木曜日, 12月 28, 2006

アシャンティの木像


 年の瀬も迫りました。 今日は野菜と関係のない木像の話題です。

 最近アナン国連事務総長交代のニュースが新聞・テレビで報道されています。
 アナン氏は 2期・11年間 第7代の国連事務総長として活躍され 今年一杯で交代されます。 その間ノーベル平和賞も受賞されました。 アナン氏はこの木像と同じガーナのアシャンティ出身者です。

 アシャンティはガーナの中央部に位置する地方の名で 18世紀にはアシャンティ王国として栄えた地方です。 ガーナが英国に植民地化される時に 最後まで抵抗したのがアシャンティ王国で そこに住んでいる人はアシャンティ族が中心です。 彼らは勇敢で高いプライドを持ち 彼らの文化を今に伝えています。 首都クマシには博物館・文化センター等が残っています またアフリカの織物の中でも有名なケンテクロスはアシャンティの王侯貴族の為に織られた鮮やかな色と柄の布です。 アシャンティ族の人々は皮膚の色も薄く 体格も海岸地方に住んでいる人達ほど大柄ではありません 特に女性は小柄で目鼻立ちの整った美人が印象的です。

 37年も昔 1969年の雨季が明けた10月に西アフリカのギニアに入り その後ガーナに移動して 合わせて約1ヶ月半を西アフリカで過ごしました。 滞在の目的はアルミニューム原料のボーキサイト鉱床の調査でした。
 ボーキサイト鉱床は薄い表土層で覆われ 背丈ほどの草が一面に生えた草原のサバンナ地帯です。 小川で区切られた一つの台地は ジープで1時間走っても横断し切れないアンツーカー色の赤土で「プラトー」と言われています その「プラトー」が無限に連なった大平原です。
 日本を出る時には「猛獣に襲われはしないか?」と心配していましたが 猛獣は1度もお目にかかりませんでした。 現地で何よりも恐れられていたのは「ツェツェ蝿?」と呼ばれている大型のアブでした。 暑い炎天下の草原をジープは幌を張って走ります 一匹でもそのアブが車内に紛れ込むと ただちに停車して大男が全員で一匹のアブ退治をする滑稽な光景を繰り返しました。
 想えば 珍しいもの 楽しかった事 美味しかった物 等々限がありませんが 長年が経った今でも比較的鮮明に残っている この西アフリカでの1ヶ月半でした。

 さて鉱床調査最後の宿泊地クマシでは 欧風のまともなホテルに5日ほど寝泊り出来ました。
 このホテルのエントランスの両側に 来訪者を出迎えるかのごとく数体づつの木像が並んでいます ホテルの係員の一応の説明では この像はアシャンティの謂れある像だとのことでした。
 この木像を眺めているうちに 非売品で買うことは無理だろうと思いつつも 一番小さい像でもいいから手に入らないかとの思いが膨らんで来ました。 当時は外貨の持ち出しが厳しい時代で その上 ガーナでは為替レートに数倍の闇レートがあった時でホテル代が非常に高く 懐具合に余裕がありませんでした。 財布の中を見ながら ホテルと何回もの交渉を重ね やっとUSドル決済でこのアシャンティの木像を手に入れることが出来ました。
 最後の難問は どうして日本へ送るか?でした。 像の背丈は80cm足らず 重量は南方木材で出来ているので見掛によらず軽く3kgほどです。 そこで徒に梱包などしないで下げて帰った方が安全だろうとの結論になりました。
 羽田空港に辿り着くまで何度も飛行機を乗り降りする度に 座席には持ち込めないので 乗務員と個別交渉をしました。 座席の窓からスチュヮデスのお嬢さんが大事に木像を抱っこして運んで下さっている姿を見てほっとしたこともありました。
 年の暮れの煤払いに 久し振りで像を青空の下に持ち出しました 今年はアナン氏に因んでこの写真を撮りました。

日曜日, 12月 24, 2006

堆肥作り 積込み


 西高東低の冬型の気圧配置になって 東京は乾燥して寒くなりました。
 残り少なくなった白菜にも乾いた西風が容赦なく吹き付けます。 結球した白菜の葉枯れを防ぐために外葉で包むと ご覧の通りの着膨れスタイルになります。 例年クリスマス時の菜園の風物詩です。
 今年の白菜はご多分に漏れず順調で 結球の太りも例年以上に早く この白菜(品種は「王将」)は巻きも固くどっしりとして体重は4kgを超えています。 この調子では割れも早いと思われます 年が明けると早々に抜き取って新聞紙に包んで保存します。

 さて延び延びになっていました堆肥の積込みは 昨年までの作り方に2点の変更を加えて積込み作業を終えました。
 第1点は鶏糞です。 乾燥鶏糞の入手は不可能と判りましたので 醗酵鶏糞を使い量は昨年の5分の1に減らすことにしました。 その分醗酵温度の上がりが遅く 3月末迄に堆肥が出来れば良いことにしました。
 第2点は堆肥の量です。 残念ながら腰痛に配慮して 昨年まで作っていた量の半分に減らすことにしました。 不足分は購入堆肥で補うことになります。
 なお 具体的な積込み作業と材料につきましては昨年の12月16日及び19日付けのブログ「堆肥作り」と基本的には変りません。 ただ材料の量は上述の通り 乾燥鶏糞は5分の1に その他の材料は2分の1に変えました。 また積込み枠は真中に仕切板を入れて体積を2分の1にしました。
 多分温度の上がり方が遅いと思われます。 昨年まではほぼ1週間間隔で切返し作業を行い 5~6週間で醗酵を終えていましたが 今度は温度の上がり具合を見ながら まず第1回の切返しから様子を見ることになります。
 昨年のブログは「堆肥作り」をクリックすると参考にご覧頂けます。   

木曜日, 12月 21, 2006

小松菜の第3弾


 この秋3回目の小松菜は10月の末に種を播き 不織布のベタ掛けをしました。  比較的気温も高かったので  11月にもかかわらず4日目に発芽しました。 その後2回の間引きをし 2回目の間引き苗は40株ほどをシシトウの跡に移植しました。

 小松菜は 今は周年栽培されていますが かっては「冬菜」と呼ばれ 寒くなって霜が降りると葉色も濃くなり甘味がぐっと増す冬の葉物野菜です。
 序ながら物の本によりますと 8代将軍吉宗が「小松菜」の命名者だそうです。 数多の野菜の中で将軍からの命名の栄に浴したのはこの小松菜を措いては無いでしょう。
 また 栄養面でもビタミン・ミネラル・カロチン等 あのホウレン草よりも総合評価では高い野菜です。

 将軍吉宗は汁の具に入っていた小松菜が気に入ったようですが その他に煮物・炒め物など多くの食べ方で親しまれています。 私は超簡単こそがベストで 油揚との炒め物で戴くことが多いようです。
 その際 配慮している点の一つは薄揚げを焼いて焦げ目を付けてから細い短冊に切っています。 二つ目は小松菜の軸と葉を別々にして3cmに切り 炒め鍋に胡麻油を多目に入れて強火でまず軸を炒め 油が回って色が変ったら葉を入れ サット回して油揚も入れて混ぜます。 そしてポイントの三つ目は炒め過ぎないことで 炒めると言うよりも熱した胡麻油と和える感覚にしています。 最後に醤油をサット回し掛けて醤油の焦げる香を付けます。 あと 好みで粉の唐辛子を振りかけています。
 現在は10月10日に播いた第2弾の小松菜を収穫中です。 何回にも分けて種を播いていますので 冬の間中新鮮な小松菜が戴けます。  

月曜日, 12月 18, 2006

堆肥作り 古畳の解体


 堆肥の材料には 落ち葉と一緒に切藁も混ぜます。
ところがその切藁の入手が難問です。 最近 大きな園芸店へ行くと長い藁は束にして売っていますが 切藁は屑のイメージがあるのか?売っていません。 長い藁は高価で 細かく切って堆肥に入れる様な代物ではありません。 
 そこで 師走の風の無い小春日和の日に古畳一畳を解体して 短い切藁は堆肥材料に使い 長い藁は夏野菜の敷藁用として袋に入れて保管しています。

 ところが この古畳がまた なかなか手に入らなくなりました。
 昔からづっとお付合いをしている古い畳屋さんでも 芯が藁の古畳はなかなか回ってこないそうです。 日本伝統の素晴らしい床材である畳が このまま消えていくのか?気になります。
 その畳屋さんに この秋涼しくなってすぐ頼んでおいた一畳がやっと届けられました これで今年の堆肥作りの藁はなんとか確保出来る見通しになりました。 
 この古畳はカッター1本と横一ドライバー1本とハサミを使って解体します。
 畳に使われているナイロン糸は抜き取って捨てないと何時までも畑の土壌に残るので 手間はかかりますが全部の糸を抜き取っています。
 1本1本の糸を抜きながら 1本の藁もはみ出さないよう丁寧に糸を通す この畳作りに取組む気質(かたぎ)が消えていくのではないかと案じていました。 
 
  

日曜日, 12月 17, 2006

正月用のホウレン草


 例年10月の10日前後に お正月用のホウレン草は種を播きます。
 今年も同じ頃に種を播きましたが この秋はエルニーニョ現象の影響か?東京の気温が高く ホウレン草はご覧の通り順調に成長し 間もなく収穫適期を迎えます。

 秋野菜の発芽・成長に影響が大きいと思われる最低気温を調べてみました。
 手許の記録を基にして計算してみますと10月10日から11月30日までの間 東京の最低気温の平年値との差はなんと+2.3℃もあります。
 この差は この時期では約半月ほど季節が遡ることになり 正月用のホウレン草が早々と収穫適期を迎えるのもうなずけます。

 因みに 写真に写っている 後ろの背の高いホウレン草は10日余り早く播いたものの最終分です。
 ホウレン草は収穫後30分以内に食べる味が本当のホウレン草の味だと言われています。 生真面目に教えを守って 食べる分づつ収穫してきた残りです。 これも家庭菜園ならではの特権です。 
    

金曜日, 12月 15, 2006

ちりめん葉のカラシ菜


 宮城県の採種場が種を販売しているカラシ菜です。
 去年の秋に始めて種を手に入れて播き 今年が2年目です。
 ご覧の通りこのカラシ菜の葉は色が鮮やかで パセリのようにちりめん状に縮む丸葉です。 葉は大きくて葉肉は厚く 柔らかで適度のから味があって 独特の風味は漬物に最適です。

 9月の中頃に3筋播き 2回ほど間引きと軽く中耕・土寄せをし 追肥は1回だけ化成肥料をほんの少しパラパラと撒きました。
 播種後1ヶ月ほど経って 本葉が20~30cmになった頃から葉の摘み取りを始め 1週間間隔で次々と大きくなる葉を収穫しています。
 持ちかえったカラシ菜の葉は 沸騰前のお湯にサット潜らせます。 そうすることで 折れ易い葉がしんなりとして扱い易くなり 熱を加えることによってカラシ菜独特の香が引き立ちます。 冷まして 水気を切り 葉の重さの3%程の塩と 種を取った鷹の爪を好みの数だけ挟み 重石をします。
 半日ほどで水が上がって来たら 重石を減らし 2日後には 歯切れと香のいいカラシ菜の浅漬けが戴けます。

 このカラシ菜は葉が柔らかいためか 意外と寒さに弱く霜に当ると色が悪くなります これからは霜除けの保温トンネルに入れてやります。
 このカラシ菜は来秋以降も 冬野菜としてずっと播き続けるでしょう。

日曜日, 12月 10, 2006

美味しくなった聖護院大根


冷たい雨も上がって 今朝は一転して気持のいい天気になりました。
 関東地方の12月は 結構「小春日和」の日が訪れます。 気温は低くても風が弱いので 日の当る所では寒さを感じません。 湿度が低いので屋外活動をするには心地よく動くことが出来ます。 今日はそのようないい日になりました。
  
 残り少なくなった聖護院大根は 堂々として安定感のある姿で 茂った葉を支えている様子です。 太り過ぎてスが入っていないか?心配しながら引き抜きましたが 幸い杞憂でした。 写真でご覧の通り綺麗な肌をしていました。
今年の大根や白菜は 新聞やテレビでも報道されていますが 天候に恵まれて何処でも順調なようです。 農園でもあちこちの大根畑でみごとなイナバウヮーの競演が見られます。

 聖護院大根は持ち帰って 根は大きいので半分にして煮物で 葉は炒めて早速戴きました。
 このところの朝晩の冷え込みで 味はぐっと締り 大根らしい香も良くなって満足しました。 

金曜日, 12月 08, 2006

ターサイの移植


 長ナスの跡地は日当りが良いので 早速ターサイを移植しました。 写真はその移植後10日ほど経った姿です。
 
 ターサイは10月の中頃に ホーレン草や小松菜と同時に 条播きしたものです。
 その時播いた小松菜は既に収穫を始めていますし ホーレン草も株張りが良くなり葉も肉厚になって間もなく収穫期に入ります。
 それらに比べると成育の遅いターサイも 3回目の間引きを必要とするほどになりました。 その間引きの際にしっかりした株を選び  根を付けたまま堀り出して ナスの跡地に移植したものです。
 
 この時期の移植はほぼ100%活着します。
 移植する株はフォーク等を使って根を切らない様に堀り出し その根を土に埋た後はしっかりと周りを押さえます。
そして 農園では「気付け薬」の呼び名を使っている 過燐酸石灰500倍の水を静かに 埋めた根が土にしっくりと馴染む気持で 遣っておくと3日程で活着して移植苗として立派に成長します。
 移植の手間はかかりますが この寒さでは 如何にターサイが寒さに強いとは言え 今から種を播いたのでは何時芽が出るか判りません。 こうして移植しておくと 他の野菜なら成長を休止する真冬になっても ターサイは寒風をやり過ごす様に地面にピッタリとへばり付いて 30cm程の円形につやつやした葉を広げます。
 真冬のターサイは甘味も出て一年中で最も美味しい時です。
 戴き方は中華風の炒め物がいちばん合っているようです。

火曜日, 12月 05, 2006

シシトウの片付


 半年の間畑で頑張ったシシトウを片付けました。
 シシトウは3月の末にポットに種をまき 本葉5枚の5月中頃に畑に定植しました。 7月に入ると収穫が始まり 梅雨明け頃から本格的な収穫期になりほぼ毎日収穫が続きました。(その頃の様子は8月2日付け「シシトウの季節」をクリックするとご覧頂けます)
 9月に入って一時の中休みを挟んで その後はまた いい時の状態に戻りました。
 12月になって朝の気温が5度を割るようになると さすがのシシトウも 葉のみずみずしさが消え 細い枝は折れ易くなりました。 もう花は咲きませんし 着いている実の肥大も止り 片付けることにしました。
 このシシトウはヘタを落として 強火で焼き 醤油をかけるだけの簡単レシピで食べると旨味があって 特に ビールのツマにはぴったりです。
 今年は農園仲間の「ビールの友」としても好かれました。

 農園のシシトウを片付けて帰って来ると 小さな温室の中で 鉢植の「唐辛子」の花が1輪だけ残っていました。 黒い小さな唐辛子の実も見えます。 片付けてきたシシトウを思い写真に残しました。

日曜日, 12月 03, 2006

堆肥作り 落ち葉集め


 農園での野菜作りを支えているベースの一つに自家製の完熟堆肥があります。
 この完熟堆肥は かなり汚染が進んでいる土壌で 土壌消毒に頼らないで 少しでもまともな野菜を育てるためには欠かせないものです。 毎年タップリと土壌に混和して 土壌条件を整えて野菜の成長を促し 汚染によるばい菌に拮抗させる様にしています。 

 堆肥の主原料は落ち葉で ケヤキとクヌギの落ち葉を集めています。
 イチョウや桜など堆肥醗酵に好ましくない木の葉や ゴミは出来るだけ避けてケヤキとクヌギの落ち葉だけを集める公園を一つづつ決めています。
 この秋は例年に比べて暖かなので ケヤキの紅葉も遅れるであろうと思っていましたが 先日の雨と冷え込みで急にケヤキの葉も散った様です。 このケヤキの葉を集める公園でも北の端の数本を残してほとんど散っていました。
 慌てて大きな麻袋を持って来て ケヤキの落ち葉をぎゅうぎゅうに詰めて帰りました。
 帰りがけに 枝に残ったケヤキの紅葉に西日が映えてキラキラと赤く輝いていましたので写真に撮って帰りました。
 この後 クヌギの落ち葉を集める公園にも行って こちらも麻袋に一杯詰め 落ち葉集めは終りました。 
 いよいよ堆肥作りのスタートです。

木曜日, 11月 30, 2006

ブロッコリーの側花蕾


 朝晩の気温が下がり 冬野菜が一段と美味しくなりました。

 このブロッコリーの側花蕾も色・姿が良くなりました。
 二十日あまり前には このブロッコリーの頂花蕾を収穫しました。 その頂花蕾の450grもあって大きく伸び々々した姿に比べると この第1段の側花蕾は直径が10cmほどで小ぶりです。 しかし色合いが深くなり 寒さで締った分だけ味は良くなっていると思います。 更に 側花蕾は長い花梗を持っていて その花梗は皮を剥いて花蕾と一緒に茹でると柔らかく甘味もあって美味しく戴けます。
 
 ブロッコリーはこの後 小さいながらも第2段・第3段と側花蕾を着けます。
 真冬になって冷たい風が吹きつける頃には 側花蕾の表面が紫色になり 飢えたヒヨやムクドリの群に葉を食い荒らされますが 春になって 黄色い花を咲かせるまで立ち続ける丈夫な野菜です。

火曜日, 11月 28, 2006

ソラマメに挑戦


 ソラマメ作りに挑戦しています ○○の手習いです。
 この春取りたてのソラマメを頂き 改めてその美味しさを再認識ました。 
 よく耳にする「家庭菜園では 枝豆とトウモロコシを作りなさい。 枝豆とトウモロコシは時間が経つと穀物の味になるが 取りたては野菜の美味しさを味わえるから。」との言葉はソラマメにもあてはまると思い ソラマメ作り挑戦への動機になりました。

 ここの農園でソラマメを作るには幾つかの問題があり 今まで ソラマメを作る人は少なかったのが現実です。
 問題の一つは 借用期限の関係で2月末に農園の場所が変わる問題です 従ってそれまでの間ソラマメは何処でどう過ごすか?です。 また 豆類の連作障害や やっかいなアブラムシ対策をどうするか?も問題です。   

 以上の様な課題を背負って 11月の初旬に9cmのポットに2粒づつ豆を差しました。 自室内に置いてあったので 約1週間で揃って発芽しました。
 その後本葉が2~3枚になったのでポット当り1株として 手持ちポット最大の15cmポットに移植しました。 そこを2月末までの仮植え場所にして 3月に新たな定植場所が決まればもう1度移すつもりです。 また アブラムシと真冬の西風から苗を守るために防虫網トンネルの中に匿いました。
 写真は 5日ほど前 ソラマメがまだ9cmのポットに入っていた時の姿です。

金曜日, 11月 24, 2006

カリフラワー第2弾


 カリフラワーの第2弾は ご覧の通り色付きのカリフラワーです。 
 普通のカリフラワーは真白で その白さを際ださせるために 花蕾が握りこぶし程に見えてくると 外葉で花蕾を包み 太陽光線を当てないようにします。 一方この色付きカリフラワーは 太陽光線に当てて鮮やかなオレンジ色を出させます。
 今日 花蕾の色が鮮やかになったので収穫しました。 直径は20cmを超えて目方も950grあり上出来でした。

 このカリフラワーは色付きのカリフラワーとして開発され「オレンジブーケ」と洒落た名前が付けられています。 名前の通り畑にあるとハット目を引く鮮やかなオレンジ色ですが 写真ではその色を出すのに苦労しました。 デジカメの感光部の色特性は従来のフイルムと異なり オレンジ色が苦手の様です。 光りが多いと白っぽくなり 少ないとくすんだオレンジ色になってしまいます。 
 掲載しました写真は デジカメの設定をいろいろ変えて撮影した何枚かの中で 花蕾の色を重点にして比較的現物に近い色の写真を選びました。
 
 このオレンジブーケは早生のカリフラワーに比べると 収穫時期が10日から2週間ほど遅く 花蕾もやや小ぶりですが 茹でても(色の鮮やかさは消えますが)オレンジ色が残りグリンピースの緑や唐辛子の赤と合いますし 食味はむっちりとした甘味もあって好評です。
 まだあまり店頭では見かけませんが 目先の変化と収穫時期をずらすために 毎年 数種類のカリフラワーを育てる中にかかさずに組み込んでいるひとつです。     

火曜日, 11月 21, 2006

大葉のしゅんぎく


 秋播き野菜の常連に この「大葉のしゅんぎく」があります。
 
 9月の第1週に水菜やルッコラと同時に 防虫網のトンネルの中に3筋播いたものです。
 その後 間引きと軽く中耕・土寄せ・追肥をやりました。 また 週一回ストウチュウの撒布をしています。
 背が伸びて15cmほどになると 本葉2枚を残して先を積みとって 柔らかい茎と葉を一緒に戴きます。
 残った2枚の葉の脇からまた新しい芽が伸びてきて 今度は2本の芽が摘み取れます。
 写真に写っているのは この2回の摘み取りが終り 3回目の芽が伸びて摘み取り待ちの状態です。 理屈から行くと今度は1株当り4本の芽が摘み取れる計算ですがそうは行かないでしょう。
 この摘み取りは後何回まで可能でしょうか? しゅんぎくは寒さに弱く 霜に当ると枯れてしまいます。 株の状態が良ければフイルムの保温トンネルを掛けて延命策をこうじます。

 この大葉のしゅんぎくはご覧の通り(写真をクリックするとよく見えます)葉が大きくて厚みがあります 柔らかくて香りがいいので 鍋物や汁物のぐにも使えますが なんと言ってもサット茹でて胡麻和えで戴くのが最高です。 その上に 収穫法が摘み取りですから 必要な分だけこまめに収穫出来るのが家庭菜園には打って付けです。 

木曜日, 11月 16, 2006

聖護院大根


 大根は毎年 聖護院大根を4~5本だけ作っています。
 秋冬野菜をいろいろ作ろうとすると 大根に割り当てられるスペースは限られてしまいます。
 9月の初旬に種を播き かれこれ70日が過ぎます。
 間もなく2キロ以上の丸々した聖護院が収穫出来るでしょう。

 大根はマルチを張って種を播いたので除草の心配はありません。
 発芽後は防虫網のトンネルの中で育てて アブラムシによるモザイク病とリンシ目害虫による被害に配慮しました。 
 本葉5~6枚の頃に一本立ちにし まだ自立出来ない株に土寄せをして真直ぐにしました。
 播種後一ヶ月が過ぎると 始めてわずかの追肥をぱらぱらと撒き 後は手を掛けていません。
 10月の終り頃にになると害虫も減り 大きくなった大根が窮屈になったのでトンネルを外してやりました。 大根は日に日に太って 肌のきれいな大根に育っています。
 聖護院大根は 煮物にすると煮崩れもなく青首大根とは違った美味しさです。

日曜日, 11月 12, 2006

カリフラワーの初収穫


強い北風が吹いて 色着き始めた木の葉が舞っています。 
風の中を農園に出て 早生のカリフラワーを収穫しました。
定植後70日強 目方は900gr ほぼカタログ通りの出来でした。

 途中で害虫コナガに外葉を害されましたが 芯の被害は無く大事には至りませんでした。
 花蕾が見えてきたら 外葉で花蕾を包んで日光を遮り 真白なカリフラワーに仕上げました。
 同じ早生のカリフラワーでも シシトウの陰に入っている株は成長が遅く その花蕾はまだ小さなメロンパンほどです チョットした条件の違いで 成長には差が出るものです。 
 この早生種が終ると半月ほど遅れて中生種のカリフラワーが収穫期になります。こちらはまだ花蕾が見えていません。

 カリフラワーは見た目が綺麗でボリュームもあり 収穫時に達成感のようなものがあります。 また何方に差し上げても喜んでいただける野菜です。
 我家でカリフラワーをたっぷりと戴く定番料理は「カリフラワーのグラタン」と「カリフラワーとグリンピースのガーリック風味」です。
 なお 後者の簡単なレシピは 昨年12月28日付け「カリフラワーをタップリ頂く」をクリックするとご覧頂けます。

 明日から3〜4日ブログを休ませていただきます。

木曜日, 11月 09, 2006

ヒメツルソバ(姫蔓蕎麦)


 道路傍の側溝蓋の隙間に生えているヒメツルソバです。
 毎年今頃になると可愛いボンボリの花を咲かせて「今年も元気だったのだ」と気づかせてくれます。

 うちの前の道路は狭くて ゴミ回収のトラックでも片方の車輪は道路のどちらかの側溝蓋の上を通らねばなりません。 従って両側の側溝蓋の隙間には草は生えないのですが たまたま生垣の間から白芙蓉が枝を出して花を咲かせている所があって トラックも白芙蓉の花を避けて通ります。 その一ヶ所の側溝蓋の隙間だけは雑草にとって安全地帯になっていて このヒメツルソバが長年そこを専用地とし 他の雑草の介入を許さない強健ぶりと繁殖力を示しているのです。

 ヒメツルソバが我が家に来た時のことを思い出すと やや違った印象でした。
 ずっと前の秋の日に 崖面がヒメツルソバで覆われているお宅を見つけました。 崖面は遠くから見ると淡い色の柔らかな絨毯を敷詰めた様に見え 近づいて見ると小さな花が可愛く見惚れてしまいました。 その家の方が「これを花壇の隅に差してごらんなさい」と言って10cmほどの蔓を一本下さり 帰って玄関脇の植溜に差したのが始まりでした。
 ヒメツルソバはどう言う訳か 駐車場のコンクリートの割目とか 道路の側溝蓋の隙間などの せせこましい所で株が増え 蔓が伸びて 今日に至っています。 

水曜日, 11月 08, 2006

ホーレン草 No.3


 この秋3回目のホーレン草を11月に入ってから播きました その現在の様子です。

 もう ほうれん草の3回目は ナスやシシトウがまだ畑に頑張っているので 播く場所も無く諦めていました。 ところが11月に入って 大根の脇にわずかなスペースが空き 幸い天気予報も比較的穏やかな日が続く予報でしたので 慌ててホーレン草を3筋と小松菜を播いて 不織布のベタ掛を被せ 雨除けフイルムを張りました。 
 幸いにも最高気温が20度を超える日が続き 10月上旬並に播種後3日目には不織布のベタ掛の下に点々と芽が見えて 4日目にはきれいに発芽が揃いました。
 播種7日目に混み合っている所を間引きし その写真を撮りました。
 例年は 10月20日頃の種播きでも 不織布のベタ掛とタフベルのトンネルの2重掛けにしていますので それだけ今年の気温は最高・最低共に平年よりも高かったようです。 この調子でいくと(このホーレン草は正月には間に合いませんが)正月用に早く播いた野菜は どこも当外れになるかも知れません。

 実は この記事は昨日ブログにアップする予定でしたが 接続会社の(理由説明の無い)トラブルで丸一日インターネットの接続が出来ず 今日のアップになってしまいました。
 立冬が過ぎた今朝の気温は10度を下回り 記事の内容とは若干ずれた感じのする朝でした。

月曜日, 11月 06, 2006

11月のナス


 11月に入った長ナスの写真です。
7月末の強剪定を境にして それまで前半の出来は良くありませんでしたが 後半になって状態は良くなり 11月に入ってもまだまだ頑張っています。

前半不振の原因はナスを定植する前に撒いた石灰窒素にあったと思っています。
 石灰窒素が加水分解して出来るシアナミドの殺菌能力を利用し 連作障害の有害菌(カビの一種)を減らす目的で 毎年ナスの定植場所には石灰窒素を撒いています。 今春は油断があったのか 土の乾き過ぎ 混和の不充分も気付かず 更に撒いた後の日時も充分置かずにナスを定植したのが原因で 根の発育が阻害され株全体に勢いが無く 花の着きも悪かったものと思われます。

 7月末に 枝の強剪定と同時に 根の外側を深く掘り 根も3分の1ほど切り取って更新しました。 その時 白い根が勢いよく出てナスの匂いが強く 根の状態は良くなってきていると判断しました。 リバイバルを期待して 根を切った後には堆肥に尿素を加え化燐酸石灰もまぶしてしっかりと投入しました。 
 ナスは期待に答えて 春とは違った勢いの良い新枝を伸ばし 9月に入ると秋ナスの収穫が始まりました。 以来週1回はストウチュウの撒布を続け また2週間毎には追肥もやった結果 柔らかい秋ナスの収穫が順調に続いています。 11月に入ってもご覧の通り 枝葉も勢いよく伸びていますし 濃い色の花もいっぱい咲いています。(写真をクリックすると大きくなります)
 この状態は11月の何日頃まで続くのでしょうか? 寒波が何時関東に来るか?でしょう。  

土曜日, 11月 04, 2006

コンテストの写真


 この「菜園ブログ」に掲載したトマトの写真が 区役所主催の「第六回農業写真コンテスト」に入選・展示され 見てまいりました。

 秋のある日 農園で野菜の写真を撮っていると 区の職員の方から「写真コンテストに応募しませんか?」と声をかけられました。
 募集要項のパンフレットを見ると 締め切り期限も迫っていて 一年以内に撮影した農業関連の写真との条件でした。
 そこで 今年「菜園ブログ」に掲載した写真の中から4点を選び 私のプリンターで最大のサイズにプリントアウトして 期限ギリギリに提出しました。 
 数日後 区役所の方から電話を頂き 「トマトの写真が選考に入りましたので、もう少し大きなサイズになりませんか?」とのことでした。 私のプリンターの限界と また時間的な余裕も無いので パソコンの元データーを電送して展示用の写真は区役所で拡大プリントされることになりました。

 入選した写真は 「菜園ブログ」7月8日付け「トマト2段目の収穫」の写真で 題名をクリックするとその写真はご覧いただけます。
 なお 展示会場に展示されている トマトの写真はデフォルメされたものになっていました。   
 

木曜日, 11月 02, 2006

カブの間引き取り


 9月の中頃に種を播いたカブがご覧の通りになりました。

 種播きの後はずっと防虫網のトンネルの中で育て 10月20日過ぎにカブの頭がつかえたのでトンネルを外しました。
 その間 2回の間引きと 1回の追肥・土寄せをし また週1回のストウチュウ撒布をしました。
 1週間ほど前に 株元の土が割れて白いカブが見え 日に日にカブは大きくなり 直径が6~7cmに生長しました。

 今日 端から1本おきに 10株の初収穫をしました。 これから順繰りに間引き取りをして 一回りする間に残したカブは大カブとして収穫出来るようになっています。
 づっとトンネルの中で育てていましたので カブの葉は柔らかくて虫の穴一つ無くキレイです。 カブの葉は独特の香りがあり また若いこの時期の葉は筋も柔らかいので根も葉も全て戴いています。
 当分は カブの料理が食卓に並びます。 
 

火曜日, 10月 31, 2006

箒草(ほうきそう)


 箒草が真赤に色着き 碁盤の目に区切られた農園のあちこちに あたかも街燈の光が灯されたかのように目立ちます。 
 農園では 箒草が雑草化したのか年々その数が増えて この季節になると菊の花の次に多く目につくようになりました。
 ほんの一月ほど前は柔らかい緑のボンボリの風情でしたが 急にゴワゴワした感じになり一見して箒を連想出来るようになると アッと言う間に真赤に色着きました。
 とりわけ 夕日に映えるとその赤が輝いて見えます。 

 農園の南西方向には クヌギ林の公園があります。
 11月になると夕日はそのクヌギ林の方角に沈み 高いクヌギの梢が農園の日没を早めてしまいます。
 今日は 真赤な箒草を写真に撮ろうと3時半に農園にやって来ましたが 既に夕日はクヌギの梢にかかり 農園の半分は日陰になっていました。
 まさに日陰に入ろうとする所に 先端が赤く光った箒草があり その箒草を背景に咲いている菊の花と茎は夕日を背景にして細い銀色の線で縁取られたように輝いていました。
 言訳がましくなりますが ツルベ落しの夕日に追われ カメラの条件設定の間もなくシャッターを押してしまいました。(写真面をクリックして頂くと 画面が少し大きくなります)

日曜日, 10月 29, 2006

ネギの追肥と土寄せ


 農園の菊が綺麗に咲き出すと 九条ネギも葉色が冴え 姿勢も良くなりました。
 
 今年はネギの植え場所が空かず 定植が例年より一ヶ月近く遅れました。 真夏の間ネギは苗床で待たされてかなりいらいらしていましたが 先日二回目の追肥と土寄せを終えて 朝晩の気温も下がり ご覧のように一人前のネギらしい姿になってきました。 

 11月に入り気温が更に下がると追肥をやっても吸収出来なくなりますので ネギが伸びた分の土寄せだけをして 強い西風にも耐えられようにしてやります。
 そうしておくと 霜が降りて鍋物の恋しい頃には 柔らかで香り豊な葉ネギが今年も存分に戴けそうです。  

金曜日, 10月 27, 2006

菊の花も咲く


 秋も深まり農園のあちこちで 菊の蕾が綻んできました。
 農園では 一区画に菊だけ専用に植わっているのもありますし 通路脇や 農園を去るときに空地に挿された菊など 多種多様の菊があって これ等の菊が一斉に咲き始めると 農園はあたかも菊花植物園の観を呈する様になります。
 雨上がりの朝 真白な菊が咲いていました。 朝日を受けて輝く花弁の白と雨上がりの青空のコントラストが際立って見えたのでシャッターを切りました。(使い慣れたカメラがドックインしていて、予備のカメラで撮りました。デジカメはカメラによって色合いにクセがあるようです。)

 9月に入って播いた ルッコラ・京菜・新菊は ここにきて間引き収穫の最盛期になりました。 連日好みの葉もの野菜を手軽に摘んでその味を楽しめる 秋ならではのいい時期です。
 我が家の庭の柿も熟して味が濃くなり 摘みたての新鮮なルッコラと合せた「柿とルッコラのサラダ」も毎朝の食卓に登場して 秋の味覚を楽しんでいます。 
 なお 昨年の10月24日付け 「柿とルッコラのサラダ」をクリックすると簡単なレシピがご覧頂けます。  ご参考まで。

水曜日, 10月 25, 2006

ブロッコリーの初穫り


「お湿り」には過ぎた雨の後は急に寒くなりました。

 4本植えた早生ブロッコリーの中の1本は定植後2ヶ月でご覧の通りの頂花蕾になりました。 
 もう少し寒くなった方がブロッコリーの味は良くなりますが 初物でもありますし早速収穫しました。 花蕾の直径は20cm弱 重さは280gr まずまずの出来で贅沢は言えません。 
 次のブロッコリーの頂花蕾はまだ野球のボールほどで 収穫までにはしばらくかかりそうです。

 この早生ブロッコリー(品種名ハイツ)は頂花蕾を収穫した後 5~8cm程の脇花蕾が次々と出て 表面がアントシアン色になる真冬まで続きます。 そのために頂花蕾を収穫した後も株の勢いを維持すべく軽く追肥をやり また強い西風にも倒されないよう支柱をチェックします。
 
 初穫りのブロッコリーは 硬めに茹でたスパゲッティーと和えて早速戴きました。

日曜日, 10月 22, 2006

日をずらせて種を播く


 ほうれん草は食べる分だけ収穫して 30分以内にサット茹でるのが「ほうれん草の本当の味」と言われています。
 ほうれん草が一度にドカット取れないように 播く日をずらせて種を播いています。

 例年 秋作ほうれん草は 9月の中頃から10月の中頃までの間に 10日程づつずらせ 3~4回に分けて種播きをしています。
 同じ畝に播く理由は あぶら菜科の野菜に比べると ほうれん草は有機質がタップリ入っていて アルカリ性の土壌を好むこと。 更に 土壌汚染の広がっている農園では 発芽後本葉が3枚になる頃迄の間 土壌の湿度が高いと2種類のタチガレ病菌が増えて 所謂「ほうれん草が消える」のを避けるために雨除けのフイルムを掛けておいた方が安心であること などから 同じ畝に種播きの日をずらせて 同じ品種のほうれん草を播くことにしています。 
 
 今年は 前作の終了がずれ込んだために 第1回目の種播きが遅れて9月末になり 第2回目は10月10日過ぎになりました。
 その ほうれん草の今の様子を写真に撮りました。
 この写真を撮った後 第1回目のほうれん草は混み合った所を間引き かるく中耕・土寄せ・追肥をやりました。
 後は 週1回位の割合でストウチュウの撒布をしてやります。
 なお 10月11日のブログに書きましたシシトウは このほうれん草と同じ畝にあって今も毎日30本前後のいい実を着けています。 そのシシトウを片付けてほうれん草の種を播くのはかわいそうで 他に適当な場所も無いことから 今年はほうれん草の第3回目以降をあきらめることにしました。
 あと1ヶ月も経って西風が寒くなり霜も降りる頃から正月にかけてこのほうれん草の収穫期になります その頃は 葉も厚くて柔らかくなり また根も赤く色付いて甘味を持つようになります。
  
 

金曜日, 10月 20, 2006

壮年期に入った白菜


 朝日を迎えるように 白菜は力強く葉を立ち上げています。
 畝巾以上に外葉が大きく広がって 敷詰めた藁も通路の土もすっぽりと覆い隠され見えなくなりました。 朝晩の気温が下がってきたので 早生種の白菜は既に結球を始めています。 写真に写っている中生種の白菜も 次々と出てくる新しい葉は 葉面に付いているヒダが深くなり 葉の強度がアップして上に向って伸びるようになってきました。

 この時期の白菜は 堂々として力強い姿をしています。
 人の生涯に例えると 壮年期に入った働き盛りの年頃で その形・姿全てが充実していて美しいのでは と思います。
 日が経って 結球が目立つようになると 今まで大きく開いていた外葉は色も悪くなって元気がなくなり その先は結球の防寒コートとして働くことになります。

 これからの世話は 追肥・水遣り等は行いません もっぱら目肥(注意して見てやること)に配慮します。 結球野菜にとって共通のことですが これからがシリグサレ病やベト病に罹り易くなるので 定期的に株元を覗いて見ます。 また ヨトウムシ他の害虫にも目を光らせます。 その目肥の機会を持つ為にも 他の葉物野菜への撒布のついでに一週間か十日に一回のわりでストウチュウの撒布をします。
   

火曜日, 10月 17, 2006

長ナスの花



大陸育ちの乾いた高気圧の通り道に入り 連日気持ちのいい晴天が続いています。
 花が咲いても目立たない長ナスにしては 比較的立派な花を見つけ 早速写真に収めました。

 長ナスは 7月の末に強剪定をし 9月の初旬から柔らかな秋ナスが取れ出しました。
 現在の状態は 人の背丈ほどに伸びた枝葉の色も濃いナス紺をしていますし 花の数も結構付いています この時期のナスとしてはいい状態と言えるでしょう。 また 夏場に悩まされ続けたハダニも衰えが見え 枝先の芽も素直に伸びています。
 これから地温が下がると ナスの根の吸肥能力も衰えるので 昨日剪定後3回目で多分最終回となる追肥を遣りました。 
 
 長ナスの花は 普通のナスの花に比べると なんとなく花全体に厚みがなく 色合も紺と黄色のコントラストが軟らかで 花弁の形も細みに見えます。 また普通のナスは花弁が残っている段階で実が丸く膨らんできますが 長ナスの場合は実が着いているのかどうかよく判らない程ゆっくりです。
 それでも時期が来ると30cm以上の長い立派な長ナスが収穫出来て 種も無く 実も皮もじつに柔らかです。 
 

日曜日, 10月 15, 2006

ブロッコリーなど


 7月下旬に苗作りを始めたブロッコリーなど秋野菜第一陣は大きくなって 防虫網のトンネルには納りません。 その最近の様子を写真に撮っています。 手前から「カキ菜」が3株 「プチペール」が4株 「ブロッコリー」が4株の順に写っています。

 秋野菜第一陣は既に2回目の追肥も終えて まずまず順調にきています。 
 「カキ菜」は株元の直径が5cm近くにもなって 脇芽が盛んに出ています。 本来は来年の2~3月に出る柔らかい脇芽をかき取って戴くのですが 今の脇芽を放っておくと株が巨大になり過ぎるので株元に近いわき芽は年内に2回ほどかき取り 一本立ちの形で冬に入る様にしています。

 「プチペール」は「芽キャベツ」と青汁で知られる「ケール」との交配によって作られた 洋風カキ菜の様な野菜です。 今年初めて農園の仲間が自家採種した種を試しに播いてみました。 交配種ですから「芽キャベツ」の方が出るのか?「ケール」の方が多いのか? それとも種を残したくなる程の珍品種が出現するのか? 今のところは 4本ともそれぞれ葉の形も違いますし 脇芽の様子もさまざまで これからの差別推移に興味があります。
 
 「ブロッコリー」は 極早生の種類で既にゴルフボールよりも大きい頂上花蕾が着いています。 ブロッコリーは寒くなる頃の方が味はいいのですが この種類は頂上花蕾を取った後 株さえ元気であれば春まで脇芽が次々と着き その頃は花蕾と同時に茎も美味しいので 毎年この種類の「ブロッコリー」を植えています。

 以上 いずれも脇芽ねらいの3野菜を 一つの畝に植えてあります。
 なお 秋野菜第一陣として その時一緒に種を播いた「カリフラワー」は別畝に植えてありますので 後日近況報告をします。
  

木曜日, 10月 12, 2006

引続きいろいろ播く


 秋も深まり 引き続いていろいろな葉物野菜を少しづつ播いています。 ご覧の通りそれぞれの葉物野菜がいい姿になってきました。

 ここには「カブ」と「チジミ葉カラシ菜」と「小松菜」を2~3筋づつ播いています。 種播きの後約2週間経って 間引き・中耕・土寄せとかるく追肥も施しました。
 また 昨夕はストウチュウを撒布しました。 このところ乾燥した晴天が続いていましたので 葉物野菜にとってはグッド タイミングのストウチュウだった様です。 今朝の葉の色はひときは鮮やかで生き生きと見えました。 

 種播き以来づっと防虫網のトンネルを掛けていますが まだ暖かい昼間はチョウチョウも飛んでいますし アブラムシにも油断がなりませんので このトンネルは全部収穫が終るまで掛けたままにしておきます。
 これからは 大きくなった株を収穫しながら 株間を広げて順次大きくしていきます。

水曜日, 10月 11, 2006

10月のシシトウ


 3月に種を播き 5月に定植し 7月から収穫が始まり 7・5・3と来た「甘長シシトウ」は 9月に入って花の付きがパッタリ止りました。 今年は夏の暑い間も休まずに成り続けたので 疲れの出るのも当然でしょう。 

 シシトウを片付けて 秋野菜の種播きをするつもりで枝の先をよく見ると元気そうな芽が付いていました。 ダメモトの追肥をやって様子を見ることにしました。 
 半月ばかり 収穫のほとんど無い期間がありましたが 枝の先の芽が成長して それぞれの枝に白い花がいっぱいに咲きました。 今までよりも枝の数が増えたので その分多くの実が付くようになり シシトウは完全復活しました。 従って 種播きを予定していた秋野菜は 出番が疑わしくなりました。

 10月に入っても 実の成るペースはダウンすることはなく 株の背丈も見上げるばかりに大きくなりました。
 秋の抜けるような青空をバックに カラットした西風に揺れるシシトウの一枝を写しました。

日曜日, 10月 08, 2006

農園の花々 その5


 自転車に乗ろうとしたら ペダルの間から粟粒程のカワイイピンク色の蕾が見え よく見ると周りに丸くて赤い実も成っています。

 今朝は運良く 花に詳しい方が農園に来ておられたので その花の名前を伺いました。
 その名は「ハゼラン」と言って もともとは外来種の非常に丈夫な草花で 今農園のあちこちで咲いているのも数年前にその方が植えられた「ハゼラン」の子孫ではないか? 街中のアスファルト道路の割目などでもよく見かける花だとのことでした。
 また「ハゼラン」の名前の由来は 蕾が爆ぜる(ハゼル)様に開くので「ハゼ(爆ぜ)」 蘭の花の様だから「ラン(蘭)」 即ち「爆蘭(ハゼラン)」 しかし この花は蘭ではなくスベリヒユ科に属するのだそうです。
 この花に詳しい方の本職は茶道のお師匠さんで 「ハゼラン」の雰囲気は茶席にも合うのだが 別名を「三時草(サンジソウ)」と言って 午後に咲くので使いづらい とのお話でした。

 「蕾が爆ぜる様に咲く」ところを見たくて 馬鹿正直に午後3時ピッタリに再度農園のその場所にやってきました。 
 残念乍「ハゼラン」は既に開花した後でしたが 咲いた花の可愛い色と姿を写真に収めることが出来ました。  

木曜日, 10月 05, 2006

少しづついろいろ播く


 秋の葉物野菜第一陣として種を播いた 京菜・ルッコラ・新菊の近況です。

 家庭菜園では 限られた面積の畑に 同じ野菜のドカ取りを避けながら 消費量に見合ったいろんな旬の野菜(可能な限り無農薬有機栽培で且つ美しい野菜)を 年中栽培することがポイントだと考えています。
 ご覧の場所は 前作の胡瓜2株で今年も450本以上の収穫をあげた跡地で 堆肥と肥料分が充分に入ったいい土壌の場所です。 従って 胡瓜の片付をした後は「ネコブ病対策」だけをして 9月に入ってから 京菜2筋 秋播きルッコラ2筋 大葉新菊3筋と 小刻みに種を播きました。
 種播きは筋播きにして 第一回目の間引きを省略出来るように種と種の間隔を空けて 丁寧に播きました。
 先日 初めての間引きと 併せて軽く中耕・土寄せをして 追肥をパラパラと施しました。 
 この後は 間引き取りをしながら 他に場所が空くとそこへの株移植(この時期の株移植はほぼ100%成功します)も視野に入れながら 収穫してゆきます。

 昔の京菜は パリパリした葉質と鯨肉の匂いにも負けない独特の香りを持っていて 霜が降りる頃に1キロ以上の大株になる頑強な野菜であったように思います。 この写真に写っている京菜は 葉も柔らかく 香りのクセも無く 小株から大株まで生食も出来る今風野菜です。
 京菜は水をよく切って3cmほどの長さに揃え 軟らかめのしらす干の味と塩分を活かして加え 混ぜ合わせた上から煙りが出るぐらいに加熱したオリーブオイルをパチパチと音をさせながらかけて 手早く全体を混ぜ合わせてレモンを絞るだけのサラダ風でも美味しく戴けます。 

火曜日, 10月 03, 2006

追肥を待つ白菜


  10月に入って秋も深まり つい先日の彼岸に定植した白菜も大きくなりました。
 ご覧の通り 直径40cm以上に葉を開いて 朝には 昇る太陽を両手をひろげて迎えるようなかっこうになりました。 
 ぼちぼち 白菜の追肥の時期です。 

 集団農場の環境の中では 写真でご覧の通り病害虫に対する防御策が不可欠です。
 まず病気に対しては 雨が降ると汚染した土壌の菌が跳ね返って発生するナンプ病やシリグサレ病を防ぐために敷藁を丁寧に敷いています。 今年は古畳が手に入らず藁不足に悩まされました 止む無く足りない所には畳の上張りを敷詰めました。 口の悪い農園仲間からは「お座敷白菜」とひやかされています。
 また 害虫対策として防虫網のトンネルをずっと掛け続けていますが 油断をすると何処からかヨトウムシが這って来て白菜の芯葉を食います。 マルチの下にはヨトウムシが何十匹も眠っていたことがあります。
 

 2~3日のうちに 晴天の日を選んで追肥をする予定にしています。
 なお 白菜の追肥につきましては 昨年の10月8日付けのブログ 「白菜の追肥」 をクリックするとご覧頂けます ご参考までに。 

日曜日, 10月 01, 2006

「うこん」の花


 先日のブログで「うこん(ターメリック)」の花として写真を掲載しましたところ waka3さんから " この白い部分は花ではなく、葉の変形した「包葉」というもので、実際の花はこの下の方に黄色い花が咲きます。" とご丁寧なコメントを頂戴しました。
 
 その「実際の花」を見ようと 農園に植えてある「うこん」を見て歩き 葉をかき分けて覗いて廻りました。 そして 里芋の陰に植えてある「うこん」の数株に「実際の花」が咲いているのを見つけました。
 この「うこん」の株は 先日ブログに掲載した「うこん」に比べると 里芋の陰で日当りが悪いためか 花茎も短く 白い包葉の部分も貧弱ですが やっと探し出した「うこんの花」ですから 写真に撮り ここに掲載しました。

金曜日, 9月 29, 2006

農園の花々 その4


 今日の農園の花は樫の根元に生えている通称メドーセージ(学名サルビア グアラニティカ)の花です。
 農園のフェンス際には5~6メートルの間隔で樫の木が植えられています。 樫の木はかなりの年数が経っていて 幹の直径は一尺ほどの大木です。 夏は青々と茂った葉が心地よい日陰を作って 自転車での通園者には格好の駐輪場になっています。
 
 その樫の根元に生えているメドーセージは 何時も自転車に千切られたり撥ねられたりして傷め付けられていますが 濃い青紫の蛍光色をした花が咲くと小さくても目立つ色なので 自転車に乗って来た人達もその花を見ると さすがにそこは避けて駐輪するようになります。
 お陰でメドーセージも次々と新しい花を咲かせることが出来ます。
 樫の木の陰に腰を屈めて花をよく見ると その花は口を開いて「叫ぶ」と言った感じです。 
 花の高さに視線を降ろして その表情を写真に撮りました。

水曜日, 9月 27, 2006

葉物野菜の種播きその2 


 農園の北 直線距離で5~600M 離れた所を郊外電車が走っています。 北風が強くなると電車のゴトンゴトンと走る音が 農園の真横を走っている様に近く聞こえます。
 この間まで南風が吹いている季節には全く聞こえなかった電車の音が ハッキリと聞こえる季節になりました。 朝晩はひんやりとさえ感じ 早朝の農園には人の姿が少なくなりました。

 秋野菜の苗作りに使っていた2メートル足らずの些細な苗場は 白菜を定植し終えてお役目御免となり 早速整備して ホウレンソウと小松菜を3筋づつ播きました。
 残る空地は づっと収穫を続けてきたゴーヤとシシトウの跡地のみです。
 ここには ホウレンソウと小松菜の第2陣を播くつもりです。 また 真冬の時期の青物野菜として寒さに強いターサイとカラシナも種を播いておき ある程度の大きさに育てば 秋野菜を収穫して空いた場所に移し 植え広げていくつもりです。

 さて 農園の一区画に紅白の孔雀草を植えておられる方います。 一年中孔雀草のお世話をしてこられ その嬉しい成果が現れる時になりました。 たまたまの朝その方にお会いしたので 中に入れていただき写真を撮らせてもらいました。 そのうえ かわいい孔雀草を一枝頂戴しました。 
  

 

土曜日, 9月 23, 2006

農園の花々 その3


  「うこん」ブームもあって 農園の半日陰の場所では 里芋や生姜に混じって「うこん(ターメリック)」を植えている人が結構います。
 この時期になると「うこん」の葉は背丈程に大きくなっているので 何処に植えられているのか?見付けるのは比較的容易です。 しかし今まで農園の「うこん」に花が咲いているのを見たことはありませんでした。 凡そ 里芋や生姜と同様に ここでは 花は咲かないものと思い込んでいました。

 秋の日は沈むとすぐに夕闇が迫ります。
 帰り支度を急いでいると 農園仲間が「ターメリックの花を見付けたよ!」と誇らしげに声をかけて携帯電話の写真を見せくれました。
 帰り支度もそこそこにして 花の所へ飛んで行きました。
 辺りは既に暗く ターメリックの大きい葉の陰は 更に見え難くなっていました。 携帯電話のディスプレイを点灯して その薄青い光で照らすと目の前に幻想的なターメリックの花が現れました。

 翌朝は まずターメリックの花へ直行して 朝のきれいな光で撮影しました。
 撮影していると 近くに居た数人が集まって来て 今までひっそりと気付かれなかったターメリックの花が 俄然人々の注目を集めることになりました。 

木曜日, 9月 21, 2006

農園の花々 その2


 胡瓜やヒマワリなど背の高い植物は姿を消し トマトの雨除けトンネルも片付けられたので 農園は見通しが良くなりました。
 見通しの良くなった農園で 最近急に目立つのが「るこうそう」です。 特に朝日を受けて真赤に咲き誇っている姿は 遠くからすぐ目に付きます。
 この「るこうそう」を初めて植えた方のお話では「用済みになった胡瓜ネットを片付ける間もなく一瞬にして占領された 恐るべき成長力だ。 この花に豆でも生るのならねー」と胡瓜ネットの頂上に盛り上がって咲いている「るこうそう」を見上げて呆れ顔でした。

 さて秋野菜は 白菜の定植も終えてひと山を超えました。
 後は 葉物野菜の種播き第2陣として ほうれん草や小松菜を10月中旬までの間に2~3回に分けて少しづつ播きます。
 今の段階では 秋野菜の姿は写真に撮るほどの これと言った変化もありませんので 当分は着飾った秋の花々の姿を撮るようにします。 

火曜日, 9月 19, 2006

白菜の定植


 彼岸花はカレンダーを内蔵しているかのごとく 毎年正確に花を咲かせます。
 うちの彼岸花は 道路に沿ったカナメの生垣のわずかな空間に点々と現れます。 今年は春に 生垣の補修で土を掘返したので 内心 咲かないのでは?と心配していましたが カレンダー通り正確に咲きました。 
 彼岸花にとって ここの環境は良いとは言えませんので 花は貧弱ですが 開花日の記録写真を撮りました。

 彼岸花が咲くと ここ東京23区の西端は 日中の最高気温が30度を越える真夏日が10%以下になり 秋の長雨も末期になって いよいよ白菜にとって好ましい気象条件になります。 
 一方 12月から1月に収穫する中生種白菜をしっかりした結球に仕上げるためには 結球期に入るまでに出来るだけ外葉を大きく育てたいと言うこともありますので 毎年 うちの彼岸花が咲くと白菜を定植することにしています。 そして ここから逆算をして8月の20日過ぎに種播きをしています。
 その苗は順調に仕上っています。 早生種などはポットからはみ出さんばかりのシッカリした姿です。
 雨も上がり圃場の準備も整いましたので 明日 早速定植をします。

日曜日, 9月 17, 2006

農園の花々


 秋晴れは束の間 今朝は厚い雲が垂れこみ 午後から雨が降り出しました。
 午前中は休日とあって大勢の人が農園に出て来て 降り出す前にと あわただしく動き回っていました。

 農園空地の草叢は ついこの間まで夏草が我物顔に茂っていましたが よくよく見ると自生の植物が思い思いの花を着けているのを見つけることが出来ます。
 自生のシソは白い小さな花を着け カクトラノオ(角虎の尾)は名前とは似つかない愛らしいピンク色の花を着け 俗称メドゥセイジもはっきりした青紫色の花を着けています。  
 秋の彼岸が近づいて 此れ等のシソ科に加えてキク科の花も見られるようになってきました。
 先のブログに写真を掲載しましたコンギクから少し離れた所に 農園ではクジャクギクと呼んでいるキク科の花が 直径2~3センチ程の小さい花をちらほら着けているのを発見して 写真に撮りました。 このクジャクギクは 写真でも見られるように蕾がいっぱい着いています 満開になって花いっぱいに包まれた絢爛たる姿を想うと 今から楽しみです。

土曜日, 9月 16, 2006

秋晴れの朝


 大陸育ちの移動性高気圧が秋雨前線を押し下げて 秋の霖雨の晴間に入りました。
 この秋始めて済みきった青空が広がって 乾いた風の心地よい朝です。 伸び放題になった農園の 草叢の中から背伸びした小枝の先に コンギクの一種の白い花が 抜けるような青空を背景に ゆらゆら揺れています。
 秋のワンショットを撮ろうと デジカメのモニターで揺れ動く花を追い駆けていると 突然小さな虫が花に止り 無意識にシャッターを押しました。 
 花と虫と青空が 偶然に一枚の写真の中に収まりました。

 秋雨前線は依然として健在ですから この晴れ間ははかないでしょう。 短くなった日照時間の中で たいした仕事量ではないにしても 既に発芽したり定植した秋野菜の間引きや追肥などの手入れと これから種を播いたり定植する秋野菜の準備とを並行して進めることになります。
 今朝は同じノルマを持って農園に出てきた仲間達も 忙しそうに立ち回っていますが 「過ごし易くなりました!」とお互いに交わす短い挨拶には晴れやかな響きがあります。 

月曜日, 9月 11, 2006

葉物野菜の種播き


 農園のフェンスに沿って 所々に自生しているオオケタデの赤い花は 花気の少ないこの時期には目立ます。 その赤い花が秋風に揺れると 招かれた様に秋の葉物野菜の種まきが始まります。
 「秋の一日は 春の十日」と言われています 「遅れてならじ」と人々が一斉に農園にくり出して種播きをします。 夏の間聞こえなかった賑やかな声が農園に響きます。

 私も夏野菜の片付いた跡に 数種類の秋の葉物野菜を少しづつ播きました。
第一陣は 店頭では姿を見ることの少ない野菜が主です。 15cmほどに伸びた脇芽を摘んでは収穫していく「大葉の春菊」 小株の頃から間引きながら収穫出来る柔らかくてくせの無い生食の「水菜」 春まで次々と伸びた新葉を収穫し続ける「ルッコラ」 浅漬けにすると色が良くて柔らかい「ちじみ葉からし菜」 それと「蕪」2種類です。
 いずれも筋播きにして 発芽後第一回の間引きを手抜き出来る程度に間隔を空けて種を播いています。 播種後は防虫網のトンネルでシッカリとガードしました。
 この時期は 早く芽が出るアブラナ科の野菜は3日もすると綺麗に芽が揃って出ます。   

金曜日, 9月 08, 2006

長ナスの奇形果


 先日のブログに「長ナスは生産性が悪い」と書きましたら とたんに 生産性が一挙に3倍になる技術革新?が起こりました。

 剪定後に出てきた新しい脇芽の一つに着いた一番花が 異常に大きいので不思議に思っていました。 花が落ちて実が出てきたら なんと3本ものナスが伸びてきました。

 果菜類は 株の幼い時期にはしばしば奇形果を着けます。 今までも 普通のナスで1花から2本のナスが成ったことはありますが 3本のナスが成るのは始めてです。
 一度に3本のナスを収穫出来るのならば奇形果は大歓迎です。 
 早速 証拠写真を撮っておきました。

水曜日, 9月 06, 2006

秋の長ナス


 長ナスを強剪定して5週間が過ぎ やっと写真でご覧の通り秋ナスが目立つようになってきました。
 また 剪定前の古い枝から勢いよく出ている新芽や葉も初々しく 見て気持のいいものです。 9月に入り 幾分過ごし易くなってナスの天敵であったテントウムシダマシやハダニも影が薄くなったからでしょう。 

 ところで 普通のナスは剪定後4週間ちょっとで収穫が出来ますが この長ナスは5週間が経ってもご覧の通りです。 そのうえに 花の数も少なく 開花後の実の肥大も遅いようです。 数字で見ても この長ナスは定植してから7月末の剪定までの間に収穫した数量は35本で 普通のナスに比べて半分以下です。
 このように生産性は低いが 皮が柔らかく実肉が緻密で上質な食感を持っています。
 我家でも このナスを薄く輪切りにして ショウガとミョウガを一緒にしばらく塩水でしんなりさせてからよく絞って このナスの食味を生かしたサラダ感覚が好評です。 

月曜日, 9月 04, 2006

カリフラワーの追肥


 定植をして十日ばかり過ぎると カリフラワーは茎もしっかりして 姿は日に日に逞しくなりました。(写真では背景が黒く写って 夜景の様に見えますが これは黒寒冷紗のトンネル中にカリフラワアーが入っているためで 撮影時刻は朝の8時過ぎです。 序に 後ろに写っているのは白菜の苗作りポット群です。)
 
 今日は天気も良く 土も乾いていたので第一回目の追肥をしました。 
 マルチの植え穴から手を入れて 軽く中耕と土寄せをし 2~3つまみ程の化成肥料をパラパラと撒いて土と混ぜます。 その後 一株当り2カップ程の水を撒いておきました。

 この後しばらく経ってトンネルに頭がつかえるようになると 支柱を建てトンネルを外します。 その後第2回目の追肥を施しますが カリフラワーの花蕾球の出方は葉の数と気温に影響されるので 追肥の量や時期は状況判断をしながら施すようにします。

土曜日, 9月 02, 2006

白菜らしくなった苗


 大気が昨日の雨で入れ替わって 今朝はカラッとした晴天になりました。

 苗作りのトンネルの中で白菜は本葉の3枚目が出始めて 白菜らしい姿になりました。
2回ほどの間引きを経て 現在はポット当り3本にまで選抜されて来ました 地方予選で準決勝まで勝ち上がった段階でしょうか。
 一週間ほど前から農園には 大小取混ぜていろんなコオロギの類いが大発生して 黒寒冷紗のトンネルの裾をシッカリと押さえてあっても何処からか入り込んで葉を食べます。 葉の少々は気になりませんが芽を害されると困ります。 このために白菜の直植えを止めて面倒なポット育苗をしている訳ですから なんとかその意味合いを汲んで欲しいものです。

 今年も広さの関係でトマトの跡地に白菜を定植します。 正月取りの中生種白菜は4kgの大株になりますので 1.2メートル巾の畝に2条の千鳥植えで株間を50センチとゆったり取って植えます。
 昨年は白菜を植え終えると東の空に中秋の名月が出ていました。 今年の満月は9月8日ですから 今の苗の状況では間に合いません 秋の彼岸に入るまでには植えられるように段取をします。

木曜日, 8月 31, 2006

夏植えのキュウリ


 8月の10日過ぎに定植した夏植えのキュウリに一番花が咲きました。

 春に植えたキュウリは例年並の作柄で既に終了しています。
 今までも幾度か セコハンのキュウリ・ネットを利用して2度目のキュウリにトライしましたが 結果が良くないので真夏のキュウリはやらないことにしていました。 この夏 農園の仲間から「キュウリの苗が一つ余ったが植えないか?」と声を掛けられ 地這キュウリなのか? 四葉系なのか? どんな品種なのか? 種を播いた本人自身が気にしていない無頓着さに つい「何処かその辺の空いている所にでも植えてみよう」と気楽に頂戴してしまいました。 

 暑い時のキュウリで気になるネコブセンチュウ対策を講じて 春胡瓜と同じ元肥を施し定植しました。 夏キュウリは春に比べると成長が早く一日で10cm近く伸びます 慌ててセコハンネットを移動して来て蔓を誘引しました。 一番花も春は一ヶ月近くかかるのに夏は20日足らずで咲きました。
 春は子蔓・孫蔓の出を促進するために株元5節ほどは花も芽も全て欠き取っていますが 夏は先の百よりも今の五十を求めて 株元の芽は残したままです。
 写真の一番花も その4節目に咲いたものです。

火曜日, 8月 29, 2006

千成瓢箪

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 農園にヒョウタンとヒマワリだけが植えられているユニークな区画があります。

 ヒマワリは2メートル以上の高さで 花は30センチ近くのジャンボサイズでした。 ところが ペットとして飼われていたオウムが野生化して大繁殖していると報道された(そのオウムと思われる)強暴な嘴を持ったオウムが群をなして来襲し ヒマワリの種は食べ尽され 花はちぎられて 現在は見る影もなくなりました。

 一方 瓢箪はヒマワリに囲まれた中央に植えられ 1メートルほどの高さのネットいっぱいに蔓を張り廻らしていましたが ここにきて 葉が枯れ落ちると ぶら下っていた千成瓢箪の実が一気に全貌を現しました。 金型で成形した様に相似形で 大小とりまぜ30個以上ぶら下がっています。

 ところで この実は何に使うのだろうか? 寄り集まった面々からはそれぞれ勝手な発言がありました。「酒を入れるには小さ過ぎる」とか「今の時代に千成瓢箪の馬印と言うこともあるまい」etc その中では「雛人形を作るのでは」との発言が頷けるアイデアでした。 蛇足ながら 胡瓜は瓢箪に比べると1桁多い実が着くので「瓢箪が千成なら うちの胡瓜は万成だ」との落ちもつきました。
 雲間から差した朝日に 瓢箪の曲線リズムが面白そうなので写真に撮りました。 

金曜日, 8月 25, 2006

農園の朝顔


 誰かが植えたのでしょう 農園のフェンスに朝顔がびっしりと絡んでいます。

 朝の涼しいうちに農園へ出ると 柔らかな薄緑色の葉に包まれるようにして青色の朝顔の花が咲いていました。 朝の空気を称えるような風情を感じて写真に撮りました。
 写真に写っている 細い砂利道はその左側を流れている玉川上水の土堤の道で ここが東京23区内かと疑うほど鄙びた場所です。 序ながら先年 南米パラグァイで農場を拓かれている知人が 私の小さな菜園を見に来られた時に 菜園よりもこの玉川上水沿いの道が大変気にいられて写真を撮って帰られました。 

 今日は朝顔の花に元気付けられて 定植を終えたブロッコリー・カリフラワー等秋野菜の第一弾に 水遣り・敷藁・黒寒冷紗掛けの世話をしました。
 また 白菜ほか秋野菜第二弾の圃場準備にも取り掛かりました。