金曜日, 5月 18, 2007

再会の弥勒菩薩


 GWが終わった後の数週間は 同期会や同好会の開催シーズンです。
 御多分に漏れず私もそのうちの一人 今年は京都への2泊3日の旅でした。 この機会に 数十年振りで広隆寺の弥勒菩薩に会いに行って参りました。(この3日間は菜園に出ていませんので 今回は菜園のブログではありません)

 我々が学生の頃は 楽しみも少なく 近くの古いお寺や仏像を見るのが楽しみの一つでした。
 休みの日になると 珍しく早起きして 同好の友2〜3人と京都や奈良の古い建物や仏像を1日がかりで見に行ったものです。
 その様なある日 この弥勒菩薩を始めて見た瞬間に この小柄な像に親しみ易さを感じ 眉から鼻筋にかけての飛鳥仏の簡潔な線と口元の微笑みの線の魅力に惹かれました。 以後何回か この像を見に行きました。

 その頃は 弥勒菩薩は小さな部屋に安置され 少し見上げる程度の高さの 目の前にお顔があったように記憶しています。 ところが今回行ってみますと 空調・採光・耐震防火完備の立派な建物の中に その他の仏像と一緒に安置されいました。 中でも弥勒菩薩は中央の奥まった場所で 数メートルも離れていて 更に 照明が届かないので薄暗く こちらの視力も衰えていますので あの目鼻立ちや口元は定かに見ることが出来ませんでした。
 現地に立っておられた監視員の方に伺いましたら 見物者が弥勒菩薩にほほ擦りをした時に像の右指を折る事故もあって 昭和58年に現在の大部屋での安置になったとのことでした。

 私にとっては待ちに待った再会でしたが あまりにも大きな変り様に落胆してお堂を出ました。 外は若葉が薫り 入場券に印刷された弥勒菩薩のお姿が気の毒に感じました。
 同じ広隆寺の境内に建つ講堂は飾り気の無いすっきりした建物で 白壁に柱と梁とのバランスも良く 直線的な瓦屋根もマッチしていて 好きなお堂です。 その講堂を背景に入場券の弥勒菩薩を入れた悪戯写真を撮る不真面目な気分になりました。

14 件のコメント:

kimama さんのコメント...

目線の位置に素朴で穏やかな弥勒菩薩像を配せたら、そっと頬擦りしたくなりそうです。
不真面目とは思いません。そうしたくなるお気持が、よく分かります。新緑の中の漆喰の白壁と木の建物は、日本的な静かさと郷愁を引き立たせてくれますね。
時代の流れとはいえ、せっかくの魅力が半減したのでは・・・でも、お陰様で、飛鳥仏の微笑みをはっきりと感じ取ることが出来て、思わず、こちらまで口元が緩みました。

M. Sasagawa さんのコメント...

kimama様:
 有り難う御座居ます。 京都で、その当時の旧友と時を過ごしていると、やはりセンチになりますね。
 弥勒菩薩にはがっかりしましたが、奥嵯峨の界隈は面影が残っていて、全体としてはいい気分で戻って参りました。
 今回の思わぬ収穫は、夜 河原町をぶらつきながら見付けた、名も知らないイタメシ屋でした。京野菜をふんだんに使い、ユニークな京都味をつけたイタリアンで、これは拾い物でした。

nagamasa_156 さんのコメント...

私も5年ほど前になりますが親戚の結婚式があり京都に行った時に広隆寺の弥勒菩薩を拝観しました。とても簡潔で魅力だと感じました。
嵐山で泊まり翌日は天竜寺の優美な庭園を見たり嵯峨野を散策した事を思い出しました。

余談ですが、同じく学生時代は京都で過ごしましたが麻雀をしたりジャズ喫茶に行ったり、余り勉強しない学生でした。

M. Sasagawa さんのコメント...

nagamasa様:

 国宝でも、インターネットで見るだけの時代になるのはどうかと思いますが、現実はそちらのほうに動いているようです。
 京都におられたとのこと、今度久し振りに学校へ行きましたら、キャンパスが自転車でいっぱいなのには驚きました。殆どの学生は1人1台自転車を持って、自転車通学なのですね。
 学生が豊かになったなーと感じました。

ポタ さんのコメント...

私は指が折られる直前に行きました。そのあと、修復されたあとも行きました。指が折られる前はすぐ近くで見られたのに、心ない人のいらずらのために残念ですね。

M. Sasagawa さんのコメント...

ポタ様:
 今の並べ方は一考を要すると思いますね、あの像は目鼻立ちの表情が見えないと意味が無いわけですから、ガラスの箱に入れてでも、もっと近くに置くとかの工夫をして欲しいです。
 お寺にとってはご本尊様でしょうが、世界的にも多くの人々が見に来るわけですから。

waka3 さんのコメント...

心休まれたご旅行をされてこられたようですね。 
京都では私は詩仙堂が気にいって、以前は出掛ける毎に立ち寄っておりました。
最近では京都への足もサッパリ遠のいてしまいましたが、古都の様子も幾分変わってきているようにも聞いておりますが。

M. Sasagawa さんのコメント...

waka3様:
 久し振りで、回ってきました。
 詩仙堂もいいですね、今回はバスで通っただけで立ち寄れませんでした。
 今回は京料理の味が、今まで以上に感じたように思います。歳のせいですか?
 我々の居た頃に比べますと、いい悪いは別にしまして、年々、世界的な観光地になりつつあるようです。

HISA さんのコメント...

恋しい弥勒菩薩様との逢瀬が遠くからとは
残念でしたね。(笑)

見物客のマナーもさることながら、高い拝観料を京都の寺社はとっているのですから、もう少し見物客への配慮が必要ですね。地方の方で一生に一度だけの拝観の方もいらっしゃるでしょうに。

M. Sasagawa さんのコメント...

hisa様:
 現在の展示では、情報として弥勒菩薩を理解することはあるでしょうが、自分の目で見て感じることは出来なくなるでしょう。 おしいことです。
 hisaさんはお料理についても造詣がお深いですが、この度は、京野菜をたっぷりと使った、ユニークな京風イタリアンを食べてきました。トマトソースにしましても、薄味の中に美味しさを感じさせるソースに仕上がっていて、大袈裟ですが目から鱗がおちた様でした。

せんめい さんのコメント...

sasagawaさんも京都で過ごされたのでしたか。私は近くなので年に何回かは行ってますが、今回は娘の下宿探しと云うこともあって今までにはない懐かしさが込み上げてきました。

弥勒菩薩、私は元の並びをすっかり忘れていたので違和感起こりませんでした。近くで見たような気がしていましたけど、そんなに離れてしまったのですね。
触れることのできる位置に設置なんてあり得ないと思う世の中、末法の世なのでしょうか。

M. Sasagawa さんのコメント...

せんめい様:
 今度はお嬢さんが京都住まいされると、度々京都に行けるのでいいですね。下宿はどの辺りに決められたのでしょうか?
 私は下鴨で植物園の近くに下宿していました。今なら自転車でしょうが、歩いて通っていました。 いい季節には、現在「京都国際会館」がある辺りは手付かずの自然があって、深泥池や宝ケ池の辺りを散策していました。

 本当に「末法の世」を思わせることが次々と起こりますね。

モンカー さんのコメント...

この仏様は本当に綺麗な方です!切手になっていましたね。
京都は時間が出てきたらゆっくり周ってみたいところです。

M. Sasagawa さんのコメント...

モンカー様:
 この弥勒菩薩は小さくて、仏像と言うよりは、彫刻を見ている様です。
 京都はまだ見るべき所が沢山残っていると思います。これから梅雨に入ると「苔寺(西芳寺)」などはその一つでしょう。