今年は例年以上にテントウムシダマシの発生が凄まじく 農園中のどこのナスの葉もレースの様な穴空きになっています。
もっと早く強剪定をしたかったのですが ぐずついた天候が続いてのびのびになってしまい やっとのことで7月中に強剪定を終えることが出来ました。
今年は継木苗の「千両ナス」と waka3さんから種を頂き苗を作った「タイの長ナス」の2本を同時に強剪定しました。
写真では 手前の箱に入っているのが「タイの長ナス」で その奥に植わっていて 畝の両サイドが畳表でカバーされているのが「千両ナス」です。
「千両ナス」の強剪定は今迄と同じやりかたですので ご面倒ですが一昨年7月22日付の「ナスの剪定」をクリックしてご覧下さい。
一方「タイの長ナス」の強剪定は 2つの点で初めての試みでした。
一つは 「タイの長ナス」は脇枝の出が早く この強剪定の段階で既にかなり伸びていて このままその先の枝を切り取ってしまっても この脇枝が勢のよい枝に取って替わってくれるのか?心配でした。
先日waka3さんの剪定写真を拝見して この出ている脇枝は残して剪定しておられるので(「千両ナス」では剪定する位置は 3本仕立ての各枝の葉1枚か2枚のみを残す位置ですが) 安全を見てより多くの葉を残して剪定しました。
2つ目は 根の切り方と肥料の入れ方です。
写真でご覧の通り(「タイの長ナス」は継木で無いために汚染された土では半身イチョウ病の恐れがあり)箱に奇麗な土を入れて植えています。 普通の「千両ナス」の場合は 畝の両肩のマルチを捲り上げて 根の3分の1を切るぐらいの位置にスコップを入れていますが この小さな箱では根がいっぱいに蔓延ってコチコチになっています。 従って 箱の4辺に沿って移植鏝を突き刺して根をほぐし その空間に堆肥と過リン酸石灰と尿素を振り込んで土を戻しました。 また 箱の4隅は底まで土を出し より多くの堆肥と過リン酸石灰と尿素を振り込み 根の窒息を少しでも緩和する目的で穴の空いた直径1.5cmのパイプを埋め込んで土を戻しました。 写真でも4隅に埋め込んだパイプの頭が見えています。
その後 薄い液肥を4リッターほど撒いて剪定を終えました。
大きな「タイの長ナス」を小さな箱に植えて育てることは 今迄のところ成功していますが はたしてこの様な強剪定と追肥をした結果はどうなるのか? 「千両ナス」と同じ様な柔らかい秋ナスが 何時迄収穫出来るのか? 見守っていきたいと思っています。