木曜日, 2月 07, 2008

トマトの種蒔き


 毎年 立春の日の前後にトマトの種を蒔いています。
 今年は 農園に 数センチの雪が2回も積り その後片付けなどで 種蒔きが今日になってしまいました。
 寒い時期の種蒔きには 数年前から 写真の発芽・育苗器「愛菜花」を使っています。(写真の右半分は 保温カバーを外した状態です。)

 無理をして この時期にトマトの種を蒔く理由は(昨年もブログに記載しましたが)簡単な保温トンネル程度で トマトが定植出来る時期 4月の初めに 一段目の花房が開花している苗を作るために それから 逆算して 2月の初めに種を蒔いています。 こうして 4月の初めに定植しておきますと 7月下旬の梅雨明け以降 真夏の日光で トマトの裂果が多発する迄に 8段目までの いい実が収穫出来る目処が立ちます。
 この梅雨明け後の裂果対策については 今迄も 雨除けトンネルをかけることや 遮光ネットを張って強い日差を弱めることを試しましたが 強風による被害に遭ったりして中止し 現在のような 梅雨明け迄に 春トマトは勝負する方向に傾斜していきました。
 大型園芸店では 最近 トマト・なす・胡瓜などの苗の売り出しが年々早くなっていますが 4月の初めに一段花房が開花している苗はまだ売っていない様です。 また 毎年 自分で作っていると次々と興味も湧き 面倒な苗作を飽きもせずに続けているのが現状です。

 今回蒔いたのは 普通トマトの「桃太郎ファイト」が8ポット 中玉トマトの「フルティカ」が4ポットの合計12ポットです。
 培養土は6センチの小さなポットに 重い種蒔き培土を詰めて 一昼夜水に浸けた種を蒔いています。 そして 本葉が3枚になると 今度は 12センチの大きなポットに もう少し 肥料効果が持続する 軽めの育苗培土を固く詰めて そこに苗を移植します。
 12センチのポットでは「愛菜花」に納まり切らないので 別の小型温室に移して育苗します。

 また「愛菜花」の設定温度は種を蒔いた土の中に温度計を差し込んで 昼間は28〜30℃に 夜は20〜23℃に 昼と夜の温度に変化をつけて管理しています。(その方が 発芽が揃うと言われています。)
 そして 発芽すると最低温度を15℃ぐらいに下げ 更に 一週間毎に1℃づつ下げて 徐々に 外気に慣れるようにしています。
 なお 発芽後の最低温度は 8℃ をデッドラインにしています。

18 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

こんばんは!
ヤッパリ私のトマトの種蒔きは、もう一度やり直さなければいけないと思います。
2階の部屋に置いてあるので、温度は大丈夫と思っていましたが、昼間の28℃~30℃って言うのも、夜の温度もクリアできていないと思いました。昨年の記事は読んだのですが、何を勘違いしたのが温度は18℃だと思っていたのです。
ペットボトルに高温のお湯をいれて底に置くとか方法はありそうなので、もう一度考え直してみます。

匿名 さんのコメント...

昨年のブログでもトマトの種蒔きをこの時期にすると伺い大変驚いた記憶があります。私は
早く蒔いても結果は同じと聞かされていましたので。
でも菜園ブログさんの体験から来る綿密な観察による育苗法と知り本当に感心いたしました。

この時季に大好きなトマトの話題に、なんだか嬉しい気分です。

匿名 さんのコメント...

「あいさいか」に、すっかり魅了されそうです。緻密な温度管理は誰にでもできるものではないでしょう。ただただ驚きです。
トマトも成り行き任せの栽培と違って、裂果を避けるために逆算しての種蒔きというのも、感心いたしました。

M. Sasagawa さんのコメント...

リラ様:
 私の部屋は2階の南向きで、春の彼岸までは日光が部屋に入ります。天気さえ良ければ、昼間の部屋の温度は25℃ほど、日光の当たる所は30℃になります。
 リラさんのところでも、発砲スチロールの箱の蓋を取って、ガラス板で蓋をして、陽当たりのいい所に置くと28〜30℃の発芽適温はクリアー出来るのでは?いちど温度計を入れて試してみられては如何ですか。 
 OKならば、日の当たらない時間帯に、スチロールの箱に湯たんぽを入れて、毛布で保温をして20℃を確保すれば、4〜5日で発芽します。発芽すれば、部屋の温度を15℃目標にすれば、昼間は20℃以上になるでしょうから行けるでしょう。
 なんとかして、発芽をさせて下さい。

M. Sasagawa さんのコメント...

hisa様:
 今種を蒔いて、完熟トマトが戴けるのは4ヶ月先です。毎年 トマトを育てながら いろいろな事が起こるので 何だか物語でも書いている様な気がします。

 毎年夏にミニトマトのドライトマトを作るために、 ニミトマトを2本蒔いていました。今年は、中玉トマトのドライトマトを作って その味を試してみようと思っています。
 ドライトマトの作り方も含めて、楽しみが増えました。またその時になると、ブログに報告するつもりです。

M. Sasagawa さんのコメント...

kimama様:
 「愛菜花」は今年で4年目です。それまでは 庭に置いてある花鉢用の、小さな温室の最下段の保温を強化して、トマトの発芽をさせていました。 その時に比べると「愛菜花」は樂です、昼と夜のダイヤル合わせだけすれば、後は4日程 土の乾燥を見ていれば万事OKです。

 この「愛菜花」はトマトの発芽を受け持った後は、唐辛子やししとう、ズッキーニ、ゴーヤ、オクラetc 比較的発芽の温度が高い野菜の苗作りに一役かった後は、来年迄 納屋で休んでます。
 なす、胡瓜は継木苗が必要です。継木の技術と設備がありませんし、必要な株数も1〜2株ですから購入しています。

匿名 さんのコメント...

もう愛菜花の中は春が来ていますね。タキイのパンフにこの保温器が載っていました。検討してみます。
今日の畑はもう春の訪れが来ていましたがまた雪が降るようですね。プチヴェールがまた出てきていましたが今度の収穫にしようと獲りませんでした。
ネギは一畝獲ってしまったので秋に撒いた種の苗を植えてみようと思っています。
じゃがいもは「はるか」と言う種芋がいいとのことで探してみようと思っています。

M. Sasagawa さんのコメント...

モンカー様:
 「愛菜花」を買うまでは、小型の温室の中を仕切って発芽温度を得ていました。 ニーズのある人には「愛菜花」は有効だと思います。

 プチヴェールを先日初穫りしました。待ちに待ったプチヴェールでしたので、美味しいと思いました。

 じゃがいも「はるか」は聞いた事はありますが、何処で手に入るかは存じませんね。

匿名 さんのコメント...

こんにちは
いつも勉強になります。逆算の仕方などは考えもしなかったので参考になります。私のトマトノートにメモしておきました^^
「愛菜花」というのも初めて聞く名前だったので早速検索しましたが、少々値が張るものなんですね。
いつかは購入してチャレンジしたいです。

匿名 さんのコメント...

もう夏野菜の種まきシーズンですね。愛菜花はどこに置かれているのですか。私の家は置くところがないので購入苗ですませています。
私はトンネルのダイコンとニンジンをこれから蒔きます。

M. Sasagawa さんのコメント...

livestrong様:
 ご参考にして頂ければ幸いです。
 
 「愛菜花」は用途も限られています、小型の温室でも目的が達せられこともありますので、その辺もご勘案下さい。

 早く農園で 真っ赤に熟したトマトを食べたいですね。

M. Sasagawa さんのコメント...

ポタ様:
 「愛菜花」は狭い自分の部屋に置いています。
 天気の良い昼間は25℃になりますので、「愛菜花」が無くてもいいのですが、陽が陰る頃には必要になります。

 育苗期の温度管理は、少なくとも3段目までは、花芽の形成にも影響を与えると聞いていますので、注意しながら管理していきたいと思っています。

 トンネルの中での大根や人参の種蒔きは、ちょうど秋の逆ですから、先ずは発芽ですね。

匿名 さんのコメント...

今年は昨年に比べ天候が不順なこともあって、ついうっかりしていましたが、ブログを拝見して早速菜園メモを確認したところ、昨年もこの時期に第1回目のトマトと茄子、ピーマンの種をポットに蒔いていたことを確認しました。
今年は初めての経験ですが愛菜花まではチョット手が出ませんので、稲藁か枯れ葉を使って簡易の温床でも作ってみようかと思っておりますが、今日から孫達が押し寄せてきますので、週明けにでも早速はじめたいと思っております。

M. Sasagawa さんのコメント...

waka3様:
 今日も午後から雪の予報ですが、カレンダーでは種蒔きの時期になりました。
 去年は 頂いたタイの長ナスも同時に蒔いたのですが、今年は農園の面積が少なく(去年の種は大事に保存していますが)残念乍ら 見送ることにしました。

 waka3のところは 立派な温室をお持ちですから、愛菜花は必要ないでしょう。
 うちの温室は昔セントポーリアの為に買った小さい温室です、シシトウやピーマンは トマトが出た後で温室に入る手順で種を蒔かざるを得ません。

匿名 さんのコメント...

タキイ種苗がモニターを募集していたので応募しましたら選ばれました。
苗作りから始めなければなりません、これまでは適当に作っていましたが参考にさせていただきます。
ヒータの設備がないので毎年蒔いている3月3日がスタートになります。
ところでお聞きしたいのですが殺菌剤などを使っていますか?

M. Sasagawa さんのコメント...

nagamasa様:
 タキイのモニターにえらばれましたか?毎月の雑誌の「モニター蘭」に連載されていますので、今後注意してみます。 そのうちにnagamasaさんの記事が載るでしょう、楽しみです。

 トマトの殺菌剤につきまして:
 苗作りの段階では 全く使いません。
 畑に定植してからも、無農薬を目標にしてストウチュウで対応しています。
 私の植えている「ファイト」は葉カビ病に対抗性が付与されていますが、唯一 周りの畑のジャガイモの葉が茂る頃 疫病がまん延し、トマトに伝染した時 だけは、止む無く 治療薬を散布します。 
 疫病の治療薬はいろいろ出ていますが、私の持っているのは リドミルMZで、これに薬剤の浸透力を高めるアプローチBI を添加して、降雨の先後に散布しています。

匿名 さんのコメント...

昨年たくさん種をとったのですが、今年はどうしようか迷っています。中玉は少しにして大玉とイタリアンを少しずつ、バランスよく植えようかと思っています。育苗は、あまりうまく行かないので苗を買う事にしようかと考えています。

M. Sasagawa さんのコメント...

せんめい様:
 昨年 沢山種を取っておられましたので その種を使わないのも惜しい気がしますね。
 私は ブログに書きました様な次第で 苗作りを続けていますが、面倒でもあり また楽しくもあり と言ったところです。 その中に だんだんと 継木のトマト苗が早くから売り出されて来ると、 苗を買うことになるでしょうね。