月曜日, 9月 27, 2010

写真展をすすめる

 今年 10周年を迎えた江戸東京博物館友の会が その記念事業の一つとして「広重 名所江戸百景」に因んで『会員が選ぶ東京新百景』なる写真展を企画しました。  
 写真展は 広く会員から写真を募集し その中から 会員が 「東京新百景」にふさわしい写真を選ぼうとの企画です。
 3月に作品募集を始めて 7月末迄の間に 約560枚もの写真が応募されるほどの関心をあつめました。 お陰様で 主催者側の関係者一同は 暑かったこの夏のあいだ中 写真の整理と 百枚の写真を選ぶ審査会の準備に追われました。
 まず 1枚1枚の写真の裏には 受付番号(投票番号)とタイトルのみを記入し 撮影者名は別台帳に整理して 審査 投票の公平を期しました。
 A4版の写真は 縦撮り横撮りがありますが 互いに重なり合わないように並べて それぞれの写真には 審査員が見やすい投票番号とタイトルを付ける必要があります。 そのために 80×110cmの厚手の模造紙に 写真を8〜10枚づつフォトコーナーで留め それぞれの写真には ラベルシールに印刷した投票番号とタイトルを貼り付けた 合計63枚の模造紙を床に並べることにしました。
 右上の写真はその全容を写したものです。
 また 百景と称するいじょうは 同じ場所や景観を撮った写真ばかりが選ばれたのでは百景になりません。
従いまして 左の写真でご覧の通り 例えば 旧東京都庁舎跡に10年ほど前に建った 総ガラス貼りのモダンな建物「東京国際フォーラム」を写した写真は10枚ほどありますが それらは 1枚の模造紙に纏めて貼付けて 一ヶ所で見比べて選んでもらえるような展示の方法が必要となります。
 そのために まず写真を地区別に分けて その中から同じ被写体の写真をまとめ 模造紙1枚に写真が見やすいようにレイアウトをし 写真1枚づつに 番号とタイトルを貼り付けてゆく 手間のかかる作業を繰返しました。(写真面をクリックすると 7番の模造紙に貼られた「東京国際フォーラム」グループの写真が大きくご覧になれます)

 この 友の会会員の投票による第1次審査会の後 江戸東京博物館関係者を審査員とする第2次審査会を経て 100枚の「東京新百景」を選びます。
 選ばれた写真は 11月2日〜7日の間 JR「両国駅」の構内で一般公開されることになっています。

火曜日, 9月 07, 2010

真夏の 唐辛子と茄子

 新聞 テレビ でも報道されていますが この夏の暑さは異常です。
 この辺り 東京23区の西部地方では 8月の10日頃から雨らしい雨は全く降っていません。 従って 昼間の日照で加熱された地面の温度は 夕立で冷やされることが無いまま また翌日の日照で蓄熱され その繰返しが1ヶ月も続いています。
 さらに 長年の間 武蔵野台地の地下水の水位は下がり続け その少なくなった地下水の温度は 上昇しているために 所謂ヒートアイランド現象が起こり 畑の土の温度はとてつもない高温になっているようです。
 朝 農園の水道水の蛇口を開くと シャワーが浴びられそうな温水が出てくる始末です。
 9月に入ってからも 最低気温の平均は27.8℃ と高く 平年に比べても5℃以上 昨年比では6.8℃も高い状態が続いています。 
 その様な異常ななかで 8月の後半に種を蒔いた秋野菜の苗は まともな生長が出来ず 神頼みと 近くの農家に苗を求めに走っても 農家は「自分の畑に植える苗も出来ていないのに」と当惑顔の状況です。
 この辺りでは 今年の秋野菜は 例年とは勝手の違うことになりそうです。
 さて 上の写真は 朝から 雲一つない夏空の下 猛暑の中でも生り続けている「福耳」です。 
 辛味を少しでも和らげようと 水遣りは絶やしていません。
 お陰で 人の背丈程に大きくなって 次々に 花も咲いています。

 次の写真は 「福耳」と同じ畝に植えてある剪定茄子です。
 今年は 8月に入ってから枝の強剪定と 根の更新をしました。
 畝の両側にはタップリと肥料を施し 水遣りを続けてきましたので この猛暑の夏を越して 収穫期に入ってきました。
 異常な暑さの夏を 生き生きと乗り越える姿を見ますと 茄子は“本当に暑さに強い野菜だ” と 今更乍ら感心させられます。
 これから 10月いっぱい 柔らかな秋茄子が戴けそうです。