回るわけにも参りません。 どれを選ぶのか?については グループ各人の野仏に対する考え方の個性を 期待することにしました。
 そこで 各人がそれぞれ近くにある野仏を見て回り その野仏に関する情報を 図書館の資料や そのお寺や墓地の管理者等から聞きました。 また 野仏の写真も付けて 各人がレポートに纏めました。 私は農園のある馴染み深い久我山地区で 2ヶ所を選んで調べました。 この 「菜園ブログ 8月22日号」(クリックすると開きます)には 当時調べていたことから知った一つの話題を掲載しました。
 各人のレポートを集めて討議の結果 (1). 野仏のある場所が判り易いように 130ヶ所をプロットした大きな区全図を作ること。 (2). その地図にリンクさせて 各人が撮った写真とコメントを表示して これらを見た人が「この野仏を見に行ってみよう」と言う気になる様な 画像(写真)を中心にした発表形式をとることにしました。 

 発表の場所はホールで 7〜80人の方を対象にしてプレゼンテーションをします。 そのためには ビラ用紙に写真やイラストを貼った程度では意図するような効果が出ません。 そこで Mac のプレゼンテーション ソフトKeynote を使ってみようと思い立ち ガイドブックを片手に試行錯誤しながら 画像中心に35ページの原稿を作りました。 
 この原稿を会場のプロジェクターに繋いで 大きなスクリーンいっぱいに映写すると さながらカラー映画を見るような リアルで迫力のあるプレゼンテーションが出来ました。
 かって会社勤めの頃は 会議で説明して訴える時には 如何に上手にビラを書いて説明するかが大事なカギでした。 そのために夜遅くまで居残って 当時はマジックインクで 文字中心の何枚ものビラを書いたものでした。 プレゼンテーションと言う言葉自体 広告業で使われる特殊な言葉であったように思います。 世の中あげて宣伝第一の時代になりました。
 
 なお Keynote で作った原稿は全て Picasa Album に掲載しました。 この右側 Links 欄の「Picasaアルバム」をクリックして 出て来た5冊のアルバムの中から「民間信仰の石像」アルバムをクリックするとご覧頂けます。 

土曜日, 12月 15, 2007

聖護院大根


 前作の後片付けが遅れ、 大根の種蒔きが 例年に比べて10日以上も遅れ、 9月の20日に早生種の「早太り聖護院」を蒔きました。
 昨年は十一月の気温が非常に高かったので その条件差もありますが 11月の20日頃には収穫を始めています。 9月の種蒔き時の15日遅れが 収穫時には小1ヶ月の遅れになっています。

 収穫遅れの負け惜しみではありませんが 霜が降りる寒い朝を迎えると根菜類の食味がうんと良くなります。 
 別畝に植えてあるカブが丁度収穫期を迎えています。 大きいカブから間引き取りをしていますが 1週間前に穫ったカブと食べ比てみますと 別の種類か?と思うほどに甘味がうんと増して 美味しくなっています。
 この聖護院大根も 豪快に大きく切って煮物にすると美味そうです。
 写真の左端の一本を抜いてみると下膨れ形で 葉を切り落として目方を量ると 1.6kg あり 見かけ以上でした。 

水曜日, 12月 12, 2007

大葉春菊が美味しい


 写真の大葉春菊が最高の時期になりました。
 柔らかいし 香りがいいし 鍋物に入れても 胡麻のおひたしにしても大変グーです。
 この春菊は摘み穫り種で 脇芽が10~15cmほどに伸びると 一葉を残して摘み穫ります。残した一葉から脇芽が出て次々と摘み穫れます。
 葉は肉厚で美味しいでのすが 茎がまた香りが良く美味しいのです。 面倒ですが 茎から葉を外して 茎は少し長めに茹でますが いずれにしましてもあまり火を通し過ぎないのがこの春菊を美味しく戴くコツのようです。(生でも食べられるそうですが 私は少し火を通しています。)
 折角の春菊も これから寒くなって 強い霜が毎朝降りる頃になると 葉がシモヤケを起こします。 ぼちぼち防虫ネットの上から穴あきのフイルムトンネルを掛けてやる必要があります。

 もう一つ 厳寒の到来に備えて 畑に穴を掘って里芋を埋めました。
 里芋作りの先輩達のお話では 東京のこの辺りであれば 里芋の上にゴザ等を挟んで土を30cm程の土をかけて雨除けのシートを被せておけば冬の寒さに耐えられるとのことです。
 久し振りで深い穴堀をしました。

月曜日, 12月 10, 2007

スナップエンドウ・落葉拾い




 写真のスナップエンドウは 11月の20日が過ぎてから 慌ててポットに蒔いたものです。
 ポットを家のベランダに置いて育てていますが このところの晴天続きで昼間の気温が高いためか ヒョロヒョロ苗になり 巻きヒゲが見えて来ました。 エンドウは本葉2〜3枚の頃が最も耐寒性が強いと言われていますので この調子で背丈だけが伸びられては困るわけです。
 早く畑に持って行って植えたいのですが今のところ場所がありません 止むを得ませんので一回り大きなポットに移して 白菜を穫った跡に仮置して冬を越させます。

 今日も昼間は風も無く落葉拾いをしていると 防寒の上着は脱ぎたくなるほどです。
 堆肥作りのための落葉拾いは 例年よりも少し遅くなりましたが まず近くの公園でケヤキの落葉を拾ってきました。
 このケヤキの落葉と混ぜ合わせるクヌギの落葉は クヌギだけがある公園で拾いますが まだ充分の量のクヌギ落葉が溜っていません。 クヌギの葉は色付いているので 一雨くればどっさり落ちて来るでしょう。 その間に 古畳を解体して切り藁を準備しておきます。
 今年も 乾燥鶏糞は手に入らないので(最近 手に入る鶏糞は醗酵済の醗酵鶏糞のみです) 堆肥は 落葉、切り藁、米糠と醗酵剤(バイムフード)で作ります。 鶏糞を入れないと初期醗酵の立ち上がりが鈍く 上昇温度も鈍いので その分時間をかけて作ることになります。

 

水曜日, 12月 05, 2007

九条太葱


 昨今の1段の冷え込みで 葱は甘味が出て美味しくなりました。
 春の彼岸に 農園の隅に2筋 葱の種を蒔きました。 1筋には「九条太葱」をもう1筋には「九条細葱」を蒔きました。
 細葱を蒔いたのは 細葱は早々と 夏の暑いさかりから収穫が出来るからです。
 その細葱も秋の間に穫り尽くして 今月になってからは 太葱の収穫に入っています。 太葱にとっては 葱が美味しくなる いいタイミングからの収穫になりました。

 定植の時は深さ10cmほどの溝に苗を植えましたが その後3回の土寄せで ご覧の通り土は盛り上がって見えます。 その分 九条葱の白い部分は深く土の中に埋まっていて 引き抜く時には結構力が要ります。
 1本ずつ根元を掴んで引っ張ると 土が割れて白根が地上に現れ 火山の噴火穴の様に開いた土の裂け目から 葱のいい香りが噴出してきます。
 ひげ根を切って 冷たい水で泥を洗い落としながら 枯れた葉をむしり取ると 葱の白さは輝くばかりです。
 「葱白く洗ひたてたる寒さかな」芭蕉の句が 先日読んだ本にあったのを思い出しました。