金曜日, 3月 30, 2007

玉川上水の桜並木


 玉川上水沿いの桜並木は 桜一本一本を見ると開花の早い遅いがあります 全体的には六〜七分咲きでしょうか。
 写真の散歩道の左側が玉川上水で この辺りは烏山分水口跡(全部で13ヶ所ある分水口の一つ)が残っています。 また 区民農園もこの手前すぐの右側にあります。
 この付近 沿道1キロ強の地域一帯は 東京23区内とは思えない自然そのままが残っていて 自然が年々消えている東京にとっては極めて貴重な場所です。

 今 東京都知事選でオリンピック誘致の問題が 選挙の最大の争点になっています。 それに比べるとローカルな小さな問題で 争点には取り上げられてはいませんが この貴重な場所に自動車専用道路を建設する計画が 静かに しかし着々と進行しています。
 地元 杉並区は反対の立場です。 その顔を立てて国と都は この玉川上水と散歩道は残して それを挟んで両側にそれぞれ2車線の上り下り別々の道路を付ける修正案を提示 建設を強行する構えです。 
 この道路が出来上がった時の情景を想い浮かべますと それは自然の荒廃であり 暗然たる気持ちになります。
 住民達の反対運動もあります(その中の一つ「野草と小鳥の宝庫 玉川上水の土の散歩道をこわさないで!」をクリックすると一例としてご参考になれます) しかし 都は土地の所有者一人一人との買収交渉を水面下で進めて 既成事実を積み上げつつあります。
 三百五十年以上の長い歴史を持つ玉川上水を見つめてきたこの桜並木の古木達も 春は桜の花のトンネルを夏は心地よい緑の木陰を いつまで残し続けてくれるのでしょうか。 

土曜日, 3月 24, 2007

定植を待つトマト


 ミニトマト1段目の花がほころび始め 黄色く見えています。 
 比較的寒さに強いトマトも 最低気温が5度を下回ると花芽の分化に障害が起きると言われています。 従って 花が咲いても 先日の様に霜が降りる寒い朝が続くと 農園に持って行って定植する訳にはまいりません。 過去の記録を見ますと 4月に入ると朝の気温も安定しますので 今しばらくは温室内で待機させます。 この調子では1段のホルモン処理(トマトーン付け)は全株温室の中で行うことになりそうです。 また 朝の外気に慣らすために 温室の温度設定をじょじょに下げて 今日は8度まで下げました。

 今週は4日間留守にしますので 農園のトマトの元肥入れは終えて来ました。
 トマトの元肥入れにつきましては 昨年4月6日付けのブログで記載の通りですが 今年の変更点の一つは 1年目の畑ですので土壌を良くするために「バイオダルマ」(先日3月16日に記載)を1畝(約4平米弱)に2キロ撒いて鋤き込みました。 変更点のもう一つは 昨年トマトの甘さを増す効果があった様に思えた「乾燥したステビアの葉」を 今年はトマトの畝全体に 麻袋半分ほど混ぜ込みました。
 最後に地温を上げるために 黒マルチをきっちりと張って来ました。 
 なお 昨年4月6日付けのブログ「トマトの元肥料入れ」はここをクリックすると ご覧頂けます。 
(明日から4日間ブログを休みます)

火曜日, 3月 20, 2007

お隣の夏蜜柑


 お隣の夏蜜柑が色づき 今年は小粒ですが 数は鈴なりです。
 毎年この時期になると お隣からこの夏蜜柑を沢山頂戴します。 無農薬で新鮮な夏蜜柑ですから 最高のマーマレードになります。
 大鍋で一回に8個前後が作り易い分量ですので それを数回繰り返します。 出来上がったマーマレードは ご近所や友人等に差し上げ お隣と交換してその年のマーマアレード作りの情報交換もします。 それでも毎年 1.5Lの保存ビン数個に密封されたマーマレードが床下収納に保存されます。 
 これから一年間我家では パンに添えたり 料理に使ったり お菓子に混ぜたりトッピンぐにしたりと無くてはならない重宝な保存食となります。

 毎年この夏蜜柑を収穫されるのは 90歳を遠に過ぎたお隣のご主人の役目です。 お隣のご夫婦は お子様達の世話にならないで お二人だけでキチッとした生活を送っておられ 平素私たちの範とさせて頂いている方々です。
 先日も 夏蜜柑を見上げて奥様に「今年は数も多いので、お手伝いをしましょうか?」と申し上げましたら(お答の予想はついていましたが) 案の定 「主人は、命綱でも準備してやろうかなーと、冗談を言ってましたよ」とのご返事でした。
 そして今日 紙袋一杯の夏蜜柑が届けられました。
 お二人が これからもお元気で 夏蜜柑が頂戴出来ます様に願っています。 
 

金曜日, 3月 16, 2007

ダルマ菌を試用する


 waka3に種を頂いた「タイの長茄子」が大きくなりました。
 茄子紺の色こそ着いていませんが 葉の形は一人前の茄子の葉です。 この調子では4月中に花が咲き出すのでは?と 昨今の寒さに心配しています。
 写真の奥に写っているトマトの苗も背丈が伸びて一段花房も一人前になっていますし ミニトマトは脇芽の欠き取も始めました。

 3月1日付けブログにも記載しましたが 茄子やトマト・胡瓜などは栽培期間が長いので その間に連作障害による病気に侵されます。 対応策として 新区画での1年目は 果菜類を植え付ける前の土作りには 特に手間をかけています。 
 とりわけこの3月からの区画は状態が悪く 土の表面は硬くてショベルが刺さらない程ですし その上 前作の野菜の残屑をそのまま埋め込んであったりして荒耕起はに難儀しました。
 荒耕起の後 石灰チッソ(石灰と消毒の両効果を期待して使用)をバーク堆肥と共に撒布して 混和を兼ねて二度目の耕起を行いました。 ここで畝らしい形が出来てきたのでマルチを張って 石灰チッソが馴染むまで約十日ほどそのまま放置しました。
 この後 元肥を入れる訳ですが 新区画一年目はここでもう一手間かけます。 それは土壌の悪玉細菌に対抗させる善玉細菌を入れて増やす(微生物相の改善)ための一手間です。
 何時もは 落葉堆肥を作る際に使用している「バイムフード」を善玉細菌源として 米糠・油粕・鶏糞・骨粉など有機物を 等量の山土(土壌汚染を受けていないクリーンな土)でボカシて醗酵させるボカシ肥を作り 畝全面に鋤き込んでいました。 今年はボカシを作る時間と場所が無かったので ここは手抜きをして タキイの「バイオダルマ」(ネットの説明書によりますと:有機物にダルマ菌と呼ばれる有用土壌細菌群を加えた完熟肥料で 堆肥の効果も併せ持つ優れた有機質肥料)を一袋購入して鋤き込んでみることにしました。
 なお 定植前の仕上げとなる元肥入れにつきましては その時点で改めて記載のつもりです。(昨年もブログでトマト・胡瓜それぞれについて記載しています)
  
 

月曜日, 3月 12, 2007

ネギの種播き


 庭のシュンランが咲き出しました 朝の光に浮かび上がって初々しく見えます。
 昨年も同じ様な写真が撮られています 日付は3月16日ですから シュンランにとっては今年の暖冬による影響は大したことが無かったようです。
 同じ庭の花でもハナニラは昨年に比べると20日ばかり早く 農園でもハナニラの群生が西側の縁を真白に彩っています。 

 ハナニラが今年の暖冬に反応しているので 例年よりも十日ばかり早いのですがネギの種を播きました。 遅々として進まない圃場の土作りですが 1畝分だけ完了しましたので 今年始めての直接種播きになりました。
 今日は風こそ吹いていましたが 暖かい日差がそそぎ 昨日のお湿りもあって いい種播日和でした。
 例のごとく 一畝に 九条ネギ 小ネギ の他カブ サニーレタス 小松菜 ホウレン草をそれぞれ2〜3筋づつ播いて来ました。
 

水曜日, 3月 07, 2007

夏野菜の苗に追われて


 写真のミニスイセンは背丈が20cmほどと小さく庭の低木の陰で気付かないためか 花が咲いていてもあまり話題になりません。
花に魅せられて買っても花が終ると庭の片隅に放り込まれ そのまま省みられない庭の花の一つですが 今になってよく見ますと 何年か前に鉢植で買った時に比べると株は数倍の大きさになり 花々が口を尖らしてシュプレヒコールをしている風情も可愛いものです。

 さて3月から新らしく替わった農園の土作りは 腰痛を言い訳に 遅々として進んでいません。 その進行を促すかのように春夏野菜の苗達は順調に育っています。
 トマトの苗は温室の中で 6枚目の本葉が出てきました。 トマトらしい姿になり ミニトマトと普通トマトがはっきり区別が出来ます。 徐々に外の気温に慣らすために設定温度は11℃まで下げています。
 タイの長茄子は この時期トマトと同じ温度条件では低すぎるので トマトとは別に自分の部屋の中で育てています。 現在本葉の3枚目が出て来たところで 茄子らしい葉が広がってきました。
 シシトウ(甘長唐辛子)は4~5日前に播種し 土が盛り上がって来ました間もなく芽が出ます。 また 今年は3年に一度の タカノツメを植える年に当りますので今月の下旬に種を播くつもりです。
 普通の茄子と胡瓜は 農園の土壌病に抵抗力を持った台木との接木苗を購入しますので 自分では苗作りをしていません。
 夏野菜の定植は 早い順にトマトは4月の第1週に キュウリは4月の20日頃に 茄子は5月のGW前に それぞれ植え付けます。 それに合わせたスケヂュールで土作りを進めなければなりません。
 

日曜日, 3月 04, 2007

花が咲いたソラマメ


 11月の初旬に種を播いたソラマメに花が咲きました。

 この冬の 東京の気温についてちょっと調べてみました。
 1月と2月の朝の最低気温は ここ10年間の平均気温に比べて寒かった日は各月1日づつで しかも1度そこそこ寒かっただけです。 その他の日は全て暖かい朝で 1~2月を通した平均でみるとなんと2.9℃も暖かでした。 この数字は 判り易く例えると 一年の中で最も寒い「大寒」の日の気温が 3月上旬の「啓蟄」の日の暖かさであった事になります。
 このまま平行移動的に暖かくなって行くとすると このソラマメの開花はフライングでは無いかもしれません。

 11月の初旬 農園仲間と一つのソラマメの種袋を分けて それぞれポットに播きました。
 仲間の方は 発芽後もそのまま自宅のベランダに置いて育て 今回 定植するために農園に持って来たのが写真に写っているソラマメです。
 一方私は 11月末に15cmの大型ポットに移し替え 農園の保温トンネルの中へ持って来て育て 手を掛たわりには 背丈は15cmほどの貧弱な姿で 花の気配は全くありません。 
 このさい 仲間の花の咲いた苗を3株頂き 私のソラマメの隣に定植し 今後の推移を見比べていくことにしました。   

木曜日, 3月 01, 2007

新たな土作り


 暖冬の今年はクリスマスローズも昨年に比べると8日も早く開花しています。
 庭のあちこちで クリスマスローズは思い思いの花を咲かせて お互いに競い合っているようです。

 さて農園では いよいよ今日から新たに割当られた区画での農作業が始まりました。
 割当られた区画は 昨年何が植えられ その出来具合はどうだったのか? 確かな事は判りません。 今判ることは 降雨の後にでも「PHメーター」を区画の数ヶ所に差し込んで 酸性度や肥効の程度を測る事位です。 最も知りたい「昨年は 土壌病の発生はどうだったのか?」は全く判りません。 従って 春夏野菜常連のナス、キュウリ、トマトを植える前に 土壌病対策を講じておかないとマトモな収穫は期待薄です。

 対策の一つは それらの土壌病に対抗性をもった品種か 対抗性をもった台木との継木苗を定植すること。 いま一つは 根の周りの土壌の通気性を良くし 根圏微生物を豊富にして特定の悪性微生物(土壌病菌)が異常に繁殖するのを防ぐことです。 具体的には 自家製の完熟落葉堆肥をタップリと施し 更にボカシ肥など 有機物を醗酵させて投入することによって根圏微生物を増やす様にしています。 農園の規約では 普通農薬も出来るだけ使わないことになっています 土壌病を撲滅出来る程の強い薬効を持った土壌農薬は使用出来ませんので やむを得ない選択です。 
 この3月はその様なことを踏まえ 様子を見ながらの新たな土作りの期間になります。