このブログは 小さな家庭菜園での野菜作りを中心に 写真を付けて メモ風に書いています。 平素 ”目肥” 即ち よく観察をして 野菜の要求を悟り 即時に対応するよう心がけています。 さて このブログを通じて 多くの家庭菜園 愛好の方々と お交わりが出来たことに感謝しています。 これからも「菜園ブログ」の軸はぶらさないで 少しづつ 範囲を広げながら 続けて行きたいと思っています。
月曜日, 7月 31, 2006
梅雨明けの夏空
平年より十日遅れでやっと梅雨が明けました。
ミニトマトは支柱の高さを超えて実が着き 下から見上げるような格好です。
見上げた夏空は 梅雨明けと言うのに薄く霞んでいて 入道雲が勢いよく盛り上がる力強い真夏の空ではありませんでした。
毎年「梅雨明け十日」の真夏日を待って ミニトマトでドライトマトを作っていますが この夏空ではいいドライトマトにはならないでしょう。
気象庁の言い方も「関東甲信は梅雨明けしたとみられる」と歯切れの悪い言い方です。 いぜんとして強力な北の高気圧を気にせざるを得なかったのでしょう。
ミニトマトはアイスボックスの中にいっぱい貯まっていますが ドライトマト作りは 今しばらく南の高気圧の夏空待ちです。
金曜日, 7月 28, 2006
長茄子の剪定
夕方の農園は あちこちから子供達の声が響き ヒグラシが鳴きます やっと夏休みの感じになりました。
今年は春から最高気温の低い日が多く 梅雨に入ると長雨・日照不足の追い撃ちを受けて 茄子にとってはいい成育環境ではありませんでした。 そのうえ ここにきてテントウムシダマシが大発生して貴重な葉をおかまいなく食い荒しています ますますきのどくな状況です。
茄子について今年はもう一つの誤算がありました。 それは 毎年地元農家の自家製苗を買っていますが その苗は 台木は「トルバム」で穂木は「千両2号」の接木苗に決めていました。 ところが今年受け取った苗の中の1本は 穂木が「長茄子」の接木でした。
取りたての長茄子を薄い輪切りにして 生姜と茗荷の薄切りを混ぜて 濃度約10%の塩水に20分ほど漬け 固く絞ってシソの葉の千切りを掛け 好みのポン酢で戴くと暑い時期の食べ物として 茄子の食べ方の最高ではないか?と思います。 その点ではこの誤算は結果オーライでした。
写真でご覧の通り 長茄子の実は曲がりが多くなり 貧弱な花が枝の先の方でちょぼちょぼ咲いています。
時期的にも強剪定をする頃ですが 今までの「千両2号」茄子の場合は 強剪定するまでには1株当り60~70個の実が成り「成り疲れた」と言う感じを受けていたのに比べると 半分程しか実が成っていないので剪定を躊躇していました。
しかし夏本番を迎え 8月下旬に秋茄子を成らせる為には 時間的な限界になりましたので思いきって強剪定をすることにしました。
茄子の強剪定作業については 昨年7月22日付けのブログ 「ナスの剪定」 をクリックしてご覧下さい。
火曜日, 7月 25, 2006
ストウチュウの水
「ストウチュウ」に使う水は いろいろの試みを経て 6年ほど前から 写真に写っているセラミックスの粒約40grを2リッターのペットボトルに入れて そこに水道水を満たして数日間置いた水を使っています。
この水は PHが8強のアルカリ性で ペットボトルに入れたまま数ヶ月屋外に放置しても水は腐敗したり濁ったりしない防腐の性能を持っています。
このセラミックスの粒は 数種の物質を高温燒結したファインセラミックスで 遠赤外線放射・電子放出によって水のクラスター(水の分子の集まったもの)を小さく砕き 水を活性化する力を持つと言われています。
序ながら この水を使うと ご飯が美味しく炊ける お茶やコーヒーの味が良くなる 洗濯物の汚れが落ちる等の特質があります。 この特質を生かした商品開発も進んでいます その研究開発に携っている友人の情報でこのセラミックスの粒を手に入れて 使うようになりました。 我家ではこのセラミックスの粒をストウチュウに使う他 給湯ポット・洗濯水・風呂の水等にも使っています。
ストウチュウが野菜に吸収されて行くメカニズムの説明によりますと 水のクラスターの大小は関係ないと書いてあります。 しかし 実際に葉面散布をしてみますと この水を使ったストウチュウはただの水道水に比べて 明らかに散布後の葉色の変化に差が見られます。 また この水自体に防腐の能力も持っています。 毎日の生活で飲んだり使ったりしている実体験から この水をストウチュウに使うと効果はあると信じ 使い続けています。
なお ストウチュウについて 今年は下記2回のブログに掲載しています。
5月2日付け 「ストウチュウを始める」
7月1日付け 「拡大ストウチュウ」
クリックするとそれぞれのブログがご覧になれます 参考にして下さい。
土曜日, 7月 22, 2006
秋野菜の種播き
連日の雨で農園はぬかるみ 土いじりは出来ません。
昨日は 家で秋野菜の種播きをしました。
例年7月25日頃にカリフラワー・ブロッコリー・カキ菜など 秋野菜の第1陣ポット播きをしています。
二十四節季では「大暑」と言うのに 今年は 梅雨明けの気配もありません なんとなく天候不順の予感がしますし 雨続きで溜まったストレス解消のためにも 少し早目ですが種播きをしました。
「秋野菜は何を植えようか?」と想いを廻らすのは楽しみですが 限られた面積と言う現実の中では その数と組合せに限界があります。 そのなかで 今年は新顔の1品種にトライすることにしました。
それは 農園で「プチペール」と呼んでいるものです。
一昨年一人が苗を買って植えられたのが始まりで 昨秋は数名の人に広まり 種の採集もされたので 今年は植える人の急増が予想されます。 農園では この秋のナウイ野菜になりそうです。
「プチペール」の正式な名前は判りませんが ちょうど芽キャベツが結球せずに脇芽として伸びるのを摘取るかたちで 洋風の「カキ菜」と言った感じです。 ベーコンをカリカリに焼き「プチペール」を食べ易い大きさに切ってサット炒め合せると ビールのつまみにもいけますし 小さなケールの様な色合ですから栄養も有るでしょう。
昨日は その「プチペール」を含めて 「カリフラワー」の早生と中生の2種類 「ブロッコリー」1種類 「カキ菜」1種類 の合計5種類で ポットの数は全部で18ポット 1種類平均 3.6ポット ママゴトのようです。
9cmポットに種播き培土を固く詰め 1ポットに4~5粒の種を播き 水を遣りました。
種類が多いので 写真でご覧の通りポットの色分けで区別しています。
(追記)
この時期は発芽も早く 2日半で発芽が始まり まる3日経つとほぼ100%の発芽が確認出来ました。
水曜日, 7月 19, 2006
鉢植のコリウス
春に小さな苗を買って来て10号鉢に植えた「コリウス」が あれよあれよという間に大きくなり 鉢植した時にイメージしていたコリウスをはるかに超えて 今になっては頭でっかちな鉢植のコリウスになってしまいました。
写真を少し上のアングルから撮ったので ますます不恰好なスタイルに写っています。
農園でも コリウスと同類のシソが 栽培物・自生物を問わず至る所でシソのシーズンをアッピールしています。 お蔭様でそのシソの葉を摘み取って ブログで教わったシソジュースをたっぷりと作りました。 これから暑い時の飲み物として楽しめます。
もう一つのシソ科植物 バジルも脇枝が増え 花芽も伸びてきましたので第一回のバジルペーストを作りました。
バジルペーストにつきましては 昨年7月3日付けの 「バジルペーストを作る」 をクリックしてご覧下さい。
月曜日, 7月 17, 2006
梅雨の末期
先日の雷を伴った激しい雨で 小屋根を這っている葡萄の蔓が滑り 小さな葡萄の房が一つ軒先にぶら下って来ました。 梅雨の末期は前線の真下に入るので 雷を伴った豪雨や突風によって思わぬことが起こります。
農園を見て廻っても 雨を含んだ葉の重さや 成った実の重さ に加えて雨で土が緩んでいるので あちこちでトウモロコシが倒れたり ナスが斜めになっていたり 被害が出ています。
今日も「海の記念日」とはうらはらに 朝から雲が厚く垂れ込み 時々雨がパラつく鬱陶しい空模様でした。 雨の上がった間に チョットした農作業をしに農園に出かけましたが 1時間も経たないうちに雨が降り始めました。 梅雨の末期の雨は 初期のしとしとと降る雨とは違って 雨粒の大きい俄雨です。 雨除けの無い農園では 急いで帰宅するしかありませんでした。
数時間自宅で様子を見て 雨が上がり空も少し明るくなった様に見えたので再び農園に出ましたが 作業は終らないのにまた俄雨です。 雨に濡れて帰宅せざるをえませんでした。 今日2度目の空振りになりました。
雨で衣服は濡らされるし 予定した作業は終らないし 蒸し暑くて気持ちは良くないし 等々 梅雨の末期のこの時期はストレスが溜まります。 早くカラットした天気になってストレスを解消したいものです。
土曜日, 7月 15, 2006
思いがけない所にゴーヤ
鹿児島の友人が自宅の庭で作った沖縄ゴーヤ その鹿児島産2世の種を数粒戴きました。
4月の初旬にポット播きをして 5月の始め ネギの跡地に石灰と堆肥を入れて 1株だけ定植しました。
ゴーヤの類は 子蔓・孫蔓を次々と出して何処までも広がりますが 肝心の雌花は 胡瓜の様な規則に従った咲き方をしません。 従って 雌花は何時何処で咲くのか? 全く予測のつかない気紛れな作物のようです。
さて 農園のゴーヤ2世も定植後 本葉7~8枚で芯を止め その本葉の脇芽からは蔓が伸びて 隣にあったえんどう豆のネットまで占領する大変な勢いですが 雌花が咲いている様子には気が付きませんでした。
今朝 垂れ下がった蔓を誘引しょうと持ち上げたら 茂った葉陰の 思いがけない所に実が成っているのを見付け あわてて写真のシャッターを切りました。
ネットの桝目は15cm弱です 写真に写ったゴーヤはもう少し大きくなったら今年の「ゴーヤ1番果?(もっと先輩が何処かに有るかも知れませんが)」になります。
木曜日, 7月 13, 2006
伸び放題
胡瓜ネットを越えて蔓が伸び スピードが早くなりました。 更に 孫蔓の数も増えて蔓を管理する限界を超えてきました。 間違えて本蔓でも切ってしまっては取り返しがつきません。
写真でご覧の通り 今の胡瓜の状況は子蔓・孫蔓が伸び放題です。
農園内でも 他の少し手抜きになっている畑では 胡瓜の実はヘチマの様に太くなり 雨が降るとベト病が蔓延し 晴れるとウドンコ病に罹っています。 ナスの葉はテントウムシダマシに食われ 芽の先や幼果にはダニがべっとりと着いています。 ジャガイモを掘取った後の茎・葉を片付けないで放置されている近くでは 疫病菌が飛来して折角のトマトの茎・葉から実まで侵されています。 そして農園内の空地では 雑草が腰の高さまで伸びています。
梅雨明け近いこの時期は 果菜類にとっては収穫の最盛期であると同時に 病害虫の危険に最も曝されている時期でもあります 全く目が離せません。
月曜日, 7月 10, 2006
シシトウを育てる
野菜作りをしていると いろいろの奇形果にお目にかかることがあります。
今日 収穫のために「シシトウ」の枝を掻き分けると 面白いカッコウをしてぶら下っている奇形果を見付け 写真に撮りました。
シシトウやピーマンの類は種類も多く あれもこれも育ててみたくなります。
昨年は 香辛料として 始めて韓国産唐辛子を育てました。 (その記録は昨年8月20日付けのブログ 「唐辛子も色付く」 をクリックするとご覧頂けます)
その他には 色鮮やかな「パプリカ」や 見た目も立派で極めて味のいい「万願寺とうがらし」など魅力のあるものが多々あります。
最近は この写真に写っている長めのシシトウ(商品名「伏見甘長」)を2~3本と 3年に1度の割合で香辛料として「鷹の爪」を育てることにしています。
農園でシシトウやピーマンの類を育てる時の最大の天敵は オオタバコガ? の幼虫です。
株が小さいうちは防虫網のトンネルの中で育てられますが 株が大きくなってトンネルを外すと 待ってましたとばかりにガの幼虫がやって来ます。 「万願寺とうがらし」のように果肉が柔らかだったり 「パプリカ」のように収穫までの期間が長いものには ガの幼虫が小さな穴から実の中に入って大きくなり 外に出られなくなって止む無く実の内部を全部食い尽くして 実をだめにしてしまいます。
その点 このシシトウは成長が早く 虫が入り込む前に収穫出来るので あまり害を受けずに育てられます。
「伏見甘長」は若取りして帰り ヘタだけを取って強火でサット焼き 醤油をぶっ掛けるだけの簡単調理で美味しく戴いています。 また フライパンに油を少し敷いて焼き 付け合わせにもしています。 その日取れた量に応じて利用出来るので 重宝です。
土曜日, 7月 08, 2006
トマト2段目の収穫
農園には普通トマトを8株植えていますが それぞれ2段目が収穫の時期になっています。
2段目は 実の小さい内に選果をして1房当り4果着けることにしています 写真は 2段果の残り3果が同時に色付いたところを写しました。
トマトは1~2段目の頃は樹勢が強いので 着いた実の一つ一つが肥大化する傾向にあります。
今朝も2段目トマトの収穫は全部で7個でしたが その内最も大きいのはなんと500gr 普通トマト2個分ほどの重さで 小さなカボチャの様でした。 収穫の7個平均でも340grあり カタログに記載されている単重の約五割増でした。
3段目は色が着き出しています 4~5段目は実の肥大期です。 株丈は私よりも高くなって 9段の花が咲き終わりました。 例年 8段以上の段に実が成っても梅雨明けの太陽で裂果し まともなものは収穫出来ませんので ここで株先の芽を摘んで 芯止めをしました。
木曜日, 7月 06, 2006
オクラの初取り
数日前のブログに掲載しました オクラの花に実が着いて大きくなりました。
あの日に咲いた3花と 翌日に咲いた3花分合計6個 今年最初のオクラの収穫をしました。
今年のオクラは 苗作りから定植までは たいしたトラブルも無く 極めて順調にすすみました。 その後 長雨が続いたこともありますが それ以上に防虫網のトンネルを過信しすぎて「目肥」を怠っていましたので アブラムシを付けてしまいました。 そのアブラムシによる株の傷みと 駆除の為に寄り道をし 花付きを遅らせたように思います。 そのようないきさつもありましたので 一番花を見 今年初めて五角形のオクラの実を手にした時はほっとしました。
家族3人に2個づつのささやかな新物は 纏めてラップに包んで 電子レンジにかけ オクラの色が鮮やかになったところで包んだまま冷水に放ち あら熱をとって小口切りにして ポン酢をかけただけで賞味しました。
水曜日, 7月 05, 2006
ピッコロ人参
土曜日, 7月 01, 2006
拡大ストウチュウ
日中の気温が30度を超える日が続くと ナスは形のいい実をいっぱい付けるようになります。
いい実の成り出したこの時期 ナスに致命的な障害が起こってガッカリすることがあります。 その障害の一つは連作障害による「半身イチョウ病」で もう一つは栄養障害による「苦土欠乏症」です。
今日農園で 「ナスの葉が黄色くなって落ちる」との訴えを受け すぐに出向いてみました。 訴えの症状は写真の通りで 典型的な「苦土欠乏症」と見立てました。
このナスの栽培者は「ストウチュウ」を知っておられるので 硫酸マグネシュウムの粉末を渡し ストウチュウにこの微量要素を加えた「拡大ストウチュウ」を作り 夕方に散布するよう言いました。(ストウチュウについては5月2日付けのブログ「ストウチュウを始める」をクリックしてご覧下さい)
ナスの「苦土欠乏症」には次のような「拡大ストウチュウ」を散布しています。
水(手に入ればアルカリイオン水など ミニクラスターされた水):1リッターに対して
食酢:4cc 35度焼酎:5cc トウゲン:3gr 硫酸マグネシュウム:5gr(白い粉末で 可溶性ではあるが事前に微温湯ででもよく溶かしておいた方がよい)
これらを混ぜて 根元から株先まで全ての葉の裏表が濡れる様に散布します。 3~4日後 ナスの葉の黄化が止り他の葉への拡大がなくなっていたら散布を止め 思わしくない時は 同じものを作ってもう一度散布します。
この「拡大ストウチュウ」は トマトやピーマンの尻腐れに対しては塩化カルシュームを ほうれん草の葉色や葉厚の改善には硫酸鉄を などの必要な微量要素を混ぜて 葉面散布の効果を利用して使っています。
〔追記〕
このナスの栽培者は 1度だけ上記の硫酸マグネシュウム入り「拡大ストウチュウ」を散布した結果 葉の黄化は治まり 綺麗な新芽も出て10月まで秋茄子の収穫を続けた。 と嬉しそうに話しておられました。
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