日曜日, 5月 31, 2009

走り梅雨?


 30年以上も前に打ち上げられた 人工衛星「ひまわり1号」(予備機)の写真です。
 先日 筑波宇宙センターへ見学に行った時 撮りました。
 現在 毎日見ている雲の写真は「ひまわり6号」から送られて来ているデーターですが 写真上部の金色の部分に組み込まれた 特殊カメラで撮られているのと原理は同じだそうです。

 東京では ここ4日間 連日梅雨の様な天気が続き 畑仕事が滞っています。
 例のひまわりからの雲の写真を見ますと 梅雨の立役者の一つ オホーツク海高気圧が居座り 本州 南にある 低気圧の動きを抑え 冷たい湿った空気を関東地方に吹き込む 例の 東京の天気が崩れる気圧配置が4日も続いている為です。 
 明日は その動きの遅い低気圧も動いて 天気は回復する予報になっていますが ひまわりの広範囲の雲の写真を見ますと「梅雨」の舞台は着々と整いつつあるようです。
 明日6月1日は「気象記念日」でもあります。

 その様な次第で ソラマメの後に植えるべく苗作りしている 赤シソも ご覧の通り足止めをくい 温室の中で待ちわびています。
 赤シソは このところ毎年 5月に定植して 8月迄に2回 葉を摘取り 無農薬の「赤シソジュース」を作っています。
 今年は 定植が遅れたので ジュース作りは一度になるかもしれません。
 なお「赤シソジュース」をクリックすると 昨年アップしました 作り方がご覧頂けます。  
     

火曜日, 5月 26, 2009

中学生の植えたトマト


 中学の女子生徒さんが 「ライフデザイン ・ 園芸」の授業で 4〜5名のグループを組んで プランターに 合計36本のミニトマトを植えました。
 ほとんどの生徒さんは 土を触ったこともありません。 慣れない手つきで 土作りから始めて 苗を植え 仮支柱を立て 水を遣って それぞれのトマトに名札を立てました。
 お昼休みになると 生徒さん達は三三五五と連れだって 植えたトマトに水を遣る姿が見られる様になりました。
 それから数えて1ヶ月が経ちました。
 その甲斐あって 写真でご覧の通り 1本のトマトも欠落なく 36本全てが揃って3段目の花が咲いています。

 5段目まで実を生らせるべく 支柱も立て 強い風にも倒れなくなりましたし 追肥もたっぷり施しました。
 右の写真でご覧の通り 1段目の実は「アイコ」の名がピッタリの可愛い形になっています。(写真面をクリックすると、可愛い実がよく見えます)
 あとは 真っ赤な「アイコ」を皆が 楽しみにしています。

 ここは 中野区にある「東京文化中学高等学校」です。(学校名をクリックすると、同校のHPがご覧いただけます)
 「武士道」の著者で また 前の5千円札でもおなじみの 新渡戸稲造さんが 昭和3年に初代の校長に就任された東京女子経済専門学校の 現在の中学高校部門です。 なお 平成22年4月より校名が「新渡戸文化学園」に改称しました。
 以前 校内の花壇や大型プランターは 園芸業者が 一手に世話をしていました。
 中高生のカリキュラムに「ライフデザイン ・ 園芸」を組み込んで 自然に親しむ心を育てようと 生徒さん達の手で 母校の花壇やプランターを飾ることになりました。 その指導のお手伝いをしています。
 
 この1学期は 中学1年生には 各自の名前を書いたポットに マリーゴールドとジニアの種を蒔いて苗を作り 花壇に定植することを。
 中学2・3年生には 上記の大型プランターに 土を詰めて ミニトマトの苗を植えて 世話することを。
 高校生には 校内にある大小7ヶ所の花壇と 約20個の大小プランターに 購入したいろいろの花を植え 校庭を飾ることが それぞれの課題です。
 写真は 高校生が 花を植えた半円形の花壇です。

金曜日, 5月 22, 2009

胡瓜の3本仕立


胡瓜を定植してから約1ヶ月が経ちました。
 防虫網のトンネルの中で 主蔓の第1節から第3節の間で 勢いのいい脇芽を2本選んで それを2番蔓と3番蔓として伸ばしました。 この3本の蔓の伸びに勢力を集中するために 株自体がまだ幼いこの時期は それ以外の1節から7節迄の脇芽 及び花芽は全て摘取りました。
 トンネルの中が 蔓でいっぱいになったので 支柱建てをして ネットに3本の蔓を誘引して伸ばしています。
 写真の中央の 一番高い蔓が主蔓です。 左に伸びているのが 2番蔓 右に伸びているのが 3番蔓です。
 この胡瓜「夏すずみ」は 花の着き方や また 子蔓の第1節or第2節には雌花が咲いて実が生るなど 決まった習性があります。 出来るだけ その習性に添って 3本の蔓を整理していければ 葉ばかりが蔓延ることなく 夏まで 良果が収穫できるはずです。

 右の写真は 主蔓の第8節以降に咲いた 今年初の雌花たちです。
 ご覧の通り 連続した5つの節に雌花が咲いています。 株が若い 始めの頃によく見かける 花の着き方です。  
 このようないい状態を維持するために 上記の蔓の整理と合わせて 根と葉を大事にしています。
 これから暑くなると マルチの上には稲藁を敷いて土に日陰を作り マルチの下には 既に敷設してある給水チューブから 液肥を遣って 土にひんやりした しっとり感を与えます。
 また 4〜5日毎に 肥料分を加えたストウチュウを 葉の両面に撒いて 葉からの栄養補給と 病害虫に備えて 固い しっかりした葉を作るようにします。

土曜日, 5月 16, 2009

トマトの2本仕立


左の写真は 2本仕立の中玉トマト「フルティカ」の現状です。
 向かって左側の枝は主枝で 現在5段目の花が咲いています。 右の2番枝は 2段花房まで開花しています。 主枝と2番枝の 花の咲くタイム差は その程度です。
 ここの農園は 新しく開墾され 永年 野菜は作られていなかったので トマトを定植するに際して 堆肥や有機物肥料を意識的に 多く投入しました。 
 その結果 ご覧の通り かなり窒素過剰の体型になっています。
 まず茎は 人差し指の倍以上の太さがありますし 葉はぐるぐる巻きになっています。 中には 4段花房の辺りの主茎が異常発達して 所謂「穴空き」になりかけた株もありました。 また 肥料成分の拮抗作用によって カルシュウムの吸収が阻害されて 尻クサレ症状の出る実もあります。 先日は ストウチュウの肥料分を除いて 代わりに 第1リン酸カルシュウムを1%弱添加して 晴天の日の夕方 トマトの枝・葉や 特に先端部の新芽や花房に 丁寧にストウチュウを散布しました。
 更に 第2回目の追肥も見合わせて その後の様子を見ている状態です。

 今年 始めて トマトを2本仕立にした理由は 場所的に 畝巾が90cmしかとれず 2列植えは無理であったことと 実は 昨年 フルティカの主枝を 不注意で折ったため 脇芽を3本伸ばして 3本仕立にしました その3本仕立が 思わぬ好結果を生んだことも 今年2本仕立に踏み切る背景にありました。
 さて 上の写真は 毎年作り続けている 普通トマトの「ファイト」です。
 この「ファイト」も2本仕立にしていますが ここで見えるのは 1段の実の位置です。 左の株は 定植時に寝かせ植えをしたので 1段の実の高さが低くなっていて 2段の実が 普通に植えた右の株の1段と ほぼ同じ高さになっています。
 いずれにしましても 1段の実は白くなりつつあります。 あと20日もすると赤く熟してくるでしょう。

 少し前は 道を歩いていると ジャスミンの香りで振り向かされることがありました。
 昨今は ジャスミンに似た香を放つ 右の写真の「ニオイバンマツリ」(別名ブルンフェルシア)が 取って代わって鼻を引きます。
 4〜5年も前 伊豆の下田で 「マツリカ」と名付けられた 1株を買って帰り 我家の駐車場の生垣に植えました。 冬の間は 見る影もなく哀れな姿になりますが 5月に入ると 葉の色が目立つ様になり 香を放ちながら 花が咲きます。
 開花の当初は紫色の花ですが 時間とともに紫色が抜けて白い花になります。 次々に開花すると ご覧の通り 紫と白の2種類の花が植えてあるような感じになる面白い花です。
 育て方の解説書によりますと " 寒さには弱いので 地植えや生垣に植えるのは不適、鉢植えにして 冬場は室内に取り込む " と書いてあります。 地球温暖化のお陰か? うちは 生垣でも少しずつ 株は大きくなっています。

火曜日, 5月 12, 2009

ゴボウとニンジン

野菜作りのマンネリ化を防ぐために 毎年 何か新しい野菜を 種蒔きから手掛けています。

 昨年は 大型シシトウ「福耳」と フランス土産で頂いた西洋ネギの種を蒔き 育てました。
 今年は 短根太ゴボウで 超極早生の「サラダむすめ」を実験的に 人参の畝の端へ 十穴程蒔きました。
 3月に入ってから トンネルとベタ掛の中で種を蒔き その後 間引きと 追肥・土寄せをしました。
 左の写真は 気温の高い日が続き 一雨毎に 葉が大きくなり ゴボウ畑らしくなった今の姿です。
 この程度の大きさでも 葉を手でさわると ゴボウの香が強くします。
 7月には 長さ30~40cmの 新ゴボウが収穫出来る見込みです?

 次に 右の写真は 16年目を迎える古いペレット種のニンジン「向陽二号」です。
 昨春 冷蔵庫の隅に転がっていた種を 3月に入ってから蒔いたところ 8割近い発芽率を示し 6月後半から7月にかけて 形のいいニンジンが穫れました。
 その奇跡的なことに 味を憶えて 今年も 柳の下の泥鰌をねらって種を蒔きました。
 畑が変わり 気象条件も変わっているので 発芽率は 昨年に比べると若干低下しました。 それでも まずまずの発芽をしています。
 その後 間引き・追肥・土寄せを終えた姿です。
 まだまだ 羽根アブラムシが飛び交っているので 引き続き 防虫網のトンネルの中で育ています。

 一つ置いた隣の畑のソラマメには びっしりとアブラムシが着いて テントウムシとアリが忙しそうに動き回っています。 この間まで 飛び回っていた 羽根の生えた単独行動の空軍アブラムシは 爆発的な増殖率で まるまると太った歩兵アブラムシの大群へ変わっています。
 うちのソラマメは 防虫網のトンネルの中で 防衛しているお陰で 今日 収穫したソラマメも 写真でご覧の通り アブラムシの影はありません。

金曜日, 5月 08, 2009

胡瓜とシシトウ

 五月の大型連休のお終いは 冷たい雨の日が続きました。
 その雨があがり3日ぶりで 農園に出てみますと 夏野菜が見違える程に生長していました。

 左の写真は 定植後 十日ほど過ぎた胡瓜(継木の夏すずみ)です。
 胡瓜の健康バロメーターは 蔓の先端の葉の形が 鳥の嘴の様な格好をしていて 新葉が次々と伸びてくるとOKだと言われています。 主蔓の先端も 脇芽の先端も 鳥の嘴の格好になってきました。
 例年 夏すずみ は株元から出る 勢いのよい脇芽を2本伸ばして 中央の親蔓と合わせて 3本の蔓を伸ばす 3本仕立にしています。 普通は 1番脇芽はあまり勢いがなく 2番と3番の脇芽を伸ばすことが多いのですが この写真の 1番脇芽は 2番蔓の有力な候補になりそうです。

 右の写真は 3月17日に種を蒔いて 胡瓜と同じ頃に定植した 大型シシトウの「福耳」です。 頂上には 花芽も見えてきました。 
 「福耳」は昨年に引き続いて 2年目です。
 手のひらサイズの この大きなシシトウは大変な豊産種です。
 6月から 11月一杯まで 病気にも罹らず 実が生り続けました。
 夏場 高温と乾燥が続くと辛味を増しますが 始めの頃と 秋は辛味も少なく食べやすく ボリュームがあります。

 次は 我家の鉢植えのバラ「ブルームーン」が開き始めた その日の写真です。
 昨秋 神代植物園でこの「ブルームーン」のルーツを見つけました。
 その時の ガイドさんの説明によりますと バラ作りの夢は 青いバラ だそうです。 この「ブルームーン」も青いバラ実現すべく 開発した中で 1964年にドイツで作り出された 四季咲きのバラだそうです。
 このバラは ノーブルな香も 魅力の1つです。

月曜日, 5月 04, 2009

ネギの苗作り

 「ネギの彼岸まき」 と言はれて ネギの種蒔きには 春と秋の彼岸頃の気候が最適です。
 私は毎年 春の彼岸に蒔いて 7月に定植をし ネギが最も美味しい冬に収穫する 春蒔き型を続けています。

 今年は 自宅の庭で ジャンボプランターに種を蒔いて ネギの苗作りをしています。
 プランターは 巾30cm 長さ80cm 深さ25cm の大きさです。
 2個のプランターに「九条太ネギ」と「西洋ネギ」の種をそれぞれ2筋ずつ蒔きました。
 種は筋蒔きで手間をかけ 1cm間隔に蒔いていますので 発芽後 第1回目の間引きは しなくて済みます。
 播種後 約1ヶ月 草丈が10cm程になった頃に 液肥を一度遣りました。 上の写真は 現在の「九条太ネギ」の様子です。
 苗は かなり しっかりしてきましたので 数日中に 始めての間引きをして 株間を 3cmほどに広げます。
 もう一度 液肥の追肥をやって 浅い根を過乾燥から守るために 筋の両側に堆肥を薄く敷いて コンポストマルチをします。
 その他 5月の青嵐に対する防風対策と ナタネ梅雨や入梅の過湿防止のための風通しと言う 相反する要求に応じながら 苗作りをします。
 なお 仮植えの場所が確保出来れば 6月にプランターから出して 畑に仮植えして 夏を越し 9月に定植することも視野に入れて 対処していくつもりです。

 もう1つの同型プランターには トマトの苗作りの過程で たまたま定員枠の関係で 1軍に入れなかった フルティカの2株が入っています。
 左の写真はそのうちの1本です。
 ご覧の通り 1段花房の実は大きくなっています。 また 1段花房下の脇芽が伸びて 2本仕立になっているのも判ります 脇枝の1段花房も 既に開花しています。
 晴れて1軍枠に入れて 農園に定植されたフルティカの兄弟達は 恵まれ過ぎた環境のためか?窒素過剰の体型になっているのに比べて こちらは幹の太さも健康的ですし 若干 日照不足のために葉色は薄いようですが 立ち姿はスマートです。 人間の様に 気分的にクサルこともないので 見ていて清々しいです。
 こちらも 早急に 第1回目の追肥を遣らねばなりません。