月曜日, 1月 29, 2007

冬野菜の片付け 飛行機雲


 もうすぐ立春です 農園では冬野菜の片付けに入りました。
 まずは白菜やカリフラワー等 既に収穫が終っている所から始めて 引続きホウレン草や小松菜・ターサイ等 暖冬で成育を続けている冬野菜も収穫が終り次第片付けに入ります。
 片付け作業は前作の根や雑草を取り除き 土を耕して冷気に当てます。
 農園の規則では 野菜屑・使古したマルチフィルム・敷藁類などは全て自宅に持ち帰ってゴミ処理することになっています。 また 冬野菜に使ったトンネル材料や青竹も持ち帰ります。 狭い面積でも片付けには時間がかかり 持ち帰る量もかなりな嵩になります。

  夕方 手許が暗くなり片付けを終る頃には冬の日はクヌギ林の向こうに沈み 急に寒さを感じるようになりました。
 帰り支度をして空を仰ぐと 乾ききった冬の夕空に一本の筋雲が走り 夕日に照らされています 急いでカメラを取り出してシャッターを切りました。
 冬から春になる頃 関東地方の気象条件は飛行機雲が出易くなり その飛行機雲は絹雲に成長することもあります。
 写真に撮った雲は東から西の方向に伸びていて ちょうど東京発西行きの飛行機が冬場に飛ぶルートに当ります。 多分その飛行機雲が絹雲へ変って行く過程にあるのだろうと見上げていました。
 家に着いた頃 その雲はさらに成長して暗い空をバックに凄みさえ感じます それを見上げた人が「西の空から竜巻雲が起こっている! 地震でも起きるのでは」と気味悪がっていました。  

金曜日, 1月 26, 2007

堆肥の第2回切返し


 写真は秋にも掲載しましたチジミ葉のカラシ菜です。 例年ですと旧年中に片付けられていますが この暖冬で次々と新芽が出て この時期まで収穫が続けられています。 よく見ますと 葉の端が茶色くなっているところもありますが 綺麗な葉を選んで摘取り 浅漬で美味しく戴いています。 

 さて昨日の強風も今朝は治まり 暖かくなったので2回目の堆肥の切返しをしました。
 前回の切返しからは20日も経っていますが 今年の堆肥は鶏糞の量をうんと減らしていますので急激な醗酵の変化は起こらないと高を括っていました。
 今日の外気温は10度 堆肥の温度は25度前後で 堆肥の表面にはカビのコロニーがあちこちに広がっていました。 匂いは米糠の醗酵臭と堆肥の匂いとが混在している状態でした。 今日までのところはまずまずの進み方と言えるでしょう。
 今回もレジオネラ菌予防のためにゴム手袋とマスクを着用して 25度ですから「夏日」並の温度の堆肥を相手に小1時間の作業をすると 久し振りで汗をかきました。
 切返しの後 ホーレン草とチジミ葉のカラシ菜を収穫して帰りました。

水曜日, 1月 24, 2007

暖冬のブロッコリー


 この写真もやはり暖冬の証明です。 例年ならば今頃 ブロッコリーの脇花蕾は小さくて 色はアントシアンが出て紫色になりますが 今年はご覧の通り 色は緑色が残っていますし 大きい花蕾は拳大のもあってそれなりの形をしています。(写真をクリックすると 写真が大きくなり色・形がより良く見えます)
 
 真冬になって食べ物が少なくなるとムクドリの群が農園にやってきて ブロッコリーの葉を手当り次第食い千切ります。 幸い花蕾には関心が無いのか 花蕾は無事残ります。
 この時期の収穫は 花蕾は小さくとも 長く伸びた茎を一緒に摘み取ります。 この茎は皮を剥いて花蕾よりも少し時間をかけて茹でると 柔らかく甘味もあって栄養・食味共に良好です。
 ブロッコリーの脇花蕾も今回の収穫が最終となるでしょう 昨夏以降半年以上の長い間見続けてきたブロッコリーの姿も消えることになります。 

月曜日, 1月 22, 2007

暖冬 その2


 今朝は今年始めての雪掻きか?と案じていましたが 一転して青空が広がりました。
 庭に出て 昨夜の雨で濡れた落葉をそっと除けると福寿草の芽は6個になっていました。 芽の先は少しほころび 黄金色の花を連想させる色付きがうかがえます。 喜んで写真に撮りました。 
 10年日誌の記録を見ると「福寿草の芽が黄色くなった」との記載は今まで2月2日が最速でした。 その年の写真記録は無いので どの程度の黄色か?判りませんが 少なくとも10年日誌を見る限り今年は最も早い記録になりそうです。 やはり暖冬の証でしょう。

 何年も前に鉢植の福寿草を正月の飾りとして買い 花が終ると庭木の陰に地植えしました。 以後ずっと その福寿草は花の咲く時だけ注目される存在です。
 もともと福寿草は変化・成長がゆるやかで 実生では花が咲くまでに5年以上かかると本には書いてあります。 庭の福寿草も 毎年年が改まっても 去年と同じ所に同じ姿で現れます。 しかし 今年は既に6個の芽が見え 昨年より1個増えています。 更にその領地も少し広がっているように思えます。 目立たない成長ですが 年々着実に進んでいるのが判ります。
 この福寿草の在りかたを見ていると じっくりと時をかけてしか得られない深い喜び と言うものが気付かれ難くなっている現在の流れに 大事な警告を発しているように思えてなりません。   

金曜日, 1月 19, 2007

暖冬 その1


 昨秋以来続いている気温の高い状況が一月になっても続いています。
 一時的には縦縞模様の等圧線が10本も並ぶような冬型の気圧配置になっても 長続きはせず 等圧線はすぐ横になって前線が太平洋岸に沿って東西に伸び 低気圧が東進する形になってしまいます。 例年では3月に現れる形です そしてその都度南の温かい気団が流れ込んで寒気団の南下を押し留めています。
 原因は エルニーニョ現象によって西太平洋の海水温が上昇している為にとの循環論が唱えられたり 地球の温暖化によるとの短絡論も聞かれます。

 お蔭様で 何処に行っても野菜の成育は順調で 出来過ぎた白菜や大根の需給バランスを採る為に公的資金が投入されるほどです。 我々の素人農園でも 御多分に漏れずその恩恵にあずかりました。
 写真に掲載しましたのは 11月21日付でも登場しています「大葉のしゅんぎく」です。
 普通「春菊」は霜が降りると葉が霜枯れして新芽が出なくなるので 年末には取り片付けられています。 今年は 穴明きフイルムを被せて保温強化はしていますが 暖冬のお蔭で「大寒」を迎えようかと言うのに ご覧の通りの柔らかな若葉が摘み取れています。
 今夜も 好物の「大葉しゅんぎくのゴマ和え」を戴きました。 
 

水曜日, 1月 17, 2007

冬のホウレン草


 写真でご覧の通り冬のホウレン草は葉を横に広げて 地面に張り付く形になっています。
 毎朝零度前後の寒い日が続いて 葉の色は濃くなり厚みも増しています。 また 3日前にストウチュウを葉の裏表にたっぷりと撒布しましたので 葉にテリも出ています。

 春や秋のホウレン草に比べるとこの時期は倍以上の日数をかけて大きくなります。その分 土の養分をじっくりと吸い込むので 味は甘味が増し 栄養分も豊になります。 
 必要な分だけ収穫して すぐにさっと茹でると 葉の緑と根元の赤みが鮮やかで 大した手間をかけなくても美味しく戴けます。 

 このホウレン草は11月に入ってからのタネ播きでしたが 暖冬にも恵まれて順調に成長しています。
 小寒に入って本格的な寒さが到来しましたので 保温のために穴明きフイルムのトンネルを掛けました。 
 この調子ですと 来月に入れば 美味しい冬のホウレン草が戴けそうです。

日曜日, 1月 14, 2007

カキ菜を待つ


 正月もどんど焼きが過ぎる頃になると 日が長くなったと感じるようになります。
 日没が一番早かった冬至の前に比べると約30分遅くなって 夕方5時のサイレンが鳴っても農作業が出来る明るさが残っています。

 農園の野菜の中で 脇芽を収穫するカキ菜やプチヴェールなどは 日が長くなると脇芽がどんどんと出て来ます。 暖冬とは言え冬枯れ色が支配している農園で カキ菜には季節を先取りしたような芽吹きの色が見られます。 
 冷たい北西の風が建物の陰で遮られているカキ菜のところに お昼頃出て来ると柔らかな日溜まりになっていました。
 カキ菜の中にデジカメを入れて 脇芽の写真を撮りました。 その後 脇芽にたっぷりとストウチュウを撒布しておきました。

 カキ菜はこれからぼつぼつ収穫期に入り 2月になると毎週のように収穫が出来るようになります。
 柔らかくて独特の香が美味しいカキ菜が食卓に登場するのは間もなくです。
追記:
 「カキ菜と牛肉の中華風炒め」の簡単なレシピは 昨年2月28日付けブログ「カキ菜の収穫」をクリックするとご覧頂けます。

火曜日, 1月 09, 2007

冬のハイビスカス


 夏の花・常春ハワイのハイビスカスが 日本の正月に咲いています。
   
 このハイビスカスは昨年の夏前に近くの花屋さんで買い 手持ちの10号鉢に植え替えたものです。
 木は大きくなり 秋にも花は次々と咲き このまま冬を越せればと思っていました。
 たまたま浜松のwaka3さんのブログで 玄関脇の見事なハイビスカスに花を咲かせておられるのを拝見し また ハイビスカスについての体験談も聞かせ頂きましたので 東京での越冬を試みることにしました。

 とは言いましても浜松と当地(気象庁発表の東京の最低気温よりも冬場は更に3度程低い)の温度差を考えますと この冬いきなり屋外ではリスクも大きいので 2階の日当りはいいが 温室並の温度調整は出来ない部屋をハイビスカスの場所にしました。
 11月の中ほど寒い北風が吹き出したので その部屋の中に取り込みました。 その当時は 花の咲きそうな気配はなく 何とか枯れないようにと眺めていました。
 それから1ヶ月ほど経って花の蕾を発見し クリスマス前に1輪の花が咲きました。 以来次々と花が咲き クリスマスも お正月もハイビスカスが季節外れの飾りになりました。
 さらに 夏場のハイビスカスは「一日花」ですが 冬のハイビスカスは夜になると花は少し蕾みますが 翌日は同じ姿になり 花は数日間咲き続けているように見えます。
 写真に写っている花も2~3日前に開花したセコハンハイビスカスです。

金曜日, 1月 05, 2007

堆肥作り 切返し


 夏のターサイは立性ですが 冬になるとピッタリと地面に張りついて冷たい北風を遣り過ごす姿勢になります。 暖冬の今年 ターサイは写真でご覧の通りお正月も夏姿で頑張っています。

 さて その暖かいお正月も小寒を過ぎる来週からは冬型の気圧配置になって 寒くなるとの予報が出ています。 堆肥の積込んである場所は北西の寒風をもろに受けます 風が強くなる前に第1回の切返しをしました。 
 12月24日付ブログに掲載しましたが 今年はゆっくり醗酵型の堆肥作りをしていますので 例年の様に急激な温度上昇は考えられません。 今日の外気温は8度でした 堆肥の温度はばらつきがあって35度前後でした。 全体に乾き気味ですし 積込み後2週間経過しているので切返しをしました。

 切返し作業は 先ず積込み枠から全部の堆肥を広げたシートに取り出し 上下・内外を混ぜ合わせながら 醗酵熱による乾燥でコチコチに固まっている部分をよくほぐします。 箕1~2杯づつを枠の中に戻し ジョロで水を掛けながら熱で乾いた落葉全体に水分を補給し 醗酵促進と肥効アップのために(全部で3kgほどの)米糠を落葉に均等に塗しながら軽く抑える作業を繰り返し 全ての堆肥を枠の中に積戻します。 上からゴザとシートを掛けて 屋根を付けると切返しの完了です。
 堆肥の切返しは臭いが強いので専用の服装で作業をします 更に先日ブログのコメントでレジオネラ菌感染予防のために手袋とマスクを着用するようにご忠告を頂きました 今日は重装備で3時間ほどの作業を終えました。
      

水曜日, 1月 03, 2007

新年初 農園へ


 ブログ用の使い慣れたパソコンがダウンしていましたので今年初めての更新しなりました。
 今日は風も無く比較的暖かな日でした。 農園の何時もの自転車置き場に 一株の水仙が花を付けていました。 暮れから咲いていたのかも知れませんが 今日始めて 新年の御挨拶を受けた様に思いました。

 新年を迎えた今 農園の作物は残り少なくなりました。
 占有面積の大きい順で 3回に分けて種を播いたホウレン草と小松菜とターサイのグループ。 摘み取り収穫を続けている大葉春菊・水菜・ルッコラ。 一畝の九条ネギ。 脇芽を収穫するカキ菜・プチヴェール・ブロッコリーの類。 残り2株になった白菜 凡そ以上です。
 その白菜は 昨秋の高い気温の影響で成長は極めて順調にきました。 暮れに収穫した白菜もよく締まって目方は6kgもありました。 この調子では白菜を長く畑に置いておくと割れの発生も早いと思い 早速白菜を収穫して帰り家で保存することにしました。 

 次に暖冬の予報は出ていますが 朝の温度が下がって来たので防寒対策をしました。 上記のホウレン草と小松菜を植えてある畝 及び大葉春菊・水菜・ルッコラ等の畝それぞれに穴明きフィルムのトンネル掛けをしました。 こうしておくと この辺りでは寒風が吹いても霜が降りても 寒さによるダメージをかなり軽減出来ます。 また 日差しの有る昼間はトンネル内部の温度は予想以上に上昇します 油断をするとアブラムシの発生をみるほどです。 
 なお 堆肥の切り返し作業は 醗酵温度がまだ40度にも達していないので 今日のところ切り返しは延期しました。 このまま放置しておいても急激な温度上昇など 支障はないでしょう。