このブログは 小さな家庭菜園での野菜作りを中心に 写真を付けて メモ風に書いています。 平素 ”目肥” 即ち よく観察をして 野菜の要求を悟り 即時に対応するよう心がけています。 さて このブログを通じて 多くの家庭菜園 愛好の方々と お交わりが出来たことに感謝しています。 これからも「菜園ブログ」の軸はぶらさないで 少しづつ 範囲を広げながら 続けて行きたいと思っています。
土曜日, 7月 01, 2006
拡大ストウチュウ
日中の気温が30度を超える日が続くと ナスは形のいい実をいっぱい付けるようになります。
いい実の成り出したこの時期 ナスに致命的な障害が起こってガッカリすることがあります。 その障害の一つは連作障害による「半身イチョウ病」で もう一つは栄養障害による「苦土欠乏症」です。
今日農園で 「ナスの葉が黄色くなって落ちる」との訴えを受け すぐに出向いてみました。 訴えの症状は写真の通りで 典型的な「苦土欠乏症」と見立てました。
このナスの栽培者は「ストウチュウ」を知っておられるので 硫酸マグネシュウムの粉末を渡し ストウチュウにこの微量要素を加えた「拡大ストウチュウ」を作り 夕方に散布するよう言いました。(ストウチュウについては5月2日付けのブログ「ストウチュウを始める」をクリックしてご覧下さい)
ナスの「苦土欠乏症」には次のような「拡大ストウチュウ」を散布しています。
水(手に入ればアルカリイオン水など ミニクラスターされた水):1リッターに対して
食酢:4cc 35度焼酎:5cc トウゲン:3gr 硫酸マグネシュウム:5gr(白い粉末で 可溶性ではあるが事前に微温湯ででもよく溶かしておいた方がよい)
これらを混ぜて 根元から株先まで全ての葉の裏表が濡れる様に散布します。 3~4日後 ナスの葉の黄化が止り他の葉への拡大がなくなっていたら散布を止め 思わしくない時は 同じものを作ってもう一度散布します。
この「拡大ストウチュウ」は トマトやピーマンの尻腐れに対しては塩化カルシュームを ほうれん草の葉色や葉厚の改善には硫酸鉄を などの必要な微量要素を混ぜて 葉面散布の効果を利用して使っています。
〔追記〕
このナスの栽培者は 1度だけ上記の硫酸マグネシュウム入り「拡大ストウチュウ」を散布した結果 葉の黄化は治まり 綺麗な新芽も出て10月まで秋茄子の収穫を続けた。 と嬉しそうに話しておられました。
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8 件のコメント:
ストチュウは今からでも間に合いますか?
胡瓜、トマトもいつもの年より健康のように思います。
追肥、目肥は心掛けています♪♪
ありがとうございましたm(__)m
新しい畑のナスにテントウムシダマシイが多くて困ってます。見つけ次第捕獲してますが、良い方法知りませんか?
temari様:
ナスも胡瓜・トマトも極めて順調のようですね。ストウチュウは是からが出番です。特に雨の降らない、葉の乾いている時には3?4日毎に散布して下さい。虫避けの効果もありますから。ますます良くなりますように!
nagamasa様:
ナスにつくテントウムシダマシには打つ手が無く、根気良く見たら潰すことで対応していますが、次々飛んで来ますので切りがありません。大きな防虫網のトンネルがあれば、と何時も思っています。
矢張り固定して借りられない都民農園ではこの様な心配事が起きてしまうのですね。
我家の茄子は、定植が随分遅れたためにやっと最初の花が結実しはじめたところです。
ところで私のストチュウは、水:10L、醸造焼酎(35度):10cc、醸造酢:10cc、木酸液:10cc、液肥:15ccの割合でやっておりますが、「ト」に値する「糖」を使っておりません。
糖蜜などがよろしいようですが、トウゲンなどを含めどのようなところで売られているのでしょうか。
waka3様:
そうです、ここにきて農園のナスは急に2つの障害と、テントウムシダマシの食害が増えています。 waka3のストウチュウは私のに比べると酢酸成分で約半分、アルコール成分で5分の1と薄いようですが、それぞれの慣れがあるのでよろしいのではないでしょうか。「トウゲン」は「島本微生物工業」で検索をして頂くと製品案内等の情報が得られます。是非ご覧になって下さい。私はここからいろいろと学ばせてもらいました。
以前うちのナスも同じような症状になったことがあります。「苦土欠乏症」なんですね。菜園ブログさん、本当に詳しくていらっして皆様のご相談に丁寧にお答えになっていらっしゃいますね。感心致しております。ストウチュウを試したいと思っているのですが、かなりの量が必要ということでまだ実現していません。そのうちに是非。
hisa様:
この技術は大変ユースフルなもので、最近の農業技術として認められています。hisa様の場合、花やハーブ園にも当然利用出来ると思います。始めると、大した事ではありませんので、何時もの進取性を発揮されますように。尚 今までブログに書いていませんがポイントの一つである「水」について、近い内に書く予定です。これもご覧の上ご検討下さい。
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