土曜日, 5月 16, 2009

トマトの2本仕立


左の写真は 2本仕立の中玉トマト「フルティカ」の現状です。
 向かって左側の枝は主枝で 現在5段目の花が咲いています。 右の2番枝は 2段花房まで開花しています。 主枝と2番枝の 花の咲くタイム差は その程度です。
 ここの農園は 新しく開墾され 永年 野菜は作られていなかったので トマトを定植するに際して 堆肥や有機物肥料を意識的に 多く投入しました。 
 その結果 ご覧の通り かなり窒素過剰の体型になっています。
 まず茎は 人差し指の倍以上の太さがありますし 葉はぐるぐる巻きになっています。 中には 4段花房の辺りの主茎が異常発達して 所謂「穴空き」になりかけた株もありました。 また 肥料成分の拮抗作用によって カルシュウムの吸収が阻害されて 尻クサレ症状の出る実もあります。 先日は ストウチュウの肥料分を除いて 代わりに 第1リン酸カルシュウムを1%弱添加して 晴天の日の夕方 トマトの枝・葉や 特に先端部の新芽や花房に 丁寧にストウチュウを散布しました。
 更に 第2回目の追肥も見合わせて その後の様子を見ている状態です。

 今年 始めて トマトを2本仕立にした理由は 場所的に 畝巾が90cmしかとれず 2列植えは無理であったことと 実は 昨年 フルティカの主枝を 不注意で折ったため 脇芽を3本伸ばして 3本仕立にしました その3本仕立が 思わぬ好結果を生んだことも 今年2本仕立に踏み切る背景にありました。
 さて 上の写真は 毎年作り続けている 普通トマトの「ファイト」です。
 この「ファイト」も2本仕立にしていますが ここで見えるのは 1段の実の位置です。 左の株は 定植時に寝かせ植えをしたので 1段の実の高さが低くなっていて 2段の実が 普通に植えた右の株の1段と ほぼ同じ高さになっています。
 いずれにしましても 1段の実は白くなりつつあります。 あと20日もすると赤く熟してくるでしょう。

 少し前は 道を歩いていると ジャスミンの香りで振り向かされることがありました。
 昨今は ジャスミンに似た香を放つ 右の写真の「ニオイバンマツリ」(別名ブルンフェルシア)が 取って代わって鼻を引きます。
 4〜5年も前 伊豆の下田で 「マツリカ」と名付けられた 1株を買って帰り 我家の駐車場の生垣に植えました。 冬の間は 見る影もなく哀れな姿になりますが 5月に入ると 葉の色が目立つ様になり 香を放ちながら 花が咲きます。
 開花の当初は紫色の花ですが 時間とともに紫色が抜けて白い花になります。 次々に開花すると ご覧の通り 紫と白の2種類の花が植えてあるような感じになる面白い花です。
 育て方の解説書によりますと " 寒さには弱いので 地植えや生垣に植えるのは不適、鉢植えにして 冬場は室内に取り込む " と書いてあります。 地球温暖化のお陰か? うちは 生垣でも少しずつ 株は大きくなっています。

16 件のコメント:

TP さんのコメント...

職業としてトマト生産する仲間内で、『樹勢の弱いものを後から強くすることはできないが、強樹勢のものを後からコントロールすることはできる。』とよく言います。
こういうわけで、私どもは、中には異常茎・メガネとなるものも出てくる覚悟で、強樹勢に育てます。

お手入れが行き届いていますね。
病気の兆候もありませんし、惚れ惚れする立ち姿です!

大変に刺激になるご考察でした。
今後も拝見して、参考にさせていただきます!

M. Sasagawa さんのコメント...

TPさん おはようございます。
 トマト作りのプロから お褒めの言葉をいただき、大変な喜びです。 
 家庭菜園主としました、何よりの励みになります、有り難う御座居ました。
 今後とも 宜しくお願いします。

waka3 さんのコメント...

中玉トマトだけでなく大玉のトマトも2本仕立てにされたようですが、この様な育て方も出来るのですね。
少し遅くまで栽培できるようにと思って4月11日に播種したトマトの苗がだいぶ大きくなり、もう直ぐに定植できそうなので、2本仕立てを一度経験をさせてもらおうと思います。

ニオイバンマツリは写真を拝見するとかなり大きく育っているようですね。
我家でも2年前に植えたニオイバンマツリが新芽も伸びて随分大きくなり、ほぼ終盤を迎えたレモンやミカンの花の香りに代わって、またひと味違った香りを楽しませてくれております。

M. Sasagawa さんのコメント...

waka3 さん こんにちは。
 真夏の酷暑が来る迄の、露地栽培で いい実が穫れる期間に、どれだけ良果が穫れるか試しています。 
 中玉は,昨年ほぼ見通しを得ていますが、大玉は 今年始めてです。 今のところは、問題なく推移していますが。

 ニオイバンマツリは大きくなりました、既に1.3mのフェンスを越えています。
 フェンスは金網なので、金網の目を通して フェンスの裏側でも花を咲かせ、フェンスの両面で 花を楽しんでいます。
 香があるのも、いいものですね。

kimama さんのコメント...

中玉トマトの窒素過多状況をよ~く拝見しましたが・・・縁の下の力持ちという感じで今後が楽しみな茎や葉の様子。ファイトと共に赤くなるのが待ち遠しいですね。
「トマトが赤くなるとお医者さんは青くなる」と西洋で言われていると聞きました。
ニオイバンマツリの色の変化はいいですね。二色がはっきりしていて清々しいです。どんな香りなのかな??

M. Sasagawa さんのコメント...

kimama さん、こんばんわ。
 トマトは相変わらず 元気過ぎています。
 今日も ストウチュウを撒いて来ました、周りのジャガイモ畑では 昨日の雨で疫病が出始めていますし アブラムシを追い払う意味もあって撒きました。
 売っているトマトには、白くなってくると収穫して人工的に赤くさせるのもあります、樹の上で完熟したトマトと比べると その様なトマトは全く違うものですね。

 ニオイバンマツリの香は、ジャスミン程強くはありませんが、似た香です。 それで「マツリカ」と呼ばれいる様です。

リラ さんのコメント...

トマトは素晴らしいですね。
ここまで見てやっと分かりました。
同じく早くに種を蒔いても、来年土を考えて蒔いても、菜園ブログさんとは同じようにできないということを(笑)
でも、こうして見ているだけでも楽しいですね。
一番目の収穫はぜひブログで見せてくださいね。
待ち遠しいです。

M. Sasagawa さんのコメント...

リラさん こんばんは。
 リラさんは ご自分の畑ですから、必ず出来ますよ。
 私も十年以上、ああでもない、こうでもない、と試行錯誤を繰返してここまできました、飽きずに 楽しんで下さい。
 1番果実が収穫したら、お持ちは出来ませんが、写真で申し訳ありません、ご覧になって下さい。

 

ポタ さんのコメント...

実を見る限りではこの調子で大丈夫そうですね。私は、わき芽をとる時期を遅らせたりして生育を調整したりします。

私の大玉トマトは植えたばかりで、1段目の花が咲き終わりました。5段目まで土に埋めてありますから、ほとんど地面すれすれに花が咲いています。
雨除け&防虫網を張り巡らせました。

M. Sasagawa さんのコメント...

ポタさん こんにちわ。
 4〜5段目辺りの主茎異常も、芯止まりまでは至らず乗り切り、その先は正常に伸びています。 大丈夫のようです。

 集団農園では、がっちりした雨除けは禁止されていますので、トマトは 梅雨明け迄が栽培期限と考えてやっています。

モンカー さんのコメント...

トマトがもう結実ですか・・・、流石、笹川さん今年も綺麗な美味しいトマトが獲れますね。羨ましい限りです。
僕のトマトは桃太朗の苗を2本、あと1本は名前を忘れました。それとミニトマトを1本接木苗を買って植えました。棚を作って今、苗が大きくなってきたところです。今年はお隣さんの境には定植しなかったのですが今年もナスを挟んで近くにじゃがいもを植えられました。病気がうつるのが心配です。
ナスとトマトとピーマンは今年も自家製堆肥を深く入れ、高度化成肥料も購入して準備しました。さて昨年に続き今年もナス科の野菜が上手く出来ることを祈っています。
胡瓜は1本の苗を購入、あとは自家製苗をずらして作って夏中収穫できるようにしています。
最近の畑はいろんなものが育ってきて緑豊かな光景でいっぱいです。年中このようだといいのですがこの時季は希望に溢れた生命の輝きを感じさせられます。野菜作りをして良かったと思う毎日です。
PCが壊れたので修理に出しますので訪問、更新が遅れます。悪しからず!

M. Sasagawa さんのコメント...

モンカーさん 有り難う御座居ます。
 うちのトマトも 1メートル足らずの道を挟んで、ジャガイモ畑です。
 今年は桃太郎は2本だけで、あとは中玉ですから 疫病には強いと期待しています。

 この時期は おっしゃる通り 希望に溢れた生命の輝きを感じ、農園に足を運びたくなる いい季節ですね。
 PCの修理を終えられて、京都旅行の記事を拝見出来るのを お待ちしています。

HISA さんのコメント...

トマト、勢いがいいですね。うちはやっとちらほら花が咲きだしました。トマトーンも何もしないうちの菜園ですが、蜂が少なくなったというので今年はどうかな。

ジャスミンもいろんな種類がありますが、マツリカはジャスミンティーにできるのでは?
紫の花があるというのは園芸種でしょうか。

トマト、収穫楽しみですね。

nagamasa_156 さんのコメント...

新しい畑の肥料の入れ方は難しいですね。
いつ拝見してもトマトは素晴らしいです、我が家は2段目の花ようやく咲きそうです。

M. Sasagawa さんのコメント...

HISA さん、
 うちのトマトは、古い言葉で言うと健康優良児、今風に言うとメタポです。
 トマトーンは、中玉トマトには使っていません。
 今の時期は、風による振動や昆虫たちが止まったりするので、受粉は自然になされるでしょう。

 ジャスミンティーにするジャスミンとは、全く別の種類のようです。
 このニオイバンマツリを売っていた店もマツリカと言っていましたが、こちらはナス科で、モクセイ科ではありません。
 別名はアメリカジャスミンとも言うそうです。香もあるので このへんも混同される因かもしれませんね。

M. Sasagawa さんのコメント...

nagamasa さん:
 この農園は 元キウィー畑だったと聞いていますが、区画によっては 土のいい場所もありますが、私の周りの区画は埋め立て地であったらしく 建築廃材がたくさん出てきました。
 先ずは 有機物を入れようと思い、自製の堆肥をタップリ入れたので、窒素分が多くなりました。
 来年はある程度計算出来ると思います。

 御陰様で、今年も美味しいトマトが食べられそうです。 
 フルティカの1段は、実に赤みがさしてきました。