木曜日, 6月 05, 2008

東京湾の臨海公園

東京湾の奥には 幾本もの川が流れ込んでいます。 かつては その川の河口に 広大な干潟があり 魚介類が豊富で それをエサとする鳥類が飛来 繁殖する 関東でも有数の場所でした。

 現在 隅田川と荒川に挟まれた場所は「夢の島」と呼ばれて 廃棄物の埋め立て場所になり 東京湾の沖合に向かって伸びています。 その一部には18ホールの「若洲ゴルフリンクス」もあります ロングヒッターの岡本綾子プロの設計で 各ホール共距離が長く 私も 何回かラウンドしましたが あまりいい想い出の残っていないコースです。
 さて その東隣 荒川と江戸川とに挟まれた場所に「葛西臨海公園」が在ります 更にその東側は 江戸川を挟んで「東京ディズニーランド」へと続きます。


 梅雨入り前の一瞬の晴れ間に その「葛西臨海公園」に行ってきました。
 ここは「夢の島」とは違って ”緑と水と人とのふれあい” をテーマにして 人の造った自然が見られる場所です。 東京ドームの20倍近い広さがあって JR京葉線の駅から 歩いて5分の便利な所にあります。
 始めの写真は 海岸線近くの「展望広場」に広がるポピー畑です。
 真中に立っているのは 人工の「西なぎさ」に渡る「渚橋」の吊り支柱です。 その向こう側は荒川の河口で その先に細く横長の「若洲ゴルフリンクス」の緑が見えます。(写真面をクリックすると よく見えます)
 「西なぎさ」は磯遊びが可能ですが その隣に造られた「東なぎさ」は野鳥などの生態保護区域で 立ち入り禁止です。


 2枚目の写真は園内に造られた「鳥類園」で撮った「ダイサギ」の姿です。
 「鳥類園」には淡水の「上の池」と 塩気の混じった「下の池」があり この二つの池と東なぎさには 四季折々の野鳥が飛来します。 この辺りの木々はこんもりとしていて 立派な竹薮もあります。 林の小道を通って行くと所々に トーチカの様な観察舎が設けられています。 そこの観察窓から見ると 二羽のダイサギが周りを警戒しながら 抜き足差し足で歩いているのが見えました。
 

 公園内には 大小取り混ぜ数多くの樹木が植えられ 地元の老夫婦が 『毎年この時期にはサクランボを摘みに来る』と言って オオシマザクラの黒豆ほどのサクランボを袋に摘み取っておられました。 また 道端には白と赤の「ニワセキショウ」が一面に咲き 石組みの間からは赤紫の「マツバギク」が目立ちました。 最盛期は過ぎていましたが「ライラック」の花も残っていました。
  3枚目の写真は 木々の間から見えた 水族館の大きなガラスドームです 公園の一つのゾーンにある「葛西臨海水族館」です。
 この水族館は 日を改めて見に行くことにして その日は 同じ園内にあるホテルの 海が見えるレストランで昼食を取り 水上バスで東京湾クルージングを楽しんで帰りました。

12 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

葛飾臨海公園ではゆっくりと楽しんでこられたようですね。
水上バスには昔晴海の東京モーターショーの会場から浜松町まで2度ほど乗ったことがありますが、この時はごちゃごちゃした景色だったと記憶していますが、東京湾を走る水上バスはきっと素晴らしいクルージングだったことでしょうね。

一昨年になりますが、バイクで千葉から関東道を走り湾岸道路で葛飾JCTから首都高環状線で千住方面に向いましたが、この時に東京ディズニーランドには気がつきましたが、東京ドームの20倍近くもあるという葛飾臨海公園は気が付きませんでした。

M. Sasagawa さんのコメント...

waka3 様:
 たまたまお天気が良くて、大変ラッキーでした。水上バスは女性の運転手で、ガラス越しですが 運転手の後ろに立って、交通量の多い湾内航行のハンドルさばきを見つづけていました。また ブレーキの無い船のゴー・ストップ操作は興味がありました。

首都高環状線のあの辺りは、JRの京葉線が海側を通っていますので、電車の高架や葛西臨海公園駅の建物が視界を遮り、バイクからは 海岸線辺りは見えなかったのだろうと思います。

匿名 さんのコメント...

幕張あたりもこのような光景が目につきます。湾岸は緑をたくさん作っていますね。
水族館のマグロの回遊はご覧になりましたか?よく作ってあります。

M. Sasagawa さんのコメント...

モンカー 様:
 このように 空と海が広がった所で、ゆっくりと時を過ごすと気持がいいですね、

 水族館は近い中に行くつもりです。マグロの回遊やペンギンの水中泳ぎ等を、動物園とは違って目と鼻の先?で見られるのは 魅力です。

匿名 さんのコメント...

駅から五分の位置でこんな大きな自然に接することができる!!というのは素晴らしいですね。大都会の近くにオアシスがあると思うと少しはホッとします。
いかに広大かは群生したポピーの先に人やブリッヂが小さく見えるので実感できます。ダイサギの抜き足差し足はピタリですね。

M. Sasagawa さんのコメント...

kimama 様:
 マンションが林立している光景に比べると、緑があるのは有り難く、ホッとします。
 しかし 他場所から運ばれた土で埋め立てられている為か? 或は 潮風の為か? 街路樹にしましても、杉並区の街路樹に比べると、幹の太さは同じでも 葉の数が非常に少ないのです。いわんや 山に自力で生えている樹木と比べると弱々しく見えます。 この辺が、人工の限界なのかも知れません。 
 ダイサギの動きを見ましても、借りて来たサギの様でここに馴染んでいるのか疑問に思います。 

匿名 さんのコメント...

こんにちは。
梅雨の晴れ間に散策出来て良かったですね。
ポピーの群生、これだけたくさん咲いてると見事だったでしょうね。
そう!ゴルフもなさるんですね?多趣味でらっしゃいますね。
Sasagawaさんがゴルファー・・・。ちょっとイメージに無かったです・・・。

M. Sasagawa さんのコメント...

睦月 様:
 この時季は、自然にとっては一番いい条件ですから、年中で最も活動的で きれいに見えます。雨で その自然との触れ合いを 制限されていますので、梅雨の晴れ間は有り難い一日でした。
 永年続けて来たゴルフも、現在は腰痛の為にドクターストップに素直に応じています。「イメージ」のお役にたてばと 申し上げますと、かっての私のゴルフは 飛距離は素人の平均並でしたが、正確にホールに入れるのは 平均以下、従って シングルプレーヤーにはなれませんでした。

匿名 さんのコメント...

葛西臨海公園はいつも電車の窓から見ているだけですが、すっかり樹木も大きくなりましたね。先日も通ったときにいちど降りてみたいと思っていました。sasagawaさんの記事を見て、近々行くことにきめました。

M. Sasagawa さんのコメント...

ポタ 様:
 暑くなる前に、一度行ってみて下さい。 暑いときは、日陰が無いと言う感じです。
 この公園は、オープンしてからでも20年になりますので、私では気が付かない、自然(人工で無い)の海辺の草花や虫なども、多分 発見されると 思います。

匿名 さんのコメント...

TV等で見ますが、東京湾の自然も20~30年前と比べるとかなり回復しているようですね。
回復傾向にあるとはいえ、これからの時代は複雑な要因が絡み合って困難さも増していきそうです。失われた物は回復のしようがないので、そうはならないで欲しいものです。
夢の島というのは未だに廃棄物の荒野なのでしょうか?部分的にでも植物を生い茂らせて自然リサイクルの真似事でもしておけば良くなりそうに思うのですが・・。

M. Sasagawa さんのコメント...

せんめい様:
 おっしゃる通り、一昔前と比べますと、為政者も地元も世論も かなり変わってきました。
「失った自然は 人の手では絶対戻らない」のですから、まず 今ある自然を残し 保存の努力を怠らない事が 第一だと私も思います。

 「夢の島」が沖に伸びた海域には、まだ 埋め立て中の所も有りますが、東京都としては ゴミを埋め立てる場所が無くなりつつあります。従って ゴミ処理施設の焼却炉を改良して、殆どのゴミを燃やしても 有毒ガスが出ないようにしました。この春から、我々の 日常のゴミ出しも全面的に改正され、埋立てに出すゴミは月2回と半減しています。 焼却炉に発生する不燃灰は、スラッジにして道路舗装の敷きブロックにリサイクルされます。