火曜日, 10月 31, 2006

箒草(ほうきそう)


 箒草が真赤に色着き 碁盤の目に区切られた農園のあちこちに あたかも街燈の光が灯されたかのように目立ちます。 
 農園では 箒草が雑草化したのか年々その数が増えて この季節になると菊の花の次に多く目につくようになりました。
 ほんの一月ほど前は柔らかい緑のボンボリの風情でしたが 急にゴワゴワした感じになり一見して箒を連想出来るようになると アッと言う間に真赤に色着きました。
 とりわけ 夕日に映えるとその赤が輝いて見えます。 

 農園の南西方向には クヌギ林の公園があります。
 11月になると夕日はそのクヌギ林の方角に沈み 高いクヌギの梢が農園の日没を早めてしまいます。
 今日は 真赤な箒草を写真に撮ろうと3時半に農園にやって来ましたが 既に夕日はクヌギの梢にかかり 農園の半分は日陰になっていました。
 まさに日陰に入ろうとする所に 先端が赤く光った箒草があり その箒草を背景に咲いている菊の花と茎は夕日を背景にして細い銀色の線で縁取られたように輝いていました。
 言訳がましくなりますが ツルベ落しの夕日に追われ カメラの条件設定の間もなくシャッターを押してしまいました。(写真面をクリックして頂くと 画面が少し大きくなります)

日曜日, 10月 29, 2006

ネギの追肥と土寄せ


 農園の菊が綺麗に咲き出すと 九条ネギも葉色が冴え 姿勢も良くなりました。
 
 今年はネギの植え場所が空かず 定植が例年より一ヶ月近く遅れました。 真夏の間ネギは苗床で待たされてかなりいらいらしていましたが 先日二回目の追肥と土寄せを終えて 朝晩の気温も下がり ご覧のように一人前のネギらしい姿になってきました。 

 11月に入り気温が更に下がると追肥をやっても吸収出来なくなりますので ネギが伸びた分の土寄せだけをして 強い西風にも耐えられようにしてやります。
 そうしておくと 霜が降りて鍋物の恋しい頃には 柔らかで香り豊な葉ネギが今年も存分に戴けそうです。  

金曜日, 10月 27, 2006

菊の花も咲く


 秋も深まり農園のあちこちで 菊の蕾が綻んできました。
 農園では 一区画に菊だけ専用に植わっているのもありますし 通路脇や 農園を去るときに空地に挿された菊など 多種多様の菊があって これ等の菊が一斉に咲き始めると 農園はあたかも菊花植物園の観を呈する様になります。
 雨上がりの朝 真白な菊が咲いていました。 朝日を受けて輝く花弁の白と雨上がりの青空のコントラストが際立って見えたのでシャッターを切りました。(使い慣れたカメラがドックインしていて、予備のカメラで撮りました。デジカメはカメラによって色合いにクセがあるようです。)

 9月に入って播いた ルッコラ・京菜・新菊は ここにきて間引き収穫の最盛期になりました。 連日好みの葉もの野菜を手軽に摘んでその味を楽しめる 秋ならではのいい時期です。
 我が家の庭の柿も熟して味が濃くなり 摘みたての新鮮なルッコラと合せた「柿とルッコラのサラダ」も毎朝の食卓に登場して 秋の味覚を楽しんでいます。 
 なお 昨年の10月24日付け 「柿とルッコラのサラダ」をクリックすると簡単なレシピがご覧頂けます。  ご参考まで。

水曜日, 10月 25, 2006

ブロッコリーの初穫り


「お湿り」には過ぎた雨の後は急に寒くなりました。

 4本植えた早生ブロッコリーの中の1本は定植後2ヶ月でご覧の通りの頂花蕾になりました。 
 もう少し寒くなった方がブロッコリーの味は良くなりますが 初物でもありますし早速収穫しました。 花蕾の直径は20cm弱 重さは280gr まずまずの出来で贅沢は言えません。 
 次のブロッコリーの頂花蕾はまだ野球のボールほどで 収穫までにはしばらくかかりそうです。

 この早生ブロッコリー(品種名ハイツ)は頂花蕾を収穫した後 5~8cm程の脇花蕾が次々と出て 表面がアントシアン色になる真冬まで続きます。 そのために頂花蕾を収穫した後も株の勢いを維持すべく軽く追肥をやり また強い西風にも倒されないよう支柱をチェックします。
 
 初穫りのブロッコリーは 硬めに茹でたスパゲッティーと和えて早速戴きました。

日曜日, 10月 22, 2006

日をずらせて種を播く


 ほうれん草は食べる分だけ収穫して 30分以内にサット茹でるのが「ほうれん草の本当の味」と言われています。
 ほうれん草が一度にドカット取れないように 播く日をずらせて種を播いています。

 例年 秋作ほうれん草は 9月の中頃から10月の中頃までの間に 10日程づつずらせ 3~4回に分けて種播きをしています。
 同じ畝に播く理由は あぶら菜科の野菜に比べると ほうれん草は有機質がタップリ入っていて アルカリ性の土壌を好むこと。 更に 土壌汚染の広がっている農園では 発芽後本葉が3枚になる頃迄の間 土壌の湿度が高いと2種類のタチガレ病菌が増えて 所謂「ほうれん草が消える」のを避けるために雨除けのフイルムを掛けておいた方が安心であること などから 同じ畝に種播きの日をずらせて 同じ品種のほうれん草を播くことにしています。 
 
 今年は 前作の終了がずれ込んだために 第1回目の種播きが遅れて9月末になり 第2回目は10月10日過ぎになりました。
 その ほうれん草の今の様子を写真に撮りました。
 この写真を撮った後 第1回目のほうれん草は混み合った所を間引き かるく中耕・土寄せ・追肥をやりました。
 後は 週1回位の割合でストウチュウの撒布をしてやります。
 なお 10月11日のブログに書きましたシシトウは このほうれん草と同じ畝にあって今も毎日30本前後のいい実を着けています。 そのシシトウを片付けてほうれん草の種を播くのはかわいそうで 他に適当な場所も無いことから 今年はほうれん草の第3回目以降をあきらめることにしました。
 あと1ヶ月も経って西風が寒くなり霜も降りる頃から正月にかけてこのほうれん草の収穫期になります その頃は 葉も厚くて柔らかくなり また根も赤く色付いて甘味を持つようになります。
  
 

金曜日, 10月 20, 2006

壮年期に入った白菜


 朝日を迎えるように 白菜は力強く葉を立ち上げています。
 畝巾以上に外葉が大きく広がって 敷詰めた藁も通路の土もすっぽりと覆い隠され見えなくなりました。 朝晩の気温が下がってきたので 早生種の白菜は既に結球を始めています。 写真に写っている中生種の白菜も 次々と出てくる新しい葉は 葉面に付いているヒダが深くなり 葉の強度がアップして上に向って伸びるようになってきました。

 この時期の白菜は 堂々として力強い姿をしています。
 人の生涯に例えると 壮年期に入った働き盛りの年頃で その形・姿全てが充実していて美しいのでは と思います。
 日が経って 結球が目立つようになると 今まで大きく開いていた外葉は色も悪くなって元気がなくなり その先は結球の防寒コートとして働くことになります。

 これからの世話は 追肥・水遣り等は行いません もっぱら目肥(注意して見てやること)に配慮します。 結球野菜にとって共通のことですが これからがシリグサレ病やベト病に罹り易くなるので 定期的に株元を覗いて見ます。 また ヨトウムシ他の害虫にも目を光らせます。 その目肥の機会を持つ為にも 他の葉物野菜への撒布のついでに一週間か十日に一回のわりでストウチュウの撒布をします。
   

火曜日, 10月 17, 2006

長ナスの花



大陸育ちの乾いた高気圧の通り道に入り 連日気持ちのいい晴天が続いています。
 花が咲いても目立たない長ナスにしては 比較的立派な花を見つけ 早速写真に収めました。

 長ナスは 7月の末に強剪定をし 9月の初旬から柔らかな秋ナスが取れ出しました。
 現在の状態は 人の背丈ほどに伸びた枝葉の色も濃いナス紺をしていますし 花の数も結構付いています この時期のナスとしてはいい状態と言えるでしょう。 また 夏場に悩まされ続けたハダニも衰えが見え 枝先の芽も素直に伸びています。
 これから地温が下がると ナスの根の吸肥能力も衰えるので 昨日剪定後3回目で多分最終回となる追肥を遣りました。 
 
 長ナスの花は 普通のナスの花に比べると なんとなく花全体に厚みがなく 色合も紺と黄色のコントラストが軟らかで 花弁の形も細みに見えます。 また普通のナスは花弁が残っている段階で実が丸く膨らんできますが 長ナスの場合は実が着いているのかどうかよく判らない程ゆっくりです。
 それでも時期が来ると30cm以上の長い立派な長ナスが収穫出来て 種も無く 実も皮もじつに柔らかです。 
 

日曜日, 10月 15, 2006

ブロッコリーなど


 7月下旬に苗作りを始めたブロッコリーなど秋野菜第一陣は大きくなって 防虫網のトンネルには納りません。 その最近の様子を写真に撮っています。 手前から「カキ菜」が3株 「プチペール」が4株 「ブロッコリー」が4株の順に写っています。

 秋野菜第一陣は既に2回目の追肥も終えて まずまず順調にきています。 
 「カキ菜」は株元の直径が5cm近くにもなって 脇芽が盛んに出ています。 本来は来年の2~3月に出る柔らかい脇芽をかき取って戴くのですが 今の脇芽を放っておくと株が巨大になり過ぎるので株元に近いわき芽は年内に2回ほどかき取り 一本立ちの形で冬に入る様にしています。

 「プチペール」は「芽キャベツ」と青汁で知られる「ケール」との交配によって作られた 洋風カキ菜の様な野菜です。 今年初めて農園の仲間が自家採種した種を試しに播いてみました。 交配種ですから「芽キャベツ」の方が出るのか?「ケール」の方が多いのか? それとも種を残したくなる程の珍品種が出現するのか? 今のところは 4本ともそれぞれ葉の形も違いますし 脇芽の様子もさまざまで これからの差別推移に興味があります。
 
 「ブロッコリー」は 極早生の種類で既にゴルフボールよりも大きい頂上花蕾が着いています。 ブロッコリーは寒くなる頃の方が味はいいのですが この種類は頂上花蕾を取った後 株さえ元気であれば春まで脇芽が次々と着き その頃は花蕾と同時に茎も美味しいので 毎年この種類の「ブロッコリー」を植えています。

 以上 いずれも脇芽ねらいの3野菜を 一つの畝に植えてあります。
 なお 秋野菜第一陣として その時一緒に種を播いた「カリフラワー」は別畝に植えてありますので 後日近況報告をします。
  

木曜日, 10月 12, 2006

引続きいろいろ播く


 秋も深まり 引き続いていろいろな葉物野菜を少しづつ播いています。 ご覧の通りそれぞれの葉物野菜がいい姿になってきました。

 ここには「カブ」と「チジミ葉カラシ菜」と「小松菜」を2~3筋づつ播いています。 種播きの後約2週間経って 間引き・中耕・土寄せとかるく追肥も施しました。
 また 昨夕はストウチュウを撒布しました。 このところ乾燥した晴天が続いていましたので 葉物野菜にとってはグッド タイミングのストウチュウだった様です。 今朝の葉の色はひときは鮮やかで生き生きと見えました。 

 種播き以来づっと防虫網のトンネルを掛けていますが まだ暖かい昼間はチョウチョウも飛んでいますし アブラムシにも油断がなりませんので このトンネルは全部収穫が終るまで掛けたままにしておきます。
 これからは 大きくなった株を収穫しながら 株間を広げて順次大きくしていきます。

水曜日, 10月 11, 2006

10月のシシトウ


 3月に種を播き 5月に定植し 7月から収穫が始まり 7・5・3と来た「甘長シシトウ」は 9月に入って花の付きがパッタリ止りました。 今年は夏の暑い間も休まずに成り続けたので 疲れの出るのも当然でしょう。 

 シシトウを片付けて 秋野菜の種播きをするつもりで枝の先をよく見ると元気そうな芽が付いていました。 ダメモトの追肥をやって様子を見ることにしました。 
 半月ばかり 収穫のほとんど無い期間がありましたが 枝の先の芽が成長して それぞれの枝に白い花がいっぱいに咲きました。 今までよりも枝の数が増えたので その分多くの実が付くようになり シシトウは完全復活しました。 従って 種播きを予定していた秋野菜は 出番が疑わしくなりました。

 10月に入っても 実の成るペースはダウンすることはなく 株の背丈も見上げるばかりに大きくなりました。
 秋の抜けるような青空をバックに カラットした西風に揺れるシシトウの一枝を写しました。

日曜日, 10月 08, 2006

農園の花々 その5


 自転車に乗ろうとしたら ペダルの間から粟粒程のカワイイピンク色の蕾が見え よく見ると周りに丸くて赤い実も成っています。

 今朝は運良く 花に詳しい方が農園に来ておられたので その花の名前を伺いました。
 その名は「ハゼラン」と言って もともとは外来種の非常に丈夫な草花で 今農園のあちこちで咲いているのも数年前にその方が植えられた「ハゼラン」の子孫ではないか? 街中のアスファルト道路の割目などでもよく見かける花だとのことでした。
 また「ハゼラン」の名前の由来は 蕾が爆ぜる(ハゼル)様に開くので「ハゼ(爆ぜ)」 蘭の花の様だから「ラン(蘭)」 即ち「爆蘭(ハゼラン)」 しかし この花は蘭ではなくスベリヒユ科に属するのだそうです。
 この花に詳しい方の本職は茶道のお師匠さんで 「ハゼラン」の雰囲気は茶席にも合うのだが 別名を「三時草(サンジソウ)」と言って 午後に咲くので使いづらい とのお話でした。

 「蕾が爆ぜる様に咲く」ところを見たくて 馬鹿正直に午後3時ピッタリに再度農園のその場所にやってきました。 
 残念乍「ハゼラン」は既に開花した後でしたが 咲いた花の可愛い色と姿を写真に収めることが出来ました。  

木曜日, 10月 05, 2006

少しづついろいろ播く


 秋の葉物野菜第一陣として種を播いた 京菜・ルッコラ・新菊の近況です。

 家庭菜園では 限られた面積の畑に 同じ野菜のドカ取りを避けながら 消費量に見合ったいろんな旬の野菜(可能な限り無農薬有機栽培で且つ美しい野菜)を 年中栽培することがポイントだと考えています。
 ご覧の場所は 前作の胡瓜2株で今年も450本以上の収穫をあげた跡地で 堆肥と肥料分が充分に入ったいい土壌の場所です。 従って 胡瓜の片付をした後は「ネコブ病対策」だけをして 9月に入ってから 京菜2筋 秋播きルッコラ2筋 大葉新菊3筋と 小刻みに種を播きました。
 種播きは筋播きにして 第一回目の間引きを省略出来るように種と種の間隔を空けて 丁寧に播きました。
 先日 初めての間引きと 併せて軽く中耕・土寄せをして 追肥をパラパラと施しました。 
 この後は 間引き取りをしながら 他に場所が空くとそこへの株移植(この時期の株移植はほぼ100%成功します)も視野に入れながら 収穫してゆきます。

 昔の京菜は パリパリした葉質と鯨肉の匂いにも負けない独特の香りを持っていて 霜が降りる頃に1キロ以上の大株になる頑強な野菜であったように思います。 この写真に写っている京菜は 葉も柔らかく 香りのクセも無く 小株から大株まで生食も出来る今風野菜です。
 京菜は水をよく切って3cmほどの長さに揃え 軟らかめのしらす干の味と塩分を活かして加え 混ぜ合わせた上から煙りが出るぐらいに加熱したオリーブオイルをパチパチと音をさせながらかけて 手早く全体を混ぜ合わせてレモンを絞るだけのサラダ風でも美味しく戴けます。 

火曜日, 10月 03, 2006

追肥を待つ白菜


  10月に入って秋も深まり つい先日の彼岸に定植した白菜も大きくなりました。
 ご覧の通り 直径40cm以上に葉を開いて 朝には 昇る太陽を両手をひろげて迎えるようなかっこうになりました。 
 ぼちぼち 白菜の追肥の時期です。 

 集団農場の環境の中では 写真でご覧の通り病害虫に対する防御策が不可欠です。
 まず病気に対しては 雨が降ると汚染した土壌の菌が跳ね返って発生するナンプ病やシリグサレ病を防ぐために敷藁を丁寧に敷いています。 今年は古畳が手に入らず藁不足に悩まされました 止む無く足りない所には畳の上張りを敷詰めました。 口の悪い農園仲間からは「お座敷白菜」とひやかされています。
 また 害虫対策として防虫網のトンネルをずっと掛け続けていますが 油断をすると何処からかヨトウムシが這って来て白菜の芯葉を食います。 マルチの下にはヨトウムシが何十匹も眠っていたことがあります。
 

 2~3日のうちに 晴天の日を選んで追肥をする予定にしています。
 なお 白菜の追肥につきましては 昨年の10月8日付けのブログ 「白菜の追肥」 をクリックするとご覧頂けます ご参考までに。 

日曜日, 10月 01, 2006

「うこん」の花


 先日のブログで「うこん(ターメリック)」の花として写真を掲載しましたところ waka3さんから " この白い部分は花ではなく、葉の変形した「包葉」というもので、実際の花はこの下の方に黄色い花が咲きます。" とご丁寧なコメントを頂戴しました。
 
 その「実際の花」を見ようと 農園に植えてある「うこん」を見て歩き 葉をかき分けて覗いて廻りました。 そして 里芋の陰に植えてある「うこん」の数株に「実際の花」が咲いているのを見つけました。
 この「うこん」の株は 先日ブログに掲載した「うこん」に比べると 里芋の陰で日当りが悪いためか 花茎も短く 白い包葉の部分も貧弱ですが やっと探し出した「うこんの花」ですから 写真に撮り ここに掲載しました。