大寒に入ってからは 東京23区の西部に位置するこの辺りでも 朝の最低気温は氷点下の日が続いています。
先日は二年振りで雪も降り 一瞬ですが 農園の雪化粧も見られました。
写真の一畝は 10月30日に 昨秋の最終の種蒔きをした カラシナ・ホーレンソウ・小松菜の現在の様子です。
霜除けを兼ねたネットのトンネルを掛けてありますので 雪の被害も皆無でしたし ホーレンソウの株張りも良くなって来ました。 小松菜とカラシナは もう収穫の出来る段階になっています。
2月15日の期限内には 何とか収穫を終えられそうです。
この区民農園は2月15日の契約期限をもって閉鎖されて 自動車専用道路になる予定です。
全区画数450を越す 区内最大規模の区民農園が 無くなるのみならず 玉川上水をとりまく貴重な自然がまた破壊され 人の力では元に戻せない 永遠の彼方に消え去ることになります。
また このブログでも幾度か取り上げましたが 今から350年も昔に 沿道の農民が鋤鍬持参での奉仕よって開削され その時の姿が残っているこの辺りの玉川上水は「人類が共有すべき普遍的な価値を持つ遺跡や自然」(世界遺産の定義) にも値するものだと思います。
最近のニュースですが。 ここの玉川上水のずっと下流の新宿御苑辺りでは かっては 流れていた玉川上水を埋め立て跡形も無くし 道路にしました。 今度は その近くを機械で掘り「玉川上水・内藤新宿分水」と名付けて 人が住めなくなった新宿の町の新たな顔として売り出そうと 新宿区長陣頭で旗揚げしたそうです。
同じ東京都で 方や350年も残って来た玉川上水の自然を破壊し その一方で俄作りの玉川上水を作ろうとする 人の愚行が真面目顔で行われようとしています。 経済競争こそを金科玉条とわきまえて来た この世相が入っているトンネルの出口こそ 探さねばなりません。