火曜日, 6月 30, 2009

苗作りを振り返って

 梅雨の後半に入り 梅雨前線が本州上を 東西に長く横たわっています。
 終日じめじめした日には 胡瓜の収穫以外に 農園に出かけることもありません。
 今日はパソコンに向かって 夏野菜の苗作りを振り返ってみます。

 2月の節分の頃に中玉トマトの種を蒔きました。
 最近 花・野菜の種の価格が異常高騰しています 自衛上 高価な種を無駄にしない様に 予備の1ポットを含めて 5ポットに 種は1粒づつ蒔きました。 
 うち4ポットの種は 4日で発芽しましたが 残りの種1粒は 発芽の動きが見られません。

 十日程経って 発芽している4ポットは順調な生育を続けました。 未発芽の1ポットを片付けようと 見ると 土が盛り上がっています 高価な種は生きていました。
 いかし多数派の 順調な苗に 照準を合わせた管理をされるので 発芽の遅れた苗は ますます生育に差が出ました。
 多数派は4月10日に開花を迎え その中の1株をプランターに定植しました。 一方 遅れ苗は4月17日にプランターに並べて定植しました。
 始めの写真は その時の様子です。 左の遅れ株に比べて 右の株は 株丈も高く 既に1段は結実していて 2段花も咲いています。

 この時点では 双方の間には かなりな差がありました。 これから 遅れ株はどの様な生育をして 実が着くのか? 同じプランターで比較し乍ら見ていくことにしました。

 上の写真から2ヶ月後 6月17日の 遅れ株の様子が 次の左の写真です。
 この赤く色着いた実を見ると 遅れて発芽した時 先輩達の勇姿に比べて あのか弱い姿を思い出して この株の生命力のを感じました。
 両方の株共 既に6段で芯止めを終えていますので 株丈は差がありません。 また2段目 3段目の実も 双方に差はありません。
 ここまで来ると 苗作り初期の 発芽の遅れや 苗の生育の少々の差は 春定植のトマトにとっては さほど問題では無さそうです。


 さて 3枚目の写真は 大型シシトウ「福耳」の現状です。
 この3株の福耳は 同時にポットに種を蒔き 同時に発芽して 共に順調に生育しました。
 しかし 奥の2株は5月2日に 適期の苗を定植しましたが 手前の小さい1株は この場所の前作 ソラマメが残っていた関係で ポットの中で1ヶ月近く待たされ かなりの老化苗を定植することになりました。
 ご覧の通り 両者の株の大きさは歴然としていますし 定植の早い株は 既に連日 立派な実が穫れていますが 遅れた方は1番果が穫れただけで 花芽の付きも芳しくなく 両者の差は 単なる時間の差では無い様な気がします。

 日々生育環境が良くなる 春定植の苗作りでは 発芽や 苗の生育での少々の遅れは 最終的には問題でなく それぞれの野菜にとって 適期の苗を定植する 苗作り計画が大事なようです。 

木曜日, 6月 25, 2009

ゴボウの試し掘り

ADSLのモデムが不調になり ブログの更新も滞りました。
結局 新しいモデムに取り替えることになり 日時がかかってしまいました。

菜園のマンネリ化を避けるために 毎年 何か新しい作物を手掛けることにしていますが 今年は 超早生のゴボウ「サラダむすめ」に挑戦しました。

 挑戦と言いましても 畑の隅に置いてある プライベート物入の脇 半平方メートル程の場所がゴボウの圃場で 全くの試作です。
 左の写真は 種蒔き後 約100日が経過したゴボウの葉です。 テレフォンカードと見比べても 狭い圃場には 全く似合わ無い 巨大な葉になっています。
 原案は 肥料袋の底を切って 土を詰める袋栽培を考えていましたが カタログを見ますと 根の長さは35~45cmと書いてありますので その圃場全面を スコップ一つ強の深さに耕すだけで 15cm間隔に 4粒づつ種を蒔きました。
 種を蒔いたのは3月の初めで まだ気温も低く ベタ掛けと保温トンネルをしましたが 発芽には十日近くかかりました。 また 途中で数回トンネルを上げて 水を遣りました。
 発芽後 2度の間引きと 追肥・土寄せをしました。 幸い 害虫や病気に罹らず 他の根菜類同様 さほど手もかけずに ここまで来ました。

 普通 春蒔きゴボウは秋に収穫するものと思っていましたが 7月に収穫出来るなら ネギの苗作りをプランターで行えば ゴボウの後地に 西洋ネギの定植が繋がることになり ゴボウ栽培の余地が出てきました。
 次の写真は 3株を試しに掘ったものです 掘っていると ゴボウのいい香がしました。
 若干 ひげ根が多く 肌の荒れている感じはしますが 太さ・長さはほぼカタログ数値に入っています。 
 帰って 早速 人参とのキンピラにして 熱いうちに マヨネーズを混ぜて サラダ風で頂きました。
 アクの強さや 歯触りの固さは 3ヶ月間土の中に居る期間の差はありますが 結構美味しく戴けます。
 ゴボウは連作を嫌いますので 適当な場所が確保出来ましたら 来年も作ってみたい作物です。

金曜日, 6月 19, 2009

中学生の植えたトマト その後

5月26日付けで掲載しました「中学生の植えたトマト」は その後 順調に育っています。
 この写真は 先日撮影した スズナリの写真です。

 4月25日に 雨の中で 生徒さん達が 大型プランターに3株ずつ 苗を植えました。
 その後 2回の追肥を施しました。
 脇枝が次々に出て しばらく油断すると 脇枝と主枝が判らなくなるほどでした。 
 脇枝の欠き取りが遅れた為に 欠き取った痕からカビ菌が入り その株はダメージを受けましたが 発見と対応が早かったので 蔓延することも無く経過しました。

 夏休みに入る迄に このトマトは ほぼ栽培を終える計画です。 従って 花芽は5段の花房までとし その上に葉を2枚残して芯を止めました。

 写真でご覧の通り 1段目の実は赤く色着き 可愛い形をしています。  
 36本のトマトが 揃って ここまで順調に来れたのは 何と言っても 生徒さんをはじめ 学校の先生方の 多くの目が何時も注がれて 水を遣ったり その都度 気が付いたお世話を続けて来た結果です。
 自論ですが 野菜に限らず花や木にとって 何よりのコヤシは「よく見ること」で それを「目肥」と名付けて 菜園の基本にしています。

 昨日の 東京文化中学高等学校のホームページには 生徒さん達の収穫風景が掲載されています。
 学校名をクリックすると その写真がご覧いただけます。

日曜日, 6月 14, 2009

夏野菜の最盛期

最近 スーパーの野菜売り場では 「旬」という言葉が消えてしまった感がします。
 しかし 家庭菜園では 今が トマト・胡瓜・ナスに代表される夏野菜の最盛期です。

 左の写真は 現在菜園での 胡瓜の様子です。
 巾1m弱 長さ3m程の畝に 2株の胡瓜を植えてあります。
 畝の周りには 1.8mの高さの行灯型に 胡瓜ネットを 廻らせました。
 3本仕立にしてありますので 6本の蔓が ネットを這い上がっているのが見えます。 主蔓は既に 1.8mのネットの上辺を越えたので 芯を止めてあります。 2番蔓・3番蔓も それぞれネットの上辺にさしかかっています。
 最低気温が20℃を越える様になって 実の肥大が早くなりました。
 味が良くて 株への負担を少なくするために 胡瓜の収穫は早穫り気味に 朝夕の2回収穫が望ましくなりました。

 右の写真は 今日の収穫です。
 ただし 左端の1本はズッキーニです。 かって ズッキーニを作っていた時は 回り持ちで当番を決め 毎朝 当番が見て廻り いい雄花を見つけて 咲いている雌花に受粉して廻っていました。 その かってのズッキーニ仲間が 今日穫れたズッキーニを下さいました。
 ご覧の通り 店で売っているズッキーニに比べると かなり大きです。 我々の仲間では 受粉後1週間程 種が入る寸前まで大きくして収穫する慣しになっています。 大きなズッキーニの重い実でも 茎が折れないノウハウも共有していました。

 次の写真は 今日穫れたトマトです。
 中玉トマトは ぼちぼち2段目の収穫に入りますが 大玉トマトは 完熟するまで 我慢していましたので 今日が初穫りです。 ここまで待つ間は カラスとの知恵比べです。
 「頃もよし!明日穫ろう」と 真っ赤に熟れたトマトを置いて帰ると 待ってましたとばかり やられます。 地上からの侵入に ネットを張って防ぐと 今度は 空中から支柱の先に一旦止まって 真下に降りて来ます。 これの対抗策で 空中に テグスを張ったり 霞網を張ったり 余分なことを強いられます。

 今年は夏野菜の代表 ナスは作っていません。 
 その代わり 昨年から始めた 大型シシトウ「福耳」と 常番の「伏見甘長」を植えています。
 3月の20日頃に種を蒔き 4月20日過ぎに定植しました.
 右の写真は「福耳」の現状です。 あと数日経つと 収穫が始まり 秋の11月まで収穫ができます 夏野菜の中でも ロングライフの部類です。
 シシトウ類は 若い実を穫るので ピーマンやパプリカの様にオオタバコガに入り込まれて実の中を食い荒らされる その前に収穫してしまいます。
  病害虫の心配も少なく 長期間付合う 夏野菜です。

水曜日, 6月 10, 2009

梅雨の花々

今日 関東甲信地方も梅雨入りの発表がありました。 例年より 2日遅い梅雨入りだそうです。

 梅雨の花と言えば アジサイでしょう。
 最初の写真は 農園へ行く途中に咲いている ガクアジサイの大きな株です。
 もう だいぶ前から 梅雨入のアナウンスを待ちわびて咲いていました。 平素あまり手を入られていないのか? 年々株は大きくなって 今年は 一方通行の細い道路にはみ出して咲いています。
 ガクアジサイにもいろんな種類がありますが このガクアジサイは 額の部分が少ない種類の様です。
 目線よりも高い位置まで 花が溢れているアジサイは印象が深く この時期には ついこの道を通ってみたくなります。

 次の写真 アカンサスも 梅雨の頃に花が咲きます。
 うちの庭にも 1株植えてありますが 今年は花芽が立ち上がってきません。
 こちらは 朝から晩まで 車の往来が激しい 五日市街道沿いの 東北の角地 こんな所に一群のアカンサスが植えられています。
 冬の間は全く気がつかなで通り過ぎますが 春になると あの緑の濃い 存在感のある葉が目を引きます。 そして 5月になると 葉の陰からにょきにょきと花茎が立ち上がり 下から順番に花が咲いてきます。
 梅雨入りの今日 ほぼトップまで花が咲き揃いました そのアカンサスを撮りました。

 アカンサスには好まれない うちの庭で このベロペローネは所を得ました。
 鉢植えだった1株のベロペローネを 何年か前に 挿し木で増やして ブドウの樹の根元に植えました。
 ベロペローネはその場所が気に入ったのか 年々大きくなって 草丈1メートルほどになりました。
 メキシコ原産のベロペローネは 寒い時期を除いて はぼ一年中花を見ることができますが この時期は 花の姿や 苞の部分の色合いが 年中で最もいいように思います。

金曜日, 6月 05, 2009

トマトの写真3枚

トマトの 写真写りがいいのは この時期ではないでしょうか?
 そこで 今のトマトの写真を3枚掲載します。

 これから気温が上がり 雨が多い気候になると トマトにはいろんな病気が出ます。
 若苗の時にアブラムシによって伝染されたモザイク病や ジャガイモの葉からうつされる疫病や 芽欠き・支柱とのスリ傷から侵入したアルターナリア菌による茎枯病や 土壌温度の上昇によって土壌中の菌が活動し始める青枯病 など 要注意です。
 写真の1枚目は 2本仕立「ファイト」の主枝側の写真です。
 1段から 4段までの実が 全部見えます。 奥側に見えるのが 脇枝側ですが こちらの実は葉の陰でよく見えませんが 2段までの実は肥大期に入っています。
 1段目の実は 地面近くで 赤く色付きかけています。
 この「ファイト」は 疫病に弱く 既に 隣の畑のジャガイモは 点々と葉が赤茶色になっています。 予防として ストウチュウを 雨の降らない夕方 4〜5日毎に散布し また 下葉は適宜刈り取って 風通しを良くするようにしています。

 2枚目の写真は 中玉トマト「フルティカ」の1段房の写真です。
 既に熟した実は収穫をしました。「フルティカ」は甘味があって 野菜と言うよりもフルーツの感じです。
 定植時に 本葉4枚目まで土に埋める 寝かせ植えをしていますので 房の先は地面につかえる格好で 実が生っています。
 花房は上へ行くに従って 二股になって 実の数も多く着いてています。 今は7段目の花が咲いています。
 農園とほぼ同時期に 庭に定植した 兄弟苗の「フルティカ」が3枚目の写真です。

 今年 始めて 庭の大型プランターに 2株のトマトを植えてみました。
 農園に比べると 陽当たりが悪く 元肥も少ないので 若干小振です。
 問題の支柱は 紐でプランターにしっかり固定して 1.1cmφ×1.2mLの青竹を支柱に建てました。
 現在は その支柱を越えて上に伸び その限界で芯を止めました。 花芽は 主枝の方は6段まで 脇枝は3段ついています。
 写真でご覧の通り 農園に負けない実が各段に着いていますし 実が赤くなると 道を通る人の目に留まります。
 まずは トマトのプランター栽培の実績が出来たようです。