土曜日, 5月 17, 2014

夏野菜の急成長

 5月に入ると ブログの更新が遅れている間にも 農園の夏野菜は成長がスピードアップしました。

例年よりも 10日以上遅く定植したトマトの一段果です。 
 この中玉トマトは 既に 主枝の3段花房まで開花し 脇枝の1段花房も開花しました。
 トマト畑は まだ 本支柱を建てていないので 狭い所に主枝と 脇枝が重なり合って 花盛りと言った風情です。
 この時期 防虫網トンネルから出た トマトにとって 最大の難敵はアブラムシの来襲です。 隣の畑に植えられた ジャガイモの地上部は トマトと比べると トンネルから出て長い時間が経過していますので 活動を始めたアブラムシにとって絶好の繁殖場所にされています。 更に 5月のアブラムシは羽根が生えていて 空中飛行で移動し 猛スピードで繁殖範囲をも拡大するので油断がなりません。

トマトの次に 定植した キュウリも雌花の1番花が開花しました。
例年の通り 株元の勢いのいい脇芽2本を選んで伸ばし 主枝と共に3本仕立てにしています。
 これらの脇芽は別として 主枝の第6節までの花芽は全て摘み取って 実を着け無いようにしているので この花は この株の 第7節に咲いた雌花と言うことになります。
 毎年植えている この「夏すずみ」は 所謂 節成キュウリに属する種類ですが 中でも各節の花芽の着き方は 極めて規則正しく  始めのうちは 節の芽の処理を適宜行うことで 最高収率を目指す面白さがあります。

 5月の連休明けに定植した ナスは2番花が咲きました。
 トルバムの台木に継木した 苗を練馬の農家から買った時 既に1番花の蕾が膨らんでいました。 朝の低温が過ぎるまで 15cmの大型ポットに移し替えて 温室の中で 朝の気温の上昇と 甫場の準備が整うのを待って定植したので まだ防虫網トンネルの中での撮影になっています。
 なお 定植前に 咲いた1番花は着花ホルモンを付けて 生り癖をつけてから 3cmほどの幼果のうちに摘果して 株の生育を優先させました。
彼岸蒔きした ニンジンとネギです。
 この写真も 防虫網トンネルの中での撮影です。
 ニンジンの奥に見えるネギは 古い種が 何時頃まで発芽率を維持出来るものか?を実験しました。 見難い写真ですが 3種類のネギの種を 5列に蒔いてあります。 左の2列は 購入後7年過ぎた「九条太ネギ」で 真ん中の1列は5年過ぎた「西洋ネギ」で 右2列は10年以上前の「浅黄系九条」です。 こうして見ますと 種の保管条件にもよりますが ポリ袋に包んで 冷蔵庫に入れておく程度では ネギの種は持つ と言っても せいぜい5年が実用的な限度だと言えそうです。 

8 件のコメント:

waka3 さんのコメント...

矢張りこちらとは播種以降の天候の違いが出たのでしょうか、中玉のスタピストマトは5段花房の開花が始まり1段房のトマトは薄っすらと赤くなり始めています。
胡瓜はお先に今日初物の収穫が出来そうです。

葱の播種では面白い実験をされましたね。
井上頼数著書の『蔬菜採種ハンドブック』の中で寿命の短いタネの代名詞である玉葱の場合、北海道では常温で7年貯蔵できたそうですが、本州では2年後、台湾では1年後に死滅していたという『高温多湿』がいかにタネの寿命を縮めるかということが書かれているとのことですが、冷蔵庫に保存してかなりの延命の出来るということが頷けます。
我が家の長ネギの種も冷蔵庫保存しておいた2年前のものがほぼ100%の発芽で現在順調に育っています。

M. Sasagawa さんのコメント...

waka3さん
 気象条件の違いもあるでしょうが、やはり甫場の土壌状態の違いや 定植後の管理の違いが 生育の差となって 正直に現れるのだと思います。
 
 購入種に頼っている我々にとりましては、種の保存と 発芽率は重要なデーターになります。
 種類毎のおおまかな保存期間が分かっていると、種切れによって 播種時期を逃すことは無いと思っています。
 自家採種では もっと多くの 経験と データーが必要でしょうから 一朝一夕にはまいれません。

kimama さんのコメント...

アブラムシを始め防虫対策に万全のようですね。彼らの根性はすごいですし、もし隣に発生でもしたら気が休まらないでしょう。
節生り胡瓜の花が規則正しいということ、それを見届けられる事にびっくりいたします。丁寧な野菜作りは、一にも二にも観察なのでしょうか。
人参は種をまく段階で間引いたりしなくて済むように落とすのですか。

モンカー さんのコメント...

笹川さんでもトマトの棚作りはまだなのでしょうか?僕はホームセンターで苗を購入して畑に植える時点で棚を作り、枝が上に延びるのに困らないように細い支柱を苗の横に建てます。もう脇芽を取りながら枝を整理しています。
胡瓜は今年は何故か芽が出ず困りましたがやっと一つ5cmに育っています?
全体的に育ちが遅い今年の作物達ですがチンゲン菜とレタスとえんどう類は今が盛りと収穫しています。そうそう空豆は初物を自分で豆ご飯に料理しましたよ♪
種といえば7、8年前に友人から頂いた落花生の種を殻を剥いて水に浸し今日種蒔きします。唐辛子が入っていたので虫食いはないのですがさて発芽するか?保存方法が大切ですね!

M. Sasagawa さんのコメント...

kimamaさん
 初心者からベテランまで いろんなレベルの人が多く集まっている公共農園では、病害虫のことを気にすると際限がありませんので ほどほどにしています。
 何か 目標と申しましょうか 原則と申しましょうか そのようなものを基準におかないと 何をやっているのか 分からないのでは不安です。例えば ゴーヤの様に 出たとこ勝負 では何をやれば良いのか 困ります。
 種蒔きは 年々指先が不器用になり 視力が衰えていますので ニンジンの場合は粒が丸くて大きいペレット種を使い、発芽後 一回目の間引きをしなくても良い様に 種をほぼ2cmm 間隔に蒔いています。

M. Sasagawa さんのコメント...

モンカーさん
 今年のトマトは 苗作りの際 予備を見込んで 蒔いた種が全部発芽 成長しましたので 大玉が6株と中玉が3株 合計9株になりました。 近年まれな数です。
トマトの棚作 については 苗を寝かせ植えしていますので 支柱の建て位置は トマトの先がどの方に向かうかを見てからにしたいこと、4月中は遅霜の降りる様な寒い朝があったり アブラムシ対策もあって 出来るだけ遅くまでトンネルの中で育てたいことから、今頃から建てる準備をしています。
 現在 中玉トマトは 主枝の1段果はゴルフボール並みで 大きさは出来上がっていて 5段目の花が咲いています。
 今年の春は 朝の気温が低かったので 夏野菜の発芽には影響があったかも知れませんね。
 落花生の種の保存期間は試したことはありませんが、エダマメ等は 保存期間が短い様ですよ。

だんべぇ さんのコメント...

おはつです。菜園1年目です。大雨のあと、ナスの苗が花は咲くのに葉っぱが萎れて、対処法をググって、こちらへたどり着きました。

M. Sasagawa さんのコメント...

だんべぇ さん
 貴ブログで ナスの写真を見ましたが それだけでは病名や対処法は分かりません。 推測ですが ナスの連作障害でおこる病気で、水分を吸い上げる 管が病原菌で侵されて 葉が萎れているように見えます。 始めての菜園とのことですのでナスの連作と言うことでは無いでしょうね。