土曜日, 6月 30, 2007

気紛れゴーヤ


 雨の降り出す前に追肥を施そうと 垂れ下がった蔓を持ち上げると ご覧のような立派なゴーヤの実が見えました。 
 まさかと思いつつ探ってみると ゴーヤの実は重くなるにしたがって下に落ちて来て パチンコのアウト玉の様にマルチの上に貯まっていました。 ごろごろしている実は全部で6個ありました。 

 以前 鹿児島の友人にゴーヤの雌花の付き方を尋ねたら「うちでは 夏の日差を遮る為に植えているので雌花が何処にどう咲こうが関心が無い。 たまに野菜が手許に無い時に探しに行って 成っていれば穫って来る気紛れなものだ。」との答えでした。
 今年は蔓の管理について単純な仮説を置いてゴーヤを育てることにしました。 その一つは陽の光をよく受ける所に雌花は付く。 その2は長く伸びた蔓の先には雌花は付かない。
 具体的には 定植後早い段階で主蔓の芯は止めて 1株当たり子蔓3〜4本だけにしました。 その後どんどんと子蔓・孫蔓が伸びて来ると 目立って長い蔓や込み合った蔓は 気が付くと芯を止めて廻りました。
 今年もナスの定植と同じ頃に植えたので 実が付くのは7月の10日過ぎと思い込んでいましたが 例年よりも半月も早いテンポで進んでいます。
 どう言うことで今年は早くなったのか 気紛れなゴーヤのことですから 結果を受け入れて 見守って行きましょう。  
 

木曜日, 6月 28, 2007

次々に ミニトマト


 ミニトマトもいよいよ纏まった数が収穫出来る時期になりました。
 大玉トマトが熟れるまでは 一粒や二粒づつ収穫するミニトマトも貴重品で 喜んで戴いていましたが  連日真っ赤な完熟の大玉トマトが収穫出来るようになると 今迄のようにミニトマトには手が伸びなくなり 野菜ボックスの中に残ることになります。
 更に ミニトマトは3段花房以上は複数列の大型花房になり ご覧の通り 次々に熟して いよいよ野菜ボックスはミニトマトで満杯になります。
 毎年同じことを繰り返しながら ミニトマトを飽きもせずに植えているのは ドライトマトを作るためです。 百個単位で貯まったミニトマトは 梅雨明けの太陽を待ってドライトマトにします。 空梅雨気味の今年は 例年よりも早くその時が来るかもしれません。 

 悲しい事ですが このミニトマトと同じ畝に植えてあったズッキーニは 急にモザイク病に冒されて まだ予定数の6割ほどの段階でしたが 先日抜き去りました。 ズッキーニ作りは10年以上の経験がありますが モザイク病で道半ばに終了したのは始めてのことです。
 今年は 農園に植えられた20~30本のズッキーニの半数以上が 同じ時期にモザイク病に罹りました。 原因の推定は 病気に罹ったズッキーニやカボチャや胡瓜の病原菌を持ったアブラムシの伝搬であろうと思われます。
 来年以降この農園でのズッキーニ栽培については再検討が必要となるでしょう。(ズッキーニにはモザイク耐病性を付与された品種の開発は聞いていません) 
 なお 同じ畝で隣同士に植えられている ミニトマトはモザイク耐病性を付与された品種ですので 既に私の身の丈を遥かに超えて10段以上の花を咲かせていますが 幸いにしてモザイクヴィールスの入っている兆候は見られません。

火曜日, 6月 26, 2007

次々に 長茄子


 気温の上昇につれて「タイの長茄子」も次々に実が付き出しました。
 通常 普通茄子に比べて長茄子の花付は少ない様に思いますが このタイの長茄子はけっこう花が良く付きます。 調子にのって 1節から2果穫ろうと欲張った結果は奇形果でした。

 この長茄子の2番花の花柄は 途中からもう1本別の細い花柄が分かれて そこに小振りな花が4〜5個付きました。 どのような実が付くのか? 4〜5個のうちで比較的大きそうな1花を残してみました。 結果は写真でご覧の通りでした。 昨年植えた普通の長茄子でも 同じ様な双子茄子が出来ました。 長茄子は双子の出来る確率が高いのかもしれません。
 2番果以降も 主花の他に分かれた花柄に4〜5花付いていますが これに懲りて 主花以外は小さいうちに摘み取ることにしています。

 写真の2番果は 収穫基準としている30cmを超えましたので 収穫しました。
 長さ33cm 直径5.4cm 重さは320gで 小家族では食べでがありました。 

  

日曜日, 6月 24, 2007

次々に 胡瓜


 ご覧の胡瓜は 巾1m強 長さ2m強 の畝に東西方向に2本植えてあります。 そして1株から3本の蔓を伸ばす3本仕立てですから 合計6本の蔓が2m高さのネットを超え それらの蔓の先端は既に止められています。
 現在 胡瓜の収穫は 写真で見える6本の蔓(親蔓)に次々に付く実と 写真では見えない下の方で親蔓の節から次々に伸びてくる脇蔓(子蔓)に付く実と合わせて20本近い胡瓜が連日収穫されています。

 今年の胡瓜は定植の直後から脇芽の出がよく また 雌花の付きも例年以上に良好です。
 写真をアップして頂くと見えるかと思いますが 真ん中の支柱に絡んで這い上がっている蔓には 連続して5個の雌花が付いて 下の方の実は既に収穫期になっています。 更に 左の上辺を這っている蔓には 既に実になってぶら下がっているのから開花前の雌花まで 連続して7個もの雌花が付いています。 連続して2〜3個付くことはありますが 5個とか7個の雌花が連続して付くのは極めて稀です。
 しかもこの2本の蔓は どちらも東側に植えられた株から伸びた主蔓と2番蔓です。 同じ苗を 同じ畝に並べて植えたにも拘らず 西側に植えた株の蔓は並の付き方です。 どうしてこの様な差が出来るのでしょうか?
 機械設備であれば この原因をつきとめれば すぐに増産に結び付く訳ですが 野菜の場合は多種の要因が絡みます 更に 野菜一代で成らす実の数は無限ではなく 今実の付きが多くても その分 先の方で花付や孫蔓の出方が減るのでは?などもあり 全てが終わってから振返ることにします。

金曜日, 6月 22, 2007

次々に トマト


 6月も下旬に入ると 農園の何処の畑でも トマト・胡瓜・ナスが次々に熟して 収穫が忙しくなっています。
 夏野菜が次々に熟していく様子を「次々に」シリーズとして 写真でアップします。

 シリーズのトップバッター トマトは2段目迄の収穫は終えて 現在3段目が赤くなりつつあります。 早い株は既に8段目の実が肥大期に入り 10段目の花が咲き出しました。
 8段から上段は実が付いても熟する時は梅雨明け猛暑の時期に当たり 裂果や石トマト(?)になっていい実はなかなか期待出来ません。 従って この辺りで先端の芯止めをします。
 下葉には若干疫病が出ていますが 今年はしとしと雨が少なかったので(周りの畑ではジャガイモを掘り取った後の茎や葉をそのまま放置されて 疫病菌の巣が山をなしていますが) 幸いトマトの茎や実にまで病気が蔓延することなくここまで来ました。

 このトマトの畝は巾1.2m 長さ2.5m です 昨年迄はここに片側5本づつ2条植の計10本のトマトを植えていましたが 今年は片側4本にして 株間を広げました。 その結果ご覧の通り どの株も葉は全て脇を閉めて体側に沿って下ろした形になって 各段の実が肥大すると等間隔で実が浮き出るスマートな姿になっています。
 お互いの葉が触れ合う状況では 各株はより多くの日光を求めて葉を横に伸ばそうとし ますます葉が重なり合って風通しや日光の通りが悪くなり ひいては 病気や害虫に冒されることになるのではと思います。 人の社会にも相通じる現象の様です。
 

火曜日, 6月 19, 2007

シシトウの着果


 シシトウ「伏見甘長」は 3月3日に種を播いて 4株の苗を作り 5月12日にナスの隣に定植しました。 ナスもシシトウも十月一杯は同じ畝で頑張っている との皮算用からです。

 さて 唐辛子の類は 一番花が咲いて実が付くとその節から2本の脇芽が出て それぞれに花が付き二番果は2個付きます。 以降節を重ねる毎に2の乗数個の実が付く計算になります。
 写真は三番節まで実が付き 四番節は花の咲いている状態です。
 このシシトウは開花後1週間足らずで大きくなり タバコガの幼虫が実に入り込む前に収穫出来ます。 ピーマン特にカラーピーマンは熟成期間が長く タバコガの駆除に苦労しましたので最近はシシトウのみを植えています。 

 今日は 5月22日にミニトマトの傍らに植えたバジルに花芽が付き始めたので 柔らかい葉を摘み取って帰り 今年始めてのバジルペーストを作りました。
 折から 農園仲間の方々が掘ったばかりの新ジャガイモや 摘みたてのサヤインゲンを下さいましたので リングイネと一緒に茹でて ジェノバ風パスタを戴きました。
 新鮮な取りたてのバジルで作ったバシルペーストは 昨年の冷凍保存品とは全く別物の色と香りがして これまた取りたてのジャガイモとサヤインゲンとの相性も格別で 夏の味覚をたんのうしました。

金曜日, 6月 15, 2007

育ち盛の胡瓜


 胡瓜が育ち盛になっています。
写真でご覧の通り3本仕立ての主蔓は全てネットの上端を超えてしまいましたので 主蔓の先端は芯止めをしました。 また子蔓の伸長も早くなり 過繁茂を防ぐための子蔓の1果摘心にも日々追われています。
 
 この時期は 主蔓の実はネットの中程の高さに 子蔓の実は低い位置の子蔓に着いてマルチにつかえそうな格好でぶら下がっています。 また実の肥大も早くなっていますので 形のいい実を収穫するには 朝晩収穫に来た方がベターな状況です。

 一方肥料切れを起こさない様に施肥に注意しています。
 マルチの上から棒を差し込んで ぐるぐる穴を明けて化成肥料を施す追肥は 既に3回終えました。
 またマルチの下に手を入れてみて 土がカラカラで熱くなっている時には薄い液肥を1株当たり10リッターづつ潅水チューブで適宜施しています。 
 ストウチュウも肥料分を添加して 4〜5日おきに散布しています。 御陰様で葉は大きく堅牢になり 周りのジャガイモ畑の疫病を尻目に ベト病もウドンコ病もほとんど発生していません。
 今のところは順調に来ていますが これから1ヶ月間の梅雨とその後酷暑の辛い時期にも いい実が成り続けられますように。

火曜日, 6月 12, 2007

タイの長ナス


 写真の透き通ったような緑色の実ガ「タイの長ナス」の1番果です。
 waka3に頂いた種を 節分の日にトマトと同時に播きました。
 約3ヶ月の育苗期間を経て 1番花が綻びだした5月12日に定植しました。
 花が咲き出してから今日で丁度1ヶ月になります。 農園では めずらしいナスと言うことで 毎日多くの方に注目され 1番果は緊張のあまり 大きくなるのに日数がかかりました。

 写真の1番果は 長さが20cm 太さは約4.5cmです。 長さ30cmを収穫の目安にしていますが ご覧の通り実が土に支えてきたので収穫しました。

 折角新鮮な初物ですから 煮たり焼いたりしないで ナスを4mmほどの輪切りにして ミョウガとショウガの細切りと一緒に 5%の食塩水に10分ほど漬けて しんなりさせて水をよく絞り 青ジソの細切りをふって戴きました。
 タイの長ナスの浅漬は ナスの皮が柔らかく色は明るい緑色が残り 肉質は緻密で 30度を超えた真夏日の1皿としてはベストマッチでした。
 御陰様でご飯が進みました。

金曜日, 6月 08, 2007

真っ赤に熟す


 節分に種を播いて4ヶ月 トマトがやっと真っ赤になりました。
 寝かせ植えをしていますので 1段のトマトは低い位置に成っています。
 地温が上がってきた先日 第1回目の敷ワラをしました ふわふわのワラ布団の上に転がっている様に見えます。

 数年このトマトを育てていますが 5段目の実付きが悪いので 今年は1段果実がある程度大きくなった時点で 粒の揃った3個を残してあとは剪果しました。 そのために 1段の3果は揃って同時に赤く熟しています。
 また 第1段を3果に 第2段以上を4果に剪果したお陰で5段目は ほとんどの株で4個以上の実がパチンコ玉程なって付いています 剪果は結果的に効果があった様です。
 既に3回目の追肥も終わり 4〜5日毎のストウチュウも続けています。 株の様子を見ながら後1回の追肥の要否を決めるつもりです。

 今日は 真っ赤に熟したトマトを数個収穫して帰り 早速初物を戴きました。 完熟トマトは皮も奇麗に剥け そのままパクッとかぶりついた味は格別でした。
 5月は雨の日が少なかったせいも有りますが 昨年ミニトマトで味をおぼえ 今年はこの普通トマトにもステビアの葉と茎を細断して乾燥したものを土に鋤き込みました。 そのために甘味が更に増して美味しくなったのでは?と 贔屓目にみています。  

火曜日, 6月 05, 2007

ズッキーニのその後


 気温が上がって ズッキーニは働き盛りになりました。
 この品種(タキイのダイナー)は 開花して4日もするとスーパーで売っているパック入りのズッキーニより大きくなります。 5日で収穫すると400g以上 6日を過ぎると600g近くにもなります。 またこの種は イタリア種等と違って500gほどになった方が 食べ甲斐があり 美味しいように思います。(写真の1番大きいので450g位 食べ頃です)

 農園仲間のNさんは 頭の中に農園のズッキーニマップがインプットされていて 何処の雄花が咲きそうで どこには雌花が咲くと把握されています。 毎朝8時までに農園に出て ズッキーニマップに従がって受粉に回って下さいます。 もし ズッキーニの雄花が無い朝はカボチャの雄花で代行する応用動作もとって頂けます。
 Nさんのお陰で 農園中のズッキーニの着果率は高く 年々ズッキーニを植える人が増える一因にもなっていると思います。
 この写真のズッキーニも 今までに13花が咲いて うち12本のズッキーニを収穫しています。 率は9割を超える高率です。

 ズッキーニは蔓無しカボチャで 脇芽もほとんど出ません 従って 主軸が折れると1巻の終わりになります。 その為に 丈夫な支柱を立てて 主軸を4〜5節毎に紐で支柱に柔らかく繋ぎ 重い実や葉の偏加重によって折れないようにしています。
 また これから梅雨に入ると 収穫した後の切口が雨に濡れて腐敗し そこから主軸が折れることもあるので 主軸は雨除けをして濡らさないようにします。 その簡便法として 支柱に透明ビニール傘を括り付けます。(「傘を差したズッキーニ」をクリックすると その写真がご覧いただけます)
 これから農園のあちこちでビニール傘が見られます。

日曜日, 6月 03, 2007

ナスの1番果


 今年のナスは写真の普通ナスと 右奥に濃い緑の葉が見えているタイの長ナスの2本です。
 梅雨明けの暑い頃に比べると ナスの一番果は大きくなるのに3倍以上の日数がかかっています。 ご覧の通り 3本仕立ての各枝に次の花が満開を迎えているのに一番果はまだこの程度です。
 それだけ ナスにとって 実を大きくすることが負担になっているのでしょう。「もう一太り」と言いたいところですが 初物ですし ここで収穫することにしました。
 今年のナスの姿は 一番果から下の葉は長さ30センチ近くもあって大きく 下を向いていますし 上の葉はナス色が濃く 勢いよく天を指しています。
 その姿は理想とする「両足を広げて大地に立ち 両手を朝日にかざして万歳をしている姿」に似ています 昨年の今頃に比べると順調と言えそうです。

 一方 奥のタイの長ナスは始めてなので 親元のwaka3に伺いながら進めています。
 その一番花は 普通ナスよりも先に開花しましたが 果実の肥大は更にゆっくりとしています。 「タイ」の名前の通り より高温多湿の条件が必要なのかも知れません。 現在は薄緑色の恰もメロンキャンディーの様な実が3センチ程覗いています。
 こちらも3本仕立ての枝にそれぞれ二番花が咲いています。 一つの花軸に複数の小さな花を着けているのも有って この点も普通のナスとは違った姿です。
 タイの長ナスは どの様な一番果が穫れるのか? 楽しみです。 

金曜日, 6月 01, 2007

ソラマメの収穫


 ソラマメが収穫のピークになりました。
 梅雨を呼ぶ「ザクロの花」が咲きましたので 1枝を添えて写真に撮りました。
 
 昨年11月末にポットに種を播いてからまるまる6ヶ月 始めてのソラマメ作りへの挑戦でした。
 その都度 ブログにも試行錯誤の様子をアップしてきましたが 幸い 大きなトラブルも遭わず アブラムシにも侵されず ここまで来ることが出来ました。 御陰様で ソラマメを作るきっかけであった ソラマメの皮の取りたての美味しさを味わうことも成就されました。

 取りたてのソラマメを サヤから出してすぐに戴くと ソラマメの皮は野菜の味がします しかし 少し時間が経つと 所謂豆の皮になってしまうような気がします。
 この取りたてのソラマメの皮を味わえるのも 家庭菜園ならではの特権でしょう。
 この度は いろいろな食べ方で戴きました。
 まずモンカーさんに教わった サヤに切れ目を付けて 火でサヤが焦げるぐらいに焼き 豆を蒸し焼きにして 熱いうちに塩味で戴きました。 また 2カップ半ほどの熱湯に塩大さじ1杯の濃い塩味で 中火で柔らかくなるまで茹でて これも熱いうちに戴きました。
 ソラマメの皮は単純な味付けで 熱いうちに戴くのがベストのようです。
 また ソラマメ(これは皮を剥いて)とジャガイモをベーコン味で炒め クリームソースにしてジェノヴェーゼを加えて ペンネに絡め 松の実をふったパスタも好物です。
 このところ我家の食卓は ソラマメの登場機会が増えています。