火曜日, 5月 27, 2014

その後の夏野菜 [1]

 いつも秋には「秋の一日は 春の十日」と尻を叩かれていますが 春は十日も 経つと 夏野菜は見違えるように成長します。
アンドン作りに張られた ネットの中で 日に日にツルが伸びているキュウリの全景です。
 90cm幅 2.5m長さ の畝に2株植えてあり 例年通り 主枝の他に 株元から2本の側枝を伸ばして 合計3本仕立で育てています。 従って 2株で 6株植えたことになる筈です。
 また黒マルチの下には 給水パイプを敷設して マルチを捲らないで 追肥と給水を兼ねた液肥を 土の乾き具合を見ながらパイプに5リッターのジョロ口を差し込んで施します。

  区画の北東の隅に ゴーヤを1株植えてあります。
このゴーヤは非常に豊産種で この1株で 秋までに百本以上収穫出来ます。 昔のゴーヤに比べると 苦味が少なくなって 人様に差し上げても喜んでいただけます。
 本葉6~7枚で芯を止めて 側枝を出させ 整枝も芯摘みもせず放任で 側枝を自由に伸ばさせ花を咲かせます。 虫の少ないこの時期は受粉を必要としますが 気温が上がり 蜂や 昆虫が増えると次々に実が生ります。 なお そのネットの陰には ミョウガを植えて 都会の農園らしく 土地の有効利用を計っています。

 右の 写真は トンネルの中に 黒マルチを張って植えたツル無しモロッコインゲンです。 
 昔 ツル有りモロッコを一畝植えました。 暑い時期に 収穫期の長いモロッコを炎天下 1つづつハサミで切取る作業は あの綿花摘みを想わせ 以来 勝負の早いツル無しモロッコを植えています。
 ナス・トマト・サトイモ 等の映像は 次回にアップします。

土曜日, 5月 17, 2014

夏野菜の急成長

 5月に入ると ブログの更新が遅れている間にも 農園の夏野菜は成長がスピードアップしました。

例年よりも 10日以上遅く定植したトマトの一段果です。 
 この中玉トマトは 既に 主枝の3段花房まで開花し 脇枝の1段花房も開花しました。
 トマト畑は まだ 本支柱を建てていないので 狭い所に主枝と 脇枝が重なり合って 花盛りと言った風情です。
 この時期 防虫網トンネルから出た トマトにとって 最大の難敵はアブラムシの来襲です。 隣の畑に植えられた ジャガイモの地上部は トマトと比べると トンネルから出て長い時間が経過していますので 活動を始めたアブラムシにとって絶好の繁殖場所にされています。 更に 5月のアブラムシは羽根が生えていて 空中飛行で移動し 猛スピードで繁殖範囲をも拡大するので油断がなりません。

トマトの次に 定植した キュウリも雌花の1番花が開花しました。
例年の通り 株元の勢いのいい脇芽2本を選んで伸ばし 主枝と共に3本仕立てにしています。
 これらの脇芽は別として 主枝の第6節までの花芽は全て摘み取って 実を着け無いようにしているので この花は この株の 第7節に咲いた雌花と言うことになります。
 毎年植えている この「夏すずみ」は 所謂 節成キュウリに属する種類ですが 中でも各節の花芽の着き方は 極めて規則正しく  始めのうちは 節の芽の処理を適宜行うことで 最高収率を目指す面白さがあります。

 5月の連休明けに定植した ナスは2番花が咲きました。
 トルバムの台木に継木した 苗を練馬の農家から買った時 既に1番花の蕾が膨らんでいました。 朝の低温が過ぎるまで 15cmの大型ポットに移し替えて 温室の中で 朝の気温の上昇と 甫場の準備が整うのを待って定植したので まだ防虫網トンネルの中での撮影になっています。
 なお 定植前に 咲いた1番花は着花ホルモンを付けて 生り癖をつけてから 3cmほどの幼果のうちに摘果して 株の生育を優先させました。
彼岸蒔きした ニンジンとネギです。
 この写真も 防虫網トンネルの中での撮影です。
 ニンジンの奥に見えるネギは 古い種が 何時頃まで発芽率を維持出来るものか?を実験しました。 見難い写真ですが 3種類のネギの種を 5列に蒔いてあります。 左の2列は 購入後7年過ぎた「九条太ネギ」で 真ん中の1列は5年過ぎた「西洋ネギ」で 右2列は10年以上前の「浅黄系九条」です。 こうして見ますと 種の保管条件にもよりますが ポリ袋に包んで 冷蔵庫に入れておく程度では ネギの種は持つ と言っても せいぜい5年が実用的な限度だと言えそうです。