水曜日, 12月 28, 2005

カリフラワーをタップリ頂く


風邪をひいて1週間ほど菜園にご無沙汰していましたが 今日は 白菜とカリフラワーを収穫するためにやってきました。
  着膨れになっている白菜の 外側にぐるぐると巻かれた葉はこのところの朝の冷え込みですっかり枯れ果てていますが 一皮むくと中の葉はみずみずしく シッカリと巻いていて 目方は4.5kgもあり この冬最高の白菜でした。
 カリフラワーも 花蕾をスッポリと包んでいた大きな外葉は寒さのために元気はありませんが この外葉の包みを開くと真白で立派に太った花蕾が現れ 喜んで写真に撮りました。 花蕾の直径は20cm 目方は1.3kgもありました。
 家族3人の我家では 1.3kgもあるカリフラワーは半分に分けて 2回分の食卓に登場します。  手軽で タップリと食べられるのは 「ガーリック風味のオリーブオイル和え」です。  余所行きの時はグリンピースを加えたり パセリを振りかけたりしますが 自家用では単純にカリフラワーだけです。
 作り方は簡単です。 まず カリフラワーを小房に分けて 濃い目の塩味で 柔らかめに茹でます。 ニンニク2~3片(好みの量で)を横スライスに切り 大さじ4~5杯のオリーブオイルに入れて 弱火でじっくり香をオイルに移します。種を抜いた唐辛子を1~2本(好みの数で)切らないでそのまま加えます。 ニンニクが色付き 香がオイルに充分移ったら カリフラワーを入れてオリーブオイルと和えれば出来上がりです。
 塩茹でだけの薄味なのでカリフラワーの甘さが際立ちます。 冷めても美味しく頂けます。 

木曜日, 12月 22, 2005

着膨れ 白菜


 寒波が南下して 気温が0℃以下にさがる寒い朝が 続くようになってきました。
 さすがの冬野菜も 葉の色が悪くなり 元気なく萎れて 見るのも可哀相な姿になります。 追い討ちをかけるかのように 乾いた冷たい西風が 音を立てて吹き付けます。
 固く巻いた白菜にも寒風が吹き付けて せっかく巻た葉の潤いを容赦無く奪い取り 白菜は霜げ(霜枯れ?)ていきます。 そのために お正月用として菜園に残してある白菜は しばらくの間 大きな外葉で包まれます。 あたかもポンチョを被っているような格好です。
 この着膨れした白菜の姿は 年の暮れを告げる 菜園の光景になっています。

月曜日, 12月 19, 2005

堆肥作り:積込み作業

 前回記載(12月16日付けの当ブログに)しました堆肥材料を全て 積込み場所に運んで来て 作業にかかります。
  先ず 木枠の中にブルーシートを敷き込み 堆肥を包み込むような格好に広げます。 底の部分に 直径2cmほどの竹を 縦横に10本ほど井桁に並べて その上に2cm目の樹脂製の網を 底面一杯の大きさに切って敷詰めます。これは 堆肥が底にピッタリ付かないように 3cmほどの隙間を作って 水溜り兼空気の流通を計っています。
  もう1枚のブルーシートを広げて 運んできた落葉と切藁のそれぞれ半分(全部出すと量が多過ぎるので半分づつ)を袋から出して シートの上で混ぜ合せ そこに散水して材料が均一に濡れる様に混ぜます。 堆肥作りの重要なポイントの一つは水分調整だと思います。 水分の目安は 切藁を手で握り締めて指の間から水が滲み出る程度と言われています。
 材料に水分が浸透する間に 鶏糞を大きめのバケツに空けて ほぼ同量の水を加えて乾燥鶏糞をふやかしておきます。
 水分を与えておいた落葉と藁をバケツ4杯分ほど 別の乾いた場所に運んで 米糠を均一にまぶし付けます。 それを積込み枠の中に入れ 押え付けないで 表面を均す程度にふんわりと積込みます。 15~20cm程の厚みに積込むと 次の工程にかかります。
 次は ふやかした鶏糞の5分の1を 上記の表面にばら撒きます。 その鶏糞の上に3握り程の「バイムフード」(発酵促進酵素)を均一に撒き 「バイムフード」が鶏糞の中に隠れる感じに小型熊手などで均します。
 以上 落葉・藁と鶏糞のサンドイッチを5回繰り返しますと 木枠の上面一杯になります。 その上に 残った落葉と藁全部に米糠をまぶし 山盛りに積み上げ 押え付けないようにしながら ゴザ等の保温材を被せ 先ほどのブルーシートを被せて雨水の浸入を防ぎ 風に飛ばされない様に紐でシッカリと縛っておきます。
 以上で 積込み作業は終りです。 あとは 隙間風を防ぐ為に木枠の周りに 古ダンボールで腰巻でもすればベターです。 こうしておくと 4日目頃には 臭いがし始め 発酵熱が感じられるようになります。
 積込み後7日目には 被せたシートを捲って 温度計を中心部に深く指し込んで温度を測ります。 中心温度が60℃を超えれば 第1回の切返しを行います。
 切返しについては その時に また詳しく書きます。  

金曜日, 12月 16, 2005

堆肥作り:材料の準備


 毎年12月の中旬に堆肥を積込むために 必要な材料を揃えます。
堆肥の積込みは 写真の木枠:間口約1m 奥行き約90cm 高さは手前が60cm奥側が80cm コンパネの板を組み立て作った  底なしの木枠に積込みます。
  そのために 必要な材料はおよそ次の通りです。
 ケヤキとクヌギの落ち葉はそれぞれ麻袋にぎゅうぎゅう詰めで2袋づつ 計4袋。(なお 落ち葉拾 いについては 11月28日付けの当ブログに詳しく書きました。)
次に 切り藁は 麻袋7~8分目の量。 これは古畳の解体で手に入れます。 最近は わら畳が減って 合成樹脂が芯に入った畳が多く使われているので わら畳を貰うために前広に畳屋さんにたのんでおいて 古畳を1畳分確保します。 そして 暇な時に畳の解体をします。 解体は 始めに畳の表側のゴザを剥ぎ取って 表の面に出ている横糸をドライバーを使って引き抜き 次に 裏返して 縦糸を引き抜きます。 糸が藁と一緒に堆肥に入り込まないように 糸は切らずに1本1本引抜きます。 1畳分の解体は半日仕事になります。 糸を抜き取ると畳はバラバラになって 稲の草丈の長い藁と 10cm前後の短い藁とに分けます。 長い藁は束ねて胡瓜・なす・トマト等夏野菜の敷藁用に取っておきます。 一方 短い藁はそのまま袋に詰めて堆肥作りに使います。 畳1畳分で 麻袋に詰めて軽く1杯分の切り藁が充分確保出来ます。 
 鶏糞は15kg詰め乾燥鶏糞を 2袋を買っておきます。 最近は乾燥鶏糞の入手は難くなって 発酵鶏糞になっています。
 米糠は 米屋さんに頼んでおいて 米30kg用紙袋に満杯に詰めて買ってきます。
 あと 発酵促進剤としては「バイムフード」を 1kg入り 1袋を準備します。
以上で 堆肥積込みに必要な材料は全て揃いましたので いよいよ 堆肥の積込み作業に入ります。 
 積込み作業については 次回 詳細に書くことにします。 

金曜日, 12月 09, 2005

聖護院大根を育てる


 最近 スーパーの店先では 丸大根を見る機会が少なくなりました。
理由は ダンボールの箱に入る大根の数が少ないためだそうです。 要するに 輸送経費が高くつくために 店先に並ぶ丸大根が少なくなり 買う人が減り 食べなくなり 作る農家も減ると言う論法になるようです。
 当の大根にとってみると 煮物にすると特に味はいいし 育ちはいい 見た目もいい その上 長大根に比べて土を深く耕すこともないのでの省力にもなる にもかかわらず評価されないのは 甚だ不本意なことだろうと思います。
 てまえ勝手で生意気な言い方ですが ”大根はあまり手がかからづ 育てるのには面白味が無いので 毎秋大根の作付けに割り当てられる面積が少なくなってしまう。”  そんなわけで うちの菜園では  今年も 丸大根を評価して 聖護院大根を少しだけ植えています。

月曜日, 11月 28, 2005

堆肥作り:落葉拾い


 毎年12月が近づくと堆肥作りの準備に入ります。
落葉拾いは 気象条件や公園の清掃日など 外部要因による制約を受けるので 早めに行動を起こして チャンスを逃がさないように下調べをします。
 今日は ケヤキの落葉拾いをする 近くの公園へ行って 落ち葉の貯まり具合を見に行きました。 ケヤキの葉は 色が8割がた黄色から赤茶色に変っていました。 次に木枯しが吹くと その葉は一気に散り落ちるでしょう。 その時が 落葉拾いのチャンスだと思いました。
  おりから 朝の光が ケヤキの色付いた葉を綺麗に照らしたので 写真に撮りました。
 もう1ヶ所 農園の近くにある公園へも下見に行きます。 そちらの公園はクヌギの大木だけが植えられているので クヌギの落ち葉を集めるのために毎年行く場所です。
 堆肥の材料は 主体は落ち葉と麦藁です。 発酵養分・肥料成分としては鶏糞と米糠 それに発酵促進剤を加えています。 もちろん 空気と水を得て発酵させます。
 最も嵩が高いのは落葉で ケヤキとクヌギの葉を6:4で混ぜ合わせるのが一番良いようです。 ケヤキだけだと ケヤキの葉は薄くて小さいので ベタベタくっ付き合って空気の流通が良くないし 一方 クヌギの葉はしっかりしていて大きく硬いので スカスカして水分のホールドが良くないようです。 幸いにも 近くに ケヤキとクヌギそれぞれを集め易い公園(さらに 桜・イチョウ等堆肥発酵に好ましくない葉の混入が無い好条件)に恵まれているので 毎年このやり方を続けています。
  

土曜日, 11月 26, 2005

小松菜や からし菜

 からし菜(写真左)や小松菜(写真右)など葉物の野菜は 気温が下がってくると 葉の色も良くなり 柔らかく味も良くなります。
 野菜の世話も 虫や病気をほとんど気にすることはなく  追肥をやっても 根の吸収力が低下して あまり効果もないので することがありません。
 その上に 収穫に追われることもありません。 少々採り遅れても品質的に問題が起こらないからです。
 まったく 手の掛からない作物達です。
小松菜は 胡麻油で手早く炒めて 油揚げを切って入れ フライパンが熱いうちに醤油を廻し掛けると その香ばしいかおりが合います。 また からし菜は サットお湯に通して香りを出し 鷹の爪を加えて塩漬けにし 翌日には頂いています。 
 

木曜日, 11月 24, 2005

木守柿


 庭の柿は色付いたものから順に採ってきて もう 木に残る実は数えるほどに 少なくなりました。 葉も散り落ちて 梢にポツンと残る赤い柿の実は 澄んだ冬空に映えて ひときは目にとまります。
  そのような柿の実 数個は 「木守柿」として木に残すことにしています。 やがて 小鳥たちが毎朝やってきて 実を綺麗に食べてしまいます。そして 最後に柿の種だけが 庭に落ちてきます。
 「木守柿」の言葉には長い年月をかけて培われてきた 人の知恵が感じられます。 思い上った人間が 自然を全て採り尽してしまう事への 意味深い警告だと受け止めています。 

月曜日, 11月 21, 2005

収穫を待つカリフラワー


 朝の最低気温が7℃になって 今年は遅れていた 公園の欅の紅葉も目に付く様になりました。
 寒くなると 菜園に出かける回数はめっきり減って 収穫の為に行くだけとなります。
  カリフラワーは  葉は 小さい子供が乗る橇ほど大きくなり 通路にも入れないくらいに茂ってますが 同じ時に種蒔をしたブロッコリーは1ヶ月近く前に収穫しているのに比べると かんじんの花蕾がなかなか見えて来ないので やきもきしていました。
 今日 大きな葉を掻き分けて 覗いて見ると 底の方に真白い花蕾を見つけ  ほっとして 早速カメラに収めました。
 花蕾はその白さと柔らかさを保ったままで大きくさせるために 周りの大きな葉を集めて結束し 日が当るのを防ぎます。 そしてあと数日の初収の日を待ちます。

火曜日, 11月 15, 2005

農園の菊


 毎年この時期になると 農園は菊の花で彩られます。
農園の方々の中には 自分の区画全部を菊畑にされている方も居られますが 多くの方は それぞれ自慢の菊の苗を持ってきて 区画の片隅に数本植えれおられます。
 菊は 夏野菜の茂みの陰や 通路際の土が硬い所など 年中 目立たないで我慢しています。 そして この時期に 一斉に おもいおもいの花を点けて 存在をアッピールするのです。
 穏やかな小春日和の日に 農園の菊の花をカメラにおさめました。 こちらをクリックするとその「写真アルバム」がご覧頂けます。

日曜日, 11月 13, 2005

木枯し1号が吹く


 昨日は 東京にも 木枯し1号が吹き 農園の様子も 変わってきました。
コオロギやバッタの姿は めっきりと見られなくなり チョウチョも 低い所をよたよたと飛んでいます。 そして 通路ぎわの菊の花が おもいおもいの彩りで 華やかな雰囲気をつくっています。
 秋野菜は 葉の色が鮮やかになり 姿も逞しくなってきました。 写真に写っている白菜も 結球が大きくなり 固くなりつつあります。
 収穫の秋が深まっています。 

土曜日, 11月 05, 2005

ほうれん草の収穫


立冬が近づくと 朝の最低気温は10℃そこそこになります。 
 秋野菜がぐっと美味しくなる季節です。 
菜園のほうれん草も ここにきて根もとの赤みも増して 葉っぱもぶ厚くなってきました。 ここ2~3日の中に収穫出来そうです。 持って帰って すぐに茹でたほうれん草こそが 本当のほうれん草の美味しさだと思います。
 家庭菜園ならではの贅沢です。

土曜日, 10月 29, 2005

早生のブロッコリー


 早生のブロッコリーは 定植後2ヶ月過ぎると 花蕾が急に目立つようになり ドーム型に盛り上がってきます。 間もなく収穫の時期です。
 同じ日に 種を播いたカリフラワーは まだまだ花蕾は見えていません。
ブロッコリーにも 早生から晩生まで多くの種類があって この早生のブロッコリーは特に 成育の早い種類です。 更に 主茎の花蕾を収穫した後も わき芽が次々と出てきます。 樹勢さえ保っていれば 形は小ぶりながら 霜にあたって むらさきがかった緑色に変色したブロッコリーの美味しさも 味わえます。
 その他に わき枝の茎も 柔らかく甘味があって美味しく食べられます。 少し手間はかかりますが 茎の外皮を剥き取って 適当な長さに切り 花蕾よりも長めに塩茹でをします。 花蕾と一緒に食べられて 栄養もあるそうです。
  と言うことで ブロッコリーは 一発勝負のカリフラワーと違って 早い時期から寒風吹き荒ぶ真冬の頃まで 長期間にわたって菜園に居る野菜です。

月曜日, 10月 24, 2005

柿とルッコラのサラダ


 我家の庭に50年以上も前から 一本の柿の木が生えています。 ほとんど手入れをしないのに 毎年この時期になると40~50個の実が成ります。 ナリ年には 取れた柿の実が畳一杯になることもあります。
 この柿は 木が古いだけでなく 実も大変古風なのです。 まず 種が入っています。 果肉はしっかりとしていて硬く 「蜜」と称する黒い筋がびっしりと詰っているので黒っぽい柿色に見えます。 味はただ甘いだけでなく 柿特有の濃厚な味がします。
 斯様に 全ての点で 今時フルーツショップで売られている流行の柿に対して 一昔前の柿です。 しかし毎年 食べ慣れている家族にとっては 今時の流行の柿は物足りなく お蔭様で 取れた柿は全部平らげています。
 この柿の 食べ方の一つに 「柿とルッコラのサラダ」があります。
今 菜園では柔らかなルッコラが毎日のように摘み取れます。 このルッコラが 我家の柿と良く和うので 柿がある間は このサラダが毎朝のように食卓を賑わせています。
 簡単にレシピをご紹介しますが いつも作っていると その日の気分や 材料の都合で 量・割合はいいかげんになります。 そのつもりでご参考にしていただきたい。 

2人分として:
柿 1個(もちろん 市販の柿で結構です)は 皮を剥いて 種があれば取り 櫛形に8個ぐらいに切っておく。
ルッコラは 10~15枚を 食べ易い大きさにちぎっておく。
玉葱 1/4~1/8個を スライスに切り 水に晒してから 水を切っておく。
ベーコン 2枚を キッチンペーパーに挟んで 2分程チンをし 油が付いたペーパーを外して 食べ易い大きさに切っておく。
ドレッシングは:
レモン汁大サジ1杯弱  EXバージン・オリーブオイル大サジ1杯強 を混ぜて 塩・胡椒で味を付けておく。 (なお 好みの味にアレンジし直して下さい)
ボールに柿・ルッコラ・玉葱を入れて ドレッシングをかけてサット混ぜ ベーコンを散らします。 ベーコンが無い時は 無しで済ませています。 

金曜日, 10月 21, 2005

美味しい ほうれん草


 9月26日 1~2回の収穫分に と思って菜園の空いている所に 筋蒔きした ほうれん草です。  あと半月もすると 美味しいほうれん草になります。
  私はほうれん草や小松菜など葉物野菜の種蒔きは 筋播にしています。発芽を出来るだけ揃わせ また 発芽後の間引き・中耕・土寄せ・収穫などの一連の作業も容易だからです。
 発芽を揃わせるためには 種を蒔く土の表面を平らにして土の湿り具合を揃え 種の上に被せる土の厚みを出来るだけ一定にしています。
  まず 播く畝に石灰と元肥を施して 土の表面を板切れで水平に均します。 15cm 程の間隔に板の長辺の角を押し付けて 深さ7~8mm のV字型の溝を直線状に付けておきます。 その溝に種を1cm程の間隔で落とし込んでいきます。 溝の周りの土を 種が隠れるように被せ 溝に沿って軽く押さえます。 細かい目のジョロで畝全面に均一に散水します。 防虫兼防鳥ネットのトンネルと その上に播き溝がカバーされる程度の雨除けフイルムを張り 種蒔きを終えます。
 ほうれん草はこの時期 5日も経てば一斉に発芽します。 間隔を持たせて丁寧に種を播いているので 双葉の段階での面倒な間引きはしていません。 ほうれん草は 本葉が3枚になる頃迄は「立枯れ病」等に罹り易いので 雨除けトンネルを外さないでいます。 本葉が3枚ぐらいになると かなり混み合った所も出てきます 元気な株は残し 間引く株は生え際をハサミで切って慎重に取り除き 株間を4~5cmに空けます。 その後 播き筋の間を軽く中耕して ほんのわずかの化成肥料をパラパラと播き 株元に土寄せします。 雨除けのフイルムも外します。
 その後は 天気の良い温かい日の夕方に 7月のブログに掲載しました「ストウチュウ」(葉面散布液)を2~3回撒いて 収穫の時を待つだけです。
 ほうれん草の葉は ベタベタとひっつき易いので 筋蒔きにしておくと収穫も容易で 姿のいいほうれん草が持ち帰れます。  帰って30分以内に サット茹でたほうれん草の美味さこそ本物です。

土曜日, 10月 08, 2005

白菜の追肥


 中秋の名月の日に定植した白菜は 写真の通り順調に成長しています。
今年は 気温の高い日が多かったせいか 定植後20日で 早生の白菜などは早くも葉が少し立ってきたように見えます。  株元のマルチを上げて覗いて見ると 細い白根が土の表面にびっしりと張り廻らされています。 追肥の時期になりました。
 追肥は 30cmほどに伸びた葉を 折らないようにそっと持ち上げて 一株当り5ヶ所ほど 半径25cmの円周上の辺り 白根がまだ伸びてきていない所のマルチに穴を開けます。 そこから一つまみの化成肥料を入れ 周りの土と軽く混ぜた後 水を遣ります。 この作業を一株一株 葉に傷を付けないよう丁寧にします。 早生の白菜は この1回の追肥だけですが 中生の白菜は結球が始まる前に もう1度軽く追肥を遣ります。
 今の時期は 防虫網のトンネルを張っていても ヨトウ虫が入り込みます。そして 白菜の真中の一番柔らかい所を食い荒らし 昼間は自分の糞の下に隠れて寝ています。 これを見つけて摘み出すのも かかせない世話です。

火曜日, 10月 04, 2005

少しづつ いろいろと播く


 家庭菜園では 収穫後の保存期間が短い葉物野菜は 一度にドカット収穫しないように 種を播かなければなりません。
 圃場の準備や気象条件等を考えると 種播きは出来るだけ纏めたいので 何種類かの野菜を 消費見合の量で 少しづつ蒔くことにしています。
 9月に入ってすぐ 夏野菜の終った跡地に ルッコラ・水菜・からし菜を それぞれ2~3筋づつ播きました。 その後 それぞれの成育に応じて間引きながら収穫をしてきました。 写真は その今の様子です。 これらの葉物野菜は これから更に間引ながら収穫をしますが 秋の深まるにつれて 株は大きくなり 美味しくなってきます。
 これから10月の下旬までの間に 菜園の空地を見つけて ほれん草や 小松菜や たあさい 等を 数回に分けて 少しづつ播いていく予定です。   

金曜日, 9月 30, 2005

秋播きのルッコラ


 数年前 夏の終わりに アラブの国で仕事をされている方から 一袋の種を頂きました。 袋には「ジルジール」と書いてあり "現地でのルッコラの呼び名" とのことでした。
 「ルッコラ」は地中海沿岸が原産地ですが 世界中に広く栽培されていて「ロケット」とか「エルーカ」と呼ばれたり 日本では「キバナスズシロ」黄色い花を咲かせる大根と言うことでしょうか? いろんな呼び名があります。
 9月に入ってすぐに その「ジルジール」を筋播きしました。 彼岸が過ぎる頃から 柔らかくて美味しそうな本葉が2~3枚出てきたところを 写真に撮りました。 これから 込合ったところを間引採りしながら 株間を10cmほどに広げてゆきます。 その後は 大きくなった葉を茎際で切りとって収穫すると 次々と新しい葉が伸びてきて 冬の間中 新鮮なサラダ野菜として重宝します。
 私の菜園では この秋播きルッコラに続いて 4月の始めに 春播きのルッコラを育てて 10月から翌年の6月まで 真夏の時期を除いて ルッコラを周年栽培しています。 ルッコラは収穫後 葉が変色する性質があるので 新鮮な葉色のルッコラを頂くために菜園で欠かさずに育てています。
 春播きのルッコラは イタリア旅行の際にミラノの種屋さんで買ってきた種(Rucola)を播くことにしています。 理由は たわいない話ですが その時の旅行はイタリア国鉄のローカル(各停)電車を乗り継ぐ旅でした。イタリア国鉄は比較的時間厳守の運行をしていると聞いていましたので 乗り継ぎの電車まであまり時間が無く ラヴェンナの駅前の喫茶店?で 最速のテイクアウト弁当を買い求めて プラットホームのベンチで昼飯にしました。 その時の弁当が 新鮮なルッコラの葉っぱ2枚と ありふれたスライス・チーズを パンの間に挟んでパンの両面に薄らと焦げ目を付けただけの簡素なものでした。 ところが そのルッコラの風味を忘れられず このイタリア・ルッコラを我が菜園でも育ててみようと思い ミラノ宿泊中に市内の種屋さんを捜して種を買い 持ち帰りました。
 そんなことで 秋播きは「ジルジール」を 春播きは (Rucola)を播いています。

金曜日, 9月 23, 2005

ネギの季節


  「ネギの彼岸播き」と言われるように これからがネギの季節です。 
 春の彼岸に種を播いて 苗を作り 7月の始めにその苗を堀あげて 一畝に定植しました。 その後2回 軽く追肥と土寄せをしましたが 写真の通り ネギはこの暑い間 半分眠っていたように見えます。
 春の彼岸から半年も経った今から ネギはいきいきして 葉の色も鮮やかになってきます。 更に秋も深まって 霜が降りる頃には この九条ネギは葉の部分も柔らかく また香りも良くなって いろんな料理や薬味に無くてはならない食材になります。 特に寒い時の鍋物では 鴨は無くともネギは欠かせません。
 寒風対策を少し施してやると 来年の春 ネギ坊主が出る迄菜園に置いて 使う時に必要な分を抜いて帰って 利用できます。

日曜日, 9月 18, 2005

白菜を植える

 今日は 日の入が午後5時43分 月齢は15.3
  中秋の名月です。
白菜の苗は ここ数日 急に大きくなって 12cmのポットから溢れそうになってきました。
 午前中 マルチに10個の植穴を空けて ネコブ病の薬を植穴の土に混和し 植穴一杯に水を張って湿り気を与えておきます。 苗の方にもポットの底から水が出るぐらいにタップリ水を遣っておきます。 防虫ネットと黒寒冷紗のトンネルを張り終えると これで定植の準備は完了 一度家に帰ります。
 夕方 日の入の少し前 苗に直射日光が当らなくなる頃に 菜園に出て来ます。 午前中 植穴に張っておいた水は完全に引いて 定植作業に支障ない程度の湿り気になっています。 ポットの苗を慎重に抜き出して 植穴に入れて 苗がフラつかないように首元までシッカリと土寄せします。 一株一株の根土を軽く押さえてから 苗の根土が植穴と馴染むようにゆっくりと水を遣ります。 次に 藁を葉の下に敷いて 真昼の太陽で熱くなったマルチの上で 白菜の葉がフライパンの炒め野菜にならないように気を配ってやります。 最後に 防虫ネットの裾をシッカリと押さえておきます 「ヨトウ虫」が来て 折角植えた苗の生え際を食いちぎられてはたまりません。
 こうして全ての作業を終えると 周りはすっかり暗くなっていました。 腰を伸ばすと 農園東側の 桜並木の間からオレンジ色の大きな満月が顔を覗かせていました。 心地よい秋の気の中で しばし月見の一時でした。  

月曜日, 9月 12, 2005

カリフラワーのその後


カリフラワーについては8月の始め「秋作の苗作り第1陣」として ブログに公開しました。
 その頃は5cmにも満たない ヒョロヒョロとした苗の姿で写真に写っていましたが その後 8月25日ごろ定植 それから半月強経った現在は 全株が揃って 逞しく成長した姿を見せています。
 カリフラワーは 病気に罹ることは無さそうですが 定植をして以降現在までは 暑さと 乾燥と 害虫との戦いでした。  畝の表面は 暑さと乾燥を和らげるために 前作の胡瓜に使っていた敷き藁やゴザの中で 良さそうなのを再利用しています。 またトンネルは1mm目の防虫ネットの上に 黒の寒冷紗を重ねて日除け対策を施し 防虫ネットの裾は 出来るだけ虫が潜り込まないように隙間を少なくしてきました。 水遣りは 苗の活着後は 適当な間隔で雨が降ったので ほとんど遣らずにきました。
 これから 1回目の追肥と 土寄せ 支柱立てをしてやると 間もなく カリフラワーの頭が トンネルにつかえます。 その頃には 涼しくなり 害虫の攻撃の矛先も少しは鈍ってくるので 鬱陶しい防虫ネットも取り払われて カリフラワーは伸び伸びと葉を広げられます。
 なお 同じ時に種蒔きした ブロッコリーとカキ菜も 別の場所で順調に大きくなっています。   

木曜日, 9月 01, 2005

白菜の種播き


秋野菜の種播き 第2陣は白菜です。
 8月の20日が過ぎると 12cmの大型ポットに 種播き専用の培土を固く詰めて4~5粒の種を播きます。
 ポット播きよりも 圃場に直接種を播いた方が 白菜の直根も伸び易く 定植の手間もかからずにいいのです。 ところが 涼しくなるこれからは コオロギや小バッタ等害虫どもが増えてきます。 彼らは防虫ネットが張ってあっても 何処からか潜り込んで白菜の芯を食い 植穴に1株もまともなのが残らないことが起こります。
  もう一つの事情として 白菜の幼苗期は 株と株の間で成長の差が大きいことです。 どう言う訳か 成長の良い株がかたまっている植穴と 良い株が全く無い植穴が出来ます。  白菜が大きく葉を広げて 成長するために必要にして充分な間隔に 植穴を配置している計画が崩れてしまうのです。 
  そのようなことから 白菜の直播きは止めて ポット播きに決めています。 必要な植穴の数に対して 3割ほど多い数のポットを用意します そして4~5粒づつ種を播きます。 発芽したら 先ずポットの中で選別して一株にします。 次いで ポット間で優劣を比較して 必要な株数の定植苗が選ばれます。
 虫の攻撃をかいくぐり 順調に成育した苗だけが 一人前の白菜になれる資格を得ます。
 写真の苗は やっと本葉が出始めたところで これから選別を受ける前の段階です。 今年も 例年同様 11月採りの早生と 正月採りの中生種の二種類で 植穴9っに対して 合計12ポットの苗を育てています。
 さて 秋野菜の種播き第3陣の大根は 9月の10日前後 間もなくです。 さらに 大根の間引きが始まる頃には 菊菜・水菜・ルッコラ等 葉もの野菜の種播きが続きます。 その頃は 秋野菜の最盛期になり 菜園も賑やかになってきます。

土曜日, 8月 27, 2005

秋野菜のネコブ病対策

秋の作物は ブロッコリー・カリフラワー・キャベツ・白菜・蕪・大根・小松菜・等々 ほとんどの野菜が「アブラナ科」の植物です。
 いろんな人が携っている区民農園では 土壌が汚れているので「ネコブ病」の対策が必要になります。  
 「ネコブ病」に罹ると 放置しておいても枯れることはありませんが 収穫は期待出来ないようです。 早く見つけて抜き取り(菜園にほっておかないで)持ち帰ってゴミに出しています。

 「ネコブ病」の対策は 三段階で とっています。 
 その一つは 苗作りのポットに詰める土を無菌の培土を買って来て使っています。 農園の土は汚れているので 絶対に使いません。
 その二つめは 前作物の整理をした後 畝1平方メートル当り2握り程の 石灰窒素を撒いて 30cmの深さまで土とよく混和した後 畝の真中を窪まして バケツで水が窪み一杯に溜まるまで注ぎます。 そうしておいて 畝全体を透明のビニールシートで覆って封をし 真夏の日に10日ほど当てます。 これは 石灰窒素の消毒の性質を活かすのと 「ネコブ病菌」がアルカリに弱いこと 更に 水田の原理(夏の太陽熱を利用した熱水消毒)を兼ねた方策です。
 その三は 定植の時 植穴に薬剤(商品名"ネビジン"とか"フロンサイド"など)を指定量撒き 植穴の土全体によく混和した後で苗を定植しています。
 苗作りをしない 蕪・大根・ルッコラ・水菜 等々には 種の播き溝に薬剤を混和してから 種播きをします。 

 なお 小松菜・からし菜など 比較的低い温度でも発芽する野菜は 無農薬で9月末から10月一杯の時期に 種蒔きをしています。

土曜日, 8月 20, 2005

唐辛子物語


唐辛子は 色・形・大きさ・辛さ・風味それぞれ世界中に無数の種類があって 淘汰されることなく受け継がれて その地方の特産品になっているように思う。 その「唐辛子物語」の一つをご紹介したい。

 35年以上も前のことだが ボーキサイト(アルミニュウムの原鉱石)開発の仕事で 西アフリカのギニアとガーナに約3ヶ月間滞在した。 仕事が仕事だけに 都会とは縁がなく アンツーカー色の台地が無限に広がっているギニアの奥地で過ごした。
 宿舎は その地方で権力を持っている酋長さんの屋敷内に建っている 土で出来た円形のゲストハウスで生活をした。 食事はテーブルの真中に数枚の大皿が並べられて それぞれの皿に 日本ではお目にかかったことがない現地の料理が山盛りにされて 各自が取皿に取り分けて頂くスタイルである。
 その中の一皿に"しし唐"のような外観の青い唐辛子が料理の周りに飾られ 給仕さんが「これは大変ホットですよ」注意された。 好奇心から一本を摘んで前歯でそっと噛んだ 一瞬 口から刺激が波紋となって全身に伝わって 体中の毛穴が全部開いていく感じがした。 食事のあいだじゅう口の痺れは残って折角の料理も味わえなかった。 以後 食事の度に 大皿に置かれたその"しし唐まがい"は 食べ物の対象ではなく ただの飾り物になってしまった。

 もともと唐辛子の辛さは苦手だが 香辛料の一つとしては欠かせない物なので うちの菜園でも2〜3年に1度の割合で日本の"タカの爪"を2株づつ植えてきた。 今年は その年を迎えて 唐辛子先進国の韓国産唐辛子を植えてみることにした。
 韓国では「薬食同源」の思想から 体によいもの(薬となるもの)の一つとして唐辛子が位置付けされているので 唐辛子の種類も多い。 従って ただ辛いだけではなく旨味を含んでいる。 韓国特産の調味料である"ヤンニョムジャン"や"コチュジャン" それから"白菜キムチ"にしても唐辛子の旨味を引き出しているように思える。
 その様な旨味を含んだ唐辛子を試してみょうと 韓国種の中でも辛さランクは中位 赤色の奇麗な品種を選び 3月中に種を播き 5月の連休明けに2株を定植した。 真夏日が続く今頃になって 長さが20cmほどの立派な実が やっと奇麗な赤色に色付き始めた。

金曜日, 8月 12, 2005

「秋の一日 春の十日」

連日30度を超える真夏日 しかし暦の上では既に立秋は過ぎた。  確かに日が入るのは日一日と早くなった。 夕方 少し凌ぎ易くなってから 菜園に出て来たのでは 纏まった作業が終わらないうちに急に暗くなってしまう。
 まだ菜園に残っている胡瓜・トマトは 4月に定植して以来づっと「成長の驚き」と「収穫の達成感」を与え続けてくれた。 その胡瓜・トマトも 株はシャキッとしているが 良い実は付けなくなって 次の秋作に場を譲るべき時になってきた。
 毎年のことながら 胡瓜の株元に鋏を入れると その切口から水が勢いよく噴き出す。 それを見ると むごい感覚が襲って 目を背けたくなる。
 切り倒された胡瓜・トマトの枝・葉や支柱を片付けるのは 8月の炎天下ではかなり辛い仕事である。 従って「少しでも暑さが和らぐ日まで 待ちたい」 そんな気持ちに流されがちになってしまう。
 春先の農作業は「少々遅れても 陽気が良くなればすぐに追い着ける」との読みがあるので「今日は 寒いから」と 余裕を持ってかかれる。 しかし 秋は「適温の時期に 出きるだけ株を仕上げておきたい」との思いが強く「遅れないよう 早めに畑の準備をしなけれならない」と 流されがちな気持ちにプレッシヤーがかかる。 
  さぁ! 「秋の一日 春の十日」の言葉に押されて 早速 片付けと秋の準備に取りかかろぅー

月曜日, 8月 08, 2005

秋作の苗作りを始める


秋野菜 種播きの第1陣はブロッコリー・カリフラワーの類で 毎年7月20日~25日の間に播いている。
 今年も7月25日に9cmのポットに 種播用の専用培土を硬く詰めて そこに4~5粒の種を播いた。 3日ほどでほぼ100%発芽し 本葉が出てきたところで 双葉が揃って形のいい株を2~3残して間引きをした その状況がこの写真である。
 カラフルなポットを使っているのは  同じカリフラワーでも収穫時期が集中しないように 早生・中生・晩生と品種を替えて播種しているので それぞれの品種が判る様にポットの色で分けている。 また 今年はカキ菜の種を頂いたので 始めてカキ菜にチャレンジをする その分ポットの色が増えた。
 苗作りで特に注意している点の一つは この時期は一年中で最も暑いので 出来るだけ涼しい環境を作り 虫除け対策も兼ねて 黒の寒冷紗を高く張ったトンネルの中に苗を入れている。
 もう一つ気をつかっていることは 水を遣り過ぎないこと 特に夜水分が多いと気温が高いのでどうしても徒長してヒョロヒョロ苗になってしまう。夜まで水分を残さないよう 朝ポットの状態をみて適量の水遣りに努めている。
 老化した苗は定植したくないので 8月の25日迄には この苗を定植出きるように 畑の準備をしなければならない。 ところが 夏空を眺めては「あのトマトの先端にぶら下がった 最後の小さな実が可愛そうだから あれが熟したら片付けよう」とか理屈をつけて 一日延ばしで 日が過ぎている。 

木曜日, 7月 28, 2005

ミニで作るドライトマト


ミニトマトで作る "ドライトマト"はご覧の通り 小さくてトマトの色を残している また半乾きのために柔らかく そのうえ甘さと美味さが凝縮され 市販のドライトマトとは全く別のものである。
 9年前の夏 収穫して来たミニトマトがいっぱい溜まって冷蔵庫の野菜室が占領されていた さて どうしたものか? 思案していた時にテレビの料理番組で このミニトマトで作る"ドライトマト"の放映を見た。 早速 トライして 出来たての"ドライトマト"に にんにくチップとルッコラを加えたパスタを作って食べ そのファンになった。
 以来 この"ドライトマト"を作るために 毎年菜園に2株のミニトマトを植える慣わしになった。

 かつて イタリア料理の講習会でこの"ドライトマト"の話をした。
 作り方の説明を語り終えないうちに 講師の方が「それだけ手間をかけるのだから美味しいに決まってますよ!」と言われた。
  以下 その「手間のかかる」作り方の粗筋だけをご披露したい。
 まず ミニトマトは大粒の揃ったものを100個ほど選び まとめて水洗いし ヘタを取って 横半分に切る。 オーブン皿3枚にクッキングシートを敷き 切口を上にして並べ 軽く塩と少々のオリーブオイルを振る。 100~120℃のオーブンで1~2時間 焼くと言うより乾かす。
 以上の作業を真夏日の前夜に終えておき 翌朝オーブン皿から取り出したトマトを 上の写真で見られる 紙を敷いた乾燥籠に並べて 鳥の来襲と強風の防備をして 真夏の太陽に一日当て自然乾燥させる。 日没後トマトのあら熱が取れたら蓋付きの容器に入れて冷蔵庫で保存する。
 このままで10日ぐらいは保存できるが より長期に保存したい時は "ドライトマト"を使用分づつラップに包んで冷凍庫に入れるとよい。
 何時でも使えるようにしておくと 上記パスタの他に イタリア風の煮魚料理に またボンゴレソースなどソース類の味と飾りに 利用価値の多いものである。
    

金曜日, 7月 22, 2005

ナスの剪定


連作障害による「半身いちょう病」  ダニや テントウ虫ダマシの害 そんな試練に耐えてきたナスも 梅雨明けの頃になると さすがに成り疲れて元気がなく 義理ほどの小さい花が枝の先っぽの方で咲くようになる。 この頃がナスの剪定の時期である。
 お隣のナスも だいぶ成りくたびれて 花もほとんど付けなくなった それでも根はシッカリしていそうなので このさい強剪定をするようアドバイスをした。  若しも 失敗してナスが無くなることを恐れて 5本の中の3本を剪定して 2本は保険としてそのまま残すことにし その強剪定のお手伝いをした。    

 3本仕立ての枝をそれぞれ 根に最も近い葉(葉は既に落ちて無いときは その葉の落ちた痕) 或いはもう一つ上の葉を残して その上で 思いきって切り落とす。 そうして 残した葉の付け根から新しい芽を出させる。
 枝と同時に 根も思いきり切って新根を出させる。
 まず畝の両肩を堀崩して 出てきた白い根は切り そこに堆肥・腐葉土をどっさり入れ 緩効性の化成肥料を混ぜ込み 過燐酸石灰と尿素を振り込んで 土を少し戻してサット混ぜる 上からジョロで水をたっぷりやってから 土を戻し入れる。 しばらくは 踏みつけないように また 乾かさないように藁かゴザを被せておく。 その後は 土が乾くようならジョロでたっぷり水をやる。
 こうしておくと 数日の内に新芽が出だし 勢いのいい枝が伸びてくる。 順調に行けば1ヶ月もすると 柔らかいピカピカの"秋茄子"が採れるようになる。  隣の方の嬉しそうな笑顔が見られるように祈りたい。

 (追記)
 結果は大成功であった 隣の方は残りの2本も自分で剪定をされ 8月の末から10月一杯にかけて収穫を続けられた。 当然隣の方の嬉しそうな笑顔が見られ 私も数回ピカピカの"秋茄子"を頂戴した。

火曜日, 7月 19, 2005

夏の葉物野菜


7月から8月にかけての菜園風景は 胡瓜・なす・トマトなどが支柱にとりすがってどうにか頑張っている他は 雑草だけが我物顔で威張っている。
 この時期 露地栽培で葉物野菜を作ってもまともなものは育たない。 せいぜい 最近名前が売れ出した モロヘィヤ・つるむらさき・エンッアイ(空芯菜)などで 我家では不人気野菜の部類に入り 植えていない。 そのほか シソ科の青ジソやバジルは 香りのせいか比較的虫が付き難い これらも花が咲き出すと葉が硬くなるので 葉の柔らかいうちに こまめに摘み取ることである。
 そんな中で 写真に写っている"スイスチャード"は このところ毎年栽培している定番夏野菜の一つである。 ふだん草の仲間であるが ふだん草独特の土臭さが比較的薄くいただき易い。  とにかくきれいな色もの野菜で フレッシュサラダや煮びたしなど 葉野菜が少ないこの時期に貴重な食材となっている。  何と言っても 真夏の荒地で堂々と生き続けてきた"ふだん草"に与えられている 乾燥と暑さと虫に強いDNAを引き継いでいることが 栽培する者には有難い。

日曜日, 7月 17, 2005

元気になった胡瓜


 孫ヅルが どんどん伸びてきて 黄色い花を いっぱい咲かせるている。 これからの時期は 孫ヅル達にひもじい思いをさせないように 早手まわしに栄養補給をし 梅雨明けの厳しい暑さに耐えられるように 敷き藁を厚くするなど 気配りが必要になってくる。
 この種の胡瓜は ツルを伸ばして胡瓜ネットを登り 手の届く高さ(約2m)で芯止めされるまでに 30枚以上の葉を付ける。その葉の付け根(節)に花を咲かせ その花の半分以上は雌花で ほぼ100%実になる。 この親ヅル1本で20本以上の実が付くことになる。 一方 雌花の付いた節からは 勢のよい子ヅルが出て 子ヅルの第1節(多くの場合は第2節も)には雌花が付いて実に成る。子ヅル分でも20本以上実が付くことになる。子ズルの芯止めをキッチリするとそのうちに 子ヅルの節から孫ヅルが出てきて実が付くようになる。 計算上は 1本の親ヅルから50本以上の実が付くことになる。 私は 数年前から 1株の胡瓜に3本の親ヅルを付ける「3本仕立て」にしているので 1株当り150本以上採れる計算になる。 ここ数年の実績では200本を超している 自然の節理に間違はない。
 ところが 今年は6月の始め 1週間ばかり菜園に出て来れなかった 胡瓜にとっては働き盛りの大事な時期であった。  危惧していた通り 果実はヘチマのようになってブラ下がり その重さでツルは耐えきれずネットからズリ落ち 葉はベト病の黄色い斑点で彩られていた。 その時は "今年の胡瓜は例年のようにはいかないな!" と思った。
 それからは 残った葉を大切にしながらツルの整理をし 追肥を少しづつ分けて施し 葉面散布で葉からも栄養を与え 平素は使わないようにしている農薬(2種類のベト病治療薬)もやむなく散布して病気の蔓延を防ぎ 良かれと思われることは出来るだけやった。
 ひどい環境の中で 胡瓜はよく耐えた。 そして ここに来て元気を取り戻して いつもと同じように 孫ズルを盛んに伸ばして 鮮やかな黄色い花を咲かせている。 その姿には 例年以上の勢いを持っているようにすら見える。 

水曜日, 7月 13, 2005

ズッキーニについて


写真の花は今年28番目に咲いたズッキーニの雌花である。
 花を見てお判りの通り ズッキーニはカボチャの一種。 開花した日の朝に受粉をしないと 果実は大きくならないで 黒くなって枯れてしまう。 従って雄花の開花とのマッチングが うまく行かないと収穫に結びつかない。
 数年前は 農園にズッキーニを植えている人がほとんど居なかったので 自分の畑にに4~5株も植えて 受粉のマッチングが多くなるようにしていた。
 ところが 最近はズッキーニを植える人が増えたので 今年は 自分の畑には1株しか植えなかった。 にもかかわらず 毎朝多くの方々が受粉に周って下さったお蔭で 28個の開花に対して23個が受粉に成功 立派なズッキーニが採れた。 これは 例年に比べても多い数である。
 さて ズッキーニを植える人がこれほど多くなったのは ダイエットブームでズッキーニを料理する人が増えてきたことの反映である。 カボチャの一種ではあるが 開花後4~5日の幼果(私はもう少し日をおいて大きくし 400gr前後にしている)を採るので 食べるボリュームの割にカロリーはほとんど無い この点が人気の要因であろう。
 もう一つ  謎解きで 「ズッキーニとかけて うぶな生娘と解く。 こころは? 相手によって如何様にもなる。」と うまく言い表されているように ズッキーニはいろいろな食材に和うことも 普及の要因であろう。  豚・鳥などの肉類との炒めもの。 塩を振って出てきた水分をふき取って衣を付けて天ぷら。 縦に薄く切りカリカリに焼いてマリネ。 それにグラタンも美味しい。 以前ボローニャの街中で食べた ズッキーニ・人参・アーティチョーク・カリフラワー それぞれをざく切りにして ただ塩茹でしただけの "付け合せ料理" の味を思い出した。

日曜日, 7月 10, 2005

ミニトマトを作る


この時期になると ミニトマトも写真で見られる様に2段.3段.4段 とそろって色付きだす。
 ミニは生のままで食べることは少なく ほとんどドライトマトを作るために毎年栽培してきた。 今年のミニは 普通の大玉トマト(タキイの商品名"ファイト")と同じ日に種を播いて 同じ日に隣の畝に2株定植した。
 昨年までは "ココ"(タキイの商品名)を栽培してきたが 品種を"千果"に替えてみた。理由は "ココ"の初期樹勢が大変強く 4段目のあたりで主茎に所謂メガネが出たりして異常な成育をし 芯止りの現象を起こすことがあった "千果"は新しい品種であり 初期成育も穏やかそうなので替えた。 写真でご覧の通り "千果"は何のトラブルも無く順調に育ってくれた 各段の実の数も多く ここに来て纏まった数の実が色付きだして 本格的な収穫期に入った。 また 実の色は鮮やかで綺麗 甘味もあって食味も良い 柔らかくて食感も良い 実付きの数も充分で 生食で食べるには言うことなしである。 ところが ドライトマトを作るには"ココ"の特徴が生きていたことに気が付いた。 "ココ"は 実の粒が大きく 皮が硬いので実崩れが無く またドライトマトを作る単位の数は約100個なので出来るだけ纏めて実を採りたい 少しぐらい採り遅れてもポロポロ自然落果しない 等々。
 現在約200個の"千果"が冷蔵庫の中で 梅雨明けの 真夏の太陽を待っている。 このドライトマトが作れる時期になれば ブログでも作り方や食べ方についても掲載する予定である。 その時には 来年以降の"ココ"か? "千果"か? も方向が出ているだろう。

木曜日, 7月 07, 2005

ネギの苗作り


ネギは 毎年 葉ネギ(九条太ネギ)を一畝だけ栽培している。
ネギの苗作りは 春の彼岸の頃に1m角程の苗床を用意して 筋蒔きで5ミリ間隔に種を播く まだ寒い時期なので発芽には1週間から10日かかる。 少し大きくなったら 1~1.5cm間隔に第1回の間引きをする。 ネギは土の表面が乾いて硬くなると根の伸びが悪いので 根の周りに堆肥や腐葉土を敷いて土を適湿に保ってやる。この頃雑草の成長がネギよりも早く 雑草の陰にネギが入らないようにこまめに除草をする。ネギの丈が10cmを越える頃に 第2回の間引きをして株間を3cm以上に広げてやる。5月の嵐で倒れない様に 風の強い日にはネットのトンネルに入れる。 施肥は石灰と堆肥に過燐酸石灰を混ぜ込んだ程度の元肥主体で 途中に液肥を1度施す 窒素分が多すぎると病気に罹り易いようである。
 5月~6月の間にネギはどんどんと成長して 7月の始めには 添付写真のようになる。 草丈は40cmほどに伸び 根元の太さは小指大になって 葉色が白っぽくなっている。 いよいよ 定植の時期である。
 今年は4筋播いたので 生育の良い苗だけを選んでも120株は確保出来そう 3m程の畝には充分の株数である。 定植の予定地に今残っているミニキャロットの収穫が終わったら 早速 定植の準備に入るつもりである。

火曜日, 7月 05, 2005

トマトの裂果について


今 トマトは3段目が収穫期に 4段目が色付き始め 5段目は実の肥大がほぼ終っていて その様子は右の写真で見ることが出来る。 そして6~8段は実の肥大期で 9~10段目は開花の段階にある。
 しかし例年 梅雨が明け晴天の真夏日が続くと トマトの皮は高温に耐えかねて裂果となり 大きさは一人前になっても良果として収穫出来ないことが多くなる。
 そこで 梅雨明けまでに 出来るだけ上段まで良果が採れるようにするには 早い時期に種を播き 早い時期に定植して 順調に育てやることが求められる。
 春になって東京地方でトマトの露地栽培が可能になる限界を4月の始めとして その時期に適期の苗を畑に定植出来る様に逆算をする。 今年は春分の前の日の2月3日に種を播き 南向きの自室に加温器を置いて世話をした。 苗は順調に育って4月5日には1段花房が開花を始めたので畑に持って行って定植した 以後ほぼ順調な生育をみて 上記のような現状にまできた。
 はたして 今年は何段目まで良果に成りあがるだろうか? 半年近くの間づっと付き合ってきているので 多いに気になるところである。

 

日曜日, 7月 03, 2005

バジルペーストを作る


バジルペースト(ペスト・ジェノベーゼ)はパスタ料理や 野菜とりわけジャガイモや空豆とよく和う。 また そのまま食パンに塗っても美味しいので 毎年 バジルが収穫出来る時期に 作り貯めしている。
 今年は 4月の中旬に3つのポットに種播きして 5月の10日頃に定植したバジルが写真の通り 鮮やかな色と 独特の香りを発するまでに成長した。 花芽も出だしたので一回目の摘み取りをした。 シソ科のバジルは摘んだ下の葉脇から新しい芽が伸びて また柔らかい新葉が摘み取れる。 秋口まで4~5回は 柔らかい葉を摘み取って ペーストが作れる。
 摘んで帰ったバジルは 葉だけをむしり取って フードプロセッサーで にんにく・松の実・塩と香りの良いオリーブオイルを加えペースト状にして 最後にチーズ(パルミジャーノ レッジャーノをオロシて粉にする)をサット混ぜて仕上げる。 
 すぐに使わない時は チーズを加える前のペーストの状態で 保存ビンに入れ(空気に触れると黒くなるので) 表面にオリーブオイルの膜を張って 冷蔵庫で保存する。 そして 食べるときに 香りのよいオロシたてのチーズを加えると 作りたての味になる。
 さらに 長期保存する時は チーズを加える前のペーストを 製氷皿に入れて冷凍しておく。 使う時に ひとかけづつ必要量を取り出して解凍し チーズを加えて混ぜればできる 作りたての新鮮さはないが 何時でも使えて便利である。 

梅雨期の追肥


写真の胡瓜のように 果菜類はつぎつぎと実を成らすために 収穫期に入ると追肥は欠かせない仕事となる。 梅雨期の追肥として 固形肥料を施すのには土が濡れていて作業がし辛く そのうえ土からの病気を招いてはたまらない。 液体肥料では水分が多くなり過ぎて好ましくない。 そこで栄養補給と病害虫防除を兼ねて葉面散布を多用している。
 降雨の合間をみて カンカン照りでない時間帯に 散布後10時間程は雨が降りそうで無い時が効果的である。 散布の間隔は4~5日に1回程度 葉の表裏が濡れる程度に丁寧に散布する 散布してやると 葉のミドリは冴えて渇いたのどを潤して喜んでいるように見える。 散布液は "ストウチュウ"と言われている物の変形で試行錯誤を経て 現在は 水1リッターに対して 葉面散布用の液肥約1.5cc  食酢4cc  35度焼酎5ccを混ぜて 散布直前に作っている。 
 この葉面散布は 秋冬作の葉野菜に対しても極めて良い結果を得ている。

金曜日, 7月 01, 2005

野菜の生育が早くなった


真夏日が続くと 胡瓜やズッキーニ等の瓜科の野菜は特に生育が早くなり 開花後1週間もすると バケモノのようになる。
 胡瓜は この時期は連日 1株当り 4~5本も採れるようになる。 朝晩 2回収穫に出向いたほうが 形の揃った実が採れるし 株に対する負担も軽く ベターだ。
 ズッキーニは 次々と雌花が開花してくるので 早朝の受粉が欠かせない作業となる。 梅雨時は雨に濡れて 花粉が流去らないように雨除けをする必要がある。今年は栽培本数が1本だけなので コンビニで500円の透明ビニール傘を買ってきて差しかけた これは簡単に取り付けられて 取り付けた後の作業性も良好で 成功であった。 (傘を差したズッキーニの写真 添付 )
 トマトは10段目が開花する時期で 先端の芯止めに入った。