木曜日, 8月 31, 2006

夏植えのキュウリ


 8月の10日過ぎに定植した夏植えのキュウリに一番花が咲きました。

 春に植えたキュウリは例年並の作柄で既に終了しています。
 今までも幾度か セコハンのキュウリ・ネットを利用して2度目のキュウリにトライしましたが 結果が良くないので真夏のキュウリはやらないことにしていました。 この夏 農園の仲間から「キュウリの苗が一つ余ったが植えないか?」と声を掛けられ 地這キュウリなのか? 四葉系なのか? どんな品種なのか? 種を播いた本人自身が気にしていない無頓着さに つい「何処かその辺の空いている所にでも植えてみよう」と気楽に頂戴してしまいました。 

 暑い時のキュウリで気になるネコブセンチュウ対策を講じて 春胡瓜と同じ元肥を施し定植しました。 夏キュウリは春に比べると成長が早く一日で10cm近く伸びます 慌ててセコハンネットを移動して来て蔓を誘引しました。 一番花も春は一ヶ月近くかかるのに夏は20日足らずで咲きました。
 春は子蔓・孫蔓の出を促進するために株元5節ほどは花も芽も全て欠き取っていますが 夏は先の百よりも今の五十を求めて 株元の芽は残したままです。
 写真の一番花も その4節目に咲いたものです。

火曜日, 8月 29, 2006

千成瓢箪

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 農園にヒョウタンとヒマワリだけが植えられているユニークな区画があります。

 ヒマワリは2メートル以上の高さで 花は30センチ近くのジャンボサイズでした。 ところが ペットとして飼われていたオウムが野生化して大繁殖していると報道された(そのオウムと思われる)強暴な嘴を持ったオウムが群をなして来襲し ヒマワリの種は食べ尽され 花はちぎられて 現在は見る影もなくなりました。

 一方 瓢箪はヒマワリに囲まれた中央に植えられ 1メートルほどの高さのネットいっぱいに蔓を張り廻らしていましたが ここにきて 葉が枯れ落ちると ぶら下っていた千成瓢箪の実が一気に全貌を現しました。 金型で成形した様に相似形で 大小とりまぜ30個以上ぶら下がっています。

 ところで この実は何に使うのだろうか? 寄り集まった面々からはそれぞれ勝手な発言がありました。「酒を入れるには小さ過ぎる」とか「今の時代に千成瓢箪の馬印と言うこともあるまい」etc その中では「雛人形を作るのでは」との発言が頷けるアイデアでした。 蛇足ながら 胡瓜は瓢箪に比べると1桁多い実が着くので「瓢箪が千成なら うちの胡瓜は万成だ」との落ちもつきました。
 雲間から差した朝日に 瓢箪の曲線リズムが面白そうなので写真に撮りました。 

金曜日, 8月 25, 2006

農園の朝顔


 誰かが植えたのでしょう 農園のフェンスに朝顔がびっしりと絡んでいます。

 朝の涼しいうちに農園へ出ると 柔らかな薄緑色の葉に包まれるようにして青色の朝顔の花が咲いていました。 朝の空気を称えるような風情を感じて写真に撮りました。
 写真に写っている 細い砂利道はその左側を流れている玉川上水の土堤の道で ここが東京23区内かと疑うほど鄙びた場所です。 序ながら先年 南米パラグァイで農場を拓かれている知人が 私の小さな菜園を見に来られた時に 菜園よりもこの玉川上水沿いの道が大変気にいられて写真を撮って帰られました。 

 今日は朝顔の花に元気付けられて 定植を終えたブロッコリー・カリフラワー等秋野菜の第一弾に 水遣り・敷藁・黒寒冷紗掛けの世話をしました。
 また 白菜ほか秋野菜第二弾の圃場準備にも取り掛かりました。

水曜日, 8月 23, 2006

白菜の苗作り


 ハイビスカスは暑い夏のイメージを持った花です。
 庭の鉢植の矮小種ハイビスカスも株丈には似合わず大きくて 強烈な色の花を咲かせるのでひときは目立ちます。
 今月の11日付けブログで写真を掲載しました白芙蓉と同属で 共に朝開花してその日の夜には閉じてしまいますが 花の色は白芙蓉とは対照的で燃える様な夏の色です。

 毎年 夏休みも終りに近づく20日頃に白菜の種播きをします。 11月取りの早生種と正月取りの中生種合わせて10株分の苗を作ります。
 白菜は同条件下で育苗しても いい株とよく無い株が出来ます。 さらに どう言う訳かポットごとにいい株ばかりのポットとよく無い株ばかりのポットと偏りが出ます。 従って 3割ほど予備を合わせて13ポットの苗作りをしています。
 ポットは大き目の12cmのポットを使い 種播用の培土を固く詰めて1ポットに6粒づつ種を播いて タップリ水を遣っておきます。 この時期は2日ぐらいで芽が動き出します。

 芽が出ると自宅では日当りと風通しが悪いので 農園の一角に育苗トンネルを設けて 約一ヶ月間の育苗をします。
 育苗時のポイントとしては 暑さと虫と水遣りに特に気をつけています。 

日曜日, 8月 20, 2006

秋野菜定植の準備


  7月の終りに剪定した長ナスは 剪定後二十日余で早くも秋ナスの一番花が着きました。 ご覧の通りまだ貧弱な花ですが いよいよ秋野菜もスタートです。

  苗作りをしているブロッコリー・カリフラワー等の秋野菜も順調に育って 定植の時期になってきました。
 暦の上では秋とは言ってもこの暑さの中 秋野菜の定植準備は一年中で最も厳しい作業です。
 定植の場所には 春にタップリと堆肥と肥料成分が入っていますので 石灰を全面に撒いて深さ30cmほどの深さに耕し 前作の残滓を除きます。 あとは元肥として定植位置に 巾30cm 深さ20cm 程の溝を掘って堆肥(冬のうちに作った自家製の堆肥で 米糠・鶏糞がシッカリと入っているので チッソ成分主体の養分リッチな堆肥です)をどっさり入れて 燐酸分補給の意味で過燐酸石灰を堆肥にまぶして 土を埋め戻します。

 なお 秋野菜はあぶらな科が多いので「ネコブ病」対策を講じています。 昨年8月27日付「秋野菜のネコブ病対策」をクリックすると詳細がご覧いただけます。  

火曜日, 8月 15, 2006

トマト・胡瓜の後片付


 お盆の頃になると 農園で目立つ作物の一つはゴーヤです。 
 ゴーヤは写真でご覧のように蔓が何重にも覆い被さって 一株とは思えないほどの超元気です。 このところは毎日2~3本の収穫があります。
 
 一方で 農園のトマトと胡瓜はそれぞれ長い間の収穫時期を経て 終りの頃になってしまいました。
 いつも暑いこの時期 トマトと胡瓜の後片付けには気が進みません。
 連日の猛暑さることながら 胡瓜の株元にハサミを入れると 切口からヘチマコロンならぬ胡瓜コロンが噴き出します 毎年のことですが嫌な役回りです。 また 2月の種播き以来半年間も付合ってきたトマトは 幹がカラカラになっても脇芽を青々と伸ばして黄色い花を咲かせているのを見ると もう一度脇芽だけでも その辺に挿してやりたくなったりします。
 とは言いましても ブロッコリーやカリフラワーなど秋野菜の苗は既に本葉3枚目が出て あと一週間もすると定植の期限が来ます。 それに合うようにトマトと胡瓜の後片付けは済ませておかなければなりません。
 
  

月曜日, 8月 14, 2006

コンパニオンプランツ


 コンパニオンプランツとしてオクラのそばに植えたアフリカン・マリーゴールドに 夏らしい色合いの花が咲き始めました。

 アフリカン・マリーゴールドは根から分泌される成分に「根こぶ線虫(ネマトーダ)」抑制効果があり 線虫を完全に死滅させるわけではありませんが そばに植えると一定の効果があります。
 毎年 オクラや胡瓜など暑い時期に線虫の被害を受け易い作物のそばにアフリカン・マリーゴールドを植えて 薬に頼らないで線虫の脅威から逃れるようにしています。
 このアフリカン・マリーゴールドは1メートル近くも大きくなるので オクラの邪魔にならないようにと定植時期を遅らせています。 そのマリーゴールドも花が咲き始めました コンパニオンプランツ同志が仲良く並んでいる写真を撮ろうと チャンスを窺がっていました。
 しかし マリーゴールドの咲く高さよりもオクラの主枝の花はもっと高い所で咲いていますし 一方下のオクラの脇芽には花が咲いて来ません。 マリーゴールドは数日間開花状態を保ちますが オクラは一日で花を閉じてしまいます。 仲良く並んでいる写真を撮るタイミングはなかなか合いませんでした。

 夏の雷雨の後あわてて農園に行くと 花が並んでいるのを見付けましたが 夕方近かったのでオクラの方は既に花を閉じた状態でした。
 今回は コンパニオンプランツとしての主役をアフリカン・マリーゴールドに仕立て オクラは脇役として写真に収めることにしました。 

金曜日, 8月 11, 2006

白芙蓉



 早起きは苦手ですが 夏の暑い時期は 涼しい中に農園へ行くために早起きすることがあります。
 今朝は5時前に起きて外に出ると 明けやらぬ光の中で 芙蓉が真白い花を開いているのに出合いました。  しかも今年初めての白芙蓉です。
 「早起きは三文の徳」をした気分になりました。
 それから3時間ほど経って 花が完全に開き 中心の蕊もしっかりしてきたので写真に撮りました。

 この芙蓉は 道路沿いのカナメの生垣に割り込んで生えています。 このような窮屈な場所に芙蓉を植えた覚えはありません。 たぶん鳥が運んできた種が自然に生えて 大きくなったものでしょう。
 毎年今頃 カナメの生垣の間から白芙蓉の花が咲くとすぐに目に留めて 写真に撮ったりしますが 9月になってその花が「枯芙蓉」になり 更に「芙蓉の実」が着く頃には無頓着になっています。
 この芙蓉は 鳥が種を運んで来たのだから実は着く筈です。 今朝の「三文の徳」のお返しに 今年は「枯芙蓉」と「芙蓉の実」まで見届けようと思います。  

月曜日, 8月 07, 2006

ドライトマト作り


 例年より約半月も遅れて「梅雨明け十日」の安定した気圧配置になりました。
 この数日間は高温乾燥の日が続き 干し物には最適の時期です。

 貯めておいた完熟のミニトマトの中から 大粒で形の揃ったのを百数十個選び ドライトマトを作りました。
 写真はオーブン皿に並べられたミニトマトです 綺麗に並んでいますが これは撮影用で 通常はギュウギュウ詰にしています。
 この皿が3枚オーブンに入り 100個強のミニトマトがドライトマトを作る単位になっています。
 ミニトマトはそのまま食べるのは限度があります。 貯まったミニトマトを保存する法として 手間はかかりますがドライトマトにしておくと 嵩も低くなりますし いろいろな料理に利用出来るので 毎年数回作って冷凍保存しています。 
 なお ドライトマトの作り方は 昨年7月28日付けのブログ「ミニで作るドライトマト」をクリックしてご覧下さい。 

 この機会に ドライトマトを作る動機になったパスタ料理のレシピを簡単にご紹介します。(なお量は2人分です)
1. まずニンニクチップを作っておきます。ニンニク2かけを薄切りにして(丁寧に作る時は芯を取る) ニンニクが浸る程度のオリーブオイルを入れ 中火でニンニクを色よく揚げ ニンニクだけを取り出し 紙タオルに載せて油を切る。
2. スパゲッティを茹でる準備をしておく。(スパゲッティは太めのものを堅茹でにしています)
3. ソースを作る ドライトマト約40~50個(トマト20~25個分)は トッピング用に形の良いのを数個残してあとは細かくしておく フライパンに大さじ2杯強のオリーブオイルを入れ みじん切りのニンニク小さじ半分ほど 種を除いた鷹の爪3分の1ほどを入れ 弱火にかけニンニクが色づいたら 鷹の爪を取り出し ドライトマトを加えて油が馴染んだら火から下ろしてフライパンを揺すりながらドライトマトの香りを出す スパゲッティの茹で汁大さじ2~3杯を加え(にんいくを焦がさない為とソースの量を増やす為) 塩・胡椒を少し振って味を整える ニンニクとトマトの風味をオリーブオイルに移したソースに仕上げておく。
4. スパゲッティが茹で上がる前にソースを温めて 香りが出たところで茹であがったスパゲッティとルッコラのちぎったのを入れて 茹で汁を適量加えてスパゲッティの乾きを防ぎ EXバージンオイルを廻しかけて和える。
5. 皿に盛り 飾り用のドライトマトと好みの量のにんにくチップを散らす。
  ドライトマトの濃縮されたうまみを楽しむパスタ料理です。
     

金曜日, 8月 04, 2006

百日紅の花


 植木屋さんは「シャクジッコ」と発音されるので 始めは「百日紅(通称サルスベリ)」と結び付きませんでした。 道路添にあるその百日紅は枝を道路に張り出して 花時にはトラックが通る度に紅色の花吹雪を道路に吹き散らし ご近所の迷惑になっていました。 昨年の秋にかなり思いきった剪定をした結果ぶざまな裸枝ばかりになり 今年の夏は花が咲かないのでは?と危ぶんでいました。 しかし時期が来ると枝の先に花芽が着き 数は少ないものの花も咲き出しました。
 すっきりしなかった空模様もようやく安定した夏の青空になり 灼熱の太陽が容赦なく照付けます。 今日も気温は30度を超えて 昼間は屋内に篭る真夏日になりました。 こうなると百日紅は次々と花を咲かせてくるでしょう。

 灼熱の太陽も沈み 辺りが薄暗くなって戸外に出ると心地よい風が吹いていました。 お盆が近いこの時期「極楽の余り風」とはうまい言い方をしたものだと感心します。 暮れかかった空を見上げると 百日紅の枝越しに「十日あまりの月」が見え 昼間の暑さをしばし忘れてほっとしました。  

水曜日, 8月 02, 2006

シシトウの季節



 長雨の後の高温と強い日照り 野菜にとっても厳しい時期になりました。
 そのなかで シシトウや唐辛子などは極めて元気旺盛です。 

 シシトウ「伏見甘長」は 実の成り始めた頃はゆっくりしたテンポでしたが 暑くなるに従って 倍々ゲーム式に分岐した小枝に 次々と花が咲き 着いた実はすばやく大きくなって収穫出来ます。 お蔭様で カメムシやテントウムシの類い 蛾の仲間は飛び廻っていますが シシトウの実までは被害が及んでいません。
 このシシトウは3株植えています。
 最近は 一日おきに収穫に来て 消費量見合いの収穫をし続けています。 お盆の明ける頃までが シシトウにとって最もいい時期でしょう。
 
 7月10日付けのブログで このシシトウの実のおかしな格好の写真を公開しました。
 その汚名挽回とばかりにスタイルの整った立派な実をつぎつぎと着けている 今のシシトウの写真を掲載しました。