「野菜作りは まず堆肥作りから」と始めた経緯もあり 毎年 欠かすことなく 堆肥を作り続けてきました。
堆肥を作らない この冬は ブログに毎年掲載してきた堆肥作りの記事を書くこともなく 手持無沙汰で やたらと 冬が長く感じられます。
秋の落葉を掻集め 米糠と鶏糞に醗酵素を添加する速成法で完熟の満足できる堆肥を作り 春の野菜に間に合わせるためには どうしても纏まった量の堆肥を積み込んで 十日毎に 4~5回の切り返し作業が必要です。
この切り返し作業はかなりの重労働です とりわけ 腰痛持ちにとっては 年々応える様になりました。
更に 落葉に混ぜる鶏糞は 最近は 醗酵済み鶏糞の形で売られ 未醗酵の乾燥鶏糞は都会では手に入らなくなりました。 止むなく この醗酵済み鶏糞を使っての堆肥作りでは 初期の醗酵熱の出かたが低く あたかも1段目ロケットの噴射が弱い多段ロケットのようなもので 所定の期間内には 堆肥の醗酵が充分に進まず 満足のいく完熟の堆肥が得られません。
そのような次第で この冬はついに堆肥作りを中止することにしました。
来年以降は もっと少量で 切り返し作業も少なく それでも完熟堆肥が出来ると言われている 最近流行の「嫌気性醗酵」での堆肥作りも視野に入れながら 検討していきたいと考えています。
さて アンコールワット展でクメール民族の石像を見てきました。
この石像の写真は 入場券に印刷されている像で 高さが30㎝ほどの頭像です。
12世紀〜13世紀につくられ 漢字で書くと「般若波羅蜜多菩薩」と名付けられた仏像です。
始めて現物を見たクメールの石像は ピンク色がかった 柔らかな砂岩を彫って作られていますので 日本の石像とは 見た感じがかなり違います。
また 同じ仏像でも オリエントから もう一度インドを経由して来たクメールの仏像と 中国を経由して来た日本の仏像との違いがでています。
また クメールでは 王が神格化して 現実の王をモデルとして仏像を彫るので 写実的な仏像になり 生々しい像になっています。
右の写真は「ジャヤヴァルマン7世の尊像」(12世紀末~13世紀初頭)です。
“王の意志の強さを感じさせる一方 慈悲深さ 寛容さまでも表現されている” と解説されています。
なお 上智大学の石澤良昭学長らによって 2001年に発掘された274体の仏像のうち 11体の石仏も見ることが出来ました。
8 件のコメント:
今年は堆肥作りを中止されてしまったのですね。
私も昨年はよいことに濡れてしっかりと凝縮された枯葉の集積をすることが出来、200Kgほどの牛糞(醗酵途中)と20Kgの菜種粕、その他に米糠等で堆肥を作りましたが、例年と違って堆肥化しても全体量があまり減ることもなかったので、昨年畑にはかなり使用したつもりでも半分近く残ったので、今年は一休みし同様にこの冬は手持ち無沙汰となっております。(笑
アンコールワット展では、さぞかし心和まれたひと時をお過ごしになられたことでしょうね。
私も随分昔のことですが、タイのアユタヤ遺跡に出かけ数多くの石仏を見て良い時間を過ごしましたが、残念なことにここでは逆にビルマ軍によって無数の石仏が無残にも破壊されたという顔のないものを目にしたことも記憶の片隅に残っております。
年と共に作業についても変えざるを得ないですね。
堆肥については毎年、共同で牛糞堆肥を買っているので作っていませんが20kg入りの袋を運ぶのが大変です、無理をしないように気をつけています。
畑も車で20分の所を昨年で止め、家の近くに固めました。
又、無農薬栽培をモットウにしていましたが、一部の野菜には微量の農薬を昨年から使い始めました。(例えば、ソラマメにオルトラン水和剤(アブラムシ)ハクサイにも(夜盗虫)、ナスにダイアジノン水和剤(テントウムシダマシ)、トマトにZボルドー水溶剤(疫病))
waka3 さん、おはようございます。
早速のコメント有り難う御座います。
昨年の堆肥作りのご様子はブログで拝見し、場所も広く 機動的に大量をまとめてお作りになるのを羨ましく思っていました。
我々の 発酵法は 好気性のカビで 空気を入れながら醗酵させていますが、最近は エコの時流に乗って 生ゴミを使った「嫌気性醗酵」で堆肥を作ることが園芸雑誌等で紹介されています。 そちらのほうで この例が見られますでしょうか?
生ゴミは使わないとして、この方法は検討に値するのでは、と思って興味を持っています。
私の存じ上げている部品メーカーさんも タイに沢山進出されていましたが、私は インドシナ半島には仕事が無く、南回りの飛行機での帰途 トランジットでバンコックに降りる程度でしたので、全くの不案内です。
waka3さんは タイのアユタヤ遺跡をご存知とのこと、今回の展覧会で この地方の独特の文化を垣間見た思いがしますし、独特の音楽も興味がありますので、機会があれば一度ぐるっと廻ってみたいです。
nagamasaさん、コメント有り難う御座います。
まだまだお元気ですから問題外でしょうが、自分には 年々勝てないモノがかかってきているのが現実のようです。「相応」を心がけたいと思っています。
農薬につきましては、私は直接担当していませんが、勤めていた会社が農薬を製造していた関係で、門前の小僧になっています。
そんなことで 治療薬は一応揃えて持っていて、いざと言うときのみ使える様にはしております。
例えば ソラマメのアブラムシは 4月に入って実が着き出した時、原則は早期発見 指で潰しますが、追いつかない時に使う薬は 浸透性の薬だと残留するのが気になりますので、接触性を使う などの配慮をしています。
ちょっと前まで生ごみをコンポストで堆肥作りをしていましたがハエがすごくてやめていましたが今は腐りにくい時期なので又チャレンジしようと思います。
一度、しっかりと堆肥からつくって野菜を育ててみたいとも思っていますがやはり大変なんですね。
腰痛もつらいですね。切り返しはホント重労働ですから・・・それに純粋な??鶏糞は特に臭いますから都会ではまず無理ではないかと思ってしまいます。野菜作りは楽しいですが、身体を壊しては本末転倒だと、わが身も戒めています。どうぞ御無理なさいませんようお休みは正解ではないでしょうか。
仏像も、それぞれの成り立ちによって随分と違うお顔になるのですね。でも、共通の般若信教が流れているのでしょうか。ジャングルには、まだまだ未発掘の遺跡や石像が眠っているのでしょうか。
kojiさん:
堆肥作りは 理科の実験の様で 面白いですよ、握ってみて 水分を測ってみたり、30㎝程の棒温度計を差し込んで 温度の分布を調べたり、けっこうな値段の発酵素を 出来るだけ少なく使って 効果がでる方法を工夫したり、保温の仕方を変えてみたり、項目が多いので飽きません。
また 落葉堆肥の場合は、ケヤキ5対クヌギ3対キリワラ2 の割合が空気の回り具合がいいとか、いろいろの試行錯誤をやっても、100%満足ゆくものがゲット出来ませんので これまで何年も続けて来れたのでしょうね。
堆肥作りは、農園の広い所で 冬にする仕事です、気候のいい時は 醗酵が容易ですが、臭いのと汚れるので無理ですね。
kimama さん:
有り難う御座います、凝り性なものですから、気分的には感じていないのですが、ほどほどをわきまえねばと思っています。
アンコールワットの阿修羅像は真っ赤な 恐ろしい顔をしていました。
ところが、今 日本で 最も人気のある仏像の興福寺の阿修羅像は全く似つかないものですよね。
どうして興福寺の阿修羅像が あのような像に作られたのか? そのナゾについての講演会を 昨日聴いてきました。
その講師の方の説は、あの像を造らせた光明皇后が、大事な一人息子を幼くして病気で喪い、止むなく 自分の娘を聖武天皇の後継女帝にするために、複数の邪魔者を暗殺してきた、その罪滅ぼしに 喪った幼い息子に似せた あの様な像が出来た、と言う 非常にドロドロしたものだとの説でした。
カンボジアには まだまだ地中に眠っている石仏があり、それが発掘されると また歴史が書き換えられるほどに、貴重なものだそうですよ。
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