このブログは 小さな家庭菜園での野菜作りを中心に 写真を付けて メモ風に書いています。 平素 ”目肥” 即ち よく観察をして 野菜の要求を悟り 即時に対応するよう心がけています。 さて このブログを通じて 多くの家庭菜園 愛好の方々と お交わりが出来たことに感謝しています。 これからも「菜園ブログ」の軸はぶらさないで 少しづつ 範囲を広げながら 続けて行きたいと思っています。
月曜日, 2月 26, 2007
鶯が来ない梅
暖冬のために 梅の開花は十日ほど早くなりました。 しかし今年は鶯の鳴き声が聞こえない淋しい梅の開花でした。
毎年2月の中頃になると午前中に2回 つがいの鶯がやってきて庭の木々を西から東へ伝って行きます。 始めのうちは御世辞にも上手とはいえない雄のラブソングも 暖かくなるに従って 節回しも上手になり声もよく通るようになります 毎朝それを聞くのが楽しみでした。
ところが2年前に 東側の家が取り壊され 庭の木々も更地と称する暴挙によって全て切り倒されてしまいました。 鶯は来なくなるのでは?と案じていましたが 春になると鶯は今までと変わらず うちの庭を西から東へ通り そして歌を聞かせてくれました。
今度は西の方にあった家が建替えられ 庭の背の高い木が無くなりました。
今年は 2月が終わろうとしているのに 鶯の歌声を聞くことが出来ていません。
梅の木は今までと変わらないで 白い花をいっぱいに咲かせているのに。
土曜日, 2月 24, 2007
庭のクロッカス
この冬は雪も積もらず 霜で土がコチコチになることも無かった我家の庭では 花々の目覚めも早いようです。
写真でご覧のように 黄系の早咲きクロッカスは真直ぐに黄色い蕾を掲げ クリスマスローズは白い蕾を重そうに持ち上げようとしています。 昨年の記録を見ますと 十日以上も早い展開になっています。
そのような早いペースで春はやって来るのでしょうか?
農園でも 穴明きフイルムのトンネルの中で 昨秋の残り春菊が霜枯れもなく青々としています。
先日その柔らかな芽を摘んで帰り 香りの良いおひたしを戴きましたが その時水洗いの手桶にアブラムシが数匹浮いているのを見ました。 この冬はアブラムシも健在です 油断はなりません。
「春よ来い 早く来い 」と歌ってばかりはおれないようです。
水曜日, 2月 21, 2007
トマト苗をポットへ
桃の節句に備え花屋さんに桃の切枝がどっと入荷して 店先は一気に華やいだ雰囲気になりました。
足元にはムスカリの鉢が並んで青紫の敷物を敷いた様ですし 鉢植のチューリップも蕾の先が綻んで花の色が覗いています。 花屋さんには 一足先に春が来ました。
うちの温室のトマトも可愛いギザギザの本葉を広げて気持良さそうです。 よく見ますと 3枚目の本葉が見えます 近寄って写真に撮りました。
写真のトマト苗は6cmの小さな発芽用ポットに入っています。 本葉の3枚目が見えてくると 風の無い暖かい日を選んで12cmの大きなポットに移植します。
今日は午前中に12cmのポットを洗い太陽に当てて そのポットにやや軽めの育苗培土をシッカリと詰め しばらく温室の中に置きますと(温室の中は 昼間日が差すと30度を越えますので)ポットは暖まります。 午後気温が上がるのを待って 苗を移植しました。
移植後の設定温度は 昨夜の最低温度15度を下回らないようにセットしました。
なお 茄子の苗は2枚目の本葉が出始めたところですので しばらくは小さなポットのままで育てます。
日曜日, 2月 18, 2007
プチヴェールの子 (2)
2月14日に「プチヴェールの子達」と題して掲載しましたが その子達の中の本命が今日の写真です。
「子供達」4株の中の2株が親の「プチヴェール」に似た写真の姿になりました。 写真の姿はカタログ等に載っている「プチヴェール」に比べると変にノッポに見えていますが これは 脇芽が見えて来ると葉を元から切り取って その葉を「ケールジュース」として飲んでいますので 上の方まで葉が無くなっている次第です。
この2本は芽キャベツと同様下から上に向って反時計回りに芽が着いていますが よく見ますと幾つかの点で違いがあります。 例えば 葉の色が 左奥はケールの色に 右手前は芽キャベツの色です。 また芽と芽のピッチが 左は右の半分位短く 更に背丈も左は高いのでトータルの芽の数は左の方が豊産型です しかし 左の芽の成長スピードは遅く親の「プチヴェール」ならもう収穫の最盛期の筈が まだご覧の通りです 一日も早くゴルフボール位に大きくなって欲しいものです。
この「プチヴェール」の食べ方については 多くのレシピが出ていますが 芽キャベツに比べて和風の和え物や添え物にも使えて 用途は広いようです。
私がよく食べているのは「ベーコンとの炒め物」で下記の通りです。
「プチヴェール」は元に包丁を入れて2つか3つに切ります 熱湯に入れて色が綺麗な緑色になるとサット(1分以下? 絶対に茹で過ぎない)ザルに上げておきます。
ベーコン(量は多くすると油っこくなるので好みで)は1cm巾ほどに切ってフライパンでカリカリになるぐらいに焼いて ベーコンだけを皿に取っておきます。
フライパンにオリーブオイルを足して ニンニクを半分に割って芽を取り包丁で潰し(好みで鷹の爪を少し入れて)弱火で香りをオリ-ブオイルに移し 香りが移ったらニンニクと鷹の爪は取り去ります。
「プチヴェール」をフライパンに戻し火力を中火ぐらいに上げてサット炒め ベーコンも加えて混ぜます。 ベーコンの塩味が効いているので味見をして 塩・胡椒で整えます。 ビール・ワインのツマミに最適です。
その他 これからの時期に美味しい春キャベツのパスタを キャベツの替わりに「プチヴェール」を3つ程に切って パスタが茹で上がる1分程前に鍋に入れてソースと和えますと 春キャベツよりも旨味と栄養があってグーです。
金曜日, 2月 16, 2007
カキ菜が取れ始める
2月に入り カキ菜の芽の成長が早くなって 今年2回目の収穫をしました。
カキ菜は2本植えていますが これから3月一杯まで柔らかい新芽を摘み取ることが出来ます。 今年は暖冬で小松菜やターサイなど葉物野菜がふんだんに取れますが 普通はこの時期のカキ菜は貴重な葉物です。
関西生れの私は この農園で見るまでカキ菜は知りませんでした。 北関東ではその季節になると欠かせない野菜とのことで その地方がご出身の農園仲間から種を頂き今回が2度目の手探り栽培をしています。
この時期のカキ菜は見掛によらず繊維が柔らかく 早春の香りがあって美味しいです。 その地方ではおしたし・炒め物・汁の具などいろいろな食べ方をされているそうですが 私は牛肉と乾椎茸・人参で炒めオイスターソース味が気に入っています。(昨年2月28日付け「カキ菜の収穫」をクリック頂くと簡単なレシピがご覧頂けます)
夏野菜 苗作りのその後:
先ず トマトはギザギザの本葉が2枚づつ出て 茎もしっかりして来ましたのでポット当り2本に間引きし 温室の方に移しました。 2月も中旬を過ぎると日照温度が高くなり 天気の良い日は温室の窓を開放しても 小さな温室内は30度になります。 現在夜の最低温度は15度に設定していますが これから少しづつ下げて行きます。
また タイの長茄子はトマトよりも高温を好むようで トマトよりも3~4日遅く発芽しました。 まだ本葉は出ていませんが順調にきています。
水曜日, 2月 14, 2007
プチヴェールの子達
農園の一人が ちょっと洒落た園芸店で「プチヴェール」と名札が付いたポット苗を買って来ました。
名札には「芽キャベツとケールの交配」と書いてあります。 この交配野菜「プチヴェール」の種を取って播いたら 親と同じ「プチヴェール」の子が出来るだろうか? 好奇心旺盛な農園仲間4人がその問にトライすることしました。
昨夏 各人が3~4株づつ 全部で13株を植えました。
写真はその内の一つで 下部15cmほどの茎には「プチヴェール」の芽が着き 上部にはハンドボール程の柔らかい春キャベツが着いています。
昔 学校で習った法則の様に単純ではなく 複雑なかけ合せを経て来たのでしょう いろんな先祖の形質が混ざり合って出て来たようです。
「プチヴェール」の子が成長した姿を 大まかに分類してみますと 「プチヴェール」らしい物(芽の形は大小がある)が8株。 「ケール」らしい物(葉の形は同じではないが脇芽は伸びない)が4株。 そして写真の物が1株です。
この写真の子は 我々の想像を越えた姿で 以前トマトの根にジャガイモが着く「ポマト」の名を聞いたことがあますが 一株から「プチヴェール」と「春キャベツ」の二つの味を楽しめるものです。
この子の純粋な子孫はどうなるのでしょうか? しかし「この種を取って もう一年育ててる」には魅力に乏しいようです。
本命の子「プチヴェール」はもう少し芽が伸びると写真に撮って掲載します。
土曜日, 2月 10, 2007
福寿草の葉
2月初旬とは思えない暖かい朝が続きます。 朝日が庭に差すと福寿草の花が開いて目を引きます。
近寄ると ここ数日の間に 花の襟巻きの様に葉が伸びてきているのが見えます。 花に比べて地味ですがよく見ると 鳥の羽の様な輝きとビロードの様な柔らかい風合いを感じさせます。
その風合いを写そうとカメラを向けましたが この写真が限度でした。
さて農園では 立春が過ぎると冬野菜の片付けと 夏野菜の苗作りと 春野菜の種播き準備が並行して進みます。
例年は 春は名のみの風の寒さが身に凍みますが 今年は暖冬で助かっています。 休日にもなると 農園には大勢の人が見えていて 時期外れの軽装で動き回っています。 ジャガイモを植える人は 早くもその準備に入っている方もいます。
私はジャガイモは作りませんが 春野菜の圃場の準備が出来るまでの時間稼ぎに レタス類や大葉の春菊など苗で移植出来るものを 自宅の温室でセル播きをして 移植用の苗を育てます。
木曜日, 2月 08, 2007
咲き続けるインパチェンス
昨年6月18日付けのブログに掲載しましたインパチェンスが 年を越して咲き続けています。
例年インパチェンスは11月で消えていますが この暖冬のお蔭で 12月の暮れ近くまで屋外で咲いていました。 その後室内に取り込みましたが その間ほとんど途切れるとこなく花が咲いていました。 今朝もガラス戸越しに指し込む2月の太陽に 新しい花の蕾が勢いよく立ち上がってきました。
前回のブログにも書きましたが このインパチェンスの種は何年前のものか判りません 少なくとも10年は過ぎています。 その種から育ったインパチェンスが年を越しても咲き続けたのは偶然でしょうか?
このインパチェンスは春暖かくなる頃に 剪定をいれてやると また秋まで花を咲き続けるような気がします。
前回のブログに書きましたトマトの種を播いて 昨日で4日が過ぎ約90%が発芽しました。 これも5年前の種ですが 今年も変わらぬ生命力を示しました。 発芽したトマトは設定温度を15~16度に下げました。
なお トマトよりも高温を好む茄子はまだ発芽していませんので そのままの温度条件で加温しています。
日曜日, 2月 04, 2007
トマトの種播き
毎年 節分の前後にトマトの種を播いています。
この時期に種を播くと トマトの露地定植が可能となる4月の始めに1段花房が開花して 定植するのに丁度いい苗になります。 その頃はまだ市販のトマト苗は出回っていないので 自分で作っています。
雨除けの屋根を付けていないトマトの露地栽培では 梅雨明け後真夏の太陽がもろに照りつけ 折角大きくなったトマトが完熟前に裂果します。 木で真赤に熟したトマトの収穫を旨とする家庭菜園では 梅雨明けがタイムリミットになります。 4月の始めに1段花房が開花している苗を植えて 以降順調に育てば 8段目まで真赤な完熟トマトを収穫出来る可能性が有ります その様な構想での種播きです。
写真に写っている「愛菜花」と言う名の加温器を 3年前から使って発芽をさせています。
発芽してから本葉の3枚目が見える頃までこの「愛菜花」で育てます。 その後は12cmのポットに苗を移植して 定植までは小さな温室に入れて育てます。
今回種を播いたのは タキイのトマト「ファイト」とミニの「千果」 それから 先日waka3から頂戴した「タイの長茄子」の3種類 合計12ポットです。 この12ポットでも苗が育つと小さな温室は満杯になります。
去年までは連結セルに一粒づつ播いていましたが 移植時に連結セルでは作業がし辛いので 今年は小さなポットに一つづつ独立させ そこにやや重いめの種播き培土をシッカリ詰め 3~4粒づつ種を播きました。
発芽までの温度管理の目安は(土の温度で)昼間は28~30度 夜は23度の変温管理にしています。 この方が28度で一定温度にするよりも発芽が揃い易いと言われています。
4日程で芽が出揃います。 発芽すると最低温度を15度位に下げます。
「愛菜花」は私の部屋に置いて寝起きを共にしています。 部屋の温度は天気のいい日には25度位になりますから 昼間はほとんど加温が無くて済みます。
今年始めてのトライは「タイの長茄子」の苗作りです。 今まで茄子は近隣農家の接木苗を購入していましたが waka3のブログを拝見して是非一度育ててみたいと思い waka3にお願いして種を頂戴しました。 うちの農園で自根の茄子を栽培するには様々のバリヤーが予想されますがあえて挑戦することにしました。
手もとの雑誌によりますと 茄子の種播きは定植予定日より80~90日前で 育苗条件もトマトと大差が無さそうなので この際一緒に種を播きました。
木曜日, 2月 01, 2007
堆肥 2段ロケットに点火
昨日の午後は気温が上がり 農園での外気温は15度でした。
5日前に第2回目の切返しを行った堆肥のその後の経過をチェックしました。
堆肥枠の蓋を開けると熱気が伝わり 温度計を堆肥に指し込むと 見る見る水銀柱は上がり 堆肥3ヶ所の温度計は全て60度をクリアーしました。
堆肥作りのご質問に答えて 私のやり方の要点を書きます。 およそ次ぎの様な考え方に基づき 温度変化を監視してチェックをしています。
「第一段階」: 堆肥材料の中の糖分やタンパク質を 糸状菌(カビ)によって分解させる段階。
糸状菌の活動速度は速く 分解時の呼吸熱により堆肥全体の温度が上昇します。 堆肥温度が30度を超えると 次ぎの段階に入ります。
「第2段階」: 糸状菌が分解出来ない 繊維質等硬い物を 放線菌(カビとバクテリアの中間の菌)によって分解させる段階。
この放線菌が活躍する段階が最も高温になり 堆肥温度は60度を超えます。 落葉堆肥の場合はそんなに温度は上がりませんが ボカシ肥料等を醗酵させていると温度が更に上がり80度を超えることがあります 上がり過ぎると堆肥中のアンモニア分が逃げて 折角の窒素肥料成分が減少するので 60度を目安にして小刻みな切返しをし なだらかな温度推移を維持するように対処しています。
「第3段階」: 放線菌の食べる物が無くなると活動が弱まり温度が下がります。 そうすると放線菌によって分解されて柔らかくなった繊維質等を食べるいろんな細菌(バクテリア)が増えて活動する段階になります。 時間をかけてゆっくりと堆肥が熟成して 温度も徐徐に下がります。
完熟の堆肥が出来上がると 香りが良くなり キノコが生えたりします。
今回の検温で60度を超えたと言うことは この暖冬のお蔭で上記の第2段階に入っていることになります。
無粋な堆肥の写真に代えて 昨日は月齢13日「冬の十三夜の月」を掲載しました。 シルエットに見えるのは こころなしか少し花芽が丸味を帯びて見える農園の桜並木の枝です。
十三夜の月は まだ夕日が残っている時間に出て来ます。 背景の空はまだ明るく 月の出に気付かない間にそっと出てくる感じで それだけ月の形はよりはっきりと見えます。 昔から「十三夜の月」を愛でて来たのが判る気がします。
また秋の月に比べると 冬は空気が澄んでよりはっきりと見えます。 更に 白道と黄道の傾斜の関係から 冬の月は出ると真直ぐ上に上がり 早く空気の綺麗な所に上がるのでよりはっきり見える様に思われます。
折角の「冬の十三夜の月」も素人のコンパクトデジカメの写真ではピンボケになり お月さんには申し訳無く思っています。
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