秋の作物は ブロッコリー・カリフラワー・キャベツ・白菜・蕪・大根・小松菜・等々 ほとんどの野菜が「アブラナ科」の植物です。
いろんな人が携っている区民農園では 土壌が汚れているので「ネコブ病」の対策が必要になります。
「ネコブ病」に罹ると 放置しておいても枯れることはありませんが 収穫は期待出来ないようです。 早く見つけて抜き取り(菜園にほっておかないで)持ち帰ってゴミに出しています。
「ネコブ病」の対策は 三段階で とっています。
その一つは 苗作りのポットに詰める土を無菌の培土を買って来て使っています。 農園の土は汚れているので 絶対に使いません。
その二つめは 前作物の整理をした後 畝1平方メートル当り2握り程の 石灰窒素を撒いて 30cmの深さまで土とよく混和した後 畝の真中を窪まして バケツで水が窪み一杯に溜まるまで注ぎます。 そうしておいて 畝全体を透明のビニールシートで覆って封をし 真夏の日に10日ほど当てます。 これは 石灰窒素の消毒の性質を活かすのと 「ネコブ病菌」がアルカリに弱いこと 更に 水田の原理(夏の太陽熱を利用した熱水消毒)を兼ねた方策です。
その三は 定植の時 植穴に薬剤(商品名"ネビジン"とか"フロンサイド"など)を指定量撒き 植穴の土全体によく混和した後で苗を定植しています。
苗作りをしない 蕪・大根・ルッコラ・水菜 等々には 種の播き溝に薬剤を混和してから 種播きをします。
なお 小松菜・からし菜など 比較的低い温度でも発芽する野菜は 無農薬で9月末から10月一杯の時期に 種蒔きをしています。
このブログは 小さな家庭菜園での野菜作りを中心に 写真を付けて メモ風に書いています。 平素 ”目肥” 即ち よく観察をして 野菜の要求を悟り 即時に対応するよう心がけています。 さて このブログを通じて 多くの家庭菜園 愛好の方々と お交わりが出来たことに感謝しています。 これからも「菜園ブログ」の軸はぶらさないで 少しづつ 範囲を広げながら 続けて行きたいと思っています。
土曜日, 8月 27, 2005
土曜日, 8月 20, 2005
唐辛子物語
唐辛子は 色・形・大きさ・辛さ・風味それぞれ世界中に無数の種類があって 淘汰されることなく受け継がれて その地方の特産品になっているように思う。 その「唐辛子物語」の一つをご紹介したい。
35年以上も前のことだが ボーキサイト(アルミニュウムの原鉱石)開発の仕事で 西アフリカのギニアとガーナに約3ヶ月間滞在した。 仕事が仕事だけに 都会とは縁がなく アンツーカー色の台地が無限に広がっているギニアの奥地で過ごした。
宿舎は その地方で権力を持っている酋長さんの屋敷内に建っている 土で出来た円形のゲストハウスで生活をした。 食事はテーブルの真中に数枚の大皿が並べられて それぞれの皿に 日本ではお目にかかったことがない現地の料理が山盛りにされて 各自が取皿に取り分けて頂くスタイルである。
その中の一皿に"しし唐"のような外観の青い唐辛子が料理の周りに飾られ 給仕さんが「これは大変ホットですよ」注意された。 好奇心から一本を摘んで前歯でそっと噛んだ 一瞬 口から刺激が波紋となって全身に伝わって 体中の毛穴が全部開いていく感じがした。 食事のあいだじゅう口の痺れは残って折角の料理も味わえなかった。 以後 食事の度に 大皿に置かれたその"しし唐まがい"は 食べ物の対象ではなく ただの飾り物になってしまった。
もともと唐辛子の辛さは苦手だが 香辛料の一つとしては欠かせない物なので うちの菜園でも2〜3年に1度の割合で日本の"タカの爪"を2株づつ植えてきた。 今年は その年を迎えて 唐辛子先進国の韓国産唐辛子を植えてみることにした。
韓国では「薬食同源」の思想から 体によいもの(薬となるもの)の一つとして唐辛子が位置付けされているので 唐辛子の種類も多い。 従って ただ辛いだけではなく旨味を含んでいる。 韓国特産の調味料である"ヤンニョムジャン"や"コチュジャン" それから"白菜キムチ"にしても唐辛子の旨味を引き出しているように思える。
その様な旨味を含んだ唐辛子を試してみょうと 韓国種の中でも辛さランクは中位 赤色の奇麗な品種を選び 3月中に種を播き 5月の連休明けに2株を定植した。 真夏日が続く今頃になって 長さが20cmほどの立派な実が やっと奇麗な赤色に色付き始めた。
金曜日, 8月 12, 2005
「秋の一日 春の十日」
連日30度を超える真夏日 しかし暦の上では既に立秋は過ぎた。 確かに日が入るのは日一日と早くなった。 夕方 少し凌ぎ易くなってから 菜園に出て来たのでは 纏まった作業が終わらないうちに急に暗くなってしまう。
まだ菜園に残っている胡瓜・トマトは 4月に定植して以来づっと「成長の驚き」と「収穫の達成感」を与え続けてくれた。 その胡瓜・トマトも 株はシャキッとしているが 良い実は付けなくなって 次の秋作に場を譲るべき時になってきた。
毎年のことながら 胡瓜の株元に鋏を入れると その切口から水が勢いよく噴き出す。 それを見ると むごい感覚が襲って 目を背けたくなる。
切り倒された胡瓜・トマトの枝・葉や支柱を片付けるのは 8月の炎天下ではかなり辛い仕事である。 従って「少しでも暑さが和らぐ日まで 待ちたい」 そんな気持ちに流されがちになってしまう。
春先の農作業は「少々遅れても 陽気が良くなればすぐに追い着ける」との読みがあるので「今日は 寒いから」と 余裕を持ってかかれる。 しかし 秋は「適温の時期に 出きるだけ株を仕上げておきたい」との思いが強く「遅れないよう 早めに畑の準備をしなけれならない」と 流されがちな気持ちにプレッシヤーがかかる。
さぁ! 「秋の一日 春の十日」の言葉に押されて 早速 片付けと秋の準備に取りかかろぅー
まだ菜園に残っている胡瓜・トマトは 4月に定植して以来づっと「成長の驚き」と「収穫の達成感」を与え続けてくれた。 その胡瓜・トマトも 株はシャキッとしているが 良い実は付けなくなって 次の秋作に場を譲るべき時になってきた。
毎年のことながら 胡瓜の株元に鋏を入れると その切口から水が勢いよく噴き出す。 それを見ると むごい感覚が襲って 目を背けたくなる。
切り倒された胡瓜・トマトの枝・葉や支柱を片付けるのは 8月の炎天下ではかなり辛い仕事である。 従って「少しでも暑さが和らぐ日まで 待ちたい」 そんな気持ちに流されがちになってしまう。
春先の農作業は「少々遅れても 陽気が良くなればすぐに追い着ける」との読みがあるので「今日は 寒いから」と 余裕を持ってかかれる。 しかし 秋は「適温の時期に 出きるだけ株を仕上げておきたい」との思いが強く「遅れないよう 早めに畑の準備をしなけれならない」と 流されがちな気持ちにプレッシヤーがかかる。
さぁ! 「秋の一日 春の十日」の言葉に押されて 早速 片付けと秋の準備に取りかかろぅー
月曜日, 8月 08, 2005
秋作の苗作りを始める
秋野菜 種播きの第1陣はブロッコリー・カリフラワーの類で 毎年7月20日~25日の間に播いている。
今年も7月25日に9cmのポットに 種播用の専用培土を硬く詰めて そこに4~5粒の種を播いた。 3日ほどでほぼ100%発芽し 本葉が出てきたところで 双葉が揃って形のいい株を2~3残して間引きをした その状況がこの写真である。
カラフルなポットを使っているのは 同じカリフラワーでも収穫時期が集中しないように 早生・中生・晩生と品種を替えて播種しているので それぞれの品種が判る様にポットの色で分けている。 また 今年はカキ菜の種を頂いたので 始めてカキ菜にチャレンジをする その分ポットの色が増えた。
苗作りで特に注意している点の一つは この時期は一年中で最も暑いので 出来るだけ涼しい環境を作り 虫除け対策も兼ねて 黒の寒冷紗を高く張ったトンネルの中に苗を入れている。
もう一つ気をつかっていることは 水を遣り過ぎないこと 特に夜水分が多いと気温が高いのでどうしても徒長してヒョロヒョロ苗になってしまう。夜まで水分を残さないよう 朝ポットの状態をみて適量の水遣りに努めている。
老化した苗は定植したくないので 8月の25日迄には この苗を定植出きるように 畑の準備をしなければならない。 ところが 夏空を眺めては「あのトマトの先端にぶら下がった 最後の小さな実が可愛そうだから あれが熟したら片付けよう」とか理屈をつけて 一日延ばしで 日が過ぎている。
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