このブログは 小さな家庭菜園での野菜作りを中心に 写真を付けて メモ風に書いています。 平素 ”目肥” 即ち よく観察をして 野菜の要求を悟り 即時に対応するよう心がけています。 さて このブログを通じて 多くの家庭菜園 愛好の方々と お交わりが出来たことに感謝しています。 これからも「菜園ブログ」の軸はぶらさないで 少しづつ 範囲を広げながら 続けて行きたいと思っています。
水曜日, 5月 21, 2008
ヴィーナス展を見て
上野の西洋美術館で開催されている「ヴィーナス展」を見て来ました。
今回 展覧会の目玉は ティツィアーノの「ウルビーノのヴィーナス」です。
この横長の絵は 第3室 正面にあり その右の壁面にはミケランジェロのデッサンにもとづく「ヴィーナスとキューピッド」の大作があって 当時のフィレンツェとヴェネツィヤを代表する2人の芸術家のヴィーナス像を対比する形で展示されています。
ティツィアーノとミケランジェロは ほぼ同時代に生まれ 共に90歳近くまで活躍し また ローマ市民権も同時に獲得した記録もあり 何かと対比される二人です。
当然 2人は何処かで会っているでしょう。 自信家で 鼻息の荒そうなミケランジェロと これまた 相当の頑固者らしいティツィアーノが会い どんな会話を交わし お互いにどんな態度だったのだろう と空想を拡げるのも楽しいものです。
帰りの電車の中で 遠い昔 マドリッドに出張した際 暑い日曜日の丸一日を費やして回った プラド美術館に 晩年のティツィアーノの自画像があったのを思い出しました。 その頑固そうな顔の印象が 強烈だったのでしょう。
家に帰って 早速 本棚をひっくり返して探したら この写真が出て来ました。 自分のイメージでは 黒い服に髭もじゃの顔がカラーで残っていますが 出て来た古い写真は 残念ながら白黒でした。 それでも この1枚の写真は 2人が会って睨み合っている情景や フィレンツェ派に対抗して ヴェネツィアのヴィーナスを描こうと指でカンバスに絵の具を走らせているティツィアーノの幻影にリアリティー与えてくれます。
菜園子 としましては ミケランジェロとティツィアーノが競い合って それぞれが素晴しい成果を残した様に 菜園の世界でも競い合った野菜が お互いに良くなってくれればいいのですが 例えば トマトの苗作りでも 本葉が4〜5枚迄は比較的 がっちりしている苗が 苗作りの後半 本葉が6〜7枚と生長して 狭い温室内で 葉と葉が重なり合う頃になると 各々が 太陽を求めて上へ上へと競い合います その結果 毎年「徒長苗」になってしまうのが現実です。
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11 件のコメント:
競い合って良い方向に向かえばいいのですが、徒長してはいけませんね。それには、彼らのように適当な距離が必要です。
ポタ様:
来年のトマトの苗作りは、苗の生長に応じた 広さを確保するようにしてみましょう。
今年は、温度と水やりは注意しましたが やはり 徒長苗でした。トマトは寝かせ植えをしますので 徒長苗でもいいのですが、しっかりした苗を1度は作ってみたものです。
絵のご趣味があるのですね!どうも絵は苦手です。小学校の時は5はもらっていたのですが元来あまり好きな科目ではなかったですね。音楽は今でも大好きですが・・・
笹川さんでもトマトの徒長はあるのですね。今日畑に行ったら僕のトマトはあっちに向いたりこっちに向いたりして曲がって成長していたので紐で固定してきました。
去年からあまり水遣りはしないようにしているのですがやっぱり屋根は要るのでしょうか?お仲間は屋根をしている方がいます。
ゴーヤ、胡瓜、まくわ瓜の苗が苗キャップの中で出来てきました。もうすぐ植え替えする予定です。
そらまめ、グリーンピースは来週には収穫出来そうです。
胡瓜の液肥用のホースは先端を土に入れないとはびっくりしています。僕はてっきり土の中から染み込ますとばかり思っていました。写真では真ん中にあるのが液肥を穴に入れるものなのかな?
もう沖縄では梅雨入りとは今年は日照不足の冷夏になりそうですね。困ったものです。
モンカー様:
中学時代の友人(彼は夭逝しましたが)に 絵の上手なのが居まして、それ以来 絵は見るのが専門です。
トマトの露地栽培は雨除けがいい と言われていますが、風で倒れたり、周りの農園の方々への迷惑を考慮して、屋根はかけていません。 雨除けをしないと 水分と太陽熱が増えて裂果の原因になります、その前に収穫し終えるために早く種を蒔いて、早く定植しています。
北半球の雲の様子を見ていますと、私も 今年は梅雨入りが早いのかなー?と気になっています。
こんばんは!
sasagawaさんは、都内にお住みですから上野も気軽に出かけられて羨ましいです。
先日、薬師寺展を見て来ましたが、こちらからだと一日がかりになるんですよ。
ちなみに薬師寺展は連れ合いにお付き合いしたのです。でも、さすがに国宝だけあって素晴しいものでした。
すごい混雑でしたがね。
ティツィアーノの絵は結構官能的ですね。
私も見に行きたかったです。今は気持ちが落ち着かないのでなかなかいけませんねがね・・・。
リラ 様:
東京に居ると展覧会や音楽会に行くのには便利です。 いいところはこんなことぐらいでしょう。
薬師寺展は行っていません、昔はあの辺りを歩き回りました。展覧会では、いいものだけが展示されますから、効率良く観ることが出来ますね。
ティツィアーノの絵を カタログから写真に撮りましたが、ブログに載せるには 気がひけました。
都市のフィレンツェやミケランジェロは、よく耳目に入りますがティツィアーノは初めてです。写真のポートレートから本当に頑固さが滲んでいますね。
なんでも対照的な存在は発展性があって私は望む方です。その方が面白いですし・・・
一般的に苗の購入に際しては徒長で判断と言われますが、目視での相対的な比較ですから自己満足の範囲だなぁ~と感じています。
kimama様:
この写真は白黒で残念ですが、カラーですと顔の色と白髪のヒゲが 鋭い眼差しを強調して、更に印象的なのです。
ルネッサンスの時代も、多くの自我意識の競い合いが、あの歴史を残したのでしょうから、人類のエネルギーの源だと言えるでしょうね。
苗の商品価値としては、やはり 割箸の支柱を付けた、身障者の様な苗は落第でしょうね。 自家用だから 納得して植えていますが。
我が家の画学生もこのところ毎日土日なく7時前に家をでて11時半頃に帰ってくる生活が続いていてうかつに声もかけにくい雰囲気をただよわせています。
その世界で名をなした人画家ならなおさら強烈なのでしょうね。
せんめい 様
芸大に行っておられるのですか、お父さんとしても 楽しみでしょう。 絵画にしましても、音楽にしましても、個性こそが原点ですから、その様な人こそが 何かを、残してくれるでしょう。
辻邦生さんが 「春の戴冠」でボッティチェルリをみっちりと書いておられますが、絵からは想像出来ない強烈なものをもっていますね。
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