水曜日, 10月 29, 2008

茎ブロッコリーと大型トウガラシ


8月の終わりに畑にデビューした 秋野菜のトップランナー「茎ブロッコリー」(別称 スティックセニョール)の頂上花蕾の写真です。
 「茎ブロッコリー」は 頂上花蕾が500円硬貨ほどになれば 早めにそれを取ることで 脇芽の生長を促進させます。
 脇芽の茎が15センチほどになると 花蕾と茎とを同時に収穫します。 茎が柔らかく アスパラガスの風味が有る と言うキャッチフレーイズで 人気急上昇中の野菜です。 農園でも年々「茎ブロッコリー」を植える方が増えて 普通のブロッコリーを凌ぐ勢いです。
 
 7月末にポットに種を蒔き 夏の一ヶ月を黒寒冷紗の下で育苗して 定植しました。 苗が活着すると すぐに化成肥料を撒いて 肥料分を十分にして 株を大きく育てました。
 頂上花蕾を穫った後にも 2回目の追肥をして 脇芽の発生と生長を促します。
 これから春まで 次々と脇芽が伸びて 青物の少ない時期に重宝な野菜です。

 こちらは 5月の初めに定植して以来 6ヶ月近くも畑に根を下ろしているベテラン「福耳」の現在です。
 7月17日付け「大型トウガラシ」で 紹介しましたが 唐辛子とピーマンの交配種で 大変な多産系です。
 今年は 大型スーパーでも満願寺唐辛子と並んで 見かけるようになりました。

 6月の中頃から収穫が始まり 以来 今日まで ほとんど休むこと無く 一個が20グラム近い大きな実を穫り続けています。
 現在 実が生っているのは 写真でご覧の通り 地上2メートル近くの高さで 背伸びをしながら穫っています。
 写真を見ていますと 株が古くなるに従って 実の外形が変わってきている様に思います。 始めは 片親の唐辛子的でしたが 最近はズングリムックリのピーマンに似てきました。 血は争えません。
 また 夏の間 高温と乾燥が厳しい頃の実は 猛烈な辛さで 料理で種と白いワタを取る時は 指がカプサイシンで赤くなることもあるほどでした。 従って 夏の暑い間は 収穫の都度 液肥をたっぷりとやり かつ 実を若穫りするようにして 辛味を抑制するように努めました。 最近は 涼しくなって 実の生長も遅くなりましたし 辛さもマイルドに戻ってきました。
 株は まだまだ元気で 葉は虫食いも無く青々し 枝の先に白い いい花が咲いています。
 もうしばらくは 現役で頑張りそうです。

土曜日, 10月 25, 2008

「霜降」の 秋ナス


秋も「霜降」に入りました。 東北や東日本の内陸部では 露が霜となって降り始める季節でしょうが このところ 東京の最低気温は15℃以上で 霜が降りるとは思えません。
 また 東北 平泉の毛越寺(モウツウジ)では境内の松に 「菰巻」作業が始まった との記事が載っています。 中国では この節季は 虫が皆 穴に入って動かなくなる と言われています。 そろそろ東京でも 畑の虫は影を潜めて欲しいものです。

 毎年秋ナスはこの「霜降」の時期まで 花を咲かせ 実を生らせます。 花の色・形は貧弱ですし 夏の何倍もの時間が かかっても その割に実は大きくなりません。 そのうえ ナス独特の輝きと張りもありません。 しかし その生真面目な姿勢には 惹かれるものを感じます。
 黄昏の光の中で 秋ナスの写真を撮りました。

 ナスの後は この秋 最後の葉物野菜 カラシナや ターサイや 小松菜など の種を蒔きます。
 東京の11月初旬は 穏やかで 日差しが結構あります。 ここ5年間の統計を見ても 最高気温の平均は20℃を越えていますし 最低気温が10℃を下回ることはまずありません。 従って 葉物野菜の種を蒔いて ベタ掛けをしておくと 揃って発芽し 大寒の過ぎる頃には 一年中で最も美味しい葉物が収穫出来ます。  

水曜日, 10月 22, 2008

神代植物園の秋バラフェスタ


深大寺は 奈良時代に創建された 東京では浅草寺に次いで古い歴史を持つたお寺です。
 この周辺は 江戸時代には 深大寺村と呼ばれていました。 明治時代に近隣の4村が合併して新しい村が出来ることになり その村の名前をめぐって 現在の市町村合併の場合と全く変らない争いがありました。 結局 「ジンダイ」と発音が同じ「神代」の字を宛てる事で決着し 新しい村「神代村」が世に出ることになりました。
 今になると この「神代」の呼び名が残っているのは この「神代植物園」のみで 紛らわしい表札です。
  
 上の写真は神代植物園 バラ園の全景です。 フランス庭園を思わせる 整然としたレイアウトになっていて この左手は深大寺の境内に続きます。 また 右手には白い藤棚の柱が並んでいますが 春の連休前に来ると 見事な藤の花が見られます。  
 この日は 杉の樹24期の皆さんと 秋バラを見に来ました。 この秋一番の日和に恵まれて ウイークデイにもかかわらず 大勢の来場者で賑わっていました。

 このバラ園には 約5,000本のバラが植えられているそうです。 選りすぐられた 世界中の名花ばかりですから 目移りがして キョロキョロします。
 各バラには 名札が付いていて バラの名前と 作り出された年次と 作り出した国と どんな系統に属するバラかが 記載されています。
 右の写真の表札には [ 錦絵(Nishiki-E) 1981 日本 F ]と書かれています。
 デジカメで花の写真を撮る時は 曇り空の方が 花の色が出易いようです。 当日は 快晴過ぎて 順光ではハレーションを起こし 逆光気味では 花の表面の色が出ないで 思うようにはまいりませんでした。 30枚近いバラの写真を撮り 何時もの Picasa アルバムに掲載しました。 このブログの右の Links欄の「 Picasaアルバム」をクリックしてご覧下さい。

木曜日, 10月 16, 2008

軒端のゴーヤ


雨上りの庭に出ると 軒端にゴーヤが ぶら下がっていました。
 ゴーヤが植えられたプランターから この位置までは直線距離で 4メートルはあります。 いつの間にか一本の蔓が 椿の枝に巻きついて伸び 椿の茂みの中で花を咲かせ 受粉もできて 実になったのでしょう。 そして 雨に濡れて滑り易くなった 椿の枝は 重くなった実を支えきれなくなり 滑り落ちてきたのでしょう。

 2ヶ月ほど前にもご 紹介しましたが このプランター栽培のゴーヤは 8月に入って収穫が始まり 以来 今まで休みなく採り続けてきました。 庭を歩いていて 大きな実を見つけると採り 食卓のニーズに応じて都度 採ってきました。 今迄 幾つぐらいのゴーヤが採れたかも 定かではありませんし その間 月に2回程 化成肥料をパラパラと撒き 土が乾いていると水をやるだけで これと言った世話もしていません。 
 ゴーヤの種を貰った鹿児島の友人に 以前 ゴーヤ栽培について 蔓の剪定方法などを聞いたところ 答えは「ゴーヤは 夏の西日を遮る為に植えてあるので、剪定などは やったことはない。 昼の御菜に 何か欲しい時は 行って採ってくるだけのことよ。」との返事でした。
 このプランターのゴーヤに対する意識は 大袈裟な言葉を使うと「農耕」ではなく「採集」です 生っているのは 素直に 採っていただきます。

金曜日, 10月 10, 2008

ドライフラワー


ハーブのオレガノに対して 花オレガノ と呼ばれる観賞用のオレガノ ケント ビューティーをドライフラワーにしました。
 香辛料に使われるオレガノに比べると 香りはほのかですが こうしてドライフラワーにすると いい香りがします。
 部屋のあちこちに このドライフラワーを 盛り上げて置いてあるだけで その部屋のドアーを開けたとたんに オレガノの香りが漂って えも言われぬ 癒された気分になります。
 秋晴れの日が続いて 空気が乾燥すると このドライフラワーの香りが一層心地よく感じられるのも不思議なことです。 オレガノの原産地が乾燥した地域であることと 因果関係があるのでしょうか。  

 7月の中頃 ドライフラワーのために枝を切り詰めました。
 右の写真は 枝を切り詰める前のオレガノ ケント ビューティーです。 
 ご覧の通り 鉢から無数の枝が15~20cmほど 垂れ下がって そこにホップに似た苞が発達しています。
 この苞が 白・緑・ピンクなどに色づいて きれいなスダレのように見えます。
 また オレガノは高温多湿に弱いので 水はけの良い土を 8号のテラコッタ鉢に詰めて 鉢植えにし 日当りの良い 雨の当たらない場所へ移動しながら育てています。 

 苞には ピンク色の小さなかわいい花がたくさん咲きます 下の写真がその花の一つをアップして撮ったものです。(写真をクリックすると大きく見えます)
 7月頃のようには咲きませんが 今の時期でも枝の先に ちらほらと花は咲いています。
 これから秋が深まると 葉が赤く色づき これもまた風情があります。
 今秋は 鉢に挿し芽用の土を詰めて 挿し木をしてみました。 果たして 何株がまともに育つか?楽しみです。 

土曜日, 10月 04, 2008

白菜・大根に追肥

 10月に入って 乾燥した 秋らしい日が続き 白菜や大根も 気持ち好さそうに生長しています。

 今年の白菜は ポットで苗作りをする適当な場所が無く 初めてリスクを冒して 直蒔きをしました。
 途中 本葉が出た段階で 虫に食われる御難もありましたが 始めから種をたくさん蒔いてありましたので 全滅は免れました。 生き残った株を選別しながら 一本立ちにする頃から 急に逞しくなり 大きな葉を太陽に向かって広げる白菜らしい姿になってきました。
 追肥は 葉を痛めない様に慎重に マルチの下に手を入れて 葉の先端辺りを半径にして 株の周りに ぐるりと円を描き そこの土を掻いて888化成肥料を 1株当たり半握りほどづつ撒いて 土に混ぜました。
 白菜は種を蒔く前の 土作りの段階で 畝全体と 株の下にたっぷりと元肥を入れてあります。 従って この一回の追肥で様子を見ます。
 写真の早生種はこの追肥で 多分結球に入ると思います。 中生種の場合は 結球の前にもう一度軽く追肥をすることになるでしょう。
 最後まで トンネルの中で育て 夜盗虫の侵入に警戒します。 また 結球が始まると 根元の過湿や 土の跳ね返りで シリ腐病や軟腐病に罹り易くなりますので 特に注意しています。 

 左の写真は 聖護院大根です。
 9月に入って 元肥もあまり入れないで 一カ所に7〜8粒の種を蒔いて それ以来 一ヶ月の間 大根には あえてひもじい思いをさせてきました。
 防虫網のトンネルでしっかりガードをしていましたので 虫食いもあまり無く 本葉が10枚ほどに生長しました。 また 根も白く 大根らしくなり しっかりしてきました。 
 追肥は マルチを少し開いて 固くなっている土の表面を軽く中耕・土寄せをして 周りに 888化成肥料をぱらぱらと撒いて 土を被せただけです。
 収穫まで トンネルの中に入れておくと 特に 手を入れることもなく 肌の奇麗な聖護院大根が出来ます。
  つくずくと 大根は丈夫な作物だと思います。