日曜日, 3月 28, 2010

トマトの花芽が見える


 平素はほとんど気が付かないで 踏んだり蹴ったりされている小さなノスミレですが 桜の花が咲き出す頃になると 庭のあちこちの予想もしない場所にご覧の通り 三輪 五輪と可愛い花を咲かせます。

 桜が咲き出すと 農園でも人影が多くなり 春夏野菜の植え付け準備が動きだします。

 うちの畑で 最初に植えられるのはトマトです。 トマトは 桜の花が咲き終わる頃に 1番花房が咲き始めた苗を定植します。
 そのトマトの苗も 温室の中で 小さな花芽が見えてきました。(写真面をクリックすると小さな花芽が見えます) 
 大寒のさなか 節分に 種をセル蒔きして 加温器のなかで発芽させ 本葉の3枚目が出始めた頃に 大型のポットに移植して 以降 温室の中で育てて来た苗です。
 トマトの育苗は 寒い時期に行うために 温度も安全サイドの設定になり 万事 過保護になりがちです。 設定温度は徐々に下げて来て 現在の最低温度は10 ℃ですが あと2℃下げて少しずつ寒さに慣れさせ 定植を迎えます。

 左の写真は 昨年 挿し木をした若い株に 始めて咲いた 鉢植え ローズマリーの花です。
 ローズマリーは丈夫なハーブで ほとんど手をかけることはありません 過湿にさえ気を配れば このローズマリーはブッシュ状に枝が出て 挿し木で簡単に増やせます。

日曜日, 3月 21, 2010

プランターソラマメの春

1月15日付けで写真を掲載しました「プランターのソラマメ」は 右の写真でご覧の通り 春の装いになりました。
 
 例年の畑での栽培と同様に 3月になって 追肥と土寄せ 及び 脇枝の剪定をしました。
 脇枝の剪定は 一つのプランターに2株植えた株の脇枝は4本に 一つのプランターに1株植えたのは 脇枝を6本にしました。
 ここにきて 気温が上がり 早い脇枝は6段花房まで 遅い脇枝でも4段花房まで 花が咲いています。

 今迄のところは アブラムシの気配も無く 畑での栽培にひけをとらない順調なペースで推移していますが この満開の花のうち どれほどの数の花が まともな実を付けてくれるのでしょうか? 限られた土の量の中で 根は どれ程の実を養えるまで張っているのでしょか?
 せめて葉への陽当たりだけは と考え 支柱の数を増やして 出来るだけ各枝に万遍無く陽が当たるように配慮をしました。

 もう一つ残る問題は 難問中の難問 アブラムシ対策です。
 農園に比べると 庭のプランターの方が 目はよく行き届きますが アブラムシに害される環境には変わりなく 何らかの対策が必要です。
 農園では 土に深く支柱を建てて 防虫網をピッシリと張ることが出来ますが プランターでは ソラマメの背丈に応じた高いトンネルを支える 支柱を埋めるには 土の深さが足りません。 その為に一工夫を要しました。
 プランターに固定して支柱を建て しっかりした剛性の高いトンネルを張ると これから吹く青嵐では プランターもろとも転倒の恐れがあります。 従って 支柱の基礎はしっかりと木枠に固定しながらも 上部の構造は麻紐で結ぶ軟構造のトンネルにしました。
 防虫網は 農園で使っている 0.8m/m目で 2m巾の4.5m長さの防虫網でぐるりと周りを取り囲みました。 支柱や棒の部材も 普段のトンネル材料を使いました。
 出来上がった ソラマメのトンネルは 写真の様になりました。 はたして これでアブラムシをどこまでシャットアウト出来るでしょうか?

 暖かい日差しに誘われて 芝 増上寺の枝垂桜を見て来ました。
 右の写真は 3本あるうち 大梵鐘の前にある1本の枝垂桜です。 垂れ下がった枝の先で ちらほらと花が咲いています。
 春霞なのか 黄砂なのか 本殿の後ろにある東京タワーは 霞んでいます。
 大梵鐘の案内板には『今鳴るは 芝か 上野か 浅草か の川柳に詠まれ 江戸庶民に親しまれた鐘』と あります。
 当時は テレビの音も エアコンの音も 車の音も無く 人々は あちこちのお寺で鳴る鐘の音を聞き分けられる環境の中 エコで 心豊かな春を楽しんでいたのでしょう。

日曜日, 3月 14, 2010

17年目のニンジン

 2年前 '08年2月23日付け「タネの保存」に書いた '93年物のニンジンの種は 昨年 一昨年と 毎年早春に種を蒔き 6月から7月にかけて収穫してきました。
 その歴史的な種も残り少なくなり 今年 17年目に ご覧の1平方米強の場所に蒔いて 全部の種を使い切りました。
 今年の 2月は こちらでも雪が積もったり ミゾレが降ったりして 寒い日が多く この歴史的な種も 発芽に手間取りました。  種蒔きの後は ベタ掛けの不織布で畝面をカバーし 更に 厚手のビニールシートでピッチリとトンネル掛けをして保温に努めました。 途中 何回か 土が乾くとトンネルを開けて ベタ掛けの上からジョロで 潅水しました。
 種蒔き後1ヶ月以上経過した 今の様子は写真でご覧の通りです。
 昨年の発芽率は70~80%でしたが 今年は更に低くなり 50%近いと思います。
 それでも よく見ますとギザギザの本葉が見えてきました。 「ニンジンは発芽半作」と言われます 気温も上がって来ましたので これからは生長が見える様になるでしょう。

 この時期は 葉物野菜が年中で最も美味しく 農園では ホウレンソウ・小松菜・カキ菜 などが穫れています。
 左の写真は 昨秋4回目の種蒔き 3月穫り分の小松菜です。
 ここにきて生長が急になり ご覧の通りの葉色の濃い 分厚い葉をした それでいて柔らかい小松菜になりました。

 次の写真は 毎年この時期に登場する「チジミ葉のカラシナ」です。
 葉を摘んで帰り さっと湯通しして香りを出して 鷹の爪を入た浅漬にして戴いています。