このブログは 小さな家庭菜園での野菜作りを中心に 写真を付けて メモ風に書いています。 平素 ”目肥” 即ち よく観察をして 野菜の要求を悟り 即時に対応するよう心がけています。 さて このブログを通じて 多くの家庭菜園 愛好の方々と お交わりが出来たことに感謝しています。 これからも「菜園ブログ」の軸はぶらさないで 少しづつ 範囲を広げながら 続けて行きたいと思っています。
金曜日, 5月 30, 2008
胡瓜の3本仕立て
今年の4月・5月は 温度のアップダウンが激しく 昼間の気温が30℃を越える日があると思うと 一転して 桜が咲く前の様な寒い日が数日続きました。
5月の初旬に 胡瓜は盛んにヒゲ蔓を出して 保温トンネルの中では窮屈そうに見えていたので 急いでトンネルから出して ネットを立てました。 すると途端に 低温のサイクルにぶつかり それまで勢いの良かった葉の張りも無くなり 蔓の伸びも衰えて 少々心配した時期がありました。 その後 気温も上昇し 潅水チューブを使って 薄い液肥を施し また 天気のいい日の夕方にはストウチュウを散布しているうちに 次第に調子が戻ってきました。
ただ今の姿は 写真でご覧の通り 本来の胡瓜らしくなってきました。
正面真中の 高い蔓が1番蔓で この蔓からは 既に実が穫れつつあります。 右端に覗いている葉は 2番蔓の葉です 株元には実が生っています。 左の方に伸びているのが3番蔓です これにも いい実花が付いています。
今年も 胡瓜がタップリと根を張れる余地を設けて その土壌には堆肥を充分鋤き込んであります。 暑くなればマルチフィルムの上に分厚くワラを敷き 乾燥すればチューブで液肥を施して根の活動を保って この3本仕立ての蔓を充分サポートさせます。 また 梅雨の合間にはストウチュウを度々散布して 葉からの栄養補給と 葉のベト病 ウドンコ病の予防を兼ねます。
なお 梅雨明け頃の3本仕立て胡瓜の様子については ’05年7月17日付けブログ「元気になった胡瓜」をクリックして ご参照下さい。
土曜日, 5月 24, 2008
夏日が続いて
ここ数日は 関東地方も晴天が続き 昼間は汗ばむほどの夏日です いよいよ夏野菜の季節になりました。
夏野菜で一番早く定植した トマトは5段花房が開花し 2回目の追肥をしました。
次に定植した 胡瓜は 3本仕立ての各蔓がネットを自力で這い上がり 子蔓の花芽も見えています。
トマトに比べて 約1月遅れで 定植した ナスやシシトウも 花を咲かせ始めました。 その花を 写真に撮ってきました。
ナスの1番花が咲いたのは 冷たい雨が降り続いた日で 花も貧相なものでした。 それでも1番果は着果して 写真でも その実が覗いて見えます。
写真の花は 夏日の日に咲いた2番花です。いまいち ナスの紫色はもの足りませんが 1番花に比べると立派な花になっています。
3本仕立ての各枝も 逞しくなり 花芽も次々に見えています。 その枝先が防虫網のトンネルに支える様になったので トンネルを外しました。
頭を抑えられていた覆いが取れたナスは これから日に日に大きくなり 1番花から下の大きな葉は下45°に伸び 3本仕立ての上の枝葉は上45°に伸びて あたかも 大地に足を踏ん張って立ち 諸手を太陽に向かって拡げている様な 継木ナス独特の姿が 間もなく見られることでしょう。
次の写真は 今年始めて種を蒔いた シシトウ『福耳』の1番花です。
続いて2番花 3番花の蕾も 白く色づいて見えます。
シシトウの類は 花の咲く所から2本の枝が出ます 以降 花芽が付くと枝の数が 倍々ゲーム式に増えます。
このシシトウの1番花から上の枝を どの様に仕立てていくのか?について いろいろな説があります。
「1本仕立て」「2本仕立て」「放任」等々です。
昨年迄は 「放任」に近い形で 確たる理屈も裏付けも無く 混み合った所の枝を除くだけでした。
それでも ほどほどの成果を得ますが 今年は 『タカの爪』を除いて 『福耳』と『伏見甘長』は「1本仕立て」に近い形で仕立ててみようと思っています。
とは申しましても 絵に描いた様にスッキリとはまいりません 多分 現場の状況に応じた その場その場の仕立てになるでしょうが。
水曜日, 5月 21, 2008
ヴィーナス展を見て
上野の西洋美術館で開催されている「ヴィーナス展」を見て来ました。
今回 展覧会の目玉は ティツィアーノの「ウルビーノのヴィーナス」です。
この横長の絵は 第3室 正面にあり その右の壁面にはミケランジェロのデッサンにもとづく「ヴィーナスとキューピッド」の大作があって 当時のフィレンツェとヴェネツィヤを代表する2人の芸術家のヴィーナス像を対比する形で展示されています。
ティツィアーノとミケランジェロは ほぼ同時代に生まれ 共に90歳近くまで活躍し また ローマ市民権も同時に獲得した記録もあり 何かと対比される二人です。
当然 2人は何処かで会っているでしょう。 自信家で 鼻息の荒そうなミケランジェロと これまた 相当の頑固者らしいティツィアーノが会い どんな会話を交わし お互いにどんな態度だったのだろう と空想を拡げるのも楽しいものです。
帰りの電車の中で 遠い昔 マドリッドに出張した際 暑い日曜日の丸一日を費やして回った プラド美術館に 晩年のティツィアーノの自画像があったのを思い出しました。 その頑固そうな顔の印象が 強烈だったのでしょう。
家に帰って 早速 本棚をひっくり返して探したら この写真が出て来ました。 自分のイメージでは 黒い服に髭もじゃの顔がカラーで残っていますが 出て来た古い写真は 残念ながら白黒でした。 それでも この1枚の写真は 2人が会って睨み合っている情景や フィレンツェ派に対抗して ヴェネツィアのヴィーナスを描こうと指でカンバスに絵の具を走らせているティツィアーノの幻影にリアリティー与えてくれます。
菜園子 としましては ミケランジェロとティツィアーノが競い合って それぞれが素晴しい成果を残した様に 菜園の世界でも競い合った野菜が お互いに良くなってくれればいいのですが 例えば トマトの苗作りでも 本葉が4〜5枚迄は比較的 がっちりしている苗が 苗作りの後半 本葉が6〜7枚と生長して 狭い温室内で 葉と葉が重なり合う頃になると 各々が 太陽を求めて上へ上へと競い合います その結果 毎年「徒長苗」になってしまうのが現実です。
金曜日, 5月 16, 2008
日差が戻ってきました
関東地方は この1週間ばかり ほとんど日差が無く 桜の開花前のような 冷たい雨が降る日も何日かありました。
日差が戻って来ると 昼間の気温も上がり 農園へ行って ほっとしている夏野菜を見て来ました。
写真でご覧の通り 普通トマト「ファイト」の一段花房は トマトらしい形になってきましたし 4段花房も 揃って花を咲かせて まずまず順調です。
いっぽう 昨年迄のミニトマト「千果」に代えて 今年は 中玉トマト「フルティカ」を 同じ畝に植えてありますが 「フルティカ」は 初期の樹勢が強い上に 「ファイト」と同時に追肥を施したのが 早過ぎたのか? 茎の太さが親指程に太くなり 3本のうちの1本は 5段花房の上が 異常主茎を起こしそうな雰囲気になっています。 芯止まりを起こした場合 主茎の乗換えが必要となるので 4段花房の下の脇芽は摘み取らないで そのまま残してあります。
その他 先日定植した ナスも一番花を咲かせていますが 低温が続き 陽も照ら無い天候はナスの好みには合わず まだ花の色も形も 貧相なものです。
シシトウ類は 低温にも元気で 一番花はまだ蕾のままですが 脇芽がいっぱい伸びていました 一番花より下の脇芽は全て摘み取りました。
胡瓜は トンネルを外して ネットを張った途端に寒くなり 急な気温の変化に戸惑っている様です。 一応 例年通りの「3本仕立て」の蔓剪定はしましたが 各蔓とも あまり伸びていません。 一番果実は 人差指の太さで 15センチ程の幼果ですが 負担を軽くする意味で初収穫して来ました。
夏野菜全体に 元気付けをするために 液肥を700倍程に薄めて加えた ストウチュウを 夕方 丁寧に散布しました。
金曜日, 5月 09, 2008
夏野菜の定植
旅行休みが入って 延び延びになっていた夏野菜の定植がやっと終りました。
その間 ナスの苗は15センチの大型ポットに シシトウの苗は12センチのポットに移し替えて時間稼ぎをしていました。 苗の背丈が伸びて ひょろひょろと扱い難いので割箸を添木に建てました。
ナスの花芽のトゲも鋭くなって 開花も間無しになり シシトウの花芽も白く膨らんできましたので 急いで 元肥を入れて やっと定植を終えました。
この畑は 例の開墾畑です ナス科の連作障害の心配は無いと思って この場所にナスを植えることにしました。 しかし 土は痩せていますので 石灰と 有機物をいっぱい鋤き込んで 一ヶ月間マルチを張って 寝かせておきました。 更に 肥料食いのナスに満足されるように 肥料分をタップリと元肥として施してから ナスとシシトウを定植しました。
果たして この畑で ナスはまともに育ってくれるでしょうか? ゴールデンウイーク前に 既に定植されている よそ様のナスは 葉色も悪くひょろひょろしていて甚だ辛そうです。
その上に 羽根の生えた恐ろしい「五月のアブラムシ」がヴィールス病を抱えて飛び回っています 防虫網のトンネルに ナスの頭が支えるまでは トンネルの中で順調に育って欲しいものです。
4月の始めに 定植したトマトは 3段目までのトマトーン着けは終り 1段の実はゴルフボール以上になっています。 第一回の追肥の時期が来ていますが 例年同様 窒素過多で 茎の太さが親指ほどもあって 様子を見ていました。 そのトマトの追肥も 今日終えました。
また 4月の中旬に 定植した胡瓜は まだネット建てをしていません。 胡瓜はしかたなく 防虫網の網目に ヒゲ蔓を差し込んで トンネルの中で宙ぶらりんの わんぱく小僧の様です。
野菜達には 若干我慢をしてもらっていますが 一応これで夏野菜の定植は全て終えました。
金曜日, 5月 02, 2008
台湾「新老人の会」発会式
日野原重明さんが会長をされている「新老人の会」に この度 台湾支部が誕生し その発会式に日本の各支部からの参列ツアーが企画されました。
今までは南アジア方面への出張機会も無く 台湾へは行った事が無かったので この機会にツアーに参加して 初の台湾訪問をしました。 台湾と申しましても 台北だけの短い旅です。
発会式には 日本からの参列者は200人弱 台湾の会員 及び 日野原さんの記念講演を聴きに来られた台湾の方々を合わせて 600人が優に入るホールが満席になり 地元テレビ局のカメラも数クルーで撮影するほどの盛況でした。
写真は 発会式に花を添えた 台北市内の男女中学生の皆さんによるコーラスの様子です。
2曲歌われました。 曲目や歌詞は判りませんが 大変よく練習をされていることが伺い知れる レベルの高いものでした。 日本の ハーモニーを奇麗に響かせる中学校のコーラスとは異なり ここのコーラスは擬声を出したり 不協和音を響かせたりする曲にも 意欲的に取り組んでいる様でした。
台湾も 客のモテナシを大事にする国です。
この翌日は 晩餐会にご招待され 有意義な時間を持つことが出来ました。
3月の総督選挙で 国民党が8年振りの政権復帰を果たしましたが 5月からの次期政権で副総督就任が予定されている シャオさん も晩餐会にご参加されていました。
今回は 台北のみの短い旅行で あちこち観光に回る時間も無く 目新しいものはありませが 小型デジカメで撮影した写真を Picasa Album に纏めました。
先に更新しました「濱江市場 台湾の果物・野菜」の写真は 同上アルバムの後半に纏めてアップしました。
右の Links 欄の『 Picasaアルバム』 をクリックしてから 「台湾旅行アルバム」を開いて ご覧下さい。 「スライドショー」をクリックすると簡単にご覧いただけます。
木曜日, 5月 01, 2008
「濱江市場」で 台湾の果物と野菜
台北滞在の午前中に「濱江市場」へ行って 台湾の野菜と果物を見てきました。
車を降りた瞬間 あの強烈なドリアンの匂いに引き寄せられ ドリアンとの久々の対面になり 写真に撮りました。
ドリアンとの初対面は はるか昔 その頃は飛行機への荷物の持ち込みも 悠長な時代でした。
スマトラに出張した会社の同僚が みやげにドリアンを一個 フィルムで厳重に包んで 鞄に忍ばせて持ち帰りました。 昼間は 匂いが洩れるとマズイので 時間後 皆が帰り ビル清掃のおばさん達も帰ったことを確認し 数人が 小さな応接室に立て籠って 持ち帰った男の武勇談を承り「さすがわ果物の王様だ!」なんて口では御世辞を言いながら 実は強烈な匂いには参っていました。 突然 館内の非常ベルが鳴り 廊下を駆ける音がして ドアのノブを回されて「御用」になりました。 事件発覚の絡繰りは 全館暖冷房の空調システムでした。 ドリアンを食べていた 小さな応接室の空気が吸引され 空調を動かしていたビル全館の部屋々々に吐出され その部屋で残業していた人が異臭に気付き ビルの管理室に電話をしたために緊急事態発生となりました。
お裁きは 若気の至りと言うことで 無罪放免でした。
「濱江市場」には ドリアンの他にも 見たことも 食べたことも無い南方系の果物や 日本語の印刷された段ボール箱に入った リンゴやミカン類も 売られていました。
奥に進むと 野菜売場が所狭しと野菜を積み上げて売っています。 この時間は 既に大口の顧客の時間帯は終わっていましたので 買い物客はまばらでした。
台湾はお米も二毛作ですし 冬の気温が高いので 特に瓜類 西瓜 ニガウリ 胡瓜の露地物や 立派なコールラビが大量に売られていました。
野菜の値段表(日本のスーパーでは 野菜の粒が比較的揃っているので一個or一袋いくら の値段ですが こちらでは一斤600gr当りの単価表示です。)を見ますと 日本に比べてかなり安いように思いました。
野菜・果物の写真は 右のLinks欄の「Picasaアルバム」をクリックして 次に『台湾旅行』のアルバムを開きますと その後半部に纏めてあります。
登録:
投稿 (Atom)