金曜日, 9月 29, 2006

農園の花々 その4


 今日の農園の花は樫の根元に生えている通称メドーセージ(学名サルビア グアラニティカ)の花です。
 農園のフェンス際には5~6メートルの間隔で樫の木が植えられています。 樫の木はかなりの年数が経っていて 幹の直径は一尺ほどの大木です。 夏は青々と茂った葉が心地よい日陰を作って 自転車での通園者には格好の駐輪場になっています。
 
 その樫の根元に生えているメドーセージは 何時も自転車に千切られたり撥ねられたりして傷め付けられていますが 濃い青紫の蛍光色をした花が咲くと小さくても目立つ色なので 自転車に乗って来た人達もその花を見ると さすがにそこは避けて駐輪するようになります。
 お陰でメドーセージも次々と新しい花を咲かせることが出来ます。
 樫の木の陰に腰を屈めて花をよく見ると その花は口を開いて「叫ぶ」と言った感じです。 
 花の高さに視線を降ろして その表情を写真に撮りました。

水曜日, 9月 27, 2006

葉物野菜の種播きその2 


 農園の北 直線距離で5~600M 離れた所を郊外電車が走っています。 北風が強くなると電車のゴトンゴトンと走る音が 農園の真横を走っている様に近く聞こえます。
 この間まで南風が吹いている季節には全く聞こえなかった電車の音が ハッキリと聞こえる季節になりました。 朝晩はひんやりとさえ感じ 早朝の農園には人の姿が少なくなりました。

 秋野菜の苗作りに使っていた2メートル足らずの些細な苗場は 白菜を定植し終えてお役目御免となり 早速整備して ホウレンソウと小松菜を3筋づつ播きました。
 残る空地は づっと収穫を続けてきたゴーヤとシシトウの跡地のみです。
 ここには ホウレンソウと小松菜の第2陣を播くつもりです。 また 真冬の時期の青物野菜として寒さに強いターサイとカラシナも種を播いておき ある程度の大きさに育てば 秋野菜を収穫して空いた場所に移し 植え広げていくつもりです。

 さて 農園の一区画に紅白の孔雀草を植えておられる方います。 一年中孔雀草のお世話をしてこられ その嬉しい成果が現れる時になりました。 たまたまの朝その方にお会いしたので 中に入れていただき写真を撮らせてもらいました。 そのうえ かわいい孔雀草を一枝頂戴しました。 
  

 

土曜日, 9月 23, 2006

農園の花々 その3


  「うこん」ブームもあって 農園の半日陰の場所では 里芋や生姜に混じって「うこん(ターメリック)」を植えている人が結構います。
 この時期になると「うこん」の葉は背丈程に大きくなっているので 何処に植えられているのか?見付けるのは比較的容易です。 しかし今まで農園の「うこん」に花が咲いているのを見たことはありませんでした。 凡そ 里芋や生姜と同様に ここでは 花は咲かないものと思い込んでいました。

 秋の日は沈むとすぐに夕闇が迫ります。
 帰り支度を急いでいると 農園仲間が「ターメリックの花を見付けたよ!」と誇らしげに声をかけて携帯電話の写真を見せくれました。
 帰り支度もそこそこにして 花の所へ飛んで行きました。
 辺りは既に暗く ターメリックの大きい葉の陰は 更に見え難くなっていました。 携帯電話のディスプレイを点灯して その薄青い光で照らすと目の前に幻想的なターメリックの花が現れました。

 翌朝は まずターメリックの花へ直行して 朝のきれいな光で撮影しました。
 撮影していると 近くに居た数人が集まって来て 今までひっそりと気付かれなかったターメリックの花が 俄然人々の注目を集めることになりました。 

木曜日, 9月 21, 2006

農園の花々 その2


 胡瓜やヒマワリなど背の高い植物は姿を消し トマトの雨除けトンネルも片付けられたので 農園は見通しが良くなりました。
 見通しの良くなった農園で 最近急に目立つのが「るこうそう」です。 特に朝日を受けて真赤に咲き誇っている姿は 遠くからすぐ目に付きます。
 この「るこうそう」を初めて植えた方のお話では「用済みになった胡瓜ネットを片付ける間もなく一瞬にして占領された 恐るべき成長力だ。 この花に豆でも生るのならねー」と胡瓜ネットの頂上に盛り上がって咲いている「るこうそう」を見上げて呆れ顔でした。

 さて秋野菜は 白菜の定植も終えてひと山を超えました。
 後は 葉物野菜の種播き第2陣として ほうれん草や小松菜を10月中旬までの間に2~3回に分けて少しづつ播きます。
 今の段階では 秋野菜の姿は写真に撮るほどの これと言った変化もありませんので 当分は着飾った秋の花々の姿を撮るようにします。 

火曜日, 9月 19, 2006

白菜の定植


 彼岸花はカレンダーを内蔵しているかのごとく 毎年正確に花を咲かせます。
 うちの彼岸花は 道路に沿ったカナメの生垣のわずかな空間に点々と現れます。 今年は春に 生垣の補修で土を掘返したので 内心 咲かないのでは?と心配していましたが カレンダー通り正確に咲きました。 
 彼岸花にとって ここの環境は良いとは言えませんので 花は貧弱ですが 開花日の記録写真を撮りました。

 彼岸花が咲くと ここ東京23区の西端は 日中の最高気温が30度を越える真夏日が10%以下になり 秋の長雨も末期になって いよいよ白菜にとって好ましい気象条件になります。 
 一方 12月から1月に収穫する中生種白菜をしっかりした結球に仕上げるためには 結球期に入るまでに出来るだけ外葉を大きく育てたいと言うこともありますので 毎年 うちの彼岸花が咲くと白菜を定植することにしています。 そして ここから逆算をして8月の20日過ぎに種播きをしています。
 その苗は順調に仕上っています。 早生種などはポットからはみ出さんばかりのシッカリした姿です。
 雨も上がり圃場の準備も整いましたので 明日 早速定植をします。

日曜日, 9月 17, 2006

農園の花々


 秋晴れは束の間 今朝は厚い雲が垂れこみ 午後から雨が降り出しました。
 午前中は休日とあって大勢の人が農園に出て来て 降り出す前にと あわただしく動き回っていました。

 農園空地の草叢は ついこの間まで夏草が我物顔に茂っていましたが よくよく見ると自生の植物が思い思いの花を着けているのを見つけることが出来ます。
 自生のシソは白い小さな花を着け カクトラノオ(角虎の尾)は名前とは似つかない愛らしいピンク色の花を着け 俗称メドゥセイジもはっきりした青紫色の花を着けています。  
 秋の彼岸が近づいて 此れ等のシソ科に加えてキク科の花も見られるようになってきました。
 先のブログに写真を掲載しましたコンギクから少し離れた所に 農園ではクジャクギクと呼んでいるキク科の花が 直径2~3センチ程の小さい花をちらほら着けているのを発見して 写真に撮りました。 このクジャクギクは 写真でも見られるように蕾がいっぱい着いています 満開になって花いっぱいに包まれた絢爛たる姿を想うと 今から楽しみです。

土曜日, 9月 16, 2006

秋晴れの朝


 大陸育ちの移動性高気圧が秋雨前線を押し下げて 秋の霖雨の晴間に入りました。
 この秋始めて済みきった青空が広がって 乾いた風の心地よい朝です。 伸び放題になった農園の 草叢の中から背伸びした小枝の先に コンギクの一種の白い花が 抜けるような青空を背景に ゆらゆら揺れています。
 秋のワンショットを撮ろうと デジカメのモニターで揺れ動く花を追い駆けていると 突然小さな虫が花に止り 無意識にシャッターを押しました。 
 花と虫と青空が 偶然に一枚の写真の中に収まりました。

 秋雨前線は依然として健在ですから この晴れ間ははかないでしょう。 短くなった日照時間の中で たいした仕事量ではないにしても 既に発芽したり定植した秋野菜の間引きや追肥などの手入れと これから種を播いたり定植する秋野菜の準備とを並行して進めることになります。
 今朝は同じノルマを持って農園に出てきた仲間達も 忙しそうに立ち回っていますが 「過ごし易くなりました!」とお互いに交わす短い挨拶には晴れやかな響きがあります。 

月曜日, 9月 11, 2006

葉物野菜の種播き


 農園のフェンスに沿って 所々に自生しているオオケタデの赤い花は 花気の少ないこの時期には目立ます。 その赤い花が秋風に揺れると 招かれた様に秋の葉物野菜の種まきが始まります。
 「秋の一日は 春の十日」と言われています 「遅れてならじ」と人々が一斉に農園にくり出して種播きをします。 夏の間聞こえなかった賑やかな声が農園に響きます。

 私も夏野菜の片付いた跡に 数種類の秋の葉物野菜を少しづつ播きました。
第一陣は 店頭では姿を見ることの少ない野菜が主です。 15cmほどに伸びた脇芽を摘んでは収穫していく「大葉の春菊」 小株の頃から間引きながら収穫出来る柔らかくてくせの無い生食の「水菜」 春まで次々と伸びた新葉を収穫し続ける「ルッコラ」 浅漬けにすると色が良くて柔らかい「ちじみ葉からし菜」 それと「蕪」2種類です。
 いずれも筋播きにして 発芽後第一回の間引きを手抜き出来る程度に間隔を空けて種を播いています。 播種後は防虫網のトンネルでシッカリとガードしました。
 この時期は 早く芽が出るアブラナ科の野菜は3日もすると綺麗に芽が揃って出ます。   

金曜日, 9月 08, 2006

長ナスの奇形果


 先日のブログに「長ナスは生産性が悪い」と書きましたら とたんに 生産性が一挙に3倍になる技術革新?が起こりました。

 剪定後に出てきた新しい脇芽の一つに着いた一番花が 異常に大きいので不思議に思っていました。 花が落ちて実が出てきたら なんと3本ものナスが伸びてきました。

 果菜類は 株の幼い時期にはしばしば奇形果を着けます。 今までも 普通のナスで1花から2本のナスが成ったことはありますが 3本のナスが成るのは始めてです。
 一度に3本のナスを収穫出来るのならば奇形果は大歓迎です。 
 早速 証拠写真を撮っておきました。

水曜日, 9月 06, 2006

秋の長ナス


 長ナスを強剪定して5週間が過ぎ やっと写真でご覧の通り秋ナスが目立つようになってきました。
 また 剪定前の古い枝から勢いよく出ている新芽や葉も初々しく 見て気持のいいものです。 9月に入り 幾分過ごし易くなってナスの天敵であったテントウムシダマシやハダニも影が薄くなったからでしょう。 

 ところで 普通のナスは剪定後4週間ちょっとで収穫が出来ますが この長ナスは5週間が経ってもご覧の通りです。 そのうえに 花の数も少なく 開花後の実の肥大も遅いようです。 数字で見ても この長ナスは定植してから7月末の剪定までの間に収穫した数量は35本で 普通のナスに比べて半分以下です。
 このように生産性は低いが 皮が柔らかく実肉が緻密で上質な食感を持っています。
 我家でも このナスを薄く輪切りにして ショウガとミョウガを一緒にしばらく塩水でしんなりさせてからよく絞って このナスの食味を生かしたサラダ感覚が好評です。 

月曜日, 9月 04, 2006

カリフラワーの追肥


 定植をして十日ばかり過ぎると カリフラワーは茎もしっかりして 姿は日に日に逞しくなりました。(写真では背景が黒く写って 夜景の様に見えますが これは黒寒冷紗のトンネル中にカリフラワアーが入っているためで 撮影時刻は朝の8時過ぎです。 序に 後ろに写っているのは白菜の苗作りポット群です。)
 
 今日は天気も良く 土も乾いていたので第一回目の追肥をしました。 
 マルチの植え穴から手を入れて 軽く中耕と土寄せをし 2~3つまみ程の化成肥料をパラパラと撒いて土と混ぜます。 その後 一株当り2カップ程の水を撒いておきました。

 この後しばらく経ってトンネルに頭がつかえるようになると 支柱を建てトンネルを外します。 その後第2回目の追肥を施しますが カリフラワーの花蕾球の出方は葉の数と気温に影響されるので 追肥の量や時期は状況判断をしながら施すようにします。

土曜日, 9月 02, 2006

白菜らしくなった苗


 大気が昨日の雨で入れ替わって 今朝はカラッとした晴天になりました。

 苗作りのトンネルの中で白菜は本葉の3枚目が出始めて 白菜らしい姿になりました。
2回ほどの間引きを経て 現在はポット当り3本にまで選抜されて来ました 地方予選で準決勝まで勝ち上がった段階でしょうか。
 一週間ほど前から農園には 大小取混ぜていろんなコオロギの類いが大発生して 黒寒冷紗のトンネルの裾をシッカリと押さえてあっても何処からか入り込んで葉を食べます。 葉の少々は気になりませんが芽を害されると困ります。 このために白菜の直植えを止めて面倒なポット育苗をしている訳ですから なんとかその意味合いを汲んで欲しいものです。

 今年も広さの関係でトマトの跡地に白菜を定植します。 正月取りの中生種白菜は4kgの大株になりますので 1.2メートル巾の畝に2条の千鳥植えで株間を50センチとゆったり取って植えます。
 昨年は白菜を植え終えると東の空に中秋の名月が出ていました。 今年の満月は9月8日ですから 今の苗の状況では間に合いません 秋の彼岸に入るまでには植えられるように段取をします。