このブログは 小さな家庭菜園での野菜作りを中心に 写真を付けて メモ風に書いています。 平素 ”目肥” 即ち よく観察をして 野菜の要求を悟り 即時に対応するよう心がけています。 さて このブログを通じて 多くの家庭菜園 愛好の方々と お交わりが出来たことに感謝しています。 これからも「菜園ブログ」の軸はぶらさないで 少しづつ 範囲を広げながら 続けて行きたいと思っています。
金曜日, 8月 31, 2007
ブロッコリー等の定植と追肥
写真は 手前がブロッコリーで 奥の方がカリフラワーです 合わせて9本を一畝に植えてあります。
このブロッコリー・カリフラワーや その後に植える白菜等 気温の高い時期に苗作りをする秋野菜の定植から追肥について 農園でよく質問を受けますので この機会に詳しく書きます。
十日ほど前の連日35℃を超える猛暑の日に 夕方熱気が収まるのを待って定植しました。
夏場には 苗を植えた後 根の活着を促すために 過燐酸石灰を500倍に薄めた水(1株当たり2~300cc)を 苗の根と土とがよく馴染むように配慮して撒きます。
定植後は土が熱くなるのを緩和するため マルチフイルムの上にタップリと藁を敷き また直射日光を弱めるために 黒寒冷紗のトンネルをかけました。
翌日からは土の乾き具合を見て 1株当たり3~400ccの薄い液肥を 活着するまで3日間ほど続けて撒いてやりました。
ここ2〜3日は気温も下がり 苗もシッカリしてきました。
敷き藁を上げて覗くと 細い白根が張っているのが見えます。 定植後十日が過ぎましたので ぼちぼち第一回の追肥をやります。
追肥は細い白根の外側の土の表面を円周状に軽くホグして そこに888の化成肥料を軽く半握りほどばらばらと撒いて 周りの土を寄せてやります。 土が乾いているようでしたら濡れる程度に水をやります。
その後 仮の支柱を建てて苗のぐらつきを無くし 敷き藁を元通り掛けます。
また これからは夜盗虫のシーズンになります 茎を食い千切られたら元も子もありません。 特に敷き藁の下は 彼等の昼間の絶好の隠家になりますから 糞を見付けたら徹底捜査が必要です。
なお この秋はニューフェースとして「プチヴェール」と「スティックセニョール(茎ブロッコリー)」の苗を植えます。
「スティックセニョール」は写真のブロッコリー等と同じ日に 別畝に定植してあります。
「プチヴェール」は F 1 種ですのでセル苗を購入して 今 大きなポットに移植して育てていています。 あと1週間も経つと 茎ブロッコリーと同じ畝に定植します。
火曜日, 8月 28, 2007
秋茄子
梅雨明けが遅れて 茄子の剪定作業も8月になりました。 しかしその後 連日の猛暑が遅れを挽回して ご覧の秋茄子を8月中の収穫にまでこぎつけました。
今年の茄子の強剪定は 時期が遅れたこともあって 例年の様に思いきった剪定をするのを躊躇しました。 新芽の生育が暑いうちにどこまで行くのか?もあって 3本仕立ての各枝に節を3〜4個残して剪定しました。 案ずるより成るは易く 残した全ての節からは新芽が出て 花が咲きました。 例年の秋茄子はぽつぽつと実が付くのですが 今年はご覧の通り 狭い場所に沢山の実が付いています。 どうやら 短期決戦の様相です。
早速 剪定後初めての追肥(888の化成肥料を穴肥で)を施して タップリ水をやっておきました。
さて 17日のブログで写真をアップした奇形の花は 実が付くのか?付くとしたらどんな実に成るのか?関心事でした。
この写真の左隣の実がそれです。 他と比べますと ズングリムックリで 左側が小さな二股になっていますが ガクの大きな普通の実になっています。
また 隣のタイの長茄子の新しい枝葉は この千両茄子を覆い隠すばかりの勢いです。 剪定前に付ていたハダニは 剪定で枝葉を伐り取った後 刹ダニ剤を撒いておきましたので奇麗な緑の新芽です。
現在 実は長さが10cm程になっていて 間もなく収穫の目安にしています30cm長になるでしょう。
水曜日, 8月 22, 2007
白菜の種播き
農園に通う道は「六地蔵通り」と言い その名の由来になっているのが写真の地蔵堂の両側に並ぶ六地蔵(江戸時代中期 1723年の作)です。
農園への道の裏にある細い道を行くと光明寺跡墓地があって その入口にこの地蔵堂が建っています。
調べてみますと この六地蔵には次のような伝説があります。
徳川時代に建てられた光明寺の住職はとんだ生臭坊主で とかくのスキャンダルの種をまいていた(伝説のこのあたりの語りには あたかも見たかの様に具体的なエピソードが入っている) 義憤にかられた若い衆6人がこの住職を袋だたきにしたが 住職が動かなくなったので 死んだと思い びっくりして死体を当時水量の多かった神田川に遺棄して 逃げてしまった。 一方気絶していた住職は 水の冷たさに目が覚めて 何とか寺まで辿り着くことができた。 住職は胸の内が治まらず 時の代官に訴え出て 若い衆6人は捕えられ終身刑に処せられ 獄中で亡くなった。 村人は若い衆6人の死を悼んで六地蔵尊を奉ったのが この六地蔵であると。
ところが 当時の判例集が残っていて それによりますと 事件は村人と住職との金の貸借関係で 住職の催促が頭にきた村人六人が暴行をはたらき 処刑されたと記されています。 更に この判例の日付は 1746年ですから 六地蔵は事件よりも23年も前に作られていたことになります。
昔から 伝説とは夏の夜の物語として 面白可笑しく語り継がれていたようです。
子供時代大阪に住んで居たころには 8月の20日が過ぎると地蔵盆があって 夜暗くなると お地蔵さんの前に子供達が集まって お地蔵さんの物語を聞き お下がりのお菓子を戴いて楽しい時間を過ごしました。 地蔵盆が終わると 限られた残り日数の中で手付かずの夏休みの宿題に追われ 新学期を迎えたものです。
さて 畑仕事は 8月の20日が過ぎると秋野菜の第2弾「白菜」の種蒔きをします。
今年は早生と中生の2種類 計10株を植えるつもりですので予備を含めて13ポットに5粒づつ種を蒔きしました。
この時期は3〜4日で発芽しますので芽が出揃ったら 畑のブロッコリー・カリフラワーの苗作り場所が空きましたので そこに移動して育苗します。
金曜日, 8月 17, 2007
剪定ナスの花が咲く
今年は梅雨明けが遅れ ナスの剪定も7月の末になってしまいました。 しかし8月に入ってからの高温続きで 新芽が順調に伸びています。 その新らしい枝々に剪定後の一番花が一斉に咲き出しました。
写真の中央の花をよく見ますと 花弁が10枚以上もあり 雌しべも2つ見えます。(新しい枝は活力があるので一度に二果生らす?) 剪定後の一番花ではたまにおこる奇形花の様です。 他の花は 正常な形で咲いています。
この「千両ナス」の隣に植えてある「タイの長ナス」も同様に花を沢山付けていますが こちらも花の形は正常で 剪定前に出た様な二股の奇形ナスは見当たりません。
「タイの長ナス」は箱植えにしていますので 今の高温乾燥期には 箱の中の少ない土がすぐにカラカラに乾いてしまいます。 もちろん根元には畳表等で日除けはしていますが それでも絶えず土の乾き具合を監視し水やりをています。
剪定前には嫌と言うほど痛めつけられた ハダニやテントウムシダマシもばったりとその陰が見られなくなりました。
日本の夏の気候を好むナスにとっては この蒸し暑い日は苦にならず 「千両ナス」も「タイの長ナス」も今月中に 虫やダニに傷つけられない美しい肌の柔らかい秋ナスを付けるでしょう。
火曜日, 8月 14, 2007
島オクラの花が咲きました
6月の末にポット播きした「島オクラ」が 50日足らずの早業で次々に花を咲かせています。
この「島オクラ」は waka3さんから「例年3ヶ月で収穫していますので、今播かれれば気温も上がってきておりますので、もう少し早めの収穫が可能かと思います。」とのコメントを付けて頂戴した種です。
今までもオクラの種を播く時期は オクラにとってみればシーズンオフに当たる4月終わり頃に 種を一昼夜ぬるま湯に漬ける手間までかけて播いていました。 今回はそれよりも2ヶ月遅く播きましたが オクラの好む高温の期間に入っていましたので 花の咲き出しはwaka3のコメント通り かなりの期間短縮をしたことになります。 また これから収穫期になりますが 東京でもまだ暫くは収穫期間が続きそうですし その後に 秋の葉物野菜が播ける様なタイミングにでもなれば万事好都合な作付スケヂュールと言えます。
オクラと同じことが ゴーヤーにも当て嵌まる様に思われます。
最近農園仲間が6月の中旬に播いたゴーヤーは まだ蔓が多くは伸びていないのに この暑さで雌花がいっぱい付いていました。 来年はゴーヤーも無理をして早く種を播かずに 梅雨明け頃に焦点を合わせて種を播くことを検討しようと思います。
金曜日, 8月 10, 2007
タカの爪が赤くなる頃
先月の12日付け「次々にタカの爪」でアップしたのと同じところを撮った写真です。 丁度1ヶ月間の変化が見られます(クリックすると見比べることが出来ます)。
毎年この「タカの爪」が色付く頃になると 農園はトマト・茄子・胡瓜等の果菜類から キャベツや白菜等の葉菜類へ舞台が回る時期でもあります。
果菜類の中でも 茄子は梅雨明けの強剪定によって秋茄子として舞台に残りますが トマト・胡瓜は秋の野菜達に役を譲って 舞台から消えて行くことになります。
今年の春は 農園の区画更改の年で 昨年迄この区画を利用した方が何を植えてきたのか? ここの土壌汚染がどれ程なのか?判りませんので 栽培期間が長い果菜類を定植する場所の土作りにはより念を入れ 自家製の落葉堆肥(平米当り 3kg)の他に 新たにダルマ菌堆肥を購入して平米当り5~600grを投入しました。
その結果は トマト・胡瓜共に定植当初から順調な生長をみせ 農園の皆様からも注目されました。
トマトは 単重が大きく 3~400grの形のいい実が付き 味も良くて好評でした。 また8段目までの収穫で一株当り約30個と当初の計画通りでした。 今日 最後の一果を収穫し 全株を引き抜きましたが 寝かせ植えの効果も見られ きれいないい根でした。
胡瓜は 始めから脇芽の出が良く 3本仕立ての本蔓が頭であと2本の蔓を手に見立てて「海亀の様な姿だ」と言われました。 子蔓と孫蔓に実が付いた頃は形のいい胡瓜が朝夕収穫する日が続き 今年は理論数値を超えて2株で600本の収穫になりました。 先日 西側の株は蔓の整理をしましたが 始めから順調であった東側の株はまだ新蔓の勢いがありますので 大きくは望めませんがもう暫く様子を見てから 両方の根を見比べてみます。
ここで舞台を去るトマトと胡瓜の後姿に拍手を贈りたいと思います。
日曜日, 8月 05, 2007
厳しい月 8月
梅雨明け十日と言いますが 連日昼間の気温が30℃を超える真夏日が続いています。
生垣の間に植えたルリマツリと白芙蓉が 競い合うように真夏の花を咲かせているところを撮りました。
さて 野菜作りにとって8月は1年の中で最も厳しい月です。
早起きが苦手な私は 朝の涼しい中に作業をすることが難しく 夕方少しは過ごし易くなった時間帯に出かけることが多くなります。 8月の日は急に暗くなるので 予定通り作業が終わらず いらいらして精神的にもくたびれます。
月の前半は 胡瓜やトマトの後片付け 畑周りの雑草取り 秋物の苗作り等に追われます。
月の後半になると 秋野菜のための土こしらえと ブロッコリー・カリフラワー類の定植 白菜の苗作りと続きます。
また 秋野菜はほとんどがアブラナ科ですから 土壌汚染の広がっている共同農園では ネコブ病の対策を講じておいた方がベターです。 出来るだけ 元肥を入れる前に土壌の太陽熱消毒を終えるように心がけています。
(なお 「秋野菜のネコブ病対策」をクリックされると その詳細がご覧頂けます。)
そのような次第で 世間の「夏休み」ムードを横目に この月は最も厳しい月です。
水曜日, 8月 01, 2007
梅雨が明けた
写真のピラミッドアジサイは うちの庭に来て4年 小振りながら初めて花が咲きました。
薄いグリーンがかった花の色が真白になってくる筈です。
4年前の春 お向かいさんから お屋敷を売って転居されるとのお話を伺いました。
当然「更地」と称する破壊によって ガッチリした家屋は勿論のこと お庭の樹木も下草達も全て消し去られることになります。
何か一つ想い出にと この小さなピラミッドアジサイを頂き 移植しました。 根があまり良く無く また我家の庭にもいい場所が無く 毎年春になると新芽を見付けてはお向かいさんの頃を偲んでいましたので この花を見た時は嬉しいような ホッとしたような気持でした。
この写真を絵葉書にして お向かいさんへ夏のご挨拶をしようと思っています。
月が替わった今日 ようやく関東甲信も梅雨明けのアナウンスが出ました。
とたんに 昨日とは打って変わって暑い日でした。 日が西の空に傾く頃になると風も吹いて いくらかは過ごし易くなったので農園に出てみました。
木陰に自転車を置くと 蜩の声が出迎えてくれ この暑さで大発生したのかトンボが無数に舞っています。
更に 梅雨空のねずみ色した厚い雲に替わって青空が透けて見える薄雲の空を背景に ツバメも軽快に飛び交っています。
何だか梅雨明けの真夏を飛び越えた 秋の佇まいを感じる一時でした。
登録:
投稿 (Atom)