土曜日, 1月 21, 2012

「大寒」に耐えて

東京では この一ヶ月間 雨らしい雨は 一滴も降っていなかったのに
 「大寒」の声を聞いた途端に 気圧配置が崩れて 雪が積ったり 冷たいミゾレが降ったりと すっきりしない日が続いています。
 その間 最高気温が 平年を数℃も下回る 寒い毎日です。

 庭の福寿草には 暮れから 寒さを凌ぐために落葉を分厚く掛けておきました。
 その落葉を除けて 覗いて見ると 花芽が11個 見付かりました。
 一年で最も寒い「大寒」に耐えて 福寿草は開花の態勢に入っています。
 この頃は  太陽の角度が日に日に高くなって 福寿草を上から覗き込む様になると 花弁が椀型に開いて 金色に輝いた花が見えます。
 旧正月のお祝い気分で この金色の花を見ると人々は「福」「寿」「草」 と名付けたくなったのでしょう。 その気分は わかるような気がします。

 10月20日過ぎに 畑に直接種を蒔いたサヤエンドウも この寒さに耐えて 巻ツルをさかんに伸ばしています。
 「肉質が柔らかくて 美味しい」との宣伝文句に つい つられて種を買い 蒔きましたが この寒さの中では可哀想な気がします。
 防寒ネットを2重にしてトンネルを作り その中で この寒さを凌いでいます。
 先日見た 東伊豆の蕎麦屋さんの窓先に置かれた プランター植えのエンドウは 早くも白い花が咲いていました。 伊豆の海辺は 東京に比べて 朝晩の温度が 高いことを証明しているのでしょう。

 もう一つ プランターのイチゴも 寒さに耐えて 頑張っています。
 こちらは 西と北に建物があるので 防寒ネットを一重に掛けて 土面には 敷藁をして 寒さ対策をしています。
 特別の世話をしていませんが 2月の後半に追肥をするまで 土面が白く乾いたら 暖かい午前中に たっぷりと水を遣るように気を付けています。
 こうして 一年間を通して イチゴの様子を 身近で見てきましたが イチゴと言う植物は 東京程度の暑さ寒さに対して 高い適応能力の備わった植物だと思います。
 イチゴはクリスマスが旬だと思われているふしもありますが 納得出来ます。

日曜日, 1月 08, 2012

ネギの季節・伊豆大島の日の出

風がなく 冷え込んだ朝は 霜が降りて 畑は真白になります。
 冬の厳しい環境の中でもネギは背筋を伸ばして直立しています。
 収穫したネギは 柔らかく 香りと甘みに富んで 折から 鍋料理が美味しい季節に なくてはならない食材です。
 昨年 春の彼岸に 葉ネギの「九条太ネギ」と「浅黄系九条ネギ」 および 西洋ネギの3品種を蒔いて 苗作りをしました。
 夏 苗を定植し 2~3回追肥と土寄せをしただけですが 順調に大きくなりました。
 写真は西洋ネギです。 昨年は定植後 ヨトウムシに食い千切られて散々でしたが 今年は 太さも揃って まずまずの出来になりました。
 てまえの浅黄系ネギは 早くから収穫に入っているので 残り少なくなりました。
 また 西洋ネギの奥に見えているのは 九条太ネギです これから収穫に入ります。

 今年も お正月休みの数日を 暖かい伊豆で過ごしました。
 年末年始に 伊豆半島を車で走ると 何処も 殺人的な渋滞に遭います。 最近は 若い人の車離れのためか?以前に比べて若干 空いて来たのかもしれませんが それでも 昼間の時間帯に走ろうと思うと 一日掛りの覚悟が要ります。
 長年の実績から 最近は 皆さんが帰る頃に出かけることにしています。 
 今年は 5日の昼前に家を出て 途中で一度軽い食事休憩を取り 伊豆高原で買い物をして 熱川に着いた時は まだ大島がクッキリと見えていました。 実質走行時間は3時間ほどで着きました。(この程度なら 何とかなります)
  さて 昨年末は来れなかったので 掃除をするために来た様なものですが 滞在していた間は 風も無く穏やかな天気に恵まれ 樹々に囲まれた環境の中で 釣れたての地の魚を食べて 家族一同ゆったりとした時間を過ごせました。
 ここでは 生活のリズムが自然界に順応して 早寝早起になります。 そのお陰で 冬の日の出ショーを暖かい部屋の中で 幕開け前から フィナーレまで観られます。
 お正月の 日の出の舞台は 大島の最南端部です。 この写真は ショーの一場面を 居間の窓越しに撮ったものです。(写真面をクリックすると 大画面になります)

月曜日, 1月 02, 2012

謹賀新年・収穫に追われる

 『謹賀新年』 
 今年の元旦も穏やかな天気で 近くの春日神社に参りました。
 江戸時代この辺りは 神田川と善福寺川の間の台地で 茅などが生え茂った野原だったようです。
 将軍家光の頃の鷹狩りの記録に「猪を16頭捕獲した」とあり 鷹場の一つでした。 その後 万治年間に五日市街道沿いの土地を開発し 大宮前新田を開くことになり その開墾の成功を祈願して創建された神社が この春日神社だとのことです。
 写真の拝殿は明治に入ってから 建て直されたものです。

 ここに残っている文化財の一つに「力石」があります。
 正面鳥居の左脇に ご覧のように 卵形の大きな石が十数個置いてあります。
 担ぎ石と言われるこの石の起源は 石占いの一種で この石を担ぎ上げることで その年の豊作・凶作を占ったと伝えられています。
 米俵を担ぎ慣れていた当時の若者たちは 石を担いで競い合い 神社の祭行事の一つにもなっていたようです。
 この石の中で最も重いのは73貫目(約274kg) 軽いものでも30貫目(約113kg)です。 当時の若者達の力持ちには驚くばかりです。
 もう一つの文化財は「板絵着色雷神図」狩野洞月詮信筆が 保存されています。

 年を越して 畑に残っている野菜を少しづつ収穫しています。
 まずは 白菜です。  早生の「無双」は既に収穫し終わって 今日は大型の「王将」を収穫しました。 
 寒い空っ風で 葉が捲れて 枯れ込まないように 大きな外葉で白菜を包み込むように巻いています。
 日没時間がだんだんと遅くなり 日照時間が長くなります。 白菜が花芽の準備に入り 結球が割れ出す前に収穫せねば と思っています。

 早生種の聖護院大根です。
 マルチを引き千切って 太っています。 引き抜いて見たら 異常に大きな大根で 二つの大根が合わさった様な変形大根でした。 葉が青々として シッカリ立ち上がっていたので 収穫せずに置いてあったものです。
 煮物で戴きましたが さすがは聖護院大根 青首とは雲泥の差でした。 
 奥に見えるのは中生種で 「すしらず聖護院」と言う名前ですので もうしばらく置いておけるでしょう。


 10月に ブログにも載せましたが コガネムシの幼虫に痛めつけられたカブも残り少なくなりました。
 殺虫剤の薬効成分は一ヶ月半もすれば 分解消滅するので 11月の下旬頃から 順次太ったカブを間引き穫りをしてきました。
 ごらんのように 葉が青々として奇麗なので 葉も一緒に食べています。