水曜日, 7月 16, 2014

雹 突風 からの復活

去る6月24日は突如 雹が降り 強烈な突風が吹き この農園で10年以上野菜を育て続けていますが 始めての経験でした。
 どの畑の作物も 葉は雹でズタズタにされ 蔓や枝は吹き千切られ テレビ言葉で表現すると「壊滅的な被害」を受けました。

 それから約20日が過ぎて やっと復活してきました。
 キュウリは 10日ばかりの間は 雌花が咲いても 実は 曲がり先細りばかりでしたが、 今日は ご覧の様なまともな実が20本以上収穫できました。


ゴーヤは 葉も蔓も 胡瓜に比べて 柔らかいので 比較的被害は軽微でした 早速 実が次々と目立つ様になりました。
  
 シシトウの類いも 葉が丸坊主になりましたが 脇芽が伸びて来て 花が咲き 収穫出来る まともな実が生りました。






オクラは ガッチリと支柱を組んであったトマトの陰で、比較的軽く済みました。
紅紫蘇の葉は色が深みを増して 輝いてきました。

里芋の大きな葉もボロボロになりましたが、
やっと新葉が大きく広がってきました。








月曜日, 6月 23, 2014

梅雨の中休みに

 広域の天気図を見ると 梅雨前線がシッカリとして 中国大陸から西に伸びています いよいよ梅雨本番に入りました。 貴重な 梅雨の晴れ間の今日 夏野菜の収穫をしてきました。

右の写真は 今朝の収穫の全てです。
 キュウリはこのところ連日10本以上の収穫が続いています。 一日穫り遅れるとスリコキの様になってしまいます。
 大玉トマトは1段花房分が 中玉トマトは1〜2段花房分が 完熟しつつあります。
 ナスは3本仕立ての各枝が収穫期に入ったので 数が纏まる様になってきました。
 ツルナシモロッコは 一度の収穫で50~60個づつ穫れています。  これくらいで穫ると柔らかくて 美味しいです。

先の日曜日は 小雨が降り 気温が20℃そこそこで動きやすい日でしたので 山手線池袋駅界隈の史跡を訪ねて歩きました。 現在は 西武百貨店・東武百貨店・パルコやホテルの高層ビルがところ狭しと並ぶ 超繁華街ですが 江戸時代 この辺りは六郷社の森と言われていて 明治36年池袋駅が出来た頃でも 狐の鳴くのが聞こえたそうです。 その頃の史跡がここに残っています。
 写真の 左の社は稲荷大明神が 右は四面塔が入っています(この社は 昭和31年5月にここに移され 建てられたもの)。 四面塔は 約30㎝角で 高さが2mほどの石柱です。 享保六年(1721) 9月に 地元の人が建立したもので「池袋村六十四人講中」の文字が刻まれています。
 角柱の正面には「南無妙法蓮華経」とあり この辺りで 追いはぎなどのために命を落とした人達や そばに生えていた松の木で首をくくる人もあって その供養もかねたものと由来記にはあるそうです。
 また 四面塔は道標でもあり 左面には「武州豊島郡池袋村」「南方高田雑司谷道」とあり 右面には「北方板橋道」と刻まれています。  

月曜日, 6月 16, 2014

梅雨時の夏野菜

 
梅雨時の夏野菜は 生育と変化が急で 気分的に追われ通しです 
収穫の最盛期にある キュウリ・トマト・ナスは 姿のいいものを収穫するには 朝 晩 2回の農園行きが必要で 到底実行は不可能です。
 右の写真は大玉トマトで2本仕立ての主枝が右側で 2段 3段 4段の果実が見えています。 寝かせ植えをしているので 1段果実は低い所に生り 葉の陰で見えませんが うち1果は先日 収穫しました
 この初物は 250gで形のいい完熟果でした。
 脇枝は左側で 2段と3段の果実が見えています
この大玉トマトは 2回目の追肥も終えて 株丈は2m近くに伸びています。 主枝の8段目花房まで実を生らせ それ以上は 梅雨明けの暑さと直射日光で裂果が多くなるので 芯を止めます。
 次の写真は やはり2本仕立ての中玉トマトです。
 左が主枝で右が脇枝です。 大玉トマトに比べると開花も早く 1段果は既に収穫済みで 4段の果実まで見えています。 この中玉トマトは豊産種で  1果の重さは 50~60g程 皮が柔らかく口に残らないので 毎年作り続けています。
次の写真は 11月まで収穫が続くナスとシシトウ類を 一つに纏めて植えた畝です。
 シシトウ類は 大型シシトウ「福耳」と 辛くない京野菜「伏見甘長」が2株づつ その奥に 千両ナスが2株植っています。 シシトウは 3月の下旬に種蒔きし 5月の後半にここに定植しました。 今年はその頃 高温と晴天の日が続き生育が少し遅れているような気がします。 
奥に植っているナスは連休明けに 一番花が開花した苗を定植し 既に収穫が進んでいます。
 左のこの写真は 各枝の 2~3番花が 同じ様な高さに並んで実が生っているところを写真に撮りました。 
 既に 追肥は 2回目まで終えています。
 ナスとシシトウは 秋遅く 11月迄 かなり背の高い姿で残るので この畝の隣には 同時期迄残る サトイモを植えています。(右の写真)
   昨年 収穫したサトイモのうちから 種芋用に畑の隅に穴を掘って埋けておいたもの 5個を植えました。
 このところ毎年植えている「大野里芋」ですが けっこう多産種ですし 味もよく 親イモも美味しく食べられるので 今年は 農園でもこのサトイモを植えている人が増え チョッとした流行になっています。
  この一畝には オクラを植えています。 5月中旬に種をポット蒔きして 先週ここに定植しました。 本葉5~6枚目に早くも花芽が見えています。このオクラは小振りで 特に葉も小さく 草丈も低く倒れにくいので蔤植できます  開花後4日ほどで収穫できます 従って実は小振りですが それだけ柔らかく美味しいです あまり 場所をとらないで 早くから収穫が出来る家庭菜園向きのオクラです。
  右の写真は 毎年 恒例のジュース用 赤シソです。
 一年間 毎朝ヨーグルトに混ぜて飲み続けている 濃縮赤シソジュース用には 20株ほどのシソの葉が必要ですので その為の 無農薬栽培をしています。
 この他に 今朝はゴーヤの第一番雌花が開花し 受粉をしました。 例年よりも 早い開花でした。

火曜日, 5月 27, 2014

その後の夏野菜 [1]

 いつも秋には「秋の一日は 春の十日」と尻を叩かれていますが 春は十日も 経つと 夏野菜は見違えるように成長します。
アンドン作りに張られた ネットの中で 日に日にツルが伸びているキュウリの全景です。
 90cm幅 2.5m長さ の畝に2株植えてあり 例年通り 主枝の他に 株元から2本の側枝を伸ばして 合計3本仕立で育てています。 従って 2株で 6株植えたことになる筈です。
 また黒マルチの下には 給水パイプを敷設して マルチを捲らないで 追肥と給水を兼ねた液肥を 土の乾き具合を見ながらパイプに5リッターのジョロ口を差し込んで施します。

  区画の北東の隅に ゴーヤを1株植えてあります。
このゴーヤは非常に豊産種で この1株で 秋までに百本以上収穫出来ます。 昔のゴーヤに比べると 苦味が少なくなって 人様に差し上げても喜んでいただけます。
 本葉6~7枚で芯を止めて 側枝を出させ 整枝も芯摘みもせず放任で 側枝を自由に伸ばさせ花を咲かせます。 虫の少ないこの時期は受粉を必要としますが 気温が上がり 蜂や 昆虫が増えると次々に実が生ります。 なお そのネットの陰には ミョウガを植えて 都会の農園らしく 土地の有効利用を計っています。

 右の 写真は トンネルの中に 黒マルチを張って植えたツル無しモロッコインゲンです。 
 昔 ツル有りモロッコを一畝植えました。 暑い時期に 収穫期の長いモロッコを炎天下 1つづつハサミで切取る作業は あの綿花摘みを想わせ 以来 勝負の早いツル無しモロッコを植えています。
 ナス・トマト・サトイモ 等の映像は 次回にアップします。

土曜日, 5月 17, 2014

夏野菜の急成長

 5月に入ると ブログの更新が遅れている間にも 農園の夏野菜は成長がスピードアップしました。

例年よりも 10日以上遅く定植したトマトの一段果です。 
 この中玉トマトは 既に 主枝の3段花房まで開花し 脇枝の1段花房も開花しました。
 トマト畑は まだ 本支柱を建てていないので 狭い所に主枝と 脇枝が重なり合って 花盛りと言った風情です。
 この時期 防虫網トンネルから出た トマトにとって 最大の難敵はアブラムシの来襲です。 隣の畑に植えられた ジャガイモの地上部は トマトと比べると トンネルから出て長い時間が経過していますので 活動を始めたアブラムシにとって絶好の繁殖場所にされています。 更に 5月のアブラムシは羽根が生えていて 空中飛行で移動し 猛スピードで繁殖範囲をも拡大するので油断がなりません。

トマトの次に 定植した キュウリも雌花の1番花が開花しました。
例年の通り 株元の勢いのいい脇芽2本を選んで伸ばし 主枝と共に3本仕立てにしています。
 これらの脇芽は別として 主枝の第6節までの花芽は全て摘み取って 実を着け無いようにしているので この花は この株の 第7節に咲いた雌花と言うことになります。
 毎年植えている この「夏すずみ」は 所謂 節成キュウリに属する種類ですが 中でも各節の花芽の着き方は 極めて規則正しく  始めのうちは 節の芽の処理を適宜行うことで 最高収率を目指す面白さがあります。

 5月の連休明けに定植した ナスは2番花が咲きました。
 トルバムの台木に継木した 苗を練馬の農家から買った時 既に1番花の蕾が膨らんでいました。 朝の低温が過ぎるまで 15cmの大型ポットに移し替えて 温室の中で 朝の気温の上昇と 甫場の準備が整うのを待って定植したので まだ防虫網トンネルの中での撮影になっています。
 なお 定植前に 咲いた1番花は着花ホルモンを付けて 生り癖をつけてから 3cmほどの幼果のうちに摘果して 株の生育を優先させました。
彼岸蒔きした ニンジンとネギです。
 この写真も 防虫網トンネルの中での撮影です。
 ニンジンの奥に見えるネギは 古い種が 何時頃まで発芽率を維持出来るものか?を実験しました。 見難い写真ですが 3種類のネギの種を 5列に蒔いてあります。 左の2列は 購入後7年過ぎた「九条太ネギ」で 真ん中の1列は5年過ぎた「西洋ネギ」で 右2列は10年以上前の「浅黄系九条」です。 こうして見ますと 種の保管条件にもよりますが ポリ袋に包んで 冷蔵庫に入れておく程度では ネギの種は持つ と言っても せいぜい5年が実用的な限度だと言えそうです。 

日曜日, 4月 27, 2014

農園も賑やかになりました

 庭のハナミズキが満開の見頃です。 この春は いちだんと高い先まで花数が多いように見えます。 白い花のハナミズキは少し遅れて開花します。
 過ごし易い 気候になり ホームセンターやJAの売店では この週末に夏野菜の苗を売り出しました。
  数日前から 植え場所の準備を終えて 苗を待っていた人達は 思い思いの苗を買い求めて 一斉に定植作業に入り 休日には家族連れの明るい声が響き渡り 農園は賑やかになりました。

 2月の上旬に種を蒔いて 部屋の中で育ててきたトマトの苗を 先日 ここに定植しました。
 この花は中玉トマトで 大玉トマトも蕾がほころび始めているので 数日中に咲きだすでしょう。
 今年も この一段花房の下から出ている脇枝は摘み取らないで このまま伸ばし 主枝と平行に2本仕立てで誘引し 実を生らせていきます。
 例年は 主枝の8段花房の実が肥大する頃に梅雨が明けて 真夏の太陽が照りつけると 裂果が多くなるので その辺りで芯を止めてトマトは終了となります。

昨秋 種をポット蒔きして 12月に ここに定植したスナップエンドウは収穫の最盛期を迎えています。
 冬の間は タフベルとフイルムの二重掛けトンネルの中で育てましたが 2回のもの積雪でトンネルが押しつぶされたり 難関を越えてここまでやって来たことを思うと 感無量です。
 1m50cm高さのネットを張ってありますが ジャックと豆の木 の話の通り 精力的にツルを伸ばして その先までも 咲かせる白い花々は 背の高い作物が無いこの時期 ひときは目立つ存在です。
同じ 畝に植えてある サヤエンドウは 背は高くありませんが ご覧の白い大きな花がいっぱいに着いています。
 「シャンパーニュ」と言う 洒落た名前につられて 何年か前に種を買いましたが サヤが大きくて 美味しいので 今年も育てています。
 これらの他 キュウリやナス・シシトウ類 など夏野菜群もこれから加わって 農園は ますます賑やかになります。
 

日曜日, 4月 06, 2014

 満 開

 最高のお花見日に 豪徳寺と松陰神社に参りました。
冬の空と違って 何となく潤いをふくんだような 空の色にこそ 満開の桜は映えます。
無風快晴 気温は20℃を越える そんな絶好の日に 桜田門外で刺された 大老井伊直弼の墓地がある豪徳寺と そこから歩いて10分少々のところにある 安政の大獄で処刑された 吉田松陰を祀った松陰神社へのお花見でした。

豪徳寺と井伊家の結びつきについては 近江彦根藩三代目の藩主 井伊直孝が武蔵野に遠乗りをした帰路 豪徳寺の門前に差し掛かると 一匹の猫が手招きした お供の者が怪しんで抜打ちしようとするのを止めると また招いたので 猫の招きに応じて寺の内に入り 住職と話し込んでいるうちに 目の前の立ち木に落雷があり 直孝等一行は難をのがれました そのことが縁で 豪徳寺は井伊家代々の菩提寺になったとのことです。
 豪徳寺と言えば 井伊直弼の墓と まねきねこ発祥の寺として 人気のたかい史跡となっています。
詳細については http://picasaweb.google.com/ssgw.mi をクリックしてアルバムをご覧下さい)
 
  大老 井伊直弼によって安政の大獄で処刑された 志士の墓は 千住の回向院にありましたが  吉田松陰の墓は 長州藩の御用地だったこの地に 松下村塾生の 伊藤博文・井上馨・山県有朋などによって移されて この松陰神社が造営されました。
 境内には 松陰の教育道場であった松下村塾を模した建物や 毛利元昭公をはじめ 門下生の伊藤・山県・井上や 桂太郎・木戸孝正・乃木希典などの名が刻まれている32基の石灯籠が明治41年に奉献され 一列に整然と並んでいます。

 農園のサヤエンドウも 白い花を着け始めました。
 急いで 支柱建てをして 軽く 追肥もしておきました。
 いよいよ 春野菜の世話も本番を迎えます 種や苗の確認や 甫場への石灰や堆肥などの混和 などなど。
 冬の間 怠けていた からだを徐々にウォーミングアップしていこうと思っています。

土曜日, 3月 29, 2014

桜も咲きました

この写真は 春が来ると 度々ご覧いただいている 神田川沿いの桜並木です。(写真をクリックすると大画面になります)
 農園の行き帰りには 左側の道を自転車ですっ飛ばして行きますが 桜のこの時期だけは 自転車を降りて 花見客のペースに合わせ歩いて通ります。
 かっては 江戸市民百万人が使う水は この神田川の水で賄っていたとは 今のこの流れからは想像もつきません。
 昭和30年以来 武蔵野台地が急速に都市化して 神田川の水源地である井の頭池や 善福寺池の湧き水が枯渇しました。 現在は人為的に深井戸揚水で 日量3500トンの水を汲み上げて かろうじて池の姿をとどめています。
 
桜に先駆けて 庭の椿は もう半月ほど前から 次々に 咲いては落花 を繰り返しています。
今は亡き この椿を植えて下さった植木屋さんは 「侘助」と呼んでいましたが 「侘助」とは違うのではないか? と言う人も居りよく分かりません。 ただ 落ちた花は大きさも 派手な色も 目につくので 毎日のように 掃除を強いられて 手間がかかります。

 農園の茎ブロッコリーも チョット油断をするとご覧の通りの花ざかりになります。
 この茎ブロッコリーは茎が柔らかくて 美味しいので この穂先を摘んで帰り サット塩茹でして マヨネーズや好みの味のドレッシングで戴くと結構グーです。
 花蕾ですから 栄養価も高いでしょうし 春野菜の植付けでこの場所を追い出される迄は このまま 気ままに収穫を続けていくつもりです。

月曜日, 3月 10, 2014

庭の梅も咲いて

毎年入試の頃に開花する 我が家の梅が咲きました。
 今年は 雪掻きを強いられた大雪が2度もあり 厳しい冬でしたが やはりお水取りになると 吹く風は冷たくとも 空の蒼さや うっすらと浮かぶ雲に 季節の移ろいが見られます。
 見上げてみて 高い梢の先で咲く 春の色は ほっとした気持になります。

トマトの苗も 本葉の4枚目が綻び出して トマトらしい姿になってきたのを見ると 保温トンネルの雪降ろしに 出かけて以来 しばらくご無沙汰していた農園にも足を運ばねばならなくなりました。 
 人影もなく あれほうだいの農園に着くと トンネルの中で保護されている ホウレンソウや小松菜やキヌサヤ等は 春を待つ作物 らしい姿ですが 畝の隅で 雪に埋もれ 寒風にさらされてきた ホウレンソウは地面に押し付けられ それでも 生き続けてきた逞しい姿でした。 これもまた感動ものです 収穫して帰り 早速 ゴマ和えで 美味しく戴きました。

もう一つ 穫り残していた 聖護院大根の1株も抜いて帰りました。
 ご覧の通り 葉は かなり痛め付けられていますが 根は いい姿だったので ほっとしました。
 最近 こちらでは あの大雪以来 野菜の価格が馬鹿高になっています この大根も 大きな顔をしていてもいいでしょう。
 さて お彼岸になると ネギやニンジンの種蒔きがあります。 冬の間 怠けていた身体を目覚めさせ 農園にせっせと足を運ばねばと思う 今日此の頃です。  


                                  

木曜日, 2月 27, 2014

異常な積雪

 2週続けて 大雪が降り こちらでも 30cmを越える積雪になりました。
 節分の頃から現れる気象のパターンで 日本海の北部で低気圧が発達し これが 南シナ海に現れた低気圧を引寄せて 2連低気圧として 急激に発達しながら日本海を北西に進むパターンがもたらす現象の一つです。
右の天気図は昨年2月1日正午のものですが この時は 寒気が南下せず 低気圧に吹き込む南からの暖かい空気で 翌2日の東京の最高気温は 20.9℃迄上がる異常気温でした。 今年は一転 猛烈な寒気が南下して最高気温も 4.0℃で 太平洋側が大雪になりました。
 江戸時代の大火や大雪も 昔からこのパターンの時に起こりました。 あの赤穂浪士が討ち入りをした夜も しんしんと雪が降り積もっていました。 あの年の 旧暦12月14日は 新暦では2月だそうです やはりこの気象パターンだったのでしょう。

  さて根雪になっていた 庭の雪も このところの暖かさですっかり融けて 今朝は そっと差し込む陽の光に誘われて 福寿草の芽が綻んできました。
 今年は 順調に来ていましたので 例年よりも早く福寿草の開花が見られるか と楽しみにしていましたが 何のことはない とんだ大雪のお陰で 平年よりも遅い開花になりました。
 この調子ですと 今年の春の気候も 何が起こるか判らない 不気味な気がします。

 その春の 作業は 例年 立春の声を待って トマトの種蒔きで始めます。
 ここ何年かは便利な「愛菜花」と言う 低温時の 発芽育苗器を使っていましたが 昨年サーモの精度がおかしくなり また 必要な苗の数も少ないことから 
電気あんかを スチロールの箱に入れた 自家製の簡易発芽器を自部屋内に置いて種蒔きをしました。 
 天気が良ければ 陽が差し込み 昼間の室内は30℃近くまで上がるので 夜の土温を28~30℃がキープ出来る様に 事前に温度設定を決めておけば発芽するはずです。 この装置?でも 例年と同じ3日ほどで芽は出ました。 双葉が出揃ったら スチロール箱から出して 部屋の窓際に置いて育てています。 晴天の昼間の土温は 35℃近くになりますが夜の温度は 18℃ほどです。
 写真の黒のポット苗は大玉トマト「ファイト」で ブルーのポット苗は中玉トマト「フルティカ」です。 この段階では ファイトの方が 生育は早い様です。
 今後 苗の背丈が伸びたら 庭の温室に移して 時々液肥を遣りながら 一段花房が開花するまで育苗します。  

土曜日, 2月 01, 2014

2月に入って

固かった福寿草の蕾が 2月に入るとふっくらと膨らみを持ってきました。
 この冬は 雪が積もるような極端に寒い日も無く 特に ここ数日は 日中の気温が15℃を越えて 4月の陽気とも言われる 日がありました。
 今朝は 澄み切った青空から まだ 節分前の低い角度ですが 狭い庭に柔らかな陽光を注いでいました。 2〜3日前に数えてみたら 福寿草の芽は13個でしたが この光で 芽はどうなったかなー と庭に降りました。
 くっきりと陰を残して 光に向かっている姿を見て 急いでシャッターを押しました。

 例年に比べて 今年の福寿草は少し早いように思います。
 福寿草の予報通り 春が早く来るのであれば トマトの種蒔きの準備をせねばなりません。
 と思っていましたら 偶然にも 昼前の郵便で 先日 発注してあった種が届きました。
 昨年は 馴染みの大玉トマト「ファイト」に葉カビ病の耐病性が付与された新品種「CFファイト」が新発売されたので これに飛付きましたが  確かに 葉カビ病には罹りませんが 作り慣れた「ファイト」に比べると 果実の肥大性が違うのと 味の好みが合わないので 今年は「ファイト」に戻すことにしました。
 小玉トマトは 例年通り 豊産で味がよく 皮が柔らかい「フルティカ」を続けます。
 福寿草の予報を信じない訳ではありませんが 種蒔きの実行は2月の10日前後を予定しています。

火曜日, 1月 28, 2014

寒の明け?

 今日の昼間は 風も無く 気温は15度をゆうに上回って 寒が開けたのか? と思われる 春の陽気でした。
 久し振りで長靴も履かずに カメラを提げて 農園に行くと 顔なじみの方々も明るい表情で きびきびと動き回っておられる姿が飛び込んできました。

なかなか 花蕾が上がって来ないので 心配していたオレンジブーケも いつもの暖かい色で迎えてくれ  ホッとしました。
 昨夏はカリフラワーの種蒔きが遅れ 更に 8月の気温が高かったので 定植は9月に入り その影響で 収穫がうんと遅れてしまいました。 早生種の方は12月の中旬に収穫できましたが 中生種のこちらは それから1ヶ月以上も遅れてしまいました。
 この辺りでは 遅くとも 8月ちゅうに定植を終えて 霜の降りる前には ある程度の 葉数に育てておくのが良さそうです。

 聖護院大根も昨秋は種蒔きが遅れ 早生種の「早太り聖護院」は やっと最終の収穫を終えました。 左手前のがそれです。
 奥に見えるのは真冬穫りの「平安すしらず聖護院」です。 こちらは 少々収穫が遅れて 寒いところに置いてあっても「す」が入らず 煮物に最高の京野菜です。
 写真では わかり難いのですが 両者の葉の色が違います。 晩生の葉色は緑が薄く 葉丈も短く 一見 同じ聖護院とは思えないように見えます。

  秋蒔きホウレンソウの最終分 2月穫りの写真です。
 この間じゅうは 氷点下の日が続き 葉色が どす黒く見えましたが 今日は延び延びとして 健康そうに見えます。
 この調子ですと 2月中旬頃から 柔らかくて 甘いホウレンソウが穫れそうです。
 収穫の4〜5日前に ストウチュウを葉の両面に散布すると いちだんと 葉質の良いホウレンソウに仕上がります。
 
 
 

土曜日, 1月 18, 2014

「寒の入」した野菜

 寒に入り 一年中で最も寒い季節になりました。
 ついに 北海道では氷点下30℃の新記録を作ったそうです。
 東京23区でも 毎朝氷点下の冷え込みで 風の無い日は一面の霜柱が立ちます。  昼過ぎに チョット大根を一本引き抜いて来ようと 気軽に出かけようと思っても 長靴に履き替えないと 泥んこ道は通してくれません。

 この寒い中で 休むこともせずに じっくりと 成長している野菜達を見るのはまた 感激ものです。
 始めの写真は まっ蒼な冬空を背景に 次々と花蕾を伸ばす 茎ブロッコリーの脇芽です。
 この時期 関東地方に流れてくるのは シベリアからの気団で PM2.5 等は全く含んでいない奇麗な青空です。
 一口大の 小振りではありますが 若干アントシアンの赤みを帯びた花蕾の姿は 冬野菜の逞しさを象徴しているように見えます。

1月穫りのホウレンソウも 地面にピッタリと貼り付いて葉と葉を重ねながら 大きく拡げています。
 一枚一枚の葉は 真綿でも入っているように厚みがあり 濃い緑色は 大地の養分をじっくりと吸い込んでいる色に思われます。
 写真では その感じを出せないのが残念です。


 カブも 小カブ・中カブと その都度 間引き穫りをしてきましたが 残したカブも 1月になると ご覧のような大きさになりました。 
 これくらいになると 千枚漬けまがいにでも使えそうです。
 冬野菜は 我を張らないで 待っていてくれますのでこちらの都合を通しています。

水曜日, 1月 01, 2014

初詣

あけまして おめでとうございます。 今年も よろしく おねがい申し上げます。

 東京地方のお天気は 雲一つ無い快晴で 3月並みに暖かく いいお正月でした。
 今年の初詣は 荻窪八幡神社にお詣りし「気候安定と五穀豊穣」を祈念して参りました。 荻窪八幡神社は 青梅街道沿いにあって 自転車でも行ける 場所なのですが コースの途中に善福寺川とダイダラボッチと言われている凹地が続いていて ここをギヤ無しの自転車で飛ばすと ゴーカートに 乗っている様な 急なアップ ダウン運転が続き 乗り心地が悪いので 今まで あまり行く機会の少ない所でした。
 この変わった言葉「ダイダラボッチ」について 申し上げますと 
 武蔵野台地のあちこちに 深さ数m 長さ数10mの凹み地形があります。 神田川や善福寺川と同じく ずっと昔 あちこちに湧き水溜まりがあり それが涸れ上がって その上に関東ローンの噴火物が積もって この様な地形が出来たのだそうですが これを「大太郎法師」と言う巨人が歩いた足跡伝説として伝えられたことから これが訛って この凹地のことを「ダイダラボッチ」と呼ばれているのだそうです。(柳田国男の話)
 本論に戻りまして 荻窪八幡神社は今から千八百年前に 応神天皇を祭神として建立されたと伝わる古い神社です。
 写真に見えます 石造狛犬は安政2年8月に赤坂一ッ木町 扇屋文吉が奉納したものですが  さすがは商人 台座には菊の紋が彫ってあります 葵が衰え 菊が栄えると時代の先を読んだのでしょうか 現在は 杉並区の指定文化財になっています。
 また写真には撮れてはいませんが 社宝として 勝海舟直筆の大幟(長さ5間・幅3尺)一対があり 「奉献八幡神社、明治十六年九月吉祥日、上荻窪村氏子中、海舟勝安芳拝書」と書かれています。
 社をとりまいて マキやケヤキの老木が高くそびえて 東京とは思えない落着いた雰囲気の場所です。