月曜日, 12月 31, 2007

スティックセニョール


 昨夜の冷え込みで 今朝の農園はコチコチに固まっていました。
 この寒さの中でスティックセニョールは花茎を次々に伸ばして 花蕾を高々と掲げています。 その様子には 早春の菜の花の風情を感じ ついカメラのレンズを向けてしまいました。

 スティックセニョールの花茎が15cm程に伸びると 既に幾度か摘み穫っていますが 寒さにめげずに脇芽が伸びてきますので 暖かい日の昼間に時々液肥などを与えて応援しています。
 スティックセニョールにとどまらず 冬野菜はそれぞれのペースで生長し 美味しくなっています。
 ホウレン草や小松菜も欲しい時に何時でも収穫ができますし 僅か2〜3筋蒔いたカブも 大きくなり込み合ってきたら間引き穫りをしていますが 今まで残ったカブはいつの間にか真白な大カブになっています。 
 
 明日は新しいカレンダーのページが開かれます。
 このブログも 引き続いて菜園を軸にしながらも 少しは巾を広げて行きたいと願っています。
 今年一年お寄せ頂きました皆様のご好意に深謝申し上げますと共に 来年も変らないご交誼のほどをお願い申し上げます。
  

木曜日, 12月 27, 2007

クリスマス過ぎの白菜


 例年クリスマスの頃 白菜は乾いた北西の風を避ける為に 大きな外葉を頭からすっぽりと冠ったポンチョのスタイルになります。
 ところがご覧の通り 今年はまだポンチョを冠っていませんし 葉は青々していて葉枯れの様子は見られません。 その代わり 小振りなこじんまりした白菜です。 
 
我家では 白菜は漬物よりも鍋物で食べることが多いので 白いところと青いところのバランスがほどよく かつ 大玉になるこの「王将」を毎年作り続けています。
今年の王将は 例年に比べて葉の枚数が少なく 一枚一枚の葉が小振りです。 従って王将のどっしりした貫禄が見られません。 この場所は夏の間胡瓜を植えてあった跡で 胡瓜の為に堆肥など充分入っていますし 胡瓜の根も奇麗でしたから土壌病の心配も無いと思っていました。 白菜の育ちが良く無い原因は どうも 日照不足に依るところが大きいのでは?と思われます。

 今年の春 割り当てられた農園のこの場所は南傾斜地で その下の方向に区の保護樹木に指定されている大きなケヤキの木があります。 秋が深まって太陽の角度が低くなると そのケヤキの蔭に入ってしまい 昼間は日光が遮られます。 また西から北の方角には稲荷神社の林があって 太陽が西に傾く夕方は 今度はそちらの蔭に入ってしまいます。 従って晴天の日でも 11月初旬から2月いっぱいは日照不足になりがちな場所です。(ちょうど 木々の間から一条の夕日が差し込んで来ました その貴重な日差を撮りました。)
 一方 南傾斜で北西の方角には高い林がガードをして 冷たく乾いたカラッ風の直撃を防いでいます。 お陰で白菜にとっては結球の葉先からどんどんと乾いて枯れ行くことも無く クリスマスが過ぎてもポンチョを冠らずに済んでいます。
 お正月も間近になりました やや小振りですが ぼちぼち王将獲りにかかります。

水曜日, 12月 19, 2007

プレゼンテーション今昔


 先々月 NHKのテレビ番組「美の壷」で ”野仏”と題してお地蔵さんや道祖神の放映がありました。
 その放映を見るために 久し振りでテレビの前に座り ヴィデオ撮りの準備もしました。 実は 杉並区の生涯学習講座「杉の樹大学」のグループ研究で 我々9名がグループを組んで 区内の”野仏”を調べて 報告することにしていました。

 現在 区内には約390体の野仏が 130ヶ所の寺社や墓地 或は路傍などに残っています。 此れ等を全部調べて回るわけにも参りません。 どれを選ぶのか?については グループ各人の野仏に対する考え方の個性を 期待することにしました。
 そこで 各人がそれぞれ近くにある野仏を見て回り その野仏に関する情報を 図書館の資料や そのお寺や墓地の管理者等から聞きました。 また 野仏の写真も付けて 各人がレポートに纏めました。 私は農園のある馴染み深い久我山地区で 2ヶ所を選んで調べました。 この 「菜園ブログ 8月22日号」(クリックすると開きます)には 当時調べていたことから知った一つの話題を掲載しました。
 各人のレポートを集めて討議の結果 (1). 野仏のある場所が判り易いように 130ヶ所をプロットした大きな区全図を作ること。 (2). その地図にリンクさせて 各人が撮った写真とコメントを表示して これらを見た人が「この野仏を見に行ってみよう」と言う気になる様な 画像(写真)を中心にした発表形式をとることにしました。 

 発表の場所はホールで 7〜80人の方を対象にしてプレゼンテーションをします。 そのためには ビラ用紙に写真やイラストを貼った程度では意図するような効果が出ません。 そこで Mac のプレゼンテーション ソフトKeynote を使ってみようと思い立ち ガイドブックを片手に試行錯誤しながら 画像中心に35ページの原稿を作りました。 
 この原稿を会場のプロジェクターに繋いで 大きなスクリーンいっぱいに映写すると さながらカラー映画を見るような リアルで迫力のあるプレゼンテーションが出来ました。
 かって会社勤めの頃は 会議で説明して訴える時には 如何に上手にビラを書いて説明するかが大事なカギでした。 そのために夜遅くまで居残って 当時はマジックインクで 文字中心の何枚ものビラを書いたものでした。 プレゼンテーションと言う言葉自体 広告業で使われる特殊な言葉であったように思います。 世の中あげて宣伝第一の時代になりました。
 
 なお Keynote で作った原稿は全て Picasa Album に掲載しました。 この右側 Links 欄の「Picasaアルバム」をクリックして 出て来た5冊のアルバムの中から「民間信仰の石像」アルバムをクリックするとご覧頂けます。 

土曜日, 12月 15, 2007

聖護院大根


 前作の後片付けが遅れ、 大根の種蒔きが 例年に比べて10日以上も遅れ、 9月の20日に早生種の「早太り聖護院」を蒔きました。
 昨年は十一月の気温が非常に高かったので その条件差もありますが 11月の20日頃には収穫を始めています。 9月の種蒔き時の15日遅れが 収穫時には小1ヶ月の遅れになっています。

 収穫遅れの負け惜しみではありませんが 霜が降りる寒い朝を迎えると根菜類の食味がうんと良くなります。 
 別畝に植えてあるカブが丁度収穫期を迎えています。 大きいカブから間引き取りをしていますが 1週間前に穫ったカブと食べ比てみますと 別の種類か?と思うほどに甘味がうんと増して 美味しくなっています。
 この聖護院大根も 豪快に大きく切って煮物にすると美味そうです。
 写真の左端の一本を抜いてみると下膨れ形で 葉を切り落として目方を量ると 1.6kg あり 見かけ以上でした。 

水曜日, 12月 12, 2007

大葉春菊が美味しい


 写真の大葉春菊が最高の時期になりました。
 柔らかいし 香りがいいし 鍋物に入れても 胡麻のおひたしにしても大変グーです。
 この春菊は摘み穫り種で 脇芽が10~15cmほどに伸びると 一葉を残して摘み穫ります。残した一葉から脇芽が出て次々と摘み穫れます。
 葉は肉厚で美味しいでのすが 茎がまた香りが良く美味しいのです。 面倒ですが 茎から葉を外して 茎は少し長めに茹でますが いずれにしましてもあまり火を通し過ぎないのがこの春菊を美味しく戴くコツのようです。(生でも食べられるそうですが 私は少し火を通しています。)
 折角の春菊も これから寒くなって 強い霜が毎朝降りる頃になると 葉がシモヤケを起こします。 ぼちぼち防虫ネットの上から穴あきのフイルムトンネルを掛けてやる必要があります。

 もう一つ 厳寒の到来に備えて 畑に穴を掘って里芋を埋めました。
 里芋作りの先輩達のお話では 東京のこの辺りであれば 里芋の上にゴザ等を挟んで土を30cm程の土をかけて雨除けのシートを被せておけば冬の寒さに耐えられるとのことです。
 久し振りで深い穴堀をしました。

月曜日, 12月 10, 2007

スナップエンドウ・落葉拾い




 写真のスナップエンドウは 11月の20日が過ぎてから 慌ててポットに蒔いたものです。
 ポットを家のベランダに置いて育てていますが このところの晴天続きで昼間の気温が高いためか ヒョロヒョロ苗になり 巻きヒゲが見えて来ました。 エンドウは本葉2〜3枚の頃が最も耐寒性が強いと言われていますので この調子で背丈だけが伸びられては困るわけです。
 早く畑に持って行って植えたいのですが今のところ場所がありません 止むを得ませんので一回り大きなポットに移して 白菜を穫った跡に仮置して冬を越させます。

 今日も昼間は風も無く落葉拾いをしていると 防寒の上着は脱ぎたくなるほどです。
 堆肥作りのための落葉拾いは 例年よりも少し遅くなりましたが まず近くの公園でケヤキの落葉を拾ってきました。
 このケヤキの落葉と混ぜ合わせるクヌギの落葉は クヌギだけがある公園で拾いますが まだ充分の量のクヌギ落葉が溜っていません。 クヌギの葉は色付いているので 一雨くればどっさり落ちて来るでしょう。 その間に 古畳を解体して切り藁を準備しておきます。
 今年も 乾燥鶏糞は手に入らないので(最近 手に入る鶏糞は醗酵済の醗酵鶏糞のみです) 堆肥は 落葉、切り藁、米糠と醗酵剤(バイムフード)で作ります。 鶏糞を入れないと初期醗酵の立ち上がりが鈍く 上昇温度も鈍いので その分時間をかけて作ることになります。

 

水曜日, 12月 05, 2007

九条太葱


 昨今の1段の冷え込みで 葱は甘味が出て美味しくなりました。
 春の彼岸に 農園の隅に2筋 葱の種を蒔きました。 1筋には「九条太葱」をもう1筋には「九条細葱」を蒔きました。
 細葱を蒔いたのは 細葱は早々と 夏の暑いさかりから収穫が出来るからです。
 その細葱も秋の間に穫り尽くして 今月になってからは 太葱の収穫に入っています。 太葱にとっては 葱が美味しくなる いいタイミングからの収穫になりました。

 定植の時は深さ10cmほどの溝に苗を植えましたが その後3回の土寄せで ご覧の通り土は盛り上がって見えます。 その分 九条葱の白い部分は深く土の中に埋まっていて 引き抜く時には結構力が要ります。
 1本ずつ根元を掴んで引っ張ると 土が割れて白根が地上に現れ 火山の噴火穴の様に開いた土の裂け目から 葱のいい香りが噴出してきます。
 ひげ根を切って 冷たい水で泥を洗い落としながら 枯れた葉をむしり取ると 葱の白さは輝くばかりです。
 「葱白く洗ひたてたる寒さかな」芭蕉の句が 先日読んだ本にあったのを思い出しました。

水曜日, 11月 28, 2007

芋掘り



 「霜が降りて 里芋の葉が枯れてきたら掘ればいい」と聞いていましたので 試しに2株の里芋を掘りました。
 初めての里芋堀ですから まず どのような形でイモが付いているのか? を見ておくために 周りの土を少しずつ テレビで見る古墳発掘紛いの手付きで 慎重に取り除きました。
 ほぼ全体像が現れた段階で写真を撮りました。 曇り空の夕方でしたし 土まみれの冴えない被写体ですからすっきりした写真にはなりませんでした。 里芋作りの私の先生である農園仲間からは「初めてにしては 上出来だよ」とお褒めの言葉を貰いました。
 持ち帰って 土を落として ばらしてみると ゴルフボール以上のイモが1株当り 30~40個 付いていて 目方は 3kg 前後でした。
 今年の経験で 里芋作りについて本には書いて無い二つのことを学びました。
 一つは 台風シーズンに入る前に 大きくなったイモの葉が強風で倒れない様に手を入れること。 もう一つは 土寄せの際に空洞が出来ない様 しっかりと土寄せすることです。 当然の事乍ら空洞の所にはイモは出来ませんから。

 今年の春3月過ぎてから陽当たりの悪い区画が当選し 里芋を植えてみることにしました。 その為 種イモの調達にあちこち探して回り 結局10個の種イモを植えるのに なんと4種類もの異種類の種イモを混植することになりました。
 余談ですが 今回掘ったイモの種芋は近くのスーパーで2袋 500円で買った袋の中から取り出したものです。 里芋を買う時にスーパーの店長に「このイモを植えてみようかなー?」と言うと 店長は「芽が出るかなー?」と首を傾げていたことを思い出して 収穫の報告をしましたら さすがは商売人「40分の1とは言わないが 安く卸してもらえませんか?」との答えに大笑いしました。 

土曜日, 11月 24, 2007

今年も写真コンテストに入選


 今年はアーティチョークの花の写真が入選しました。
 恒例の農業写真コンテストに 今年「菜園ブログ」に掲載した写真の中から3点を選び A4判に拡大して応募したものです。
 区役所の玄関ホールに展示されていましたので見て来ました。
 入選した写真は7月9日付けの「アーティチョークの花」をクリックするとご覧いただけます。

 この秋一番の寒気が南下して 農園でも霜が降りる寒い朝が続いています。これでホーレン草や小松菜の味がぐんと良くなるでしょう。
 10月に入ってから種を蒔いたこれらの葉物野菜も 防虫網のトンネルの中では窮屈になってきました。 虫の姿もめっきりと少なくなりましたので トンネルを巻き上げ陽の光を一杯に当ててやりました。
 今日は午後になると風も無く 暖かい日差を受けてホーレン草や小松菜も気持良さそうです。 その様子を写真に撮りました。
 小松菜は既に2回 大きな株から収穫しています ホーレン草も株の張りが良くなって来ましたので ストウチュウをもう一度撒けば 12月の始めには収穫出来るでしょう。
 これからは小松菜・ホーレン草の他 大葉の春菊・からし菜・チンゲンサイ・ターサイ等が次々に収穫期に入ります。

土曜日, 11月 17, 2007

カリフラワーの花蕾


 早生のカリフラワーは 早い年には11月の中頃に収穫しています。 今年は 2回目の追肥が少し遅れ その後 葉が大きくなり過ぎたので 草ボケで花蕾が出難いのでは? と気になっていました。
 このところの風邪気味や旅行などで一週間ぶりの農園になりました。 農園に着くと先ずカリフラワーの葉を掻き分け中をのぞいて見ました。 ご覧の通り大きなメロンパン程になっている花蕾が見えました。 すぐに大きな外葉を集めて紐で縛り 花蕾に日が当たらない様にしました。
 この秋は異常に青虫やヨトウ虫が発生してカリフラワーの外葉はボロボロですが 株は大きいので3〜4日もすると1キロ程の真白なカリフラワーが収穫出来るでしょう。

 さて先の13日・14日は二日続きで大学と小学のクラス会があり 大津と八瀬に行きました。
 クラス会の案内状を貰った時には 二日目の団体行動は時間的に無理なので 一人 比叡山坂本からケーブルで山頂の延暦寺を経て 午後3時の集合時間までに八瀬に下りるつもりでした。

 坂本は昔から比叡山の僧侶・僧院を支えるための基地的な町として存在し また50歳を過ぎて定年退職した高僧達が60歳を過ぎると山を下りて里坊を構えて暮らす所でもありました。
 比叡山が琵琶湖に落ちる傾斜地の狭い地形に 社寺仏閣がひしめいて建っていて 多い時は90以上もあった里坊は現在でも54坊が残っています。
 幸いに風も無く穏やかな小春日和に恵まれ 駅前案内所で貰った観光マップを片手にデジカメを提げて歩きました。 観光客は年配者とたまにスレ違う程度の静けさです 尋ねた寺々では手持ち無沙汰の受付係の方が一対一の丁寧な案内して下さり 説明を聞きながら 狩野派の障壁画や小堀遠州作の庭園など貴重な遺産を次々に見て回りました。
 
 気が付きますと とうてい山越え出来る時間はありませんし もう少し鄙びた街並や「穴太衆積み(あのおしゅうつみ)」と言われる石積みの細道を歩いてみたい思いが強く 八瀬には京阪電車で行くことに変更しました。 
 昼食は名物の比叡山そばを食べることにしました。 京都に来た時に食べるそばは何時もニシンそばにしています。
 グルメガイドによりますと 日吉神社参道にある「鶴喜そば」の「鴨なんばん」がおすすめだそうです。 ところが この「鶴喜そば」の駐車場の看板のまん前に別のそば屋さんがあり「日吉そば」と言います。 司馬遼太郎が間違えて この「日吉そば」の方に入ってそばを食べ 「街道をゆく」の中で気まずい思いをしたと書いている店です。 私はその「日吉そば」でニシンそばを食べ 午後の散策に出ました。
 今回 坂本で撮った写真はWeb AlbumとしてPicasa にアップしました。 この「菜園ブログ」の右サイドのLinks欄にある「Picasaアルバム」をクリックして「'07年11月 坂本・八瀬のアルバム」を開いて写真をご覧下さい。 

 

月曜日, 11月 12, 2007

小松菜のペレット種


 写真は秋蒔き葉物野菜の第3回目で 赤シソ等の跡地に1ヶ月ほど前に種を蒔きました。
 巾1.2m 長さ2.5mの一畝を4分割して 1分割に20cm 間隔で3本の筋を付けて種を蒔いています。 この畝には 写真でご覧の通り 右からホウレン草・小松菜・ルッコラと 先日アップしましたターサイが蒔いてあります。 
 夏野菜の終わった後 順々に1週間から十日毎に一畝に数種類づつの種を蒔いておくと 11月の後半から翌春の3月まで 途切れること無く美味しい葉物野菜が収穫出来ます。
 今日は蝶や蛾の姿も減って来ましたので 防虫網のトンネルを捲ってやりました。 野菜達は 葉をいっぱいに広げて太陽の光を思い切り受けとめているようでした。

 この小松菜はタキイの「楽天」ペレット種を蒔きました。 ペレット種は初めてでしたが 視力や指先の感覚が鈍っている者には極めて有効です。 種は大根の種程の大きさのペレット状に仕上がっていますので 蒔き筋に2cmほどの 間隔に1粒づつ 蒔くと言うよりも置いていく感じでいいわけです。 ほぼ100%発芽しますので 2本を1本に 1回だけ間引いてやれば 丁度いい間隔になりますます。 種の単価は高いようですが 無駄が少なく合理的です。
 (旅行のために4日ほどブログを休みます。)

金曜日, 11月 09, 2007

ターサイの間引き移植


 写真は25日ほど前に蒔いたターサイです。
 本葉が4〜5枚出揃っていて 間引いたり移植したりするには 最も扱い易い時期です。
 11月になって ナスやシシトウを片付けた跡地に植える野菜としては 寒さに強くて美味しいターサイが打って付けです。

 そのやうな思惑で ターサイの種を蒔く時に15cm間隔で3筋蒔き 真ん中の一筋は掘り取ってナスの跡地に持って行く計画です。 
 ナスの跡地は肥料分が残っていますので マルチを捲って石灰を撒き ナスの太い根だけを取り除き ナスのセコハンマルチを掛け直して 15cm 間隔に穴を明けてターサイの間引き苗をシッカリ埋め込みます。 この時期 アブラナ科の移植は 根さえ有ればほぼ100% 活着します。(土が乾いている時は 植えた後で水をやって土に馴染ませます。)

 一方 残った両側のターサイは 先ず5~6cm の間隔に間引き その後 植え筋に沿って株の両側に移植鏝を差し込み 固くなった土をほぐし空気を入れてやります。 そのほぐした所に888 の化成肥料をぱらぱらと撒いて 移植鏝を差し込んだことでぐらぐらしている株元に土寄せをして株をしっかりさせます。
 こうしておきますとターサイは 生長が加速して 株はシッカリと張りが出て来ます。 株どうしが込み合ってくると間引き穫りしながら 最終的には30cm 角にターサイ一株ほどにします。
 
 こうして文章に書いてみますと面倒なことの様ですが 苗を作る期間と場所の有効利用になりますので 家庭菜園の楽しみとしてやっています。

月曜日, 11月 05, 2007

大徳川展を観る


 夏から身近なお地蔵さんや庚申塔など 民間信仰の石像を写真に撮ったり伝説を調べたりしてきました。
 資料によりますと 現在杉並区に400体近い石像が残っていて 約300体は建立された年代も判っています。
 その建立の時を年代別に並べてみますと まず寛永年代の1体が最初で それ以前には見られません。
 更に 寛文年代(1661~)から宝暦年代(~1764) の100年間に約200体 全体の3分の2が建てられています。 その後現在までの250年間には100体しか建てられていないのを見ると 江戸時代中期の寛文・元禄・享保を含むこの時代に 如何に石像が集中して建てられていたかがうかがわれます。
 戦乱の世が治まって 人々の生活の場が定まり かつ 既存の神社・仏閣への信仰とは別に一人一人の心の癒しを求める蔭の信仰が高まってきたのではないでしょうか?
その時代は 徳川幕府では3代将軍家光までの武断政治から 家綱・綱吉・吉宗へ繋がる官僚政治の時代になって世の中の空気も変わり 信仰の心に支えられた一般の人々の 活力が漲った良き時代であったのだろうと推察されます。

 この様な江戸時代中期への関心を持って 今 上野の国立博物館で開かれている「大徳川展」へ行って来ました。
 300点以上の品々は 我々の身の回りの品とは別物として 鑑賞するには興味ある品々で 見飽きすることはありませんでした。
 掲載しました写真はカタログからの転写ですが 寛政(1789~) 年代に10代将軍の娘種姫が着用していた夏用(左側)と冬用の上着です。 現物を見ますと 素人の目にも絞りや刺繍など高度な技法に驚かされます。
 また 左側の模様配置は 幾何学的な亀甲花菱文と清楚な花々を適当な空間に取り合わしています。 同じ繰り返し模様でも 現在の繰り返し模様とは違って 何処までこの模様を続けるか?の作者の意図が感じられる様に思いました。(写真をクリックすると画面が大きくなって よく見えるようになります。)
 人々の心豊かな良き時代に作られた品々に囲まれて 心地よい時間を過ごすことが出来ました。

 11月に入ると気温も下がって 野菜の成長もゆっくりになってきました。 一両日畑に出なくても 野菜達の状況が急変することはありません。 それをいいことにして 今日は野菜と関係のないブログになりました。  
  

水曜日, 10月 31, 2007

長ナスの片付け


 朝晩の気温が低くなりました。
 写真の長ナスも葉の色は青々として 花も次々に咲いていますが 花の咲いている位置が成長点に近くなり また 実も暑い頃は4〜5日で収穫基準の30cm長さになっていたのが 数日前からほとんど大きくなっていません。
 長ナスを片付けて 秋野菜に席を明け渡す頃になりした。  

 このタイの長ナスとは 始めてのお付き合いでしたので いろいろなことを試してみました。
 まず waka3さんから送って頂いた種を トマトの種蒔きと同じ節分の日にポットに蒔きました。 トマトの育苗期間は60日ナスの育苗期間は90日と言われていますが ナスを5月初めに定植するのならよかろう言うことで トマトと同じ温室の中で 同じ温度条件で育てました。
 次に 連作障害の進んだ畑に 継木でないナスを一本だけ植える事はリスクが大きいと思い 畑の土とは全く無縁の土を調合して 植えることにしました。 手許にあった30cm立方ほどのプラ箱に 小粒の赤玉土と若干のバーミキュライトを加えた土に 苦土石灰と肥料成分に富んだ自家製の堆肥を容積比で30%ほどタップリと混ぜて詰め 5月の連休明けに定植しました。
 潅水と追肥については 株の様子を窺いながらの手探りでした。 潅水は 土の量が少ないのですぐにからからになります 気が付いた都度一回に3〜4リッターの水ないしは胡瓜にやっていた液肥ををタップリ撒きました。 追肥は10日〜20日の間隔で 888の化成肥料を一握り箱の辺に沿って撒き土に混ぜました。
 剪定は 3本立ての各枝について安全を見て2芽を残した剪定を 普通の千両ナスと同じ7月中にしました。 同時に植箱の周りにスコップを差し込んで根がコチコチに固まっているのをほぐし 自製堆肥に過燐酸石灰を少し加えて詰めました。 根の窒息を緩和する心算で箱の四隅に直径1cm弱の穴空きパイプも差し込みました。

 このやり方で 株は2メートルほどに大きくなり 10月一杯収穫が出来ました。 果長30cmで 皮の柔らかい長ナスが剪定前に30本 剪定後に40本 合計約70本ほど穫れました。
 (農園の連作障害でナスの作付けを諦めておられる方も この方法でやれば継木苗で無くても ナスが秋まで穫れます。 参考にして頂ければと思います。)
 

水曜日, 10月 24, 2007

スティックセニョールの収穫


 二十四節気の霜降が過ぎ 朝晩の気温も下がってきました。
 農園の秋野菜にとっては 最も適した時期になりました。 見るのも嫌な青虫や夜盗虫も徐々に姿を消して行くことでしょう。
 先日頂上花蕾を摘み穫ったスティックセニョールは 脇枝も収穫し 写真もアップしました。 これでスティックセニョールとしても  ブログに初顔見せができたことになります。
 さっと塩茹ですると 花蕾も茎も色が濃くて鮮やかで見た目がいいし 食感もブロッコリーよりもいい様に感じました。 今回は ベーコンと炒め合わせて美味しく戴きました。
 
 また葉物では 1ヶ月前に2〜3筋づつ種蒔きをした「チジミ葉からし菜」や「大葉の新菊」が大きくなり 込み合って来ました。 
 面倒ですが 根を付けたまま間引き オクラの片付けた跡に10cm間隔ほどに移植しました。 この時期の移植はほぼ100%成功しますので これだけの株数に増やしておくと(霜が降り出す頃に穴アキフィルムの保温トンネルさえ掛けてやれば)葉を欠き取りながら真冬迄の消費を充分まかなうことができます。
 同じ「チジミ葉からし菜」や「大葉の新菊」が2ヶ所に跨がって面倒を見ることになりますが 苗作りの場所と時間を稼いだことにはなります。 
 この様なことが出来るのも 家庭菜園ならではのことでしょう。 

日曜日, 10月 21, 2007

葉物野菜の間引


 大陸からの乾いた高気圧に覆われて 秋晴れの快適な日が続くようになりました。
 10月に入ってから種を蒔いたホウレン草や小松菜も本葉が出て お互いに触れ合うほどに生長しましたので 種蒔き後初めて 間引きと除草をしました。  
 葉物野菜の種蒔きは 20cm間隔程の筋蒔きにして ホウレン草の場合は1cm強おきに 小松菜は1cm弱おきに一粒づつ種を置くように丁寧に蒔きます。 農園仲間からは「ピンセットの種蒔き」とひやかされますが 発芽した後 双葉の段階での間引きが苦手ですので 種を蒔く時に間引きの手間も一緒にかけているつもりです。
 この後 本葉が4〜5枚になると もう一度間引きをします。 その時には 株が動くほどの強めの中耕と 追肥・土寄せも行います。 収穫までの間 数回のストウチュウ散布をして ずっと防虫網のトンネルの中で育てます。  
 (そのあたりの詳細につきましては「美味しいホウレン草」をクリックしてご覧下さい。)

 秋の日はつるべ落とし 屈んだ腰を伸ばすと 稲荷神社の森の向こうに夕日が沈む瞬間でした。
 稲荷神社は 古く江戸時代からこの辺りの鎮守の神として崇められ 当時の村人達の日常生活を伺い知れる庚申塔やその他の石塔 更には さまざまな興味ある伝説も語り継がれています。
 先日は二日にわたっての秋祭で 神楽が奉納され 神輿が町中を練り歩き 多くの人出で賑わいました。
 境内には 年代を経た欅、楠木、赤松などの巨木が所狭しと生えています。
 その一抱えもある欅の幹が陽の光で輝いている様でした。 秋晴れの空高くかかった絹層雲が夕日に映えている様も また えも言われぬ眺めでした。 その一端でも残せたらとシャッターを切りました。

水曜日, 10月 17, 2007

スティックセニョールの初収穫


 写真のブロッコリーも収穫間近になっていますが  先日 このブロッコリーよりも一足先にスティックセニョールの頂上花蕾を収穫しました。 収穫と言うよりは株の芯を止めたと言う方が正確かも知れません。

 スティックセニョールは今年初めてのトライです。
 7月の25日頃 ブロッコリーやカリフラワーと同時に種を蒔き 8月の20日過ぎに定植しました。
 スティックセニョールは 写真の早生ブロッコリーよりも更に株の生長は旺盛です。 葉はブロッコリーほど大きくはありませんが 背丈はブロッコリーよりも高くなっています。
 中国野菜のカイランの柔らかさを受け継いでいますので 葉も茎も柔らかく 緑色も濃いようです。

 栽培の指導書によると 頂上の花蕾が500円硬貨ほどになれば摘み取って 脇枝の発生と生長を促すようにと書かれています。
 今までのブロッコリーの大きな頂上花蕾に慣れていますので うっかり見過ごしてしまい 花蕾が5cmほどの大きさになりあわてて収穫しました。(カメラを持参していなかったので 残念乍ら写真をお見せ出来ません。)

 スティックセニョールの茎はアスパラの味と言われていますが 茎の皮が柔らかく美味しく戴きました。
 これから脇枝が15~20cm程に生長すると より柔らかい茎が次々と収穫出来るので楽しみにしています。

金曜日, 10月 12, 2007

オクラの脇枝


 オクラの脇枝に花が咲き 第2弾の収穫期になっています。
 写真の花弁に 蟻が写っています。 何処かにアブラムシがいるのでしょうが この段階で薬を撒く訳にはまいりません。 虫無視です。
 
 この島オクラは6月の終りにwaka3から種を送って頂き 即日ポットに種を蒔きました。
 春先の種蒔きでは一昼夜お湯に漬けて 暖かい場所で幾日もかけて発芽を待ちますが この時期ではアブラナ科並の3〜4日で発芽しました。
 7月の20日過ぎに定植して 8月の15日には早くも初収穫をしています。 以来主枝には上え上えと花が咲いて 頂上の葉は背丈を遥かに超えて大きくなりました。 
 一方 花芽の付かない葉脇からは脇芽が伸びて その脇芽に花が咲いて実が成ります。 ちょうど今がその脇枝の実の最盛期です。

 例年よりも2ヶ月近く遅いスタートでしたが結果はOKでした。 今更乍ら「野菜は適期栽培が基本」の大原則を思い知らされた経験でした。
 世の流行は 早く 小さく 甘い がキーワードになっていますが 野菜を育てているのは自然の営みの業ですから 家庭菜園ではその基本を踏み違えないよう肝に銘じます。
 
 予報では 明日は11月並みの寒気が南下するそうです。 このオクラの花が気になります。 

水曜日, 10月 10, 2007

葉物野菜の種蒔き


 農園の通路沿いに植えられたニラが花を咲かせています その中に珍しく紫色の花があり 秋の気配が感じられました。
 運動会も終わって 朝晩はひんやりするようになっています。

 この夏は食卓に上らない日が無い程に穫れたゴーヤも片付けて その跡に葉物野菜の種蒔きをしました。
 例年のこと乍ら いろんな種を少しずつ蒔いています。 
 1米巾の畝に 20~30cm の間隔で筋を何本も引き 北側からミニ大根「辛味大根」1筋 カブ「耐病ひかり」2筋 秋蒔きルッコラ「ジルジール」2筋 小松菜とチンゲンサイのF1「ベンリ菜」1筋 小松菜「楽天」2筋 ホーレン草「オーライ」2筋 以上6種類で 消費量を考慮した 家庭菜園ならではの作付けになっています。

 発芽は3〜4日で出揃いますが これからは日に日に気温が下がり 昨年の様な暖冬で無ければ12月になると 穴空きフイルムの保温トンネルを掛けることになります。
 ミニ大根は始めてですが 保温をしても収穫は1月になるでしょうし ホーレン草も12月下旬の収穫になるでしょう。
 かようにこの時期の葉物野菜はゆっくり生長しますが 病害虫の心配はうんと少なくなりますし また 播種後は1回の追肥土寄せ程度で手間もかかりません。 しかも消費の都合に合わせた収穫が出来て 追われることもありません。
 霜が降りる頃に穫れる葉物は 甘味が増して 筋が柔らかくなり 最高の美味しさになります。
 1年中で 葉物野菜を作るにはベストシーズンです。  

木曜日, 10月 04, 2007

白菜も追肥を


 このところ関東南部はお天気が安定しません。 南北の夏と秋の高気圧の押し合いが続き 今時分にしては進路のおかしい台風の余波もありますが 体育の日も近いと言うのに 日照時間は少なく気温の高低差が大きいのは やはり異常気象のせいでしょうか?
 何事も安易に異常気象で片付ける傾向にある最近ですが TVでお馴染みの気象予報士 高田さんの講演会がありますので 聞いて参ります。

 早生のブロッコリーは ご覧のように かわいい花蕾が見えて来ました。
 今頃のブロッコリーは我々の感覚ではチョット首を傾げたくなりますが 季節は着実に進んでいるのがうかがえます。
 白菜も 陽の光をいっぱい受けようと大きな葉を広げています。
 その葉をそっと持ち上げて 第1回の追肥をやりました。 これからは日に日に葉は大きくなり 葉の数も増えて 見るからに白菜らしくなってきます。
 (なお 白菜の追肥につきましては一昨年の10月8日付け 「白菜の追肥」をクリックしてご覧下さい。)

土曜日, 9月 29, 2007

元気なシシトウ


 今 シシトウは私の背丈を超える樹になり 見上げる枝先に実が鈴生りに付いています。
 6月の中頃から収穫を始め 8月後半頃に一時勢いが落ちましたが ここにきてまた花が増え 多くの実が付きだしました。
 このところは 15センチほどになったシシトウが一日おきに4〜50個穫れていて 暫くはこの状況が続く勢いです。
 これからは気温も下がります 根の活力がある間にと ここで最後の追肥を施しました。

 このシシトウ「伏見甘長」は開花後1週間ほどで収穫していますので 長期間樹上に置いておくパブリカや万願寺唐辛子のようにオオタバコガの幼虫に入り込まれることはほとんどありませんし これと言った病気にも罹りませんので 無農薬で作り易い作物です。 最近はずうっとこれを作っています。
 また 料理が簡単で 結構美味しいので 差し上げても皆さんに喜ばれます。

 我家では ちょっとしたつまみの一皿として 飽きずに戴いています。
 調理はヘタだけを切って フライパンに少し油を敷き 中火で焼きます。 そのままではコロコロして火が入り難いので 途中ヘラなどで押えつけると早く焼けます。 両面に焦げ目が付くと 火を弱めて少量の醤油を回し掛けて 醤油のこげる香りで戴きます。 好みで一味唐辛子を振ります。
 何回かに一回はベーコン味で目先を変えて戴いています。 ベーコンはショルダーベーコンなど赤味を使った方がいいようです。 ベーコンは1センチ巾に切り 先にフライパンで焼き カリカリになる前に皿にとり その後でシシトウを焼き ベーコンを戻して和えます。 ベーコンの味はこのシシトウにとても合います。 

水曜日, 9月 26, 2007

芋名月


月齢14.5日 月の出17:07分 あわよくば中秋の名月を撮ろうと コンパクトデジカメを提げて出かけました。 農園に着くと 生憎 東の空に雲がかかって月の出を見ることは難しそうです。

 一方2〜3日前から気になっていたことは 防虫網のトンネルを外した途端に ブロッコリーやカリフラワーの葉に大小様々の穴が空いていることでした。
 ふと足もとのブロッコリーの葉を見ると 5円硬貨程の穴に齧り付いているハンスモンヨトウを見つけました。 まだ残照の明るさで そのガツガツした食いっ振りがハッキリと見えます この時間からお早いお出ましとは よほど食気のたったヨトウのなのでしょう。 更にその隣の葉を裏返してみると 今度は2センチほどの青虫が葉裏を齧っていました。
 もうお月さんのことは忘れて 十数匹の色・形・大きさが違う虫捕りに没頭してしまいました。 2列に植えた一方の側だけ 葉一枚に一匹の虫がいます。 この程度の虫の密度では お互いに住み分けする知恵が虫にもあるのでは? などと感心したりしていました。

 折から「月が出た!」の声を聞き 東の空を見ると 里芋の葉の上に文字通り?芋名月が見えました。
 三脚を持って来なかったので 自転車の荷台でカメラを支え 最大の4倍ズームいっぱいの望遠に伸ばしてシャッターを切りました。
 ここから見ると 月の出ている方向は 上り下り計6車線からの排気ガスで悪名高い環八道路が南北に走っています。 丁度 勤め帰りの車が大渋滞し その排気ガスが最高の時間帯でしょう 大気中に浮遊している微粒子に乱反射してか? 月の光は赤く汚れて見えました。
 縁先に ススキの穂を生け お団子を皿に盛って 兎が餅を搗いている名月を迎える絵とは余りにもかけ離れた名月でした。 
   

月曜日, 9月 24, 2007

白菜の定植


 種蒔き後一ヶ月近く経った白菜を 胡瓜の跡地に定植しました。
 写真でご覧の通り 畝巾 1.2m 長さ 2.5m に2条植で計8株 植えてあります。
 春 胡瓜を植える前にはシッカリと自製の堆肥を鋤き込み ダルマ菌堆肥も混ぜ込みましたので 胡瓜の蔓伸びは良く 8月の初めまで姿のいい胡瓜が穫れました。 また片付ける時に根を調べてみましたが 奇麗ないい根でした。
 従って土の状態はいいので 白菜の元肥として2条の植穴の下に溝肥と畝の中央に割肥を施しただけで 胡瓜に使ったセコハンの黒マルチをそのまま張って苗を植えました。

 実は 今回白菜の苗作りに際して ポットに詰める培養土をちょっとコッテみました。
 その結果は 写真でもご覧の通り 昨年までの徒長気味のヒョロヒョロ苗に比べるとシッカリした株に仕上がりました。
 今までは 冬場に苗を作るトマトやナスも 夏場のカリフラワーや白菜も同じ育苗培養土を購入して使っていました。 トマトやナスが徒長気味になるのは水やりと 安全を見過ぎての(温室の)設定温度が高すぎることが主因ですが 白菜の徒長は培養土にあるのでは?と思い 今回その試しをしてみました。
 従来の培養土は ふかふかの軽い 根張り重視で作られたものでしたが もう少し重い培養土を探し 鹿沼土にバーミキュライトとパーライトを混ぜ 有機質の腐葉分を加えてペーハー調整された 重い培養土を見つけました。
 培養土の袋には必ず「他の培養土と混ぜないで 単品で使用のこと」記載されていますが この重い培養土だけでは 苗作りの後半になると 土が固まって ポットの中で団子状になるのを嫌いました。
 そこで 発芽の初期は重い土で 根が張りだすと軽い土で をイメージして12センチのポットに先ず軽い方の土をポットの底と周りにしっかり詰め ポットの上部と中央に4〜5センチのセルを埋め込む形で重い土を詰めて そこに種を蒔きました。
 陽当たり条件や水やりは従来と同じですが 苗はシッカリした苗に仕上がりました。 またポットから苗を引き抜く時も 土がばらけることなくきれいにすんなりと抜けました。 ポット苗の培養土について得るところがありました。

 白菜は当初10株定植するつもりで 予備をみて13ポットの苗を作りましたが 8株しか植えなかったので5株の苗が余りました。 幸い農園の方々の下取り希望が多く 余った5株の苗は全て嫁ぎ先が決まりました。
 

水曜日, 9月 19, 2007

玉川上水堤の彼岸花


 先日種を蒔いた聖護院大根は、三日で双葉が出揃いました。 また 12センチの大型ポットで苗作りをしている白菜も ポットから溢れるほどに大きくなり 定植を待っています。 日一日と季節は動いています。

 写真の彼岸花は 玉川上水の堤に咲きだした彼岸花です。 
 この辺りの玉川上水は 川の水はほとんど流れてはいませんが 素堀の川堀がそのままの姿で残っていて 川堤は春から秋にかけて さまざまな花が咲き 上水に沿った遊歩道を歩く人の目を楽しませてくれます。また 今となると数少なくなった貴重な草花も残っていて 玉川上水一帯は「歴史・環境保全地域」の指定を受けてる貴重な場所です。
 前にも取り上げましたが 玉川上水を挟むようにして 両側に上り下り別々の自動車専用道路を建設する計画があり 既に用地の買収が進められています。
 少子高齢化が進み 若者の自動車離れも伝えられるこの時期に 今更 貴重な残された自然を壊してまでして 道路を建設する選択は如何なものでしょうか? 「壊された自然は、人の手では戻せない」と言われています。
 (この辺りの写真を掲載した「玉川上水の散歩道」を クリックすると残された自然がご覧になれます。)

 先日 ここ40年間に 杉並区の地下水位と水温が如何に変化したのか? その驚くべき数字を見せられました。(多くのデーターの中の一例です)
 区内にある古いお寺の井戸水について:
  1965年8月の水位は3.93m 水温は13.0℃
  2004年8月の水位は5.5m  水温は18.1℃
 この数字を見ると 水位は1.5m 以上も下がり 即ち地下水は減り 水温は5.1℃も上がっています。
 この数字の語っていることは この40年間に植栽のある土の面積が大幅に減少し 建物と駐車場が増加したことによって 雨水の地下浸透量が相当減っていることの証明です。 そして今年の猛夏で思い知らされましたが 都市部のヒートアイランド現象が起こっています。
 地球のことよりも もっと身近に今住んでいる足もとで。 子や孫の時でなく 我々の今日明日の問題として 環境無視の咎めを突きつけられています。  

土曜日, 9月 15, 2007

大根の種蒔き


 秋の草花をあちこちで見掛けるようになりました。
 トラノオも9月に入って早々に咲いていましたが 今日 農園の自転車置場に咲いている一輪のトラノオは その名の通り虎が尾をピント上げている姿さながらでした。
 我家の雄猫はかれこれ20年間共に寝起きをして 昨年亡くなりましたが 彼の若かりし頃 大きな黒目でこちらを見上げながら 高く挙げた長い尾の先をくるくる回していた姿を思い出しながら 写真を撮りました。

 さて台風やギックリ腰のハプニングで延び々々になっていました 大根の種蒔きをしました。
 大根は 毎年9月に入るとすぐに聖護院大根を蒔いています。 今年は十日ほど遅れましたので 早生種のみを蒔きました。
 昨年は11月以降に暖冬が続きましたが 普通の気象では 今日の種蒔きがお正月に間に合う限界ではないでしょうか。
 
 これからも引き続いて葉物野菜の種蒔きをします。
 大根の次は 秋蒔きルッコラ・大葉の春菊・ちぢみ葉のカラシナ・生食用の水菜 などを2〜3筋づつ蒔きます。 これらは 本葉が2〜3枚で 野菜の最も丈夫な頃に 根を付けて間引きし それを他の場所に植え広げていきます。 手間は掛かりますが その間に 残っている夏野菜が終わるのを待って跡地を片付け そこを春まで有効活用出来ます。 面積が限られている家庭菜園ならではの やむを得ない知恵です。
 9月の下旬から10月にかけては 空いた場所を見付けて 毎週ホウレン草と小松菜の類を 消費に見合った分づつ蒔きます。  

月曜日, 9月 10, 2007

秋野菜の再開



 思いも掛けないギックリ腰で 不本意乍ら休んでいた畑仕事を再開しました。
 担当医から 過労にならない程度でとの条件付きで お許しを頂きましたので 時折小雨が降る生憎のお天気でしたが 早速農園に行ってきました。
 
 まず 先日の台風9号の猛烈な東風で ゴーヤのネットが西側に30°ほど傾き お隣の領空侵犯の恐れがありましたので修復をしました。
 
 つぎに 写真でご覧のプチヴェールの苗4株を、畳のお座敷?に定植しました。
 8月26日にセル苗で送られて来たものを 12cmのポットに移植して苗を一回り大きく育てていたものです。
 頭書の計画では 移植後10日ほどでここに定植する心算でしたが 台風とギックリ腰で4〜5日遅れ 気になっていました。 ポットから苗を引き出して見ると 底の方に白い細根が薄らと巻き出した程度で 扱い易い状態でした。
 苗はシッカリしていますので すぐに支柱を建てる必要も無さそうです。 
 苗が活着して 1週間ほど経つと第1回の追肥・土寄せをします。(追肥・土寄せにつきましては8月31日付けのブログに詳しく記載しました。)
 
 同じトンネルの中で 奥の方に見えるのは 茎ブロッコリー(スティックセニョール)です。 プチヴェールと同様に4株植えてあります。
 茎ブロッコリーは定植後 既に半月以上が過ぎて 第1回の追肥・土寄せが終わり 仮の支柱も建てました。
 こちらが先に 防虫網トンネルに頭が支えるでしょうから その時にトンネルを外すことになります。 トンネルを外すと 北西の強い空っ風にも耐えられるシッカリした本支柱を建てます。  
 

水曜日, 9月 05, 2007

ハプニング


 白菜のポット苗に水をやっている時に 突然腰に激痛が走りました。
 水やりの姿勢は 腰を下ろして無理の無い いつもの姿勢でしたのでその瞬間は何が起こったのか? 戸惑いました。 痛くて自力では立ち上がれず 支柱に摑まってやっとのことで立ち上がりました。 歩くのには支障がなく 自転車に乗って帰宅しました。
 掛り付けの整形外科医は「かるいギックリ腰」とのことで「しばらくは安静にするように」とのお達しでした。
 ギックリ腰は初めての経験ですし 無理な姿勢で体を動かすと起こるものだと思っていましたので 平常の動作中で起こったことに 些かのショックを受けました。
 
 かような次第で しばらくの間 畑仕事は苗の水やりと収穫に限定せざるを得ません。
 今日になって 台風9号の関東上陸の恐れが報道されました。
 取り敢えず実が生っていている 長茄子、千両茄子、シシトウ、オクラ、ゴーヤーの収穫だけはしてきました。
 後は 台風の被害が大きく無い事を祈るばかりです。 

金曜日, 8月 31, 2007

ブロッコリー等の定植と追肥


 写真は 手前がブロッコリーで 奥の方がカリフラワーです 合わせて9本を一畝に植えてあります。
 このブロッコリー・カリフラワーや その後に植える白菜等 気温の高い時期に苗作りをする秋野菜の定植から追肥について 農園でよく質問を受けますので この機会に詳しく書きます。

 十日ほど前の連日35℃を超える猛暑の日に 夕方熱気が収まるのを待って定植しました。
 夏場には 苗を植えた後 根の活着を促すために 過燐酸石灰を500倍に薄めた水(1株当たり2~300cc)を 苗の根と土とがよく馴染むように配慮して撒きます。
 定植後は土が熱くなるのを緩和するため マルチフイルムの上にタップリと藁を敷き また直射日光を弱めるために 黒寒冷紗のトンネルをかけました。 
 翌日からは土の乾き具合を見て 1株当たり3~400ccの薄い液肥を 活着するまで3日間ほど続けて撒いてやりました。

 
 ここ2〜3日は気温も下がり 苗もシッカリしてきました。
 敷き藁を上げて覗くと 細い白根が張っているのが見えます。 定植後十日が過ぎましたので ぼちぼち第一回の追肥をやります。
 追肥は細い白根の外側の土の表面を円周状に軽くホグして そこに888の化成肥料を軽く半握りほどばらばらと撒いて 周りの土を寄せてやります。 土が乾いているようでしたら濡れる程度に水をやります。
 その後 仮の支柱を建てて苗のぐらつきを無くし 敷き藁を元通り掛けます。
 また これからは夜盗虫のシーズンになります 茎を食い千切られたら元も子もありません。 特に敷き藁の下は 彼等の昼間の絶好の隠家になりますから 糞を見付けたら徹底捜査が必要です。

 なお この秋はニューフェースとして「プチヴェール」と「スティックセニョール(茎ブロッコリー)」の苗を植えます。
 「スティックセニョール」は写真のブロッコリー等と同じ日に 別畝に定植してあります。
 「プチヴェール」は  F 1 種ですのでセル苗を購入して 今 大きなポットに移植して育てていています。 あと1週間も経つと 茎ブロッコリーと同じ畝に定植します。

火曜日, 8月 28, 2007

秋茄子


 梅雨明けが遅れて 茄子の剪定作業も8月になりました。 しかしその後 連日の猛暑が遅れを挽回して ご覧の秋茄子を8月中の収穫にまでこぎつけました。

 今年の茄子の強剪定は 時期が遅れたこともあって 例年の様に思いきった剪定をするのを躊躇しました。 新芽の生育が暑いうちにどこまで行くのか?もあって 3本仕立ての各枝に節を3〜4個残して剪定しました。 案ずるより成るは易く 残した全ての節からは新芽が出て 花が咲きました。 例年の秋茄子はぽつぽつと実が付くのですが 今年はご覧の通り 狭い場所に沢山の実が付いています。 どうやら 短期決戦の様相です。 
 早速 剪定後初めての追肥(888の化成肥料を穴肥で)を施して タップリ水をやっておきました。

 さて 17日のブログで写真をアップした奇形の花は 実が付くのか?付くとしたらどんな実に成るのか?関心事でした。
 この写真の左隣の実がそれです。 他と比べますと ズングリムックリで 左側が小さな二股になっていますが ガクの大きな普通の実になっています。

 また 隣のタイの長茄子の新しい枝葉は この千両茄子を覆い隠すばかりの勢いです。 剪定前に付ていたハダニは 剪定で枝葉を伐り取った後 刹ダニ剤を撒いておきましたので奇麗な緑の新芽です。
 現在 実は長さが10cm程になっていて 間もなく収穫の目安にしています30cm長になるでしょう。 
 

水曜日, 8月 22, 2007

白菜の種播き


 農園に通う道は「六地蔵通り」と言い その名の由来になっているのが写真の地蔵堂の両側に並ぶ六地蔵(江戸時代中期 1723年の作)です。
 農園への道の裏にある細い道を行くと光明寺跡墓地があって その入口にこの地蔵堂が建っています。
 調べてみますと この六地蔵には次のような伝説があります。
 徳川時代に建てられた光明寺の住職はとんだ生臭坊主で とかくのスキャンダルの種をまいていた(伝説のこのあたりの語りには あたかも見たかの様に具体的なエピソードが入っている) 義憤にかられた若い衆6人がこの住職を袋だたきにしたが 住職が動かなくなったので 死んだと思い びっくりして死体を当時水量の多かった神田川に遺棄して 逃げてしまった。 一方気絶していた住職は 水の冷たさに目が覚めて 何とか寺まで辿り着くことができた。 住職は胸の内が治まらず 時の代官に訴え出て 若い衆6人は捕えられ終身刑に処せられ 獄中で亡くなった。 村人は若い衆6人の死を悼んで六地蔵尊を奉ったのが この六地蔵であると。
 ところが 当時の判例集が残っていて それによりますと 事件は村人と住職との金の貸借関係で 住職の催促が頭にきた村人六人が暴行をはたらき 処刑されたと記されています。 更に この判例の日付は 1746年ですから 六地蔵は事件よりも23年も前に作られていたことになります。
 昔から 伝説とは夏の夜の物語として 面白可笑しく語り継がれていたようです。
 
 子供時代大阪に住んで居たころには 8月の20日が過ぎると地蔵盆があって 夜暗くなると お地蔵さんの前に子供達が集まって お地蔵さんの物語を聞き お下がりのお菓子を戴いて楽しい時間を過ごしました。 地蔵盆が終わると 限られた残り日数の中で手付かずの夏休みの宿題に追われ 新学期を迎えたものです。

 さて 畑仕事は 8月の20日が過ぎると秋野菜の第2弾「白菜」の種蒔きをします。
 今年は早生と中生の2種類 計10株を植えるつもりですので予備を含めて13ポットに5粒づつ種を蒔きしました。
 この時期は3〜4日で発芽しますので芽が出揃ったら 畑のブロッコリー・カリフラワーの苗作り場所が空きましたので そこに移動して育苗します。   

金曜日, 8月 17, 2007

剪定ナスの花が咲く


 今年は梅雨明けが遅れ ナスの剪定も7月の末になってしまいました。 しかし8月に入ってからの高温続きで 新芽が順調に伸びています。 その新らしい枝々に剪定後の一番花が一斉に咲き出しました。

 写真の中央の花をよく見ますと 花弁が10枚以上もあり 雌しべも2つ見えます。(新しい枝は活力があるので一度に二果生らす?) 剪定後の一番花ではたまにおこる奇形花の様です。 他の花は 正常な形で咲いています。 

 この「千両ナス」の隣に植えてある「タイの長ナス」も同様に花を沢山付けていますが こちらも花の形は正常で 剪定前に出た様な二股の奇形ナスは見当たりません。
 「タイの長ナス」は箱植えにしていますので 今の高温乾燥期には 箱の中の少ない土がすぐにカラカラに乾いてしまいます。 もちろん根元には畳表等で日除けはしていますが それでも絶えず土の乾き具合を監視し水やりをています。

 剪定前には嫌と言うほど痛めつけられた ハダニやテントウムシダマシもばったりとその陰が見られなくなりました。
 日本の夏の気候を好むナスにとっては この蒸し暑い日は苦にならず 「千両ナス」も「タイの長ナス」も今月中に 虫やダニに傷つけられない美しい肌の柔らかい秋ナスを付けるでしょう。

火曜日, 8月 14, 2007

島オクラの花が咲きました


 6月の末にポット播きした「島オクラ」が 50日足らずの早業で次々に花を咲かせています。

 この「島オクラ」は waka3さんから「例年3ヶ月で収穫していますので、今播かれれば気温も上がってきておりますので、もう少し早めの収穫が可能かと思います。」とのコメントを付けて頂戴した種です。
 今までもオクラの種を播く時期は オクラにとってみればシーズンオフに当たる4月終わり頃に 種を一昼夜ぬるま湯に漬ける手間までかけて播いていました。 今回はそれよりも2ヶ月遅く播きましたが オクラの好む高温の期間に入っていましたので 花の咲き出しはwaka3のコメント通り かなりの期間短縮をしたことになります。 また これから収穫期になりますが 東京でもまだ暫くは収穫期間が続きそうですし その後に 秋の葉物野菜が播ける様なタイミングにでもなれば万事好都合な作付スケヂュールと言えます。

 オクラと同じことが ゴーヤーにも当て嵌まる様に思われます。
 最近農園仲間が6月の中旬に播いたゴーヤーは まだ蔓が多くは伸びていないのに この暑さで雌花がいっぱい付いていました。 来年はゴーヤーも無理をして早く種を播かずに 梅雨明け頃に焦点を合わせて種を播くことを検討しようと思います。  

金曜日, 8月 10, 2007

タカの爪が赤くなる頃


 先月の12日付け「次々にタカの爪」でアップしたのと同じところを撮った写真です。 丁度1ヶ月間の変化が見られます(クリックすると見比べることが出来ます)。
 毎年この「タカの爪」が色付く頃になると 農園はトマト・茄子・胡瓜等の果菜類から キャベツや白菜等の葉菜類へ舞台が回る時期でもあります。
 果菜類の中でも 茄子は梅雨明けの強剪定によって秋茄子として舞台に残りますが トマト・胡瓜は秋の野菜達に役を譲って 舞台から消えて行くことになります。

 今年の春は 農園の区画更改の年で 昨年迄この区画を利用した方が何を植えてきたのか? ここの土壌汚染がどれ程なのか?判りませんので 栽培期間が長い果菜類を定植する場所の土作りにはより念を入れ 自家製の落葉堆肥(平米当り 3kg)の他に 新たにダルマ菌堆肥を購入して平米当り5~600grを投入しました。
 その結果は トマト・胡瓜共に定植当初から順調な生長をみせ 農園の皆様からも注目されました。
 トマトは 単重が大きく 3~400grの形のいい実が付き 味も良くて好評でした。 また8段目までの収穫で一株当り約30個と当初の計画通りでした。 今日 最後の一果を収穫し 全株を引き抜きましたが 寝かせ植えの効果も見られ きれいないい根でした。
 胡瓜は 始めから脇芽の出が良く 3本仕立ての本蔓が頭であと2本の蔓を手に見立てて「海亀の様な姿だ」と言われました。 子蔓と孫蔓に実が付いた頃は形のいい胡瓜が朝夕収穫する日が続き 今年は理論数値を超えて2株で600本の収穫になりました。 先日 西側の株は蔓の整理をしましたが 始めから順調であった東側の株はまだ新蔓の勢いがありますので 大きくは望めませんがもう暫く様子を見てから 両方の根を見比べてみます。
 ここで舞台を去るトマトと胡瓜の後姿に拍手を贈りたいと思います。
 
  

日曜日, 8月 05, 2007

厳しい月 8月


 梅雨明け十日と言いますが 連日昼間の気温が30℃を超える真夏日が続いています。
 生垣の間に植えたルリマツリと白芙蓉が 競い合うように真夏の花を咲かせているところを撮りました。
 
 さて 野菜作りにとって8月は1年の中で最も厳しい月です。
 早起きが苦手な私は 朝の涼しい中に作業をすることが難しく 夕方少しは過ごし易くなった時間帯に出かけることが多くなります。 8月の日は急に暗くなるので 予定通り作業が終わらず いらいらして精神的にもくたびれます。
 月の前半は 胡瓜やトマトの後片付け 畑周りの雑草取り 秋物の苗作り等に追われます。
 月の後半になると 秋野菜のための土こしらえと ブロッコリー・カリフラワー類の定植 白菜の苗作りと続きます。
 また 秋野菜はほとんどがアブラナ科ですから 土壌汚染の広がっている共同農園では ネコブ病の対策を講じておいた方がベターです。 出来るだけ 元肥を入れる前に土壌の太陽熱消毒を終えるように心がけています。
 (なお 「秋野菜のネコブ病対策」をクリックされると その詳細がご覧頂けます。)

 そのような次第で 世間の「夏休み」ムードを横目に この月は最も厳しい月です。

水曜日, 8月 01, 2007

梅雨が明けた


 写真のピラミッドアジサイは うちの庭に来て4年 小振りながら初めて花が咲きました。
 薄いグリーンがかった花の色が真白になってくる筈です。

 4年前の春 お向かいさんから お屋敷を売って転居されるとのお話を伺いました。
 当然「更地」と称する破壊によって ガッチリした家屋は勿論のこと お庭の樹木も下草達も全て消し去られることになります。
 何か一つ想い出にと この小さなピラミッドアジサイを頂き 移植しました。 根があまり良く無く また我家の庭にもいい場所が無く 毎年春になると新芽を見付けてはお向かいさんの頃を偲んでいましたので この花を見た時は嬉しいような ホッとしたような気持でした。 
 この写真を絵葉書にして お向かいさんへ夏のご挨拶をしようと思っています。

 月が替わった今日 ようやく関東甲信も梅雨明けのアナウンスが出ました。
 とたんに 昨日とは打って変わって暑い日でした。 日が西の空に傾く頃になると風も吹いて いくらかは過ごし易くなったので農園に出てみました。
 木陰に自転車を置くと 蜩の声が出迎えてくれ この暑さで大発生したのかトンボが無数に舞っています。
 更に 梅雨空のねずみ色した厚い雲に替わって青空が透けて見える薄雲の空を背景に ツバメも軽快に飛び交っています。
 何だか梅雨明けの真夏を飛び越えた 秋の佇まいを感じる一時でした。  

土曜日, 7月 28, 2007

ナスの強剪定


 今年は例年以上にテントウムシダマシの発生が凄まじく 農園中のどこのナスの葉もレースの様な穴空きになっています。
 もっと早く強剪定をしたかったのですが ぐずついた天候が続いてのびのびになってしまい やっとのことで7月中に強剪定を終えることが出来ました。
 今年は継木苗の「千両ナス」と waka3さんから種を頂き苗を作った「タイの長ナス」の2本を同時に強剪定しました。
 写真では 手前の箱に入っているのが「タイの長ナス」で その奥に植わっていて 畝の両サイドが畳表でカバーされているのが「千両ナス」です。 
「千両ナス」の強剪定は今迄と同じやりかたですので ご面倒ですが一昨年7月22日付の「ナスの剪定」をクリックしてご覧下さい。
 

 一方「タイの長ナス」の強剪定は 2つの点で初めての試みでした。 
 一つは 「タイの長ナス」は脇枝の出が早く この強剪定の段階で既にかなり伸びていて このままその先の枝を切り取ってしまっても この脇枝が勢のよい枝に取って替わってくれるのか?心配でした。
 先日waka3さんの剪定写真を拝見して この出ている脇枝は残して剪定しておられるので(「千両ナス」では剪定する位置は 3本仕立ての各枝の葉1枚か2枚のみを残す位置ですが) 安全を見てより多くの葉を残して剪定しました。 
 2つ目は 根の切り方と肥料の入れ方です。
 写真でご覧の通り(「タイの長ナス」は継木で無いために汚染された土では半身イチョウ病の恐れがあり)箱に奇麗な土を入れて植えています。 普通の「千両ナス」の場合は 畝の両肩のマルチを捲り上げて 根の3分の1を切るぐらいの位置にスコップを入れていますが この小さな箱では根がいっぱいに蔓延ってコチコチになっています。 従って 箱の4辺に沿って移植鏝を突き刺して根をほぐし その空間に堆肥と過リン酸石灰と尿素を振り込んで土を戻しました。 また 箱の4隅は底まで土を出し より多くの堆肥と過リン酸石灰と尿素を振り込み 根の窒息を少しでも緩和する目的で穴の空いた直径1.5cmのパイプを埋め込んで土を戻しました。 写真でも4隅に埋め込んだパイプの頭が見えています。
 その後 薄い液肥を4リッターほど撒いて剪定を終えました。 
 大きな「タイの長ナス」を小さな箱に植えて育てることは 今迄のところ成功していますが はたしてこの様な強剪定と追肥をした結果はどうなるのか? 「千両ナス」と同じ様な柔らかい秋ナスが 何時迄収穫出来るのか? 見守っていきたいと思っています。
 
 

日曜日, 7月 22, 2007

秋野菜の種蒔き(その1)


 写真はお馴染みのピッコロ人参ですが ひげ根の所々にネマトーダ(根コブ線虫)のコブがありました。
 ピッコロの後にはオクラを植える予定にしていますので この甫場はネマトーダが付き易い作物が続くことになり 緊急の対策を打たざるを得ません。 オクラの苗も本葉が4〜5枚になり 定植が待った無しの状態になっています。 原則としては 無農薬栽培を目指していますので 通常オクラを植える時はコンパニオンプランツとしてマリーゴールドを苗作りして オクラと同時に植えていますが 今回は線虫の薬を使うことにしました。 手持ちの中で 普通農薬で 石灰と同時に使えて 土と混和後すぐに苗の定植が出来る「ネマトリン」(粉薬)を使いました。

 さて 例年は7月も20日を過ぎると梅雨も明け 秋野菜の苗作りシーズンになります。
 今年の関東以北は 所謂「山背」が吹いて鬱陶しい日が続いていますが 「秋の一日 春の十日」と言われます様に 秋野菜の種蒔きはずるずると遅らせる訳には参りません。
 秋野菜の苗作りの第1陣として ブロッコリー・カリフラワーの類の種蒔きをしました。
 この類での今年の新顔は 「プティヴェール」と「スティックセニョール」です。 
 「プティヴェール」はケールと芽キャベツの掛け合わせで 「スティックセニョール」はブロッコリーと中国野菜のカイランとの掛け合わせで出来たものだそうです。 共に日本で開発されたナウイ野菜です。
 「プティヴェール」は昨年は自家採種をした種を播いて苗作りをしましたが F1の子孫ですから「プティヴェール」にはならないで 紛い物になりました。 今年は苗を購入することにして(自分で苗作りしているブロッコリー等と同時期に定植が出来る様に)8月下旬に苗は入荷します。 
 一方と「スティックセニョール」は種を購入してポット播きをしました。
 その他には 例年と同じ「ハイツ(ブロッコリー)」と「スノークラウン(カリフラワー)」の種をポット播きしました。

水曜日, 7月 18, 2007

花ミョウガ


 里芋を植える予定地の脇に陽当たりの悪い狭い場所がありました。 ここはどうしようか?と思案していた時に 農園仲間から 籠一杯のミョウガの根茎を見せられました。
 ミョウガは夏の薬味として大好物ですが どの様にして作られるのか? 今まで全く知見が無かったので この機会に是非ミョウガを植えてみょうと飛びつきました。

 3月の中頃に 教えられるまま 巾50~60cmの場所にその根茎を埋め 手許にあった籾殻で覆いをしました。 4月の20日頃 気が付くと籾殻の覆いを突き破って芽が出ていました。
 その1ヶ月後に 目立った雑草を抜き取り 薄く化成肥料をバラ撒きして 籾殻の覆も3~4cmと厚くしました。 ミョウガの世話をしたのはこの時ぐらいです。

 里芋の第2回目の追肥と土寄せをしようと近寄って ミョウガの根元を見ると籾殻の敷物が盛り上がっているのを見つけました。 農芸雑誌によると ミョウガの花は1年目は遅いと書いてあるので まさか?と思いつつ籾殻を指で掻き分て見ましたら そこには既に花ミョウガの立派な花蕾が出来上がっていました。
 あわてて写真を撮りました。
 これからは ミョウガの花芽探しに ここに足を運ぶのが楽しみになります。 

日曜日, 7月 15, 2007

胡瓜の孫蔓


 最近の胡瓜の写真です。
 黒っぽい葉を押し退ける様にして 勢いよく伸びている若い蔓は孫蔓です。
 今年の胡瓜は当初から蔓の伸びは良好でしたが 孫蔓の伸びもいい様です。 また 下の方から上がって来る孫蔓にはいい雌花が沢山付いて しばらくはまともな実が穫れそうです。

 この時期 胡瓜に気を配っている点は 追肥と摘葉・摘芯です。
 追肥は 常に蔓の先端部の形と巻き蔓の勢いを観察して 晴天が続いた時は水分補給も兼ねて 株当り10リッターの液肥を潅水パイプを通じて施し 水分過多の時は888の化成肥料を 株当り2ヶ所の穴を開けて軽く半握りづつ施しています。 また 週1回のストウチュウ散布の際に 葉面散布用の液肥を加え葉面からの栄養補給をしています。
 摘葉については 風通しと陽当たりを良くするために 古くなって枯れてきた葉はこまめに切り取っています。 一方 摘芯については 込み合った所の孫蔓は(子蔓の場合と同じく)1果摘芯をしていますが 伸びる蔓をなにもかも止めてしまうと(老人の場合と同様)根の活力を阻害するようの思われるので 勢いのある何本かの孫蔓は放任し そのまま伸ばしています。
 また梅雨が明けると 地温上昇を抑えるために敷藁を強化します。
(追記)
 この胡瓜の写真は 台風通過前のものです。 台風が通り過ぎた後早速農園に行って来ましたが 幸いダメージは殆ど受けていませんでした。 

木曜日, 7月 12, 2007

次々に 「タカの爪」


 「タカの爪」の実が一気に目立つようになりました。
 同じ仲間のシシトウやピーマンは枝の先に一つづつ実が付くのとは違って 「タカの爪」は沢山の実が集まって上を向いて付き せせこましい感じがします。

 唐辛子は辛味料として2〜3年毎に作っていて 今年はその年に当たります。
 2年前は 韓国産の唐辛子種を選んで播きました。(その辺の事情につきましてはこの「唐辛子物語」をクリックしてご覧下さい)
 この韓国産の唐辛子はいい実を沢山収穫しまたが 乾燥の過程で赤い色が悪くなってしまいました。 辛味料として使う時は 真っ赤な色も重要な要素となりますので つい色の奇麗な「タカの爪」が消費され  作り貯めしてある在庫が底をつきました。 唐辛子を使い分け出来るように 今年は「タカの爪」の方を2株植えました。

 「タカの爪」は丈夫で虫も付かず 肥料も多くは必要としない作り易い野菜です。
 実が赤くなって収穫する時に この写真と同じ視点から写真を撮って見比べてみたいものです。

月曜日, 7月 09, 2007

アーティチョークの花


 農園で咲いているアーティチョークの花は 遠くから見ると紫色のネオン灯が灯っているように見えます。 
 その紫色の花を撮ろうとしましたが デジカメのカラー特性が青色系に傾いていて 紫色が青っぽく写ってしまいます。
 赤みを加えたいので 夕焼の空が赤くなった時に 再度農園に出かけて写しました。 ご覧の花の写真は これでも比較的現実の花の色に近いのを選んだつもりです。

 以前イタリア出張時に アーティチョーク・ズッキーニ・人参・カリフラワーを塩茹した付け合わせ料理を食べたのがアーティチョークの始めての出会いでしたが 最近は町中の花屋さんでも 鉢植のアーティチョークを見掛けるようになっています。
 農園でこのアーティチョークを育てておられる方は「3年前に花屋で売れ残った花鉢を700円で買い 農園に植えたが冬になると葉は枯れ その翌年(即ち昨年のこと)は大した花も咲かなかった。 今年の冬は暖冬だったので葉も枯れず 春になると急に大きくなって花も沢山咲いた。 花蕾は試食したが食べるところはほとんど無かった、これは花アーティチョークだろう。」と言っておられました。 このアーティチョークは 株丈は人の胸まであり 1間四方程に大きな葉を広げ 20個以上の花を付けていました。

 さて 今日は延び々々になっていたネギの定植を終えました。
 春の彼岸前に種をまいて苗作りをして来た九条ネギですが 苗は例年とあまり違わない出来でした。
 苗床から掘り上げた苗は選別して約70株を定植しました。 1ヶ月ほど後に追肥・土寄せをします。 

金曜日, 7月 06, 2007

梅雨晴


 今年は あまり陽の当らない場所に 始めて 里芋とミョウガとショウガを少しづつ植えました。
 ミョウガとショウガは 芽が出た後で籾殻をたっぷりと株元に撒いただけですし 里芋も4月の下旬に種芋を植えた後は 一度追肥と土寄せをしただけで 周りの草取りをする他は一切手をかけていません。
 胡瓜等は朝晩収穫に出向くので 否応無しに手がかかるのに比べると 同じ作物でも雲泥の差です。 どちらが雲で どちらが泥と言う物ではありませんが 作る方の側から見ると 生長の変化が顕著に見えてその対応に迫られる方が忙しさがあり そうでないのは何となく手持無沙汰で過ぎて行きます。 そのような感じの違いが 今まで里芋など芋類に縁が無かった一因の様に思われます。

 さて 久し振りで青空が顔を出し B4サイズ程に大きくなった里芋の葉の上に梅雨晴が広がっていました。
 里芋は株周りも太くなり 中には4〜5本の茎が伸びて 畝をカバーしていたマルチの裂き穴も窮屈そうに見えるのがあります。
 里芋作りでは 何時もご指導を受けている先輩のアドバイスは「この調子でいい もう一度土寄せをして敷き藁も強化することだ 梅雨が明けて暑くなると土の湿度維持に注意しさえすれば 昔から土用過ぎには里芋畑に入るなと言われているぐらいだ 後は何もすることは無い」とのことでした。
 これからも里芋とはご無沙汰勝ちのお付合いで良さそうです。 

火曜日, 7月 03, 2007

次々に 茄子


 気温が25度を超えて蒸し暑くなると 茄子は連日穫れるようになります。
 と同時に 茄子にとってはいろんな試練も押し寄せて来ます。
 まず 農園のあちこちの畑に植えられている茄子の数本のうち何割かは「半身イチョウ病」に罹って惨めな姿になっています。 これは連作障害による土壌病で 手を打ってもほとんど効果は無く 引き抜くことになってしまいます。
 また テントウムシダマシは捕っても捕っても飛んで来て茄子の葉をぼろぼろにしますし 数日雨が降らないと 茄子の枝先や花房にはホコリダニがベッタリと付いて 新芽は窒息したようになってしまいます。
 更に 実が次々に大きく成って養分が必要になると 苦土不足などの栄養障害も出て来ます。

 御陰様で 写真の茄子は今のところ順調で 隣に植えられたタイの長ナスのバイタリティーと競って 当分はいい茄子が穫れそうです。

 さて今日は nagamasaさんに昨年教わった「赤ジソジュース」を作りました。
 無農薬の「赤ジソ」を確保するために 純正の「ちじみ葉赤ジソ」の種を購入して4月の初旬に播きました。 その「赤ジソ」の葉がいい色になってきましたので 葉を摘み取って 約1リッター半ほどの「赤ジソジュース」を確保しました。 
 この「赤ジソジュース」は5〜6倍の冷たい水でのばして戴きます。 その爽やかな酸味とシソの香りと鮮やかな赤色は 畑仕事の合間に一服の清涼剤になります。

土曜日, 6月 30, 2007

気紛れゴーヤ


 雨の降り出す前に追肥を施そうと 垂れ下がった蔓を持ち上げると ご覧のような立派なゴーヤの実が見えました。 
 まさかと思いつつ探ってみると ゴーヤの実は重くなるにしたがって下に落ちて来て パチンコのアウト玉の様にマルチの上に貯まっていました。 ごろごろしている実は全部で6個ありました。 

 以前 鹿児島の友人にゴーヤの雌花の付き方を尋ねたら「うちでは 夏の日差を遮る為に植えているので雌花が何処にどう咲こうが関心が無い。 たまに野菜が手許に無い時に探しに行って 成っていれば穫って来る気紛れなものだ。」との答えでした。
 今年は蔓の管理について単純な仮説を置いてゴーヤを育てることにしました。 その一つは陽の光をよく受ける所に雌花は付く。 その2は長く伸びた蔓の先には雌花は付かない。
 具体的には 定植後早い段階で主蔓の芯は止めて 1株当たり子蔓3〜4本だけにしました。 その後どんどんと子蔓・孫蔓が伸びて来ると 目立って長い蔓や込み合った蔓は 気が付くと芯を止めて廻りました。
 今年もナスの定植と同じ頃に植えたので 実が付くのは7月の10日過ぎと思い込んでいましたが 例年よりも半月も早いテンポで進んでいます。
 どう言うことで今年は早くなったのか 気紛れなゴーヤのことですから 結果を受け入れて 見守って行きましょう。  
 

木曜日, 6月 28, 2007

次々に ミニトマト


 ミニトマトもいよいよ纏まった数が収穫出来る時期になりました。
 大玉トマトが熟れるまでは 一粒や二粒づつ収穫するミニトマトも貴重品で 喜んで戴いていましたが  連日真っ赤な完熟の大玉トマトが収穫出来るようになると 今迄のようにミニトマトには手が伸びなくなり 野菜ボックスの中に残ることになります。
 更に ミニトマトは3段花房以上は複数列の大型花房になり ご覧の通り 次々に熟して いよいよ野菜ボックスはミニトマトで満杯になります。
 毎年同じことを繰り返しながら ミニトマトを飽きもせずに植えているのは ドライトマトを作るためです。 百個単位で貯まったミニトマトは 梅雨明けの太陽を待ってドライトマトにします。 空梅雨気味の今年は 例年よりも早くその時が来るかもしれません。 

 悲しい事ですが このミニトマトと同じ畝に植えてあったズッキーニは 急にモザイク病に冒されて まだ予定数の6割ほどの段階でしたが 先日抜き去りました。 ズッキーニ作りは10年以上の経験がありますが モザイク病で道半ばに終了したのは始めてのことです。
 今年は 農園に植えられた20~30本のズッキーニの半数以上が 同じ時期にモザイク病に罹りました。 原因の推定は 病気に罹ったズッキーニやカボチャや胡瓜の病原菌を持ったアブラムシの伝搬であろうと思われます。
 来年以降この農園でのズッキーニ栽培については再検討が必要となるでしょう。(ズッキーニにはモザイク耐病性を付与された品種の開発は聞いていません) 
 なお 同じ畝で隣同士に植えられている ミニトマトはモザイク耐病性を付与された品種ですので 既に私の身の丈を遥かに超えて10段以上の花を咲かせていますが 幸いにしてモザイクヴィールスの入っている兆候は見られません。

火曜日, 6月 26, 2007

次々に 長茄子


 気温の上昇につれて「タイの長茄子」も次々に実が付き出しました。
 通常 普通茄子に比べて長茄子の花付は少ない様に思いますが このタイの長茄子はけっこう花が良く付きます。 調子にのって 1節から2果穫ろうと欲張った結果は奇形果でした。

 この長茄子の2番花の花柄は 途中からもう1本別の細い花柄が分かれて そこに小振りな花が4〜5個付きました。 どのような実が付くのか? 4〜5個のうちで比較的大きそうな1花を残してみました。 結果は写真でご覧の通りでした。 昨年植えた普通の長茄子でも 同じ様な双子茄子が出来ました。 長茄子は双子の出来る確率が高いのかもしれません。
 2番果以降も 主花の他に分かれた花柄に4〜5花付いていますが これに懲りて 主花以外は小さいうちに摘み取ることにしています。

 写真の2番果は 収穫基準としている30cmを超えましたので 収穫しました。
 長さ33cm 直径5.4cm 重さは320gで 小家族では食べでがありました。 

  

日曜日, 6月 24, 2007

次々に 胡瓜


 ご覧の胡瓜は 巾1m強 長さ2m強 の畝に東西方向に2本植えてあります。 そして1株から3本の蔓を伸ばす3本仕立てですから 合計6本の蔓が2m高さのネットを超え それらの蔓の先端は既に止められています。
 現在 胡瓜の収穫は 写真で見える6本の蔓(親蔓)に次々に付く実と 写真では見えない下の方で親蔓の節から次々に伸びてくる脇蔓(子蔓)に付く実と合わせて20本近い胡瓜が連日収穫されています。

 今年の胡瓜は定植の直後から脇芽の出がよく また 雌花の付きも例年以上に良好です。
 写真をアップして頂くと見えるかと思いますが 真ん中の支柱に絡んで這い上がっている蔓には 連続して5個の雌花が付いて 下の方の実は既に収穫期になっています。 更に 左の上辺を這っている蔓には 既に実になってぶら下がっているのから開花前の雌花まで 連続して7個もの雌花が付いています。 連続して2〜3個付くことはありますが 5個とか7個の雌花が連続して付くのは極めて稀です。
 しかもこの2本の蔓は どちらも東側に植えられた株から伸びた主蔓と2番蔓です。 同じ苗を 同じ畝に並べて植えたにも拘らず 西側に植えた株の蔓は並の付き方です。 どうしてこの様な差が出来るのでしょうか?
 機械設備であれば この原因をつきとめれば すぐに増産に結び付く訳ですが 野菜の場合は多種の要因が絡みます 更に 野菜一代で成らす実の数は無限ではなく 今実の付きが多くても その分 先の方で花付や孫蔓の出方が減るのでは?などもあり 全てが終わってから振返ることにします。

金曜日, 6月 22, 2007

次々に トマト


 6月も下旬に入ると 農園の何処の畑でも トマト・胡瓜・ナスが次々に熟して 収穫が忙しくなっています。
 夏野菜が次々に熟していく様子を「次々に」シリーズとして 写真でアップします。

 シリーズのトップバッター トマトは2段目迄の収穫は終えて 現在3段目が赤くなりつつあります。 早い株は既に8段目の実が肥大期に入り 10段目の花が咲き出しました。
 8段から上段は実が付いても熟する時は梅雨明け猛暑の時期に当たり 裂果や石トマト(?)になっていい実はなかなか期待出来ません。 従って この辺りで先端の芯止めをします。
 下葉には若干疫病が出ていますが 今年はしとしと雨が少なかったので(周りの畑ではジャガイモを掘り取った後の茎や葉をそのまま放置されて 疫病菌の巣が山をなしていますが) 幸いトマトの茎や実にまで病気が蔓延することなくここまで来ました。

 このトマトの畝は巾1.2m 長さ2.5m です 昨年迄はここに片側5本づつ2条植の計10本のトマトを植えていましたが 今年は片側4本にして 株間を広げました。 その結果ご覧の通り どの株も葉は全て脇を閉めて体側に沿って下ろした形になって 各段の実が肥大すると等間隔で実が浮き出るスマートな姿になっています。
 お互いの葉が触れ合う状況では 各株はより多くの日光を求めて葉を横に伸ばそうとし ますます葉が重なり合って風通しや日光の通りが悪くなり ひいては 病気や害虫に冒されることになるのではと思います。 人の社会にも相通じる現象の様です。
 

火曜日, 6月 19, 2007

シシトウの着果


 シシトウ「伏見甘長」は 3月3日に種を播いて 4株の苗を作り 5月12日にナスの隣に定植しました。 ナスもシシトウも十月一杯は同じ畝で頑張っている との皮算用からです。

 さて 唐辛子の類は 一番花が咲いて実が付くとその節から2本の脇芽が出て それぞれに花が付き二番果は2個付きます。 以降節を重ねる毎に2の乗数個の実が付く計算になります。
 写真は三番節まで実が付き 四番節は花の咲いている状態です。
 このシシトウは開花後1週間足らずで大きくなり タバコガの幼虫が実に入り込む前に収穫出来ます。 ピーマン特にカラーピーマンは熟成期間が長く タバコガの駆除に苦労しましたので最近はシシトウのみを植えています。 

 今日は 5月22日にミニトマトの傍らに植えたバジルに花芽が付き始めたので 柔らかい葉を摘み取って帰り 今年始めてのバジルペーストを作りました。
 折から 農園仲間の方々が掘ったばかりの新ジャガイモや 摘みたてのサヤインゲンを下さいましたので リングイネと一緒に茹でて ジェノバ風パスタを戴きました。
 新鮮な取りたてのバジルで作ったバシルペーストは 昨年の冷凍保存品とは全く別物の色と香りがして これまた取りたてのジャガイモとサヤインゲンとの相性も格別で 夏の味覚をたんのうしました。

金曜日, 6月 15, 2007

育ち盛の胡瓜


 胡瓜が育ち盛になっています。
写真でご覧の通り3本仕立ての主蔓は全てネットの上端を超えてしまいましたので 主蔓の先端は芯止めをしました。 また子蔓の伸長も早くなり 過繁茂を防ぐための子蔓の1果摘心にも日々追われています。
 
 この時期は 主蔓の実はネットの中程の高さに 子蔓の実は低い位置の子蔓に着いてマルチにつかえそうな格好でぶら下がっています。 また実の肥大も早くなっていますので 形のいい実を収穫するには 朝晩収穫に来た方がベターな状況です。

 一方肥料切れを起こさない様に施肥に注意しています。
 マルチの上から棒を差し込んで ぐるぐる穴を明けて化成肥料を施す追肥は 既に3回終えました。
 またマルチの下に手を入れてみて 土がカラカラで熱くなっている時には薄い液肥を1株当たり10リッターづつ潅水チューブで適宜施しています。 
 ストウチュウも肥料分を添加して 4〜5日おきに散布しています。 御陰様で葉は大きく堅牢になり 周りのジャガイモ畑の疫病を尻目に ベト病もウドンコ病もほとんど発生していません。
 今のところは順調に来ていますが これから1ヶ月間の梅雨とその後酷暑の辛い時期にも いい実が成り続けられますように。