土曜日, 2月 23, 2008

タネの保存


 「冷蔵庫の隅にずっと置いてあった」と言われて その 小さなビンを取り出して見ると 中には 白いペレット状の人参の種が入っていました。 ビンのラベルには [1994年の種は間に合わないので 1993年採種の種をお送りします・保証発芽率 60%] と書いてあります。 1994年は 私が 菜園を始めた年です ビンは開封されて 何粒かは蒔かれた形跡がありますが 当の本人は全く記憶がありません。 
 種を買った経緯も判らず 15年も前の古い種ですから 捨てようとと思いましたが 捨て切れず 「だめもと」と小さなポットに3粒蒔いて トマトの苗作りをしている「愛菜花」に入れました。 時々 水やりをして 様子を見ていたら やはり 7日目には芽が出ました ご覧の通り3粒揃って発芽 発芽率は100%です。 種の生命力を身近で見せ付けられ その偉大さに また感心させられています。
 早速 畑を準備してこの種を蒔き 応えたいと思っています。

 家庭菜園では 狭い畑にいろんな野菜を次々と植えたくなります。 種を1袋 買っても その年に消費する種の量はわずかで 残った種は以後何年も 保存しておくことになります。 
 残った種はチャック付きの小さなポリ袋に入れ換えてから 種袋に入れて 春蒔き・秋蒔き・その他 に区分けして タッパーウエアに入れ 冷蔵庫の一隅を借用して保存しています。
 栽培しなくなった野菜の種袋は 都度 廃棄整理していますが それでも 現在 約100袋が保存対象として残っています。 今回の人参の様に15年も経つ 古い種は残っていませんが ネギ 春菊 大根 etc 10年近くも経っている種がたくさん有ります。 これらの種は 昨年もほぼ100%近い発芽率を維持していますので 実用上 全く支障無く 保存されております。

 ところが 最近の世の中の流行に煽られてか 種苗業者の営業方針が変化をしてきました。 とりわけ 我々を相手にした小口売りについては 付加価値を付けて 1袋に入る種の数を極端に少なくし 実質的な種の価格が大幅に高くなる方向に向かってきました。
 全ての種が この様になるのかどうかは別として 種袋に入っている種の数が 大幅に減ることによって 種の保存の必要性や考え方が 替わってくることになるでしょう。
 現に近年は ホウレンソウのネーキッド種や 小松菜のペレット種を購入して 蒔くようになりますと 蒔き終えた後 袋の中にはあまり種が残っていません 従って毎年 新しい種袋の種を 蒔くことになってきました。

18 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

15年も経過した種が発芽したとは、種の生命力には本当に驚きですが、矢張り冷蔵庫での保存はその影響は大きいようですね。
どうぞ大切に育てて美味しく召し上がってあげて下さい。(笑

今朝僅か1本だけですが、播種から11日目でタイの長茄子の芽が出てきました。  昨年の17日に比べますと温床の成果は大きく出ているようです。

匿名 さんのコメント...

waka3さんもおっしゃってるように、15年物(?)で発芽率100%はスゴイですね。
(それも人参で!)

購入する際、ついつい種を買い過ぎてしまってプランター菜園2年目の我が家でも、20袋くらいありそうです。

苗を購入するよりは安価ではありますが、トマトなどは、1粒単価結構高価ですよね。

そろそろ、春蒔き始めなくては!
でも、今日も雪が降ってました。ほんと、今年は変な気候です。

M. Sasagawa さんのコメント...

waka3様:
 話には、何千年前の種 とは聞きますが、身近に起こってみるとやはり驚きです。 この人参を食べて15年前に戻れるとしたら、どうしましょうか?

 タイの長ナスも発芽したとのこと、おめでとう御座居ます。 
 堆肥熱利用の発芽システムは、省エネで無駄無しの理想的な方法ですね。装置面で工夫すれば、特許ものですよ。
 私は、愛菜花が空いたら シシトウ・唐辛子の類の種蒔きをします。大体トマトの1ヶ月遅れです。

M. Sasagawa さんのコメント...

睦月 様:
 人参も小松菜も、ペレット種は 1粒当たりは割高ですが、蒔き易いし、奇麗に揃って蒔けますから 発芽率も向上します。 種をお買いになる時は、種屋さんの戦略に乗る様ですが、ペレット種の方をお勧めします。

 本当に変な天気です。こちらも、昨日から強風が吹きっぱなしで、春一番が吹いたと思うと、午後3時頃に竜巻の様な雲が出て、これが寒冷前線の通過で、その後は 風向きが北に変って寒くなりました。

匿名 さんのコメント...

我が家は冷蔵庫に入れると怒られます(笑)種だけでなく、球根や釣り餌まで入れるから仕方ないですね。
ジーンバンクでは種子の保存もしていますから、うまく保存すれば永久に発芽可能なのかも知れません。私は、瓶に乾燥剤と一緒に入れて押し入れにしまっています。でも、全部は瓶に入りきれません。

M. Sasagawa さんのコメント...

ポタ 様:
 冷蔵庫をリニューアルする時の条件で、道路財源同様 既得権化しています。
 始めは「楽しい野菜つくり」の教えに従って、瓶に乾燥剤を入れていましたが、種が多くなり冷蔵庫の方に移って行きました。 

匿名 さんのコメント...

15年も前の種が100%発芽するなんて
驚きというより感動ですね。

余った種は次の年くらいは冷蔵庫などで
保管しますが、それ以前のものは捨てて
しまっていました。何時ももったいない
気持でした。これからはダメモトで使い切る
ことに・・・

民族楽器で聴くタイの音楽は異国に思いを
馳せ心地よい時間を過ごされましたね。
以前、インドのシタールの演奏会に参加した
ことがありましたが、未知の国への旅心を
おおいにそそられました。

匿名 さんのコメント...

保管状態がよいと何年も持つんですね。私もタッパーに入れ野菜室で保管しています。
一度、種を買うと2~3年がかりで消化する事が多いです。

最近多くなってきたペレット種は確かに蒔きやすくなりましたね。
一粒当り高いので丁寧にまくようになります。

ニンジンですが昨秋は10cmおきに2粒づつ蒔いたが、ほとんど発芽したので
先日まいたニンジンは5cmおきに一粒まきました。

匿名 さんのコメント...

種の袋がいくつもたまると、ヤダ~と思っていたのですが100袋もでしたか。みなさん同じかと苦笑いしながら何だか安心もいたしました。
実質、種は相当値上がりしていきそうですね。
15年前の種が発芽した人参には感動いたしました。保存状態が良ければ長く持つものなんですね。
ご案内いただいたHPでラナートの音色を聞いてみました。打楽器なのに弦楽器のような感じもして、心地よいリズムでした。

M. Sasagawa さんのコメント...

hisa 様:
 思いもかけないものから、芽が出るとは 本当に感動でした。

 アフリカ現地で毎晩彼等のリズムを聞かされて以来、民族音楽を聞く様になりました。 
 NHK FM 土曜日の朝の「世界の民族音楽」は かかさず聞きました、当時の解説は成沢玲子さんで 今でもその落着いた語り口は憶えています。その当時の放送を録音したカセットテープは膨大な数量で、このテープをテープレコーダーが世に在る中にDVDに整理したいと思っているのですが。

M. Sasagawa さんのコメント...

nagamasa 様:
 昨年 nagamasaさんと同じ「楽天」のペレット種を蒔くと言うよりも 種を置く感じで、1.5cm 間隔で播種しました。ほぼ100% 揃って発芽し、間引きの手間も少なくてすみました。 
 アブラナ科の種蒔きは、ペレット種のある銘柄を蒔く事になるでしょうね。

 この人参の種は、nagamasaさんの種と同じ訳には参りませんので 10cm に3粒づつ蒔こうか と思っています。

M. Sasagawa さんのコメント...

kimama 様:
 新しい野菜を見つけると蒔いてみたくなって、気軽に種を買います。蒔いて 結果が良ければ、来年もと言うことになって 袋を保存します。結果が悪ければ、来年はこうしてみよう と思って残します。そのような繰り返しで100枚になってしまいました。

 ラナートの音の 感じだけでもお聞き頂けてよかったです。踊りと一緒に聞くと また 違った印象になると思います。 
 結局 アドゥンさんのCDを一枚買ったんですよ。

匿名 さんのコメント...

私の所もそんなに多くの種は必要ないのに種類は欲しいのでつい余るほど買ってしまっています。近頃はせっかく採種した種も植える機会のないまま転がっているものが増えています。
15年とは行かなくても冷蔵庫に入れておけばそこそこ維持できるでしょうね。
暖かくなる前にもう一度種の整理をしてみることにします。

M. Sasagawa さんのコメント...

せんめい 様:
 せっかく採種された種は 是非作ってみたいですね。私の所は狭くて、次の作物の面積が欲しいので、種を取るまで置いておけないのが実情です。

 大豆等は一年経つと発芽率ぐんと落ちる様で、品種によって差はありますが、夏の高温のクリアーと乾燥さえ確保してやれば、たねは結構 維持出来ますね。

匿名 さんのコメント...

こんばんは!
先日、このブログを読んで、私の残っている種を数えてからコメントを入れようと思っているうちに、数えないまま今日になってしまいました(笑)
私はさすがに100袋は無いですね。
20~30袋くらいではないかな?
sasagawさんとは、野菜つくりのキャリアが違いますものね。
10年作っていたら、私も100袋くらいになるかしら。
でも、今でも余っている袋がたくさんあるので、積極的に使っていかなくてはね。

M. Sasagawa さんのコメント...

リラ 様:
 こんばんわ, 100袋とは 結構多いですよ。そのうちで、白菜、大根、カブ、キャベツ、カリフラワーだけで3分の1を占めているでしょう、こうして見ると全部秋蒔き野菜ですね、うっうっうっ、、。

 リラさんの農園は広大ですから、どんどん蒔いてくださいよ。種もその方が嬉しいでしょう。

匿名 さんのコメント...

僕もタッパー式の容器で保存しています。大体2年間で使うようにしています。冷蔵庫に入れるまではしていませんが発芽率はセロリと牛蒡以外は問題なく使えます。
種取はゴーヤ、かぼちゃ、ネギ、黒豆くらいかな?球根はチューリップ、グラジオラス、さといも、ウコンを取っています。もう春野菜、夏野菜の季節ですね。じっくりやって行きましょう。ことしも良い情報待っています。

M. Sasagawa さんのコメント...

モンカー 様:
 自分で種取りが出来るのも、楽しみの一つですね。私も場所が有って、種取りまで畑に置いておけるといいのですが、そうはまいりませんので。

 雪が積もって 思いのほか寒かった今年の冬も いよいよ弥生3月、家庭菜園も始動開始ですね、なんとなくわくわくします。