土曜日, 3月 15, 2008

雅楽を聴く


 結婚式のBGMで 雅楽を耳にすることはありますが 生で雅楽を聴く機会は 多くありません。
 先日 区内にある大宮八幡 清涼殿にて 解説付きで 雅楽演奏を聴いてきました。 
 大宮八幡は 善福寺川流域で縄文土器や弥生の遺物が出土した 松ノ木遺跡に近く 神社の敷地内からも 方形周溝墓が発掘されていて 大昔から 人が居住していた地域に建っています。 また 近年周囲の宅地化が進む中で 貴重な鎮守の杜に囲まれた 格式のある神社です。 千年近くも前 八幡太郎義家の父 源 頼義が 鎌倉の鶴岡八幡宮と 同時期に開いた古い神社でもあります。

 雅楽の演奏は 写真でご覧の左から笙(しょう)と 篳篥(ひちりき)と 竜笛(りゅうてき)の 管楽器3名と 写真には写っていませんが 右の方に弦楽器 十三弦のこと 箏(そう)1名を加えた4名で演奏されました。( 管楽器の1名は打楽器の太鼓(たいこ)を兼務)
 この器楽演奏の後 巫女2名が加わって 昭和15年 皇紀二千六百年記念に作られた 舞楽「浦安の舞」も観ることができました。
 演奏は まず「音取り」(ねとり)と称する チューニングの為の短い曲が1分間ほど演奏された 後 メロディーだけは馴染み深い「越天楽」(えてんらく) それから 「五常楽」(ごしょーうらく)と アップテンポな曲「陪臚」(ばいろ) 以上4曲でした。
 雅楽の音階は 西洋音楽と同様 オクターブを12音に分けていますが 西洋の12平均率の音階ではなく 独特の分割法による音階で 旋律が美しいと言われ ドビュッシーも その音階を使っているそうです。 
 約一時間 雅楽の響きを聴いていますと その不思議なハーモニーに心地よい気分になりました。 

 さて 前回の当ブログにシシトウ類の種蒔きを掲載しましたが  今日 播種後6日目で 青い芽がほぼ出揃いました。
 同じナス科のトマトは4日目に出揃ったのに シシトウは2日多くかかっています。 同じシシトウの中でも「伏見甘長」は5日目に出揃い 次に「タカの爪」が出て 今日6日目に「福耳」がやっと揃いました。(芽の動き出したのが この順序で 出揃ったのも この順序でした)
 同じ温度条件で発芽器の設定をしていても 種類によってそれぞれ 微妙な差の出るDNAを付与されているのでしょう。(水と氷との相転移は一定ですが)
 また 播種の前に種を1昼夜水に浸けるのと 浸けないのとでどれ程の差が出るかを試してみましたが 差は見られませんでした。 ただ一回のケースで断定する訳には参りませんが この時期の ナス科等の種蒔きには 1昼夜種を水に浸ける意味はさほど大きく無い様に思われました。 

11 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

雅楽とドビッシーが関係あるなんて知りませんでした。sasagawaさんの博学に恐れ入ります。
発芽の観察も凄いですね。
私はドライフルーツの種まきをしてみました。デーツ(ナツメヤシ)が発根しました。大きくして観葉植物にしようかと目論んでいます(笑)

M. Sasagawa さんのコメント...

ポタ 様:
 恐れ入ります。 知識も広く浅くです。

 デーツが 夏場だけでも庭にある風景は いいでしょうね。
 私は 毎朝 ミックスナッツを少し齧りながら、これらが 庭に成ったらいいのになー と何時も想っています。
 昔 ガーナに行った時、アメリカン フットボールの様なカカオの実が幹にぶら下がっているのを見て、日本で見るとどう感じるのだろうか?と 思いました。

匿名 さんのコメント...
このコメントはブログの管理者によって削除されました。
匿名 さんのコメント...

雅楽で印象深かったのは、昭和天皇の葬儀の
折で、音色に日本人の原点を感じました。
洋楽で育った私ですがDNAが日本古来の
音色を懐かしく落ち着いた気持にさせるので
しょうか・・・

このところのぽかぽか陽気で直播きなんですが
一週間で小松菜やホーレン草の芽がでました。

忙しいシーズンになりましたが、菜園ブログさんの新しい畑の土作りは順調ですか?

M. Sasagawa さんのコメント...

hisa 様:
 雅楽の楽器は 音が不安定なので、同じ12音の音楽でも、シェーンベルグの音楽を 洋楽器のクリアーな音で聴いているのとは違った響きが耳に感じられて、ほっとするところがある様に思いました。
 また「ひちりき」の演奏をじっと聴いていて、演奏者によって違った音が出るところが面白そうでした。

 新農園での開墾作業には 少々まいりました。
幸い 畑の面積が狭いので、腰がブレークする前になんとか種を蒔ける様にはしました。
 その上に 農園の場所が井草のはずれで 練馬区との境界にあります。 自動車通園は禁止ですので、週一回だけ 世話に行ける前提で計画を建てようと思っています。
 従って トマトや胡瓜は別の畑に植えます。

匿名 さんのコメント...

中々聞く機会もない雅楽ですが、とても良い時間を過ごされたようですね。

夏野菜の発芽期間が短期間で安定した温度管理の出来る愛菜花の威力は本当に素晴らしいですね。
このところ気温も随分上がってきましたので、インスタントのミニ温床でも胡瓜とオクラは5日目での発芽となりました。
同じ日に直蒔きをした大根の種はいまだに発芽をしておりません。

M. Sasagawa さんのコメント...

waka3 様:
 最近は 雅楽の音を使った音楽が作曲され 演奏されています。若し 写真の演奏者の装束が、今日の姿で演奏されていれば、音 自体は古いと言う感じがしない モダンな所もあるので、違った印象を受けたかも知れませんね。

 愛菜花が来る前は、温室の中に段ボール箱をセットして 温度計を2〜3本入れる等、苦労をしていましたので その点は楽になりましたし、温度分布のバラツキが無くなりました。
 露地蒔きの種は さすがになかなか発芽しませんね。新農園に 蒔いたホウレンソウや春菊は1週間で発芽しましたが、例の15年物の人参の種はまだ芽が出ません。自信を持って蒔いたのですが 気になります。

匿名 さんのコメント...

頑張っていますね。何か皆さん、いろいろ準備されているのでゆっくりしている僕が遅いのか?
畑が空かないので困っています。ブロッコリーだけは苗を10個植えてきましたが・・・
プチヴェール跡、ネギ苗跡、葉もの跡地が候補地ですがまだ先のことです。
枯れた玉葱を整理してみようかと思っています。

M. Sasagawa さんのコメント...

モンカー 様:
 急に暖かくなったので、じっとしておれらくなって動いています。
 特に 夏野菜の苗作りをすると、この時期いろいろとする事があります。
 彼岸になると、ネギの種蒔きと トマトの定植場所の準備に入ります。トマトは、昨秋 白菜を作った後を予定していますので、土はしっかり出来ています、 元肥を入れて マルチを張って地温を上げておくことをポイントにして 準備します。

匿名 さんのコメント...
このコメントはブログの管理者によって削除されました。
匿名 さんのコメント...
このコメントはブログの管理者によって削除されました。