水曜日, 10月 31, 2007

長ナスの片付け


 朝晩の気温が低くなりました。
 写真の長ナスも葉の色は青々として 花も次々に咲いていますが 花の咲いている位置が成長点に近くなり また 実も暑い頃は4〜5日で収穫基準の30cm長さになっていたのが 数日前からほとんど大きくなっていません。
 長ナスを片付けて 秋野菜に席を明け渡す頃になりした。  

 このタイの長ナスとは 始めてのお付き合いでしたので いろいろなことを試してみました。
 まず waka3さんから送って頂いた種を トマトの種蒔きと同じ節分の日にポットに蒔きました。 トマトの育苗期間は60日ナスの育苗期間は90日と言われていますが ナスを5月初めに定植するのならよかろう言うことで トマトと同じ温室の中で 同じ温度条件で育てました。
 次に 連作障害の進んだ畑に 継木でないナスを一本だけ植える事はリスクが大きいと思い 畑の土とは全く無縁の土を調合して 植えることにしました。 手許にあった30cm立方ほどのプラ箱に 小粒の赤玉土と若干のバーミキュライトを加えた土に 苦土石灰と肥料成分に富んだ自家製の堆肥を容積比で30%ほどタップリと混ぜて詰め 5月の連休明けに定植しました。
 潅水と追肥については 株の様子を窺いながらの手探りでした。 潅水は 土の量が少ないのですぐにからからになります 気が付いた都度一回に3〜4リッターの水ないしは胡瓜にやっていた液肥ををタップリ撒きました。 追肥は10日〜20日の間隔で 888の化成肥料を一握り箱の辺に沿って撒き土に混ぜました。
 剪定は 3本立ての各枝について安全を見て2芽を残した剪定を 普通の千両ナスと同じ7月中にしました。 同時に植箱の周りにスコップを差し込んで根がコチコチに固まっているのをほぐし 自製堆肥に過燐酸石灰を少し加えて詰めました。 根の窒息を緩和する心算で箱の四隅に直径1cm弱の穴空きパイプも差し込みました。

 このやり方で 株は2メートルほどに大きくなり 10月一杯収穫が出来ました。 果長30cmで 皮の柔らかい長ナスが剪定前に30本 剪定後に40本 合計約70本ほど穫れました。
 (農園の連作障害でナスの作付けを諦めておられる方も この方法でやれば継木苗で無くても ナスが秋まで穫れます。 参考にして頂ければと思います。)
 

水曜日, 10月 24, 2007

スティックセニョールの収穫


 二十四節気の霜降が過ぎ 朝晩の気温も下がってきました。
 農園の秋野菜にとっては 最も適した時期になりました。 見るのも嫌な青虫や夜盗虫も徐々に姿を消して行くことでしょう。
 先日頂上花蕾を摘み穫ったスティックセニョールは 脇枝も収穫し 写真もアップしました。 これでスティックセニョールとしても  ブログに初顔見せができたことになります。
 さっと塩茹ですると 花蕾も茎も色が濃くて鮮やかで見た目がいいし 食感もブロッコリーよりもいい様に感じました。 今回は ベーコンと炒め合わせて美味しく戴きました。
 
 また葉物では 1ヶ月前に2〜3筋づつ種蒔きをした「チジミ葉からし菜」や「大葉の新菊」が大きくなり 込み合って来ました。 
 面倒ですが 根を付けたまま間引き オクラの片付けた跡に10cm間隔ほどに移植しました。 この時期の移植はほぼ100%成功しますので これだけの株数に増やしておくと(霜が降り出す頃に穴アキフィルムの保温トンネルさえ掛けてやれば)葉を欠き取りながら真冬迄の消費を充分まかなうことができます。
 同じ「チジミ葉からし菜」や「大葉の新菊」が2ヶ所に跨がって面倒を見ることになりますが 苗作りの場所と時間を稼いだことにはなります。 
 この様なことが出来るのも 家庭菜園ならではのことでしょう。 

日曜日, 10月 21, 2007

葉物野菜の間引


 大陸からの乾いた高気圧に覆われて 秋晴れの快適な日が続くようになりました。
 10月に入ってから種を蒔いたホウレン草や小松菜も本葉が出て お互いに触れ合うほどに生長しましたので 種蒔き後初めて 間引きと除草をしました。  
 葉物野菜の種蒔きは 20cm間隔程の筋蒔きにして ホウレン草の場合は1cm強おきに 小松菜は1cm弱おきに一粒づつ種を置くように丁寧に蒔きます。 農園仲間からは「ピンセットの種蒔き」とひやかされますが 発芽した後 双葉の段階での間引きが苦手ですので 種を蒔く時に間引きの手間も一緒にかけているつもりです。
 この後 本葉が4〜5枚になると もう一度間引きをします。 その時には 株が動くほどの強めの中耕と 追肥・土寄せも行います。 収穫までの間 数回のストウチュウ散布をして ずっと防虫網のトンネルの中で育てます。  
 (そのあたりの詳細につきましては「美味しいホウレン草」をクリックしてご覧下さい。)

 秋の日はつるべ落とし 屈んだ腰を伸ばすと 稲荷神社の森の向こうに夕日が沈む瞬間でした。
 稲荷神社は 古く江戸時代からこの辺りの鎮守の神として崇められ 当時の村人達の日常生活を伺い知れる庚申塔やその他の石塔 更には さまざまな興味ある伝説も語り継がれています。
 先日は二日にわたっての秋祭で 神楽が奉納され 神輿が町中を練り歩き 多くの人出で賑わいました。
 境内には 年代を経た欅、楠木、赤松などの巨木が所狭しと生えています。
 その一抱えもある欅の幹が陽の光で輝いている様でした。 秋晴れの空高くかかった絹層雲が夕日に映えている様も また えも言われぬ眺めでした。 その一端でも残せたらとシャッターを切りました。

水曜日, 10月 17, 2007

スティックセニョールの初収穫


 写真のブロッコリーも収穫間近になっていますが  先日 このブロッコリーよりも一足先にスティックセニョールの頂上花蕾を収穫しました。 収穫と言うよりは株の芯を止めたと言う方が正確かも知れません。

 スティックセニョールは今年初めてのトライです。
 7月の25日頃 ブロッコリーやカリフラワーと同時に種を蒔き 8月の20日過ぎに定植しました。
 スティックセニョールは 写真の早生ブロッコリーよりも更に株の生長は旺盛です。 葉はブロッコリーほど大きくはありませんが 背丈はブロッコリーよりも高くなっています。
 中国野菜のカイランの柔らかさを受け継いでいますので 葉も茎も柔らかく 緑色も濃いようです。

 栽培の指導書によると 頂上の花蕾が500円硬貨ほどになれば摘み取って 脇枝の発生と生長を促すようにと書かれています。
 今までのブロッコリーの大きな頂上花蕾に慣れていますので うっかり見過ごしてしまい 花蕾が5cmほどの大きさになりあわてて収穫しました。(カメラを持参していなかったので 残念乍ら写真をお見せ出来ません。)

 スティックセニョールの茎はアスパラの味と言われていますが 茎の皮が柔らかく美味しく戴きました。
 これから脇枝が15~20cm程に生長すると より柔らかい茎が次々と収穫出来るので楽しみにしています。

金曜日, 10月 12, 2007

オクラの脇枝


 オクラの脇枝に花が咲き 第2弾の収穫期になっています。
 写真の花弁に 蟻が写っています。 何処かにアブラムシがいるのでしょうが この段階で薬を撒く訳にはまいりません。 虫無視です。
 
 この島オクラは6月の終りにwaka3から種を送って頂き 即日ポットに種を蒔きました。
 春先の種蒔きでは一昼夜お湯に漬けて 暖かい場所で幾日もかけて発芽を待ちますが この時期ではアブラナ科並の3〜4日で発芽しました。
 7月の20日過ぎに定植して 8月の15日には早くも初収穫をしています。 以来主枝には上え上えと花が咲いて 頂上の葉は背丈を遥かに超えて大きくなりました。 
 一方 花芽の付かない葉脇からは脇芽が伸びて その脇芽に花が咲いて実が成ります。 ちょうど今がその脇枝の実の最盛期です。

 例年よりも2ヶ月近く遅いスタートでしたが結果はOKでした。 今更乍ら「野菜は適期栽培が基本」の大原則を思い知らされた経験でした。
 世の流行は 早く 小さく 甘い がキーワードになっていますが 野菜を育てているのは自然の営みの業ですから 家庭菜園ではその基本を踏み違えないよう肝に銘じます。
 
 予報では 明日は11月並みの寒気が南下するそうです。 このオクラの花が気になります。 

水曜日, 10月 10, 2007

葉物野菜の種蒔き


 農園の通路沿いに植えられたニラが花を咲かせています その中に珍しく紫色の花があり 秋の気配が感じられました。
 運動会も終わって 朝晩はひんやりするようになっています。

 この夏は食卓に上らない日が無い程に穫れたゴーヤも片付けて その跡に葉物野菜の種蒔きをしました。
 例年のこと乍ら いろんな種を少しずつ蒔いています。 
 1米巾の畝に 20~30cm の間隔で筋を何本も引き 北側からミニ大根「辛味大根」1筋 カブ「耐病ひかり」2筋 秋蒔きルッコラ「ジルジール」2筋 小松菜とチンゲンサイのF1「ベンリ菜」1筋 小松菜「楽天」2筋 ホーレン草「オーライ」2筋 以上6種類で 消費量を考慮した 家庭菜園ならではの作付けになっています。

 発芽は3〜4日で出揃いますが これからは日に日に気温が下がり 昨年の様な暖冬で無ければ12月になると 穴空きフイルムの保温トンネルを掛けることになります。
 ミニ大根は始めてですが 保温をしても収穫は1月になるでしょうし ホーレン草も12月下旬の収穫になるでしょう。
 かようにこの時期の葉物野菜はゆっくり生長しますが 病害虫の心配はうんと少なくなりますし また 播種後は1回の追肥土寄せ程度で手間もかかりません。 しかも消費の都合に合わせた収穫が出来て 追われることもありません。
 霜が降りる頃に穫れる葉物は 甘味が増して 筋が柔らかくなり 最高の美味しさになります。
 1年中で 葉物野菜を作るにはベストシーズンです。  

木曜日, 10月 04, 2007

白菜も追肥を


 このところ関東南部はお天気が安定しません。 南北の夏と秋の高気圧の押し合いが続き 今時分にしては進路のおかしい台風の余波もありますが 体育の日も近いと言うのに 日照時間は少なく気温の高低差が大きいのは やはり異常気象のせいでしょうか?
 何事も安易に異常気象で片付ける傾向にある最近ですが TVでお馴染みの気象予報士 高田さんの講演会がありますので 聞いて参ります。

 早生のブロッコリーは ご覧のように かわいい花蕾が見えて来ました。
 今頃のブロッコリーは我々の感覚ではチョット首を傾げたくなりますが 季節は着実に進んでいるのがうかがえます。
 白菜も 陽の光をいっぱい受けようと大きな葉を広げています。
 その葉をそっと持ち上げて 第1回の追肥をやりました。 これからは日に日に葉は大きくなり 葉の数も増えて 見るからに白菜らしくなってきます。
 (なお 白菜の追肥につきましては一昨年の10月8日付け 「白菜の追肥」をクリックしてご覧下さい。)